Step. 3 建設

 いよいよ建設である。建設に要する費用には、建物を建てる建設費、建物の仕上げ費設備費、そして客室の内装費と、付属
施設に要する設置費がある。建設費、仕上げ、設備費建物の延べ床面積1sqmあたりに、内装費客室一室あたりに発生
する。付属施設の設置費定員あたりに発生するものが多い。

Step. 3.1 建設費
 建設費の基本は延べ床面積1sqmあたり1,500Cr。Table.8の表に従って修正される。

Table.8 建設費表
基本建設費: 1,500 Cr / sqm 条件による修正
以下は基本建設費の修正後に適用する。
大気0-3: +1 (※1)
異種大気: +1.5 (※1)
水中に建設: +2 (※1)
離島: +1
荒廃: +1
TL3-での建設: -0.5
TL3-での5階建て以上: +10
TL3-で地下構造がある: +1
これらの修正値を合計し、+1したものを基本価格にかける。

特殊: 宇宙空間での建設 (TL9以上)
 これらは修正後の基本建設費 x 床面積の価格にさらに追加する。
小惑星掘削 (※2): 容積1klあたり85Crを追加
構造物: 容積13.5klあたり0.1MCrを追加
 この追加費用は、独立した建造物についてのみ必要であり、既にある宇宙建造物の
内部に建てる場合は不要である。
基本建設費の修正
超高層ビル (地上25階建て以上): 
+500Cr
地下三層以上の構造: +100Cr
軽資材の使用 (世界のTLより低い階層
の建物のみ可): -300Cr 
延べ床面積501-1000sqm: -250Cr
延べ床面積500sqm以下: -500Cr
※1 これはドームなどの居住可能地域外に建設する場合に必要で、そうでなければこの修正は不要。
※2 メガトラでは緩衝装置なしのアステロイド船体として扱う。緩衝装置つきにしたい場合は、建物の容積の15%を余分に掘削する必要がある。本来なら緩衝装
置なしでは20%余分に掘削しなくてはならないと思われるが、宇宙船と移動しない建物の違いと言うことでここでは無視。

 例えば、軽資材を使った真空中の建物であった場合、基本建設費は1sqmあたり(1500-300)=1,200Cr、条件修正は(1+1)=2であ
り、その結果、この建物の延べ床面積1sqmあたりの建設費は1200x2=2,400Crである。

Step. 3.2 仕上げ費用
 基本の仕上げ費用は、1sqmあたりの基本建設費に等しい。上記の例では、基本仕上げ費用も1sqmあたり2,400Crとなる。ま
た、宇宙空間での建設費は、仕上げ費用には影響しない。

Table. 9 仕上げ
基本仕上げ費用: 修正後の基本建設費/sqmと
同じ
意匠による修正
普通: 0
奇抜: +1
すごく奇抜: +2

この修正は同じ範疇内では累積しないが、他の条件とは累積する。「安っぽい」で「奇抜」な意匠の建物は有り得る。
条件による修正
建物のランクによる修正
安っぽい: -1 (Ver2.0で名称変更)
簡素: -0.25
普通: 0
高級: +0.5
超高級: +1
この修正は同じ範疇内では累積しない。「簡素」で
「安っぽい」は存在しない。また、高級ホテルを目指
している場合、「簡素」以下の仕上げを行うことは勧
められない。
その他修正

延べ床面積500sqm以下: -1

ラグジュアリの使用: 使用する面積1sqmあたり10,000Crを追加(※1)
 ※1 彫刻の彫られた柱、モザイク画の壁、大理石の便器、宝石のシャンデリアなどのぜいたく品の使用である

光触媒コート:100Cr/sqm 汚れにくくて衛生的になる。延べ床面積全体につけないと効果は無い。 TL8+ (ver2.0で追加)
修正値は合計し、+1したものを基本価格にかける。0以下は0として扱うこと(仕上げ費用は不要)。

例えば、建設費が1500Crで延べ床面積1000sqmの建物の場合、基本仕上げ費用は1500x1000=1,500,000Cr。しかし、簡素(-
0.25)ながら奇抜な意匠(+1)にした場合、条件による修正は(-0.25+1)+1=1.75、よって仕上げ費用は1.5MCr x 1.75=2.625MCr。
ここにぜいたく品を床面積500sqm分使用するとなれば、さらに500x10,000=5MCrの追加。よって最終的な仕上げ価格は、
2.625 + 5 = 7.625MCr となる。

