とある物語
スーパーカプセルホテル (オールドエクスパンス 0614 Afrend B676876-D)

 タラスコ不動産グループの悪名高いワンマン創業社長、ジョセフ・タラスコ氏は、ある日、居眠りの最中に悪夢を見ました。どのような悪夢なのか家族にも話しま
せんでしたが、タラスコ氏はその日、緊急の重役会を開いて収容人数3万人のカプセルホテル建設計画を発表。反対意見を表明した専務1名と常務2名、部長
一人を辞めさせて強引に計画を推進しました。

建物は、
 一つ3sqmのスロット三段重ねx10,000基 = 30,000人分。30,000sqm
共用部分、管理部分、空き面積は10%づつで30%。計9,000sqm
これを地上50階建てにするので、建築面積は39,000/50=780sqm
ここにさらに、地下駐車場を2層付け加えますので、
延べ床面積は 780 x (50 + 2) = 40,560sqmです。

次に用地の取得です。
社長は国境沿いの「田舎」を選びました。観光地も駅も近くにはありません。
法令表の結果、建築面積のx2.5、1950sqmが必要であり、2,000sqmの土地を購入しました。
田舎の基本価格50Ce/sqm、UWPによる修正-0.11で、sqm当たりの価格は44.5Cr/sqm。
よって、用地は2,000 x 44.5 = 89,000Crでした。

さて、いよいよ建設です。
40,560sqmの延べ床面積に対して、
基本1500Cr + 高層ビル500Cr = 2,000Cr/sqm。81.12MCrの建設費です。

仕上げは簡素(-0.25)にしました。
2,000 x (1-0.25) x 40,560 = 60.84MCr
加えて、光触媒コートを行いました。 40,560 x 100 = 4,056,000 = 4.056MCr
設備は何も省略しません。費用は建設費と同じく81.12MCrです。

よってここまでの総工費は合計227.136MCrです。

そして内装費はカプセルとして1スロットあたり500Cr 10,000 x 500 = 5MCrとなります。本来は3段重ねでx3 = 1,500Crでも良いのですが、ここは安く上げて
います。

 さて、ここまでで建物は完成です。諸経費を計算しておきましょう。
まず固定資産税ですが、税率はサイコロの結果1.4%。
土地89,000Cr x 1.4%= 1,246Cr 建物の課税額227.136*(2/3) x 1.4% = 3,179,904Crで計3,181,150Crです。
そして、建物の維持費はTL13なので修正は無し。
227.136MCr x 4 /100 = 9,085,440Cr しかし、光触媒コートのおかげで延べ床面積1sqmあたり10Cr削減できます。結果、
9,085,440 - 40,560sqm x 10Cr = 8,679,840Cr/年

 ハコの目途が立ち、いよいよ営業計画です。
まず、サービス身分度2のカプセルホテルです。必要人員は定員の1/300、つまり100人ですが、求められる技能のレベルも低く、また世界の人口も多いので何
の問題もなくサクッと集まります。給料は2,000Cr/月です。
 料金は、相場よりも少し安い、一人一泊12Crと設定されました。

 そして、いよいよグランドオープンの日を迎えました。ここで稼働率修正を整理しておきましょう。
地元 外世界 リピーター
安宿
-2
-1
田舎
+1
サービスの質
-4
-4
-2
安い料金
+1
定員多すぎ
-10
-15
-15
-20
-1
 やる気があるんでしょうか? 定員が多すぎるため当然基本稼働率はなく、ただライバル修正(B676876-D) = -100/12 = -9%
があるのみです。

 さあ、さくっと営業開始してみましょう。出目は6,5,1で地元-9(0%)、外世界人-15(0%)、リピーター0(0%)と言うことで、文句なしに売り上げゼロ。一方経費は、
カプセルの維持費 64Cr x 10,000 = 0.64MCr 人件費100人 x 2,000Cr x 12ヶ月=2.4MCr。ええー、あとの経費は計算するのも虚しいですね。

