Q3号

 漫画「ドクロマン」に登場した敵ロボットシリーズ、Q3号、別名「ポピー」である(笑)。
主にシェード5で作った。シェードはもうバージョン7まで出ていて、しかもそれも持っているのにである(汗)。
なかなかOSX環境に移行できないのだ(泣)。


 さてQ3号だが、上図の完成画像と原作のマンガのデザインが大きく異なる。
理由はまずマンガのままではあまりに面白くないデザインで、 作る気がしなかったのが1つ。それとQシリーズの最初の方は、何年かたってから新しくデザインしなおして遊んだりしていたので、別 なデザイン画が存在したということがある。


この画像がそれで、輪郭を思い切って変更し、特徴付けを試みているのが分かる。

 今回は更にそのデザインを練り直し、修正を加えたものを採用した。
それが下の画像である。

一応戦闘用という設定だったので、どうやって戦うかを考えてみたが、最初のデザインではこれといった攻撃方法が思い浮かばない。
そこで、両手を杭のような形状に変更し、腕内の火薬の爆発により、それがのびて攻撃するということにした。
要するにボトムズに出てきたパイルバンカーである。
腕のまわりには排気口を用意した。火薬のカートリッジ化も考えたのだが、よく考えたらこの手では自分で交換が出来ないので、腕の中に内蔵されていることにした。
また肩は前後に大きく移動するように変更。

 脚も思い切って歩行機能を無くし、ホバーで少し浮遊しながら移動することにした。
頭の形状に一番悩んだのだが、結局は平らにして手すりをつけてよしとした。
右側はほとんど同じアングルで同じポーズをつけてみたもの。

 このデザイン画をシェードに読み込んでモデルを作成。
今回は透視図に読み込んで、その画面上でパーツサイズを合わせてゆくという方法をとってみた。



3面図なら正確に出来るのだが、スタイルはある程度パースのついた画面 でないと、かえってイメージが掴みにくいのだ。
だいたいイメージ通りの形になったら、細かい部分を作ってゆく。

あらかじめ分かっていたことだが、曲面である頭部にある目とその縁取りは、シェードの自由曲面 では再現が難しい・・・と言うか手動では不可能である(汗)。
Q2号の時はブーリアンで処理したのだが、今回はモデリングしたかった。
そこで、頭部のみポリゴンに変換して目の穴を開けるのを試してみた。
しかしあの形状をまともに再現しようとするとポリゴンの分割数が増え、手動ではいかんともしがたい。
諦めかけたところで、六角大王ではブーリアンモデリングという方法があるのを思い出した。
あれなら一発である。
試してみたら見事成功♪あとは穴のラインを利用して、縁取りのガイドにすればいい・・・・筈だった(汗)。
上記の通りこの形状を正確に描画するにはポリゴンの分割数が増えている。この中から穴のライン部分のみ選択・・・出来ない(泣)!すぐに間違えたラインを選んでしまい、しかも加工してないので取り消しも効かない(汗)。
1回だけ挑戦してすぐ諦めた(泣)。

仕方なく今回もブーリアンで処理。
またQ2号と同じく発光設定を施した曲面を頭部内に仕込んで目を光らせた。

問題は縁取りであるが、そこでシェードの新しいバージョンにはラインフィットという便利な機能があったのを思い出した。
もしかしたらそれで全て解決するのでは???
いそいそとOSXを起動。シェード7でラインフィットを試してみた。
結果はおおむね良好。しかしどう頑張っても完全に思った通 りの結果にはなってくれない。少したれ目になってしまう(汗)。
仕方がないので穴はやはりブーリアンで処理し、縁取りはラインフィットで作った自由曲面 をガイドにして作ることにした。
やはり少したれ目になってしまったか(汗)。
ちなみに胸のVの字?の部分もブーリアンで作って中に発光体を仕込んだ。
 頭上の手すりは円の掃引体で縦棒を作って回転コピーし、 握りの部分は円形の線形状を記憶して掃引。
開くところを作るはずだったのを忘れていたので、またその内直すとしよう。

 腕は胴体の開口部をブーリアンで開け、その中に第1の関節部を入れ、更に肩、肘と同じパーツを修正しながらコピーして使用。
苦労したのは排気口で、こんなところこそブーリアンで処理してしまえばいいものを、なぜか分割してモデリングしてしまい、やたらに手間がかかった上に、パーツも大量 に増えてしまった(汗)。

 脚は肩と同じパーツを修正して付け根を作り、後ろにはバーニアノズルを作成。
ノズルまわりには掃引体でリングを3つつけている。

足の裏にはホバー用のプロペラをつけた。
こんなサイズで浮上できるわけもないが、その辺はあくまで雰囲気ということで許してもらおう。
プロペラの羽は自由曲面で作った板を少しずつ回転させて作成した。


けっこう強そうな後ろ姿と間抜けな頭頂部(笑)。


ゴゴゴゴゴゴっと降下してきて、着地してじゃき〜んっと狙いを付ける、と(笑)。