Step. 3.3 設備費

 これも基本費用は修正後の基本建設費に等しい。設備は、電気設備、衛生設備、通風/換気、エレベーターに分けられる。
それぞれの占める比率は、電気設備45%、衛生設備5%、通風/換気45%、エレベーター5%となっており、以下の条件によって修正を
受ける。なお、設備の省略は自由であるが、営業上のマイナスは大きい。

Table. 10 設備費
基本設備費:修正後の基本建設費/sqmと同
条件による修正
費用に閉める割合 安宿: なにも無くて良い。 水中に建設: 通風/換気x1.5
  電気設備x2
電気設備: 45% 床面積500sqm以下: 建設費に含まれるので不要
衛生設備: 5% TL3以下: 衛生設備とエレベータ以外は不要(※2)
通風/換気: 45% 氷冠世界: 電気設備の費用x2
エレベーター: 5% (※1) 大気0-3/異種大気: 通風/換気費用x2
      電気設備費用x1.5
(※1) 三階建てまでなら不要 (※2) 不要と言うよりも現地のTLでは作れない。エレベーターは人力か家畜力となる。またTL3以下で育った人以外には不愉快
な環境である。

基本費用が1,500Cr/sqmだった場合、1sqmあたりのそれぞれの設備費の割合は、電気設備675Cr(1500x0.45)、衛生設備75Cr
(1500x0.05)、通風/換気は675Cr(1500x0.45)、エレベータ75Cr(1500x0.05)となる。もしこれがTL3の世界なら、設備費用は衛
生設備とエレベータの分150cr/sqmだけになり、真空世界ならば、換気費用は倍の1350Cr/sqm、電気設備は1.5倍の1012.5cr/
sqmとなる。

Step. 3.4 総工費と維持費の計算

 ここまでの費用の合計は総工費とする。この総工費は、建物の維持費(年間)の計算に必要になる。これには電気代や水道代、
メンテナンス費用を含んでいる。維持費は以下のTable. 11の式と修正によって決定される。
Table. 11 ビルの維持費
ビルの基本維持費(年額): 総工費x4/100 Cr

TLによる修正
TL8 - 12: +0.25
TL7以下: +1
TL3以下: -1 (※1)

条件による修正
居住地域外に建設(※3): +1
耐用年数超過: +1 (※2)
軽資材の使用: +0.1
安っぽい仕上げ:+0.1(ver2.0で追加)
光触媒コート:延べ床面積1sqmあたり維持費 -
T10Cr (ver2.0で追加)





特殊な修正
述べ床面積501 - 1000sqmの単一の建物: 左の表の全ての修正を適用したあとにx1/2
延べ床面積500sqm以下の単一の建物: 左の表の全ての修正を適用したあとにx1/3
 ただし、小さな複数の建物であっても、それが同一の経営者のもと同一の敷地内に存在する場合は延べ床面積は合計すること。例えば1,000sqm以下の建物が三つ同じ敷地にあれば、それは3,000sqmの延べ床面積として扱われ、x1/2のメリットはなくなる(ver2.0)。

※1: 歴史的建造物のように、金はかけなくても長持ちする。
※2: TL1 - 2 =5000年
  TL3 = 1000年
  TL4 - 10 =TL x 7年
   TL11 - 16 = TLx10年
   TL17以上 = TLx500年(太古種族並み)
※3: 宇宙ステーションは除く。理由はただでさえ高額だから。
修正値は合計し、+1したものを基本価格にかける。