 ところが、戦乱がこのホテルを救いました。隣国で始まった内戦と大規模な民族浄化により、多数の難民が着のみ着のままで国境をこえて来ます。そして「ス
ーパーカプセルホテル」は、難民達の中継キャンプとして極めて有効に機能したのです。光触媒コートによる衛生環境と、100人の従業員による管理の行き届い
た建物は、難民キャンプにつきものの悪疫と飢餓による死者を皆無としました。そして、ワンマンですが決して悪人でない(むしろ善人の)タラスコ社長は、難民の
ために奔走します。無料でホテルは開放するのはもちろんのこと、キャンプの用地確保、救援物資の調達、議会での証言に加えて、越境してきた民兵組織に金
をばらまいて追い返すなど大活躍。残念ながらタラスコ社長は、ホテル開設の三年後(内戦勃発の二年後)に、民兵達の銃撃から子供をかばって死亡しました
が、その年の『正義の人賞』と銀河ノーブル平和賞を受賞し、今も爵位の追贈が議論されています。
 この一連の物語は「ホテル・コロンダ」として映画化されました。建物は現在、ホテルとしての営業はやめていますが(当然です)、赤恒星社、アムネスティ・イン
ターコスモス、「恒星間空間無き医師団」が共同で管理するコミュニティーセンターとして現存しています(と言っても、不便な立地のためにみんな苦労しているよう
です)。なお、タラスコ氏が、はたしてジェノサイトを夢で予知したのかどうかは未だに不明です。

ミニシナリオ
・別の顔
 この世には「非行少年」という人種が存在します。現代社会の産物のように言われますが、エド時代のジャパンから既に少年ギャングは存在していたし、子供
による殺人事件は時代も洋の東西も問わずに常に発生しています。ま、「非行少年」の大半はそこまで凶悪ではありませんが。未成年には禁止されている飲
酒、喫煙から始まり、麻薬へと進み、麻薬代欲しさの犯罪行為へと走るのです、と子供を信じない児童心理学者と頭の固い教育者は言います。否定的な意見も
ありますが、自分が子供の頃の考え方を振り返った時、強く否定できないのも事実でして…。今思えば、実に恥ずかしい話ですが、どうも飲酒喫煙がカッコいいと
思っていたりしたんですよね。それに、疲れるだなのに夜中までクラブにいたりするのがいいと思っていたり。ま、なんにせよ、大人の犯罪者と同じく、その気にな
ったガキは、どんなテを使っても酒たばこを入手するし、出入り禁止の場所に立ち入ります。だったら、健全な状態でそうした悪徳を提供するのが子供のためにな
るのではないかと思ったのです。少なくとも、少年を標的にする犯罪者は排除できますよね。 -ダニエル・マラク法務次官のインタビューより-

 この世界の警察には、「青少年関連犯罪抑止作戦チーム (Juvnile associated crime preventive operation team, JACPOT)」と言う秘密捜査班があります。こ
の秘密捜査班は、主に司法関係者の子弟からなる未成年者をメンバーとして、少年犯罪および少年を標的にした犯罪を専門に捜査するものであり、詳細は商人
保護プログラムと同レベルの機密事項であり、一般には、そうした秘密捜査班が「ある」、そして子供達の捜査員が「いる」ということしか公表されていません。さ
て、PCの任務は、このJACPOTの活動に関連するもので、マラク次官が言う「健全な状態で(子供に)悪徳を提供できる」場所を作ることにあります。
 まずUWPを決めてください(人口は7以上であること)。与えられた資金は1D6MCrです。そして、そのお金で、

1)稼働率が高く、かつ料金は一泊50Cr以下の宿泊部門(家出人を泊める)
2)オシャレなレストラン(身分度が高い)をつくってガキに酒を出す
3)ちょっとしたお楽しみと言うことで、少額の賭け(=身分度の低い)ができるカジノを

持ったホテルを立てねばなりません。人件費分の赤字までなら許されます。頑張ってください。


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