スタートレイン級軌道鉄道

タイプ: MUW型短距離旅客船  TL15 MCr349.32(量産価格MCr279.46)
船体: 1080/2700 排水素=1200 形状=4/非流線型 装甲=40G 
基準重量=9052.296t 全備重量=9347.963t
パワ−: 35/70 核融合炉=9450Mw 航続(通常航行)=10日(機関車)
1/2 核融合炉=120Mw 航続=18(客車×9)
移動: 119/238 スラスター=4G 移動力0
   地表=40kph 巡航(真空)=225kph 最高(真空)=300kph
通信: 電波式=軌道×3、レーザー式=軌道×3
探知機: 能動ESM=遠軌道×3 受動ESM=遠恒星間×3
能動物体探知=並 能動物体追跡=並 受動物体探知
防御: 防御DM+4 装甲+0 致命的命中:3
管制: コンピュータ=4×3、パネル=ホログラフ型(リンク)×785
環境: 基本環境維持、基本生命維持、高度生命維持、重力プレート、加速補正機、
エアロック×1
居住区画: 23(艦橋2、エンジニア3、接客21)
乗務員用区画:座席(ゆったり)×28、休憩室、ベット×15
乗客用区画:一等乗客×1080、座席(ゆったり)×1080
サービス区画×45
その他: 船倉=190.0669Q、燃料タンク=19245.6Q 
目標サイズ=中、視認レベル=中
備考: サービス区画&休憩室は専用室と同じ大きさ。
この状態は、機関車(タグボート)が9台の客車(客室モジュール)を牽引している。

 

設定

1、背景:小惑星帯の交通事情
 グリッスンのようなに豊富な資源を利用して工業化を達成した小惑星帯では、鉱業を主とする第一次産業に従事する人口は低下し、第二次産業や第三次産業に従事する人口が増加し都市化が進む。建設時期の古い都市ほど位置関係が鉱業資源と無関係ではないから小惑星帯に都市が散在することになる。工業化と経済成長の過程で交通網の整備による都市のネットワーク化と規模の拡大が進む。都市の増築には限界があるために交通に便の良い地域に新たな都市が建設されていき、最終的には小惑星帯の軌道上に無数の都市が点在することになる。
 星系経済成長には交通網の整備が重要な鍵を握っていた。工業化を達成し、高度な産業社会を構築することに成功した星系の多くは交通網の整備に成功した星系であるといっても過言ではない。こうした小惑星帯は、ベルターたちの探査船や低速商船が行きかうだけでなく都市間を結ぶ連絡線が官民を問わず整備されている。市民たちは、高速鉄道や旅客機に乗る感覚で都市間連絡線に乗り込む。短距離の航海には低速商船が用いられるが、低速商船で7日を越える航海を擁する遠隔地には恒星間宇宙船が投入されている。
 グリッスンのようなに十分に経済的に成長した小惑星帯は、帝国でも有数の星系内通商が盛んな地域である。主要世界に水素資源を運ぶだけでなく主要世界内の通商を維持するだけでも多数の商船が必要とされるのである。まして食糧生産地としてより内側の惑星を開発しているとなると通商維持の為にさらに多くの宇宙船を要するようになる。

2、建造の背景
 スターン(B000996-F デネブ1417)は、豊富な資源を元に工業化を達成した先進星系である。高度に発展した小惑星帯の例に漏れず、スターンも星系内通商が盛んな地域である。スターンで軌道都市間連絡船を運航しているウォーターラインシッピング社は、開業250年を記念して新造連絡船を公募した。仕様は、ごく短距離の軌道都市間を結ぶ連絡船である。公募に応募した造船会社の多くは旅客機型のシャトルを提案したが、メイス重工は、タグボートに旅室モジュールを牽引させるタイプの複合宇宙船を提案した。それも概観を工業社会水準の世界で用いられている蒸気機関車に模していた。いくらなんでも技術者の遊びが過ぎて実用性を考えさせるものであった。
 しかし、ウォーターラインシッピング社の経営陣は、このデザインを見て驚喜した。同業他社との間で熾烈な競争を繰り返す同社は、顧客に強くアピールできる宇宙船を欲していた。特に同社の最高顧問でウォルター・ヒギンズ氏は冷凍睡眠を繰り返し、創業時から経営に参加する怪物である。彼は、創業から間もない時期に小惑星の移送業務から旅客業務に進出した際に旅客船の不足を補うためにタグボートでベルター向け簡易住居を改造した旅室モジュールを牽引していたことを覚えていた。
 ウォルター・ヒギンズ氏の鶴の一声でスタートレイン級軌道鉄道システムの採用が決定した。顧客に対するアピール性とテーマへの合致が評価されたのである。