Step.3.4.1 建物の価値に対する固定資産税 (Ver2.0より上級ルールから移動)
 建物の総工費を2/3して、その価格に x(1D3+1D6)/10 x (2D6)/200 した結果(土地に対する税率と同じでよい)が、建物に
対する固定資産税となる。これには以下の例外がある。
 もしsqmあたりの仕上げ費用、設備費用が、sqmあたりの建築費よりも高い場合、仕上げ費用と設備費用の単価は、固
定資産税の計算に限り、建築費と同じとして計算してよい(ラグジュアリも含まなくてよい)。ただし、この計算はあくまでオーナ
ーの申請によって税務署が見直すもので、申請(すなわち、面倒臭い計算をもう一度やる)が無ければ見直されることはない。
 また、すでにVer1.0ルールで作ったホテルには、建物への固定資産税は遡及適応されない(笑)。だが、今後Ver1.0ルー
ルで作ってはならない(爆)。なお、言うまでもないことだが固定資産税は事業が赤字でも支払わねばならない。

 ここまでで、建物の建設に関する作業はおわりである。

例1) ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館
 設計図では、延べ床面積3,975sqm、10階建てです(結局、屋内駐車場は設置しないことにしました)。ダイトカイ星のTLは14なので、10階建てのこのビルは
軽資材の利用が可能ですが、使わないことにしました。よって基本の建設費は、そのままの1sqmあたり1500Cr。よって建設費は、
3,975sqm x 1500Cr = 5,962,500Cr つまり 5.9625MCrです。
次は仕上げ費用です。ビジネスホテルとして、仕上げは簡素(修正-0.25)、かつ意匠は普通(修正0)です。よって修正値は、
(-0.25+0)+1=0.75 よって基本の仕上げ費用は1500x0.75=1,125Cr。従って仕上げ費用は
3,975dqm x 1,125Cr = 4,471,875Cr 4.471875MCrです。
設備費については、一切省くことはしません。
よって、これまた3,975sqm x 1500Cr = 5,962,500Cr つまり 5.9625MCrです。
ここまでで、建設費5.9625MCr、仕上げ費4.471875MCr、設備費5.9625MCrなので、
総工費は 5.9625+4.471875+5.9625 = 16.396875MCr です。
そして固定資産税ですが、土地と同じく1.8%。よって総工費16.396875 x (2/3) x 1.8% = 0.196763MCr です。
次に維持費の計算です。年間の基本の維持費は、
16.396875MCr x 4 /100 = 655,875 Cr
修正条件はないので、新築から耐用年数が来るまではこの維持費で大丈夫です。

例2) バドイの野望
 惑星バドイ(B6606AA-9 砂漠 非工)の将来を担う超高級ホテル。設計上、50階建てで、延べ床面積は87750sqm。その後の設計変更により、管理部門の幾
つかを地下に移したため、地下3階、地上47階建てとなりました。つまり、地下三層以上の構造があり、25階建て以上の超高層ビルです。よって、基本建設費
1500Crに、地下三層以上(+100Cr)、超高層ビル(+500Cr)の修正があるので、基本建設費は1500+100+500=2,100Cr。他に条件による修正はありま
せん。
建設費は 87750sqm x 2100Cr = 184,275,000Cr 184.275MCrです。
次に仕上げですが、基本費用は2100Cr。目指すホテルの格と、オーナー、ファルーク王子(バドイ星の末の王子です)の美的センスを反映して、仕上げランクは
高級(+1)、意匠はすごく奇抜(+2)、そして、全体の50%(43875sqm)をラグジュアリでゴテゴテかためます。
 このため、修正値は(+1+2)+1=4、従って2100 x 4 =8,400Crが1sqmあたりの仕上げ費用です。
87750sqm x 8400Cr = 737,100,000Cr、これにさらに、ラグジュアリの分 43875sqm x 10000Cr = 438,750,000Cr が加算されます。仕上げ費
用の合計は、737.1MCr + 438.75MCr = 1,175.85MCrです。
設備については省略はないので、基本は建設費と同じ2100Cr/sqm。よって、184.275MCrです。
総工費は184.275x2 + 1175.85= 1544.4MCr。さて、固定資産税ですが、王族であるファルーク王子には支払う義務はありません。しかし、継母である財務大
臣サファイア妃は、王族ではない法人の私有地とみなして課税してきました。まあ、もろもろあって税率は2.1%としておきましょう。
サファイア妃は
 総工費1544.4MCr x (2/3) x 2.1% = 21.6216MCr/年の税であると王子に通告しました。
 しかし、ファルーク王子もさるもの、建物そのものの価値は、筺体の工事価格を超えるものではない、ラグジュアリは建物の一部ではないので課税対象
だとする、仲の良い叔父の法務大臣ファイサル公爵の解釈をもとに、
 課税対象額は 87750sqm x 2,100Cr x 3 (工事、仕上げ、設備) = 552.825MCrであると申告、
税額は 552.825MCr x (2/3) x 2.1% = 7.73955MCr となりました。
 サファイア妃はこの申告を認めざるを得ませんでした。王子からは21.6MCr巻き上げ、国庫には7.7MCrだけ納めて差額を着服するつもりでいたサファイア妃は
理不尽に怒り、ファルーク王子を廃する陰謀に着手します。
 ま、王室の内輪もめはともかく、ホテルの年間の維持費は、1544.4 x 4/100=61.776MCr。バドイ星のTLは9なので、ここに修正+0.25が加わります。
よって、最終的な年間維持費は61.776 x (0.25+1)= 61.776 x 1.25 = 77.22MCrとなります。

