リジャイナ/アラミス星域の帝国軍

 

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 リジャイナ/アラミス星域における、ゾダーン/ヴァルグル軍の進撃路予測

 
 
リジャイナ/アラミス星域における、帝国側の防衛戦略を考察してみます。

 最大の仮想敵は、当然のことながらゾダーン連盟です。その海軍規模の大きさと、技術レベルの高さは侮れません。
 ゾダーン艦隊のジャンプ能力は、ジャンプ3が主力で6割を占めますが、ジャンプ4〜5の能力を持つ艦隊が約2割、また、ジャンプ2の艦隊も2割ほど存在しています。
 イリース、メノーブ、イフェイトといった世界は、最寄のゾダーン領まで4パーセクの距離しか離れていません。

 一方、銀河核方向から押し寄せるヴァルグル連合軍も、その存在を無視することは出来ません。
 テンタス(2201)キノーブ(2202)ヨーバンド(2303)ヒーヤ(2402
の4星系からなるキノーブ星団と、コーフュー、ラブロン、ジェセディピアなどの星系が、ヴァルグル艦隊の侵入口となるでしょう。
 彼らヴァルグル連合は、団結して行動することは滅多にないのですが、それ故に、行動の予測が付きません。
 2つのヴァルグル艦隊(ギリール艦隊、ユーシス艦隊)は、どちらもジャンプ3の能力を持ち、巨大な兵員輸送艦やタンカーを伴っています。


 ゾダーン及びヴァルグル連合軍の侵攻ルートは、以下の5つが考えられます。

 Bクランの海軍基地からジャンプ3の艦隊で、モンゴ(1204)ネイキッジ(1305)ライスン(1307)グラント(1607)を経由して、リジャイナ星域へ攻め込むルートです。
 多くの帝国側星系が控えていますので、会戦当初から攻め込まれることはないでしょうが、前述の星系が陥落すれば、敵の主力艦隊がリジャイナ星域の奥深くへ侵入してくることが予想されます。

 Cファーリーチの海軍基地からジャンプ4の艦隊で、リジャイナ星域イフェイト(1705)イリース(1802)メノーブ(1803)へ直接攻め込むルートです。
 イフェイトは強力な惑星海軍を持っているのですが、メノーブの惑星海軍は、それほど強くありません。
 裂溝地帯をジャンプ4の艦隊で横切るギャンブルのような作戦よりも、イフェイトを迂回してメノーブフィーリ(2005)イノープ(2205)アルジン(2308)といった高人口世界/富裕世界を占領する方が、ずっと勝算が高いように思えます。


 Fリジャイナ星域の銀河核方向に隣接するユーズ星域から、テンタス(2201)、キノーブ(2202)を経由して、リジャイナ星域へ攻め込むルートです。
 ベックス・ワールド(2204)を経由してフィーリへ。あるいはイノープを経由してウォーキーズ(2207)アルジンへ攻め込まれる可能性があります。


 Gジャンプ3のヴァルグル艦隊で、コーフュージェセディピアを経由し、アラミス星域のタワーズ星団へ攻め込むルートです。
 
 これらの侵攻に対処するため、リジャイナ/アラミス星域に存在する、海軍の規模(惑星海軍の予算)を検討しました。




リジャイナ星域の海軍予算(帝国海軍/星域海軍/惑星海軍)

 

星系名

宙域/星域
海軍予算

惑星
海軍予算

SDBと
小艦隊

1705

イフェイト

2,916,000

324,000

150、BR、CR

1706

アレル

0

161,000

10CR

1802

イリース

0

6,188

1

1803

メノーブ

776,250

86,250

 50

1805

ユーキー

0

147

 

1806

ウォンガ

0

0

 

1807

ノービス

0

0

 

1808

フォーボー
ルドン

0

240

 

1810

ジェンゲ

0

675

 

1903

ピクシー

0

0

 

1904

ブーギーン

0

243

 

1909

ヘフリー

 0

8

 

1910

リジャイナ

0

327,250

12、CR

2005

フィーリ

0

168,750

12、CR

2007

ループ

810,000

90,000

50

2106

プサイアス

0

0

 

2110

ヨーリ

0

21,613

1

2201

デンタス

0

146

 

2202

キノーブ

0

1,853

 

2204

ベックス・
ワールド

0

10

 

2205

イノープ

1,336,500

148,500

 

2207

ウォーキーズ

0

210,000

100

2303

ヨーバンド

0

25

 

2306

シオンシー

0

10,413

1

2308

アルジン

0

0

 

2309

ユースト

0

1,020

 

2402

ヒーヤ

0

13,388

 

2405

ケング

0

24,000

 

2406

ムーガス

0

308

 

2408

リーズ

7,290,000

810,000

500

2410

インズ

0

9,750

1

星域小計

 

13,128,750

2,415,774

 

 

アラミス星域の海軍予算(帝国海軍/星域海軍/惑星海軍)

 

星系名

宙域/星域
海軍予算

惑星
海軍予算

SDBと
小艦隊

2509

ペイヤ

0

0

 

2510

デイアン

0

345

 

2602

コーフュー

 0

263

 

2607

フォーキャ
ライン

 0

164

 

2701

ラブロン

 0

193

 

2706

ヒーガス

0

0

 

2708

ヴィオラント

 0

12

 

2905

パヴァン

0

0

 

2906

カーステン

 0

14

 

2908

ジーラ

 0

14,000

1

3001

ジェセディピア

0

1

 

3002

イエバブ

 0

201,250

5

3003

ネイズミン

 0

23

 

3004

ジコーカ

0

26

 

3005

アラマンクス

337,500

37,500

 

