炬燵

 シェード5(一部六角大王&シェード7)&イラストレーター。
ネタにつまると出てくるロボットたちである(笑)。
今回はホームページの2005年の1月の扉用に作った。
上記の一部六角大王というのは中央のQ1号のことで、シェード7は左の赤いQ3号のこと。詳しくはそれぞれの製作記事を参照して欲しい。
要するに今回もほとんどレガシーなシェード5とフォトショップで作っているのだ(笑)。

 最初におぼろげに完成画面を思い浮かべ、とにかく無くては始まらない炬燵を最初に作った。
正方形を描いて角を落とし、厚みをつけてテクスチャを張って天板完成。
布団も適当に正方形を描いてから角を落としつつ変形して作った。
この炬燵布団ほどシェードが便利に思ったことはない。
シェードは炬燵布団を作るためのソフトなのではないかと思ったほどである(笑)。
 布団のテエクスチャは化夢宇留仁の使っている炬燵布団を手本にフォトショップで描いて、それをパターン化して貼り付けている。
縦横のパターン数は、デフォルトでは足らなかったので、Q2号の手の上にケムール人が乗っている画像でも使ったスクリプトを使用した。
スクリプトと言っても単に記録しながらパターン数を指定して、後でその数を変更して再生するだけだが。
右の画像が実際に使用した画像。今回はレンダリングサイズが小さかったので、テクスチャも小さいものを使っている。 ロボット達がどいつもこいつもそれなりのデータ量があるので、メモリ不足になるのを怖れたこともある。
 更に同じ画像を白黒にして、城の絵を消して、コントラストを調整したものをバンプテクスチャとしても使用。
左図の通り効果は歴然で、平面的だったのが一気にリアルになった。
思えば今までテクスチャでうまくいったと思った記憶がない。
今回初めてのテクスチャ成功である(笑)。

 後の布団の形はロボット達を座らせてからでないと出来ないので、後回しにして、湯飲みを作る。
このいかにもな湯飲みも、化夢宇留仁が使っているものをモデルに作った。
回転体でだいたいの形を作って微修正したのち、フォトショップでテクスチャを描いて貼り付けた。
テクスチャは横に2回繰り返して貼り付けてある。
本当は側面の白い円の部分はへこんでいるのだが、レンダリングサイズは小さいしちゃんと作るとメモリを圧迫しそうだったのでやめておいた。
しかし今思えばブーリアンでへこませてもよかったなあ。
 中身はお茶である。
少なくとも作っているときはお茶だと思っていた。しかし後で一升瓶を作ってしまい、中身も酒である可能性が高くなった。
液体自体はモデリング不可能なので、今回は湯飲みの底に茶渋のようなテクスチャを張り、更に水面を透明度を高めた円形オブジェクトで作った。
まあまあいい感じだとおもうのだが、どうしても激しく照り返してしまう原因が分からなかった(汗)。

 炬燵と言えばみかんであろう。
と言うことで、次はみかんを作った(笑)。
 当初はみかんを置く皿は籠にする予定だったのだが、テクスチャではばれそうだし、ちゃんと作るとメモリを圧迫しそうだったので、単なる皿にして、回転体でさくっと作った。
 みかんも回転体で作ったが、問題はテクスチャである。
色々試してみた結果、あらかじめ用意されているスポットテクスチャを小さめにしたものを濃い茶色で貼り付け、同じくスポットのバンプを重ねることでそれらしくなった。
またそのままでは陰影が濃くついて不味そうだったので、光沢を黄色くして、バックライトの設定を高めてやったら美味しそうになった。
へたの部分は適当に自由曲面で作っている。
 みかんがあるなら皮もなくては不自然かと思い、皮も作る。
しかしこれは実に不出来で、炬燵布団の時とは逆に、シェードでこんなものはまともには作れないぞ〜!っと思った(笑)。
トリムマップとかをうまく利用すればそれらしくなるのだろうが、レンダリングサイズは小さいし、あるのさえ分かればいいやと思い切って手を抜いた。
ちなみに外側はむいてないみかんの表面素材をそのまま使っており、中身は新たに作ったが、やはりスポットテクスチャを利用している。

 このあたりでロボット達を配置した。
ロボット達は隠れるであろう脚などの部分を削除して保存し直したデータを読み込んで、更にポーズをつけていった。
Q1号(中央のドーム型の頭のロボット)は元が六角大王から取り込んだデータなので無駄に分割が多く、頭部のドームのみシェードの自由曲面で作り直した。
 ロボットの配置が完了したら、炬燵布団をロボットに合わせて変形させた。
また尻が寒そうだったので、クッションも作った。
もちろんこれも化夢宇留仁の部屋にあるクッションがモデルである(笑)。