Step. 3.4.2 宇宙空間借地における維持費の分担
 宇宙空間にある施設の中に「借地」した場合は、施設の維持費について相応の負担も同時に求められる。ホテルが占める容積
だけについてTabel.8 の「宇宙空間での建設」で建設費を計算し(構造物か、アステロイドかはどこに間借りしているかによる)、そ
の維持費のx 1.0 - 1.5倍(1D6-1で決定)も支払わねばならない。テナント料である。なお、自治体や政府が所有する施設なら、交渉
により免除してもらえることもある。
  2D6を振り、9なら維持費の分担は半額、10なら借地料と維持費の分担が半額、11+なら借地料は半額、維持費分担は
不要である。

Step. 3.5. 客室の内装費
 
 次に部屋の内装費を決定する。これは家具、調度、テレビや冷蔵庫などの費用で、面積によってそれほど大きく変化するもので
はないため、客室一室あたりの費用になっている。最初に決めたホテルのランクに合わせることが望ましいが、例えばシングル
ルームはビジネスホテルなみ(1500Cr)、ツインルームは普通(15000Cr)で、スィートルームは超高級(60,000)などの変化をもたせる
ことは可能。なお、「仕上げ」で追加したラクジュアリは客室にも反映されているので、ここで新たにぜいたく品を付け加える必要は
無い。また、内装の維持は客室の経費に含まれるので、上記の維持費には影響しない。

Table.12 内装費
基本内装費
(客室一室あたり)
条件による修正
部屋面積240sqm以上: +0.25
水浸し: +2 (※1)
異種大気充填: +2 (※2)
水ではない液体が充填: +4 (※1)(※2)
TL3-: -0.75 (電気設備がないから)
TL1 : -0.95
ハイブ人用環境: +1
アスラン、ヴァルグル用: +0.5 (※3)
ククリー人用: +1 (※4)
人工重力(TL10以上): 部屋の面積1sqmあたり125Cr追加
ランク Cr
安宿 0でもよい
カプセル 500
ビジネス 1,500
普通 15,000
高級 45,000
超高級 60,000
条件による修正値を合計し、さらに+1したものを基本内装費にかける。
※1 これは部屋そのものに注水されている状態を示す。人類の家具調度を改造することを前提にしているので、水中知的生命の製品が入手できるなら、この修正は不要。
※2 部屋全体に異種大気が充填されている。これも異種大気に適応した知的生命の製品が入手できるなら、修正は不要。
※3 これもアスランやヴァルグルの製品が入手できれば修正不要
※4 家具については以上と同様だが、その性質からスィートルームなみの大部屋(かつ料金は決してスィート並みではない)が必要。

例1) 安宿 スターマンズ・イン
 大部屋が三つの安宿です。本来は0でも良いのですが、オヤジのサービス精神により、カプセルホテルなみの一室500Crの内装費が使用されています。
3x500=1,500Crです(ただし、定員11名の大部屋だと言うことに注意してください。11人にテレビ1台です)。

例2) ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館
 シングルルームばかり200室からなっています。モノクラスでビジネスホテルなので、全室に「ビジネス」ランクを適用。つづれ屋の内装費の合計は、200室 x
1,500Cr = 300,000 Cr となります。