3、スタートレイン級軌道鉄道
 スタートレイン級軌道鉄道は、100tの旅客モジュールを9つ牽引し4Gの高速で小惑星帯の軌道都市間を駆け巡る能力がある。設計上は、2.8Au離れた軌道にある小惑星帯を2週間で1周出来る性能が与えられている。旅客モジュールの数を減らすことで加速性能を向上させることが出来る。旅客モジュール7つで5G、5つで6Gが出せる。反対に加速度を抑えることで牽引する旅客モジュールを増加させることが出来る。例えば旅客モジュールを倍の18基牽引する場合には加速度は2Gとなる。
 標準の9基牽引の場合には、最大旅客数は1000名超える。あくまで近隣都市間の輸送が目的であるために居住施設は無く座席が用意されているだけである。都市間の航行時間が短い航路を行くといっても地上交通機関に比べれば、航行時間が長い為に社内には簡単な売店を用意し、乗客の要望に応えている。ウォーターラインシッピング社は、外見同様に鉄道を真似て小惑星帯を周回する航路を計画している。十分な数が就航するまで特定区間の往復路線で用いられることなる。
 ウォーターラインシッピング社は、途中の乗員の交代や補給を約20日かけて小惑星帯を1周する航路の開設を計画している。現時点では、通常の船着場からの出航であるが、ウォルター・ヒギンズ氏の意向もあってウォーターラインシッピング社は、宇宙港に専用のプラットフォームを設けて、そこからの発進を計画している。旅客事業を営むウォーターラインシッピング社にとって軌道鉄道というイメージは捨てがたい魅力がある。現在の軌道システムでは技術的に様々な問題を抱えているためにウォーターラインシッピング社は更なる改良をメイス重工に依頼した。

 

スタートレイン級タグボート

タイプ: U型タグボート  TL15 MCr228.74(量産価格MCr182.99)
船体: 270/675 排水素=300 形状=4/非流線型 装甲=40G 
基準重量=6305.67072t 全備重量=6391.2848t
パワ−: 35/70 核融合炉=9450Mw 航続(通常航行)=25日
移動: 119/238 スラスター=6G 移動力5
   地表=40kph 巡航(真空)=225kph 最高(真空)=300kph
通信: 電波式=軌道×3、レーザー式=軌道×3  
探知機: 能動ESM=遠軌道×3 受動ESM=遠恒星間×3
能動物体探知=並 能動物体追跡=並 受動物体探知
防御: 防御DM+10 装甲+0 致命的命中:3
管制: コンピュータ=4×3、パネル=ホログラフ型(リンク)×785
環境: 基本環境維持、基本生命維持、高度生命維持、重力プレート、加速補正機、
エアロック×1
居住区画: 23(艦橋2、エンジニア3、接客21)
乗務員用区画:座席(ゆったり)×28、休憩室、ベット×15
その他: 船倉=1.61408Q、燃料タンク=1134Q 
目標サイズ=中、視認レベル=中
備考: 休憩室は専用室と同じ大きさ


客室モジュール

タイプ: W艀  TL15 MCr12.64(量産価格MCr10.13)
船体: 90/225 排水素=100 形状=4/非流線型 装甲=40G 
基準重量=304.1528t 全備重量=327.492t
パワ−: 1/2 核融合炉=120Mw 航続(通常航行)=18日
防御: 防御DM+2 装甲+0 致命的命中:1
管制: コンピュータ=1×2、パネル=ホログラフ型(リンク)×82
環境: 基本環境維持、基本生命維持、高度生命維持、重力プレート、加速補正機、
エアロック×2
居住区画: 2(接客2)
乗客区画:1等乗客120名、座席(ゆったり)×120 サービス区画×5
その他: 船倉=1.61408Q、燃料タンク=1134Q 
目標サイズ=中、視認レベル=弱
備考: サービス区画は専用室と同じ大きさ