Q2号

 漫画「ドクロマン」に登場した敵ロボットシリーズ、Q2号、別名「ブードン」である。
Q1号は六角大王でモデリングしたものをシェードに読み込んでいたが、今回は全てシェード5で作っている。

 前回のQ1号は登場カットが3コマしかなかったが、Q2号はそれなりに活躍している。
左が初登場カットで、なぜかいきなり主人公ドクロマンをその手につかんでいる。
また名前がわざわざ書いてあるが、なんでブードンという別名が存在するのかはまったくの謎である。

 Q2号はデザインからして1号と異なり、けっこう肉体派に描かれている。
右のツヤの入れ方なんかは横山光輝の鉄人28号を真似したものと思われる。
デザイン自体はシンプルで、特徴と言えば相変わらずの手塚治虫風の目と、豚っぽい鼻くらい。
そこで今回はほぼそのままの形に作って、関節各所にジョイントを仕込んでフル可動モデルとして作ることにした。

 最初に苦労したのは曲面に配置された目の部分。
そもそもシェードではああいうへこみのある形を曲面に作るのは困難で、最初モデリングでどうにかしようと思ったが駄 目で、結局ブーリアン演算(擬似集合演算。2つのオブジェクトが重なった部分を擬似的に穴を開けたりする方法)で穴を開けることにした。
断面が目の形の柱を作り、*記号をつけて穴を開けるのは簡単だった。しかしへこみの中で目を光らせるのはまたどうして良いのか分からない。

色々迷ったあげく、頭部より少し小さなドーム状の発光するオブジェクトを作って、これに+記号をつけて中に仕込むことで解決した。
鼻の穴もブーリアンで作っている。

 身体は円柱や球など単純な形状でだいたいの形を作り、それを雛形として作っていった。
ちなみにここの画像では全て左右そろっているが、モデリング中は左半身だけを作り、中央で鏡面 コピーしている。
今回は本で紹介されていたプラグインの「反転コピー一体化」を使い、頭部や胴体など中央で繋がっているパーツは最終的に一つのパーツに一体化している。
最初は単なる円柱だった腕や足は、漫画の雰囲気から丸みを持たせて少しマッチョな感じにしてある。
肩のパーツがつく穴はブーリアンで開けた。
 足のパーツがつくところもブーリアンにしていたが、途中から頑張ってモデリングした。
前に練習でゲッターロボを作ったときもそうだったのだが、こういう古風なロボットにありがちなパンツのようなパーツは作るのが非常に難しい。
前後左右に複雑に曲線で繋がっている上に、足のつながる穴が開いている。
今回は前と横と股下と後ろの4つのパーツに分けて、なるべく曲線どうしが干渉しないように気をつけたが、やはり少ししわが発生してしまった。
直そうとしたがひどくなるばかりであきらめた(泣)。

 だいたいの形が出来たら、各関節部を回転ジョイントを仕込みながら作っていった。

膝と足首の部分は、重なり合った曲面パーツを並べて、曲げたときにスカスカな印象にならないように気をつけた。
肘の部分は可動範囲を広げるために、少し伸びてから回転するようにしてある。

 今回は飛ばないからノズルを作らなくていいから楽だと思っていたのだが、パラパラと漫画をめくっていたら恐るべき飛行シーンが目に入った。

まったく我がことながら何を考えていたのか不明だが(汗)、とにかく飛んでいるのだから再現しなければならない(笑)。
そこで股の部分に急遽穴を開け、ノズルを取り付けた。


う〜ん、いさましい(笑)。


漫画では手は白い手袋のように描かれている。
最初は同じように作ろうかと思ったのだが、イマイチイメージがまとまらなかったのと、手袋状のオブジェクトはジョイントだけでは曲げられないので、同一色だが多数のパーツで構成されたものを作ることにした。
紙にスケッチしていくつかデザインを考え、関節のパーツがメインで、本来指の本体になるパーツはそのカバーのような感じに作ってみることにした。
 苦労したのは手の甲と手のひらで、まさにシェードの自由曲面 の本領発揮という感じで、延々と形を整えつつしわをとる作業が繰り返された。
指は1本だけ作ったのを複製して調整した。
グーまでできて、各パーツがめり込んだり離れたりしないように調整したつもりだったが、あとで親指が曲げ方によっては離れてしまうことを発見(汗)。なんか小指もちゃんと曲がってないなあ(汗汗)。
そのうち直すとしよう・・・

 今回はパーツ数は多いが、基本的にシンプルなものになった。
それでも触れば触るほど発見があるのがシェードで、練習には大いに役に立った。
もっとクオリティを上げて、背景も用意した雰囲気のあるCGが作りたいところだ。

 下はホームページの2002年12月の扉用に作ったもの。
前に六角大王で作った化夢宇留仁(?)のモデルをあぐらをかいたポーズにしてからインポートして、Q2号の手のひらに乗せ、背景のビルは適当に作って光源をいくつか配置している。
ビルの上の金網は、本に載っていたペケの画像を1つだけ用意してそれをトリムマップにする方法で作り、更に別 の本に載っていたスクリプトを少しだけ使ってテクスチャの繰り返し数を上げる方法で金網らしく並べた。
ほんとにシェードは、何かやろうとすると必ず新しい使い方を覚えなければならない(笑)。
 この画像は少し空をいじった程度だが、扉の方は彩度を落としてノイズを加え、ウルトラQをイメージした感じにしている。

と、いうわけで命!