例3) バドイの野望
 バドイ・ホテルの客室の構成はツインルーム300室、スタンダード700室、豪華なスィート40室です。ホテルのオーナー、ファルーク王子は、ツインルームはリーズ
ナブルな値段で提供するため「普通」ランク、スタンダードは「高級」に、スィートはもちろん「超高級」ランクの内装を行うように指示しました。この結果、
 シングルルームの内装費: 300 x 15,000=4,500,000 Cr
  ツインルームの内装費: 700 x 45,000=31,500,000 Cr
 スィートルームの内装費: 40 x 60,000 x 面積の修正(0.25 + 1)= 3,000,000 Cr

 しかしここで、王子は異種の客人を迎えるため、客室のうち5%をアスラン人に対応させるようにも命じました。このため、アスラン、ヴァルグル対応の修正+0.5
が適用されます。
 アスラン対応客室の内装費は、一部屋あたりで、
 シングルルーム: 15000Cr x( (+0.5)+1 ) = 15000 x 1.5 = 22,500Cr 
 スタンダードルーム 45000 x 1.5 = 67500 Cr 
  スィートルームは、60000 x( (+0.5 + 0.25) +1 )= 60000 x 1.75 = 105,000 Cr です。シングルのうち15室、スタンダードルーム35室、スィートルーム2
室についてこの内装費が適用されます。

Step. 3.6. 付属施設の設置費用

 付属施設の設置費用は、それぞれについて以下の表に従って計算する。
Table. 13 付属施設の設置費
レストラン

設置費用(定員一名あたり)
ジャンクフード: 50Cr
安ホテル、カプセル:100Cr
ビジネス: 200Cr
普通: 500Cr
高級: 1,000Cr
超高級: 2,000Cr

調理器具に加えて、食器やテーブルなども含めた費用
毎年設置費用の5%が維持費として必要。
ホール/会議室

ステージなしの場合
設置費用は不要

ステージありの場合
定員一人あたり3,000Cr

ホール/会議室の維持費は建物の維持費に含まれるので別
途不要。
カジノ
設置できるかどうかはその世界の法律による。

設置費用(定員一名あたり)
普通以下: 5,000Cr
高級以上: 10,000Cr

主にゲーム台などの費用。設置費用の25%が毎年の維持費として必要。
プール/温泉/大浴場

プールサイドや脱衣場も含む面積1sqmあたり1200Cr。
加えて、定員一人あたり
普通: 500Cr
高級: 1,000Cr
超高級: 2,000Cr

温泉はプールよりも水域は広いが、浅いので設置費用に差は無
い。設置費用の5%の維持費が毎年必要で、貿易上の分類に
よる修正がある(後述 step4.6を参照)。
売店
設置費用 1sqmあたり
ビジネス以下: 100Cr
普通: 200Cr
高級: 1,000Cr
超高級: 5,000Cr
ジム
運動施設。長旅後の宇宙船乗りには好評。

設置費用 定員一名あたり
750Cr
運動器具に高級品もなにもないです(笑)

設置費用の2.5%の維持費が毎年必要。
屋内駐車場
 設置費、維持費ともに不要。

例1) ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館
 ここには付属施設として、定員50名の食堂があります。
設置費用は、
定員50 x ビジネスランクの設置費200Cr = 10,000Cr 
他に会議室が三つありますが、何れもステージは無い単なる部屋なので、設置費用は不要です。

例2) バドイの野望
 バドイ星ホテルの付属施設は、高級レストラン(定員300)、高級なカジノ(定員1000)、砂漠の民の憧れ、定員100人で面積2000sqmの高級プールです。
 まずレストランの設置費用ですが、
 300人 x 高級の設置費1,000Cr = 300,000Cr です。
 つぎにカジノの設置費用ですが、
 1000人 x 高級以上の設置費10,000Cr = 10,000,000 Cr です。
 最後にプールの設置費用ですが、
 100人 x 高級1,000Cr = 100,000Cr に加え、面積2000sqm x 1,200Cr = 2,400,000Cr
 合計 2,500,000Crです。