3008

ピサーディ

0

225

 

3010

ルール・ジュ

 0

150

 

3102

ラグバート

 0

2,520

 

3103

タワーズ

 0

21

 

3104

フィニートマン

0

0

 

3107

ルイス

 0

11

 

3110

アラミス

 0

266

 

3202

ジュニディ

9,652,500

1,072,500

1000 

3207

パティニール

 0

540

 

3209

ナトコ

0

0

 

3210

リーチャー

 0

47

 

星域小計

 

9,990,000

1,330,069

 



●  宙域/星域海軍予算とは、宙域海軍(帝国正規艦隊)と星域海軍
(帝国予備艦隊)を運営するための予算である。

● 惑星海軍予算とは、その星系の対空砲台や(右に示されたSDBを
含む)惑星海軍を運営するための予算である。

● SDBと小艦隊とは、その星系に存在するSDB(惑星防衛艦)の
戦隊数と、小艦隊(植民地戦隊)の数を示している。

● 小艦隊の維持費は星域海軍(帝国予備艦隊)の予算に拠っており、
ARは強襲小艦隊(強襲戦隊)、BRは戦艦小艦隊(戦闘
戦隊)、CRは巡洋小艦隊(巡洋戦隊)を表している。

 

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リジャイナ/アラミス星域に存在する、惑星海軍の戦力図


  十分な規模の惑星海軍を持つ星系 (海軍予算が5,000Mcr以上)
小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系

  不十分な規模の惑星海軍を持つ星系(海軍予算が100〜5,000Mcr)
  巡洋艦より小さい戦闘力の通商破壊艦ならば、撃退が可能

 惑星海軍を持たない星系(海軍予算が存在しないか、100Mcr未満)
  (人口レベルが4未満、もしくは、テックレベルが7未満)
  通商破壊艦に対する防衛力を、まったく持たない


 リジャイナ/アラミス星域の帝国に所属する57星系の中で、十分な防衛力を持つ星系は、15星系です。
 リジャイナ星域には、人口の多い世界が数多く存在するのですが、アラミス星域の人口は希薄です。

 不十分な防衛力の星系は、13星系です。

 防衛力を持たない星系29星系です。半数以上の星系が、防衛力を持ちません。

 前述した侵攻ルート上の世界で、十分な防衛力を持つ星系はイフェイトのみです。
 イリースメノーブリジャイナフィーリループなどの世界は、それなりの規模の惑星海軍を保有しており、単独で侵入してきた巡洋艦を撃退することは出来ますが、主力艦隊の攻撃に耐えられる規模ではありません。
 帝国海軍の増援がなければ、長い時間、耐えることはできないでしょう。

 アラミス星域のタワーズ星団では、イエバブ(3002)ジュニディ(3202)のみが防衛力を持っていますが、それ以外の星系は、ヴァルグルの侵入すら食い止めることが出来ません。

 次に、帝国海軍と星域海軍の配置を検討します。


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リジャイナ/アラミス星域に存在する、帝国/星域海軍と惑星海軍の配置図


●  帝国海軍基地が置かれている星系(帝国海軍が防衛を担当する)
   惑星海軍の規模は、不十分か、あるいは存在しない
   小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系


   十分な規模の惑星海軍を持ち、帝国/星域海軍基地もある星系
    小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系

●  十分な規模の惑星海軍を持つ星系 (海軍予算が5,000Mcr以上)
小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系


  不十分な規模の惑星海軍を持つ星系(海軍予算が100〜5,000Mcr)
  巡洋艦より小さい戦闘力の通商破壊艦ならば、撃退が可能


 惑星海軍を持たない星系(海軍予算が存在しないか、100Mcr未満)
  (人口レベルが4未満、もしくは、テックレベルが7未満)
  通商破壊艦に対する防衛力を、まったく持たない

 帝国海軍基地は、リジャイナ星域に4つ(イフェイトリジャイナピクシーインズ)と、アラミス星域に4つ(ペイヤルール・ジューアラミスナトコ)が置かれています。
 分散配置されているリジャイナ星域の4つの基地はともかくとして、アラミス星域で3つの海軍基地が並んでいることについては、もったいないと感じます。

 リジャイナ星域に駐留している番号艦隊は、第193番艦隊ですが、アラミス星域に駐留している筈の番号艦隊は、分かりませんでした。
 第五次辺境戦争の後は、それぞれが、第213番艦隊第214番艦隊と交替しているようです。
 帝国海軍の主力艦艇はジャンプ4性能を持っていますので、海軍基地から4パーセク以内に存在する星系を、防衛可能と考えます。
 そう考えると、リジャイナ星域のピクシー、アラミス星域のペイヤに置かれた海軍基地は、極めて重要な存在でしょう。
 しかし、それでもリジャイナ星域のヒーヤ、アラミス星域のコーフュー、ラブロン、タワーズ星団の全域が、カバー出来ません。


 星域海軍基地は、リジャイナ星域に1つ(イフェイト)と、アラミス星域に1つ(ジュニディ)が置かれています。

 イフェイトの星域海軍基地はジュエルと同様に、帝国海軍と共同してゾダーンの侵攻に対抗することになるでしょう。
 また、キノーブ方面のヴァルグル艦隊に対しては、装備と練度の劣る星域海軍が主力として戦うことも考えられます。

 ジュニディの星域海軍基地は、周囲に帝国海軍基地がないことから、タワーズ星団の防衛を一手に引き受けることになります。
 ジュニディに固有の小艦隊はありませんが、星域海軍所属の小艦隊が駐留し、ジュニディ惑星海軍のSDBを輸送するなどして、タワーズ星団全体の防衛を行なうと考えられます。



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