 次はQ2号(右側のロボット)が持っているリモコンを作る。
なに?見えない?
見えにくいけど持ってるんです(笑)。
 これも化夢宇留仁が使っているケーブルテレビのチューナーのリモコンをモデルにちまちま作った。
地味だが前のところのくぼみなど、結構苦労した。
なにしろ小さいのでボタンなどの角は落としていないが。

 次は畳を作った。
縁の部分を先に作り、その後内側を作る。
作ると言っても内側は要するに単なる長方形なので、テクスチャが命である。
まずデジカメで化夢宇留仁の部屋の畳を撮影。
それをフォトショップで切り抜いてスクロールフィルタを使いながら、スタンプで切れ目を目立たなくする。
下が実際に使ったテクスチャである。

微妙にラインが見えつつ切れ目のないテクスチャを作るのは結構大変で、何度もレンダリングしながら調整していった。
この画像を加工してバンプテクスチャも作った。

 畳が出来たらそれをベースに壁やふすまなどを作っていった。
勿論壁もふすまも化夢宇留仁の部屋がモデルである(笑)。

 まだまだ部屋が寂しかったので、一升瓶を作る。
回転体で形を作り、表面素材でそれっぽく透明に。ラベルは瓶を複製してその部分だけ切り抜いたものにテクスチャを貼り付けて作った。
下のラベルはほとんど見えなかったので、なにも描いていない。
上のラベルは一応フォトショップで中身も描いて、トリムマップとともに貼り付けた。
ちなみに「清酒」と書いてある(笑)。
 今更だが、一升瓶にしてはガラスが厚すぎたな。

 まだ寂しかったので、後ろに石油ストーブも作った。
流石に石油ストーブは化夢宇留仁の部屋には無いので、実家にあったやつを思い出しながら作った。
あとで考えると中央の熱源部分を持ち上げるためのグリップが無い。
更に赤いボタンはつまみの上に無いとおかしかったかもしれない。実物がないのでなんとも言えないが。
熱源部分はイラストレーターでネットを描いて、それをテクスチャとトリムに使った。中には赤色の点光源が入っている。
しかしこれもよくよく考えると、網を斜めにすればもっとそれらしかったな。
後ろの反射板はいい感じに出来た。
手前の金網部分は手抜きしてトリムマップで作った。
どうせ奥の方に小さく見えるだけなんだし、ばれないでしょう(笑)。
上に乗っている薬缶は、想像で作った。よく体育会系で見かける薬缶である。
これはテクスチャによるへこみが実にいい感じに出来たと思う。少し大きめのスポットテクスチャを使っただけだが。

 ふすまの向こうの廊下を作り、庭に通じるサッシなども作った。
この辺りは化夢宇留仁の実家のイメージ。
庭の様子はちょっと作りかけたのだが、なかなかうまくいかないので結局写真をぼかして貼り付けた。
ま、どうせよく見えないし、これでいいでしょう。

 最後に壁が寂しかったので、カレンダーを作った。
ロボット達はなんとなくしょうもない奴らという設定なので、やはり水着のカレンダーがよかろう(笑)と、使えそうな写真を探し、ウェブで拾った安めぐみ嬢の画像を加工して使用。
最近ファンなのだ(笑)。
無断使用だが、これだけ小さければ問題あるまい。
またカレンダーの機能を果たす部分も最初から描くのは面倒だったので、ウェブ上で見つけた壁紙カレンダーの一部を利用させてもらった。
上の金属部分もちょちょいと作って配置。
一応画鋲でとめてある。

 あとはレンダリングだが、今回は部屋の中ということもあり、いつものように適当というわけにもいかず、外、部屋の電灯、テレビ(ロボット達が見ている)の3つの点光源を配置し、調整しながら無限遠光源も追加してライティングした。
しかしやはり思ったようには出来てくれない。難しい。

 なんとかレンダリングが終わったら、Z値を元に少しぼかしとシャープをかけ、ふきだしとセリフを書いて完成。
なんだかんだと手間はかかったが、こういう風に細かい物がごろごろしていると、ちょっぴり完成気分が頻繁に味わえるので飽きずに作業できていいな〜っと、思った(笑)。