Step. 3.7 建設期間
 
 延べ床面積1,000sqm以下の建物は、どのようなTLでも3ヶ月以内で建設できる。延べ床面積10,000sqm以下の平屋-3階建ては、
TL3以下なら2年、TL4以上なら半年かかる。24階建て以下のビルなら、TL3以下なら一層ごとに1年、TL4-6なら全体で2年、TL7-
9なら1年、それ以上のTLなら半年で建設できる。25階建て以上のビルなら、TL3-で一階層ごとに2年、TL4-6なら全体で4年、TL7
-9なら2年、それ以上のTLなら半年-1年で完成する。

Step. 3.8. 資金調達(Ver.2.0で大幅改定)

 ここまでで土地代も含むホテルの建設にかかる費用は全て計算出来たはずで、次に問題となるのは資金の調達である。全て自
己資金で解決できるのなら問題ないが、そうでなければ、出資者を募るか、融資を受けるかの二種類の方法しかない。
 資金調達は以下のルールで解決する。

Table.14 資金調達
出資者を募る: まずPCの自己資金の金額を明確にしておくこと。
 (2D6 + 社会身分度/2(異星人は適宜別の能力に置き換えること) -5)x10%が全体に対して集まった資金である。
利益の配分は出資比率に準ずる。 ただし、これは下の「調達限界」による金額の限界がある。

資金調達の可否(Ver.2.0より、選択ルールから昇格)
出資者を募った場合、豪華なホテルの方が出資者は集めやすく、また出資者の意見が反映されて豪華になる傾向にある(PCの出資比率を減らす謀略かもしれない)。出資者を募る場合、仕上げが高級なら+1、超高級なら+2、ラグジュアリの使用10%につき+1のDMがある。逆に、銀行の融資担当者はぜいたくを嫌う。上記と同じDMで2D6をふり、12+で融資は却下される。その場合は計画を変更しなくてはならない。
融資を調達する
 融資が調達できた場合、 下の何れかを選ぶこと。宇宙船と違い、幸いなことに年一回払いであり、担保は基本的に土地と建物となる。

アドオン年利1%単利20年払い: 融資額 x 1.2/20 の金額を20年間にわたって支払う(借入額の6%/年)
アドオン年利2%単利40年払い: 融資額 x 1.8/40 の金額を40年間 (借入額の4.5%/年)
  アドオン式では繰り上げ返済は認められないが、利息分も含めて全額を一括で払うのは良い(例えば、2%コースであれば一括で借入金の1.8倍を返せばローン完済だが、借入金と同額を一括で返済してもローン完済とは看做されない)

 年利4%単利:利子は借入額の4%/年。返済期限は特にないが、返済額に応じて利子の計算のもとになる金額が増減する。
 例えば、1,000Cr借りたとして、利子は40Cr。この年、540Cr返済したとすると、1040Cr-540Cr = 残り500Crで、翌年の利子は、500Crの4%=20Crとなる。逆に、この年1Crも返済できないとすると、翌年度の利子は1040Cr x 4%となる可能性もある(銀行家=レフリーの裁量だが、延滞時にこのような複利計算になるのはままあることである)。

 なお、費用全額が融資されることはあり得ない。個人向け住宅ローンなら100%融資もあるが、よほどの優良物件とならない限り、融資比率が80%を超えることはない。この場合、建物の大きさと予想される客足の多寡(=人口)によって決まる。下の融資比率表を参照して、費用に対してどれくらいの割合まで融資されるかを調べること。足らない分はPCの自己資金からか、PCが出資者を募るかして捻出せねばならず、支払えなければ、PCにはその計画を実行する力が無いというだけの話である。ただ、費用に対する融資とは別に、PCが私財を抵当に借金して、それを費用に充てることは可能(詳細はレフリーが決定すること)

融資比率表
人口コード
1以下 0% 修正
土地が1000sqm以下で建物が延べ床面積500sqm以下:100%融資も可能な個人向け住宅ローン枠
立地が都市部、都心部:+5%
UWP以外による地価修正合計(最後の+1は適用しない状態): (合計値x10) %を追加 マイナスにもなる

2 10%
3 15%
4 30%
5 50%
6 60%
7以上 70%
なお、この表の比率に関係なく、「下の調達限界」による金額以上の融資は受けられない。人口1の融資枠は0%である。これはすなわち、個人向け住宅程度の大きさ以外では融資が無く、出資者を募っても1MCrしか集まらないとということである。また、二ヶ所の銀行を回るということも考える人がいるだろうが、そうしたことを踏まえても上の比率は変わらない(つまり二行から融資を受けた場合でも、人口6なら30%ずつ)。なお、言うまでもないことだが二重抵当は犯罪。
調達限界

 出資者、銀行ともに、低人口世界に大きなホテルを建てるという計画は馬鹿げたものだと看做す。人口コード4以下の世界にホテルを計画している場合、比率に関係なく、融資額と出資金の限界は人口コードの3乗MCrまでとする。
融資/投資限界:
人口コード0 0MCr 逆に引きとめてもらえるでしょう。
人口コード1 1MCr
人口コード2 8MCr
人口コード3 27MCr
人口コード4 64MCr ここいらでわりと豪華なホテルが建設できるようになる。

例1) ビジネスホテルつづれ屋 ダイトカイ星館
 57エモン氏は、とりあえず融資の調達のため地元の銀行に出かけました。ビジネスホテルなので融資が却下されることはなく、世界の人口(9)からいって、
資比率は70%からスタートできます。
 都市部にあるため、+5%
 そしてUWP以外による地価修正は、
 近くに駅がある:+1
 幽霊が出るという噂:-0.2 の計0.8。
  0.8x10=8% で、最終的な最大融資比率は70 + 5 + 8 = 83%
  つまり、総工費16.396875MCr(場合によっては土地代や内装費も加えて)の83%までの融資を銀行は認めました。逆に言うと17%は自分で調達しなければなら
ないということです。

 次に57エモン氏は、地元商工会でプレゼンして、外部出資者の反応を見ようとしました。真っ赤なほっぺたの漫画のような外見ながら(失礼)、57エモン氏はれっ
きとした侯爵(E 外見と爵位は関係ない)です。彼のプレゼンの結果、
(2D6 + (社会身分度14/2 -5 =2 ) )x10%の資金が集まります。つまりピンゾロでは2+2 =4=40%、平均的な7であれば7+2=9=90%で、プレゼンでトチッたとしても、
ある程度の出資者が現れるのでした。

例2) 田舎惑星の無謀な挑戦
 土井仲星(E666227-A)の某実業家が、故郷でホテル建設計画を立てました。立地は郊外ですが、宇宙港に近い(+2)素晴らしい立地です。問題は、建物がゴー
カ(豪華ではない)すぎて、建設費が100MCrになるということでした。某実業家は隣の世界のメガコープ系の銀行を訪れます。融資担当者は、
人口2=10%、宇宙港に近い立地=20%で、費用の30%(=30MCr)まで融資できると説明しました。
しかし、土井仲星の人口を知った支店長が血相を変え、8MCrが限度です、と言いました。
 某実業家氏は、8MCrで満足するか、延べ床500sqm以下の民宿スタイルに計画を修正して100%融資を受けるか、全額自己資金かを選択せねばなりません。

次はStep .4 運営経費の計算 へと進む。

参考資料 (Ver.2.0で追加)
マングース版トラベラー 「ディレッタント」に見る建設費
 前項Step.2では地価を見たので、ここでは建設費を紹介します。
家屋の基本価格
10,000Cr以上 Tiny 寝室1つのアパート、50sqm
100,000Cr以上 Small 寝室2つのコテージかアパート 100sqm
1MCr以上 Large 寝室4つの家かペントハウス 250sqm
10MCr以上 Huge 寝室12室のマンション(豪邸という意味) 1,000sqm
100MCr以上 Vast 部屋がたくさんある宮殿みたいな家 5,000sqm以上
建材の価格(Cr/sqm)
1Cr以上 Crude(荒削り) 乾燥させていない木材、そこいらの草木、藁入りの日干しレンガ
10Cr以上 Average (焼いた)レンガ、しっくい、普通の地元の石材
100Cr以上 Nice 切り石、曲げた木の羽目板、チタニウムスチール
1,000Cr以上 Excellent エッチングされた外世界産のレアもの石材、クリスタル、高級木材、炭素繊維
10,000Cr以上 Exquisite 化石、変わった異星の木材、宝石、人造宝石のシート、結合超密度素材
 ( 家屋の基本価格+(建材の価格x家屋の面積) ) x社会身分修正 が土地代を含まない家の価格となる。
社会身分修正: A-=1, B=1.2, C=1.5, D=2, E=3, F+=5

選択ルール
1) 維持費の手抜き 
 ビルの維持費は手抜きすることが可能。ただし、手抜き1%ごとに、毎年ビルの寿命が1年縮まる。

2) ラグジュアリの維持費の別枠化(ver2.0で追加)
 ラグジュアリは効果的だが、経費も増大させる。救済措置として、ラグジュアリは建物の一部では無いという考えから、維持費の
計算の時には、使用1sqmあたり-250Crしてもよい。
例えば、上のバドイホテルの例では、87750 x 0.5 x -250Cr = -10.96875MCr。で維持費は66.25125MCrです。

上級ルール
1)別棟としての付属施設
 大規模レストランや、大型カジノ、屋外プールや露天風呂などのように、ホテルの共用部分の利用ではなく、別棟として付属施設
を設置することもできる。この場合は、建物の延べ床面積を決めて、Step.2とStep.3の手順で用地を確保し、総工費その他を算出
すること。こうした別棟では、延べ床面積の10%が施設の管理部門に割り当てられる。これらの建物は当然、固定資産税の対象
となる。

2)大規模付属施設
 Step.1で示した以外に、以下の付属施設を設置できる。これらは極めて大規模なものであり、ホテルの共用部分には設置できな
い。なお、これらの設置費や建設費には、土地代は含まれていない。また、野球場を除き法令表による敷地面積の調整は
不要。また管理部分もすでに含まれている。庭園には建物は無いとみなされるので、固定資産税の計算は土地の分だけでよ
い。その他の施設については、利益計算のところで考慮済みのため固定資産税を計算する必要はない。

庭園

設置費(※) 
普通: 100,000Cr/1,000sqm
高級: 250,000Cr/1,000sqm
超高級: 500,000Cr/1,000sqm


庭園の大きさの例
114,000sqm(兼六園)
130,000sqm(後楽園、偕楽園)

建築面積を除く残りの面積を利
用することも出来る。最低1万
sqmの面積が必要。維持費
は年間で設置費の1.5%
テーマパーク
どちらかと言うと、ホテルの方が付属品にな
る。

建設費
ネズミーランド級: 15MCr/10,000sqm
地元人気クラス: 7.5MCr/10,000sqm
マイナー: 1.5MCr/10,000sqm

テーマパークの大きさの例
390,000sqm(USJのパーク部分)
500,000sqm(ネズミーランドやネズミーシー)



屋外スポーツ施設

ゴルフ場: 面積1,000,000sqm 建設費100MCr
野球場: 面積50,000sqm 建設費150MCr
テニスコート1面: 450sqm(周辺部も含む) 
  建設費10,000Cr









 (※) 世界の環境による修正はありそうだが実は無い。砂漠世界ならば、枯山水庭園(笑)を作ればよいからである。ただし、砂漠世界で水を使った
庭園を設置したければ、それは「高級」か「超高級」庭園しかない。渇水に備えて水に見える合成樹脂で「池」を作ることも可能。

3) 部屋の内装としてのラグジュアリ (さらなるぜいたく品)
 客室や付属施設にさらにぜいたく品を配置することもできる。この場合の費用は仕上げの10倍、1sqmあたり100,000Crとなる。こ
れは、高価な置物、絵画といったより単価の高い物品が中心となるため。最低1sqmは必要。年間客室維持コストは1sqmごとに倍
になる。

4) 修理/解体/改装
 耐用年数に達した建物は修理しなければならない。総工費の(2D6 + 5)x10%の費用と建設と同じ期間が必要になる。解体する
場合は、後片付けも含めて総工費の1%が必要(建物付きの土地を更地に変える時も同様)。仕上と内装は、改装工事によって変
更することができる。変更したいランクと同じ費用がかかる。仕上げの改装にはホテルを閉鎖しなければならないが、客室の内装
の変更は客室を順番に閉鎖するだけで良く、ホテルの営業は続けられる。 
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