ダリアン/ソード・ワールズ星域の
ダリアン連合/
帝国軍

 

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 ダリアン/ソード・ワールズ星域における、ソード・ワールズ軍の進撃路予測

 ダリアン/ソード・ワールズ星域における、ダリアン連合、および、帝国側の防衛戦略を考察してみます。

 まずは、仮想敵の存在と、その脅威の程度を明確にしなくてはなりません。

 この方面において、ゾダーン連盟の存在感はそれほどでもありません。
 ソード・ワールズ連合に対して、最新テクノロジーの提供や、軍事教練などの援助は(特にグラム星系に対して)盛んに行なわれていますが、海軍艦艇や大規模な陸軍兵力が派遣されていることはないようです。

 最大の仮想敵は、ソードワールズ連合です。
 ソードワールズ艦隊のジャンプ能力は、ジャンプ2が主力ですが、一部の巡洋艦は、ジャンプ3の能力を備えています。

 ソードワールズの侵攻ルートは、以下のように考えられます。

 P:ケリオン星域のウィンストン、アントロープなどの星系を起点として、ザマイン(0421)を攻略するルート。
 ザマインは、ダリアン連合に3つ存在する高人口世界の内の1つですから、攻撃目標とする理由は十分です。
 連合内で、銀河核方向の領域に孤立して存在していることも、狙われやすい要因のひとつでしょう。
 このルートを用いるのはジョイユース艦隊の筈ですが、不用意に前進してきた場合には、ノーシーから出撃したダリアン艦隊で、側面を突くことが可能です。

 Q:ティゾンから、1パーセク連鎖の星系を伝って、カノニック(0822)、トライフュージ(0723)、ノーシー(0724)へと進むルート。
 人口の希薄な星系を横切りますので、得るものは少ないのですが、リスクが少なく、堅実なルートです。 

 R:ナージルから2パーセクの間隙を渡り、ダリアン連合内へ直接攻め込むルート。
 ナージル艦隊の根拠地がすぐ近くですので、補給や整備が容易です。
 しかし、その条件はダリアン連合側でも同じですから、双方の主力艦隊による、消耗戦に陥りやすいとも言えます。
 第四次辺境戦争の際には、ダリアン連合艦隊ナージル艦隊が消耗した後に、ジョイユース艦隊アントロープへと侵攻し、ケリオン星域の3星系を獲得しました。

 S:ナージルから3パーセクの間隙を渡り、帝国のフラマリオンへ侵攻するルート。
 ナージル艦隊のテックレベルからすると、3回の連続ジャンプは困難ですが、不可能事ではありません。
 防衛のためには、ファイブ・シスターズ星域の帝国海軍を、フラマリオンへ派遣する必要があるでしょう。

 T:サクノス艦隊が、金属世界を経由して、帝国飛び地のカラドボルグへ攻め込むルートです。



ダリアン星域の海軍予算(ダリアン連合海軍/惑星海軍)

 

星系名

連合
海軍予算

惑星
海軍予算

SDBと
小艦隊

0223

スターン=
スターン

0

289

 

0325

ラバーヴ

 0

19

 

0326

エクトロン

 0

1,140

 

0421

ザマイン

371,250

41,250

100BRCR

0425

エングレンジ

 0

14,438

 

0426

イリウム

 0

117,000

10

0427

ロゲット

 0

9,750

1

0526

ロール

 0

48

 

0527

マイア

4,140,000

460,000

1,200ARBRCR

0622

テラント340

 0

165

 

0624

ジェイセント

 0

2,678

 

0625

494908

 0

0

 

0627

ダリアン

855,000

95,000

200BRCR

0721

トーメント

 0

0

 

0723

トライフュージ

 0

57

 

0724

ノーシー

 0

2,640

 

0727

スピューム

 0

0

 

0822

カノニック

 0

94

 

星域小計

 

5,366,250

744,566


● 連合海軍予算とは、ダリアン連合海軍を運営するための予算である。

●  惑星海軍予算とは、その星系の対空砲台や(右に示されたSDBを
 含む)惑星海軍を運営するための予算である。

●  SDBと小艦隊とは、その星系に存在するSDB(惑星防衛艦)の
  戦隊数と、小艦隊(植民地戦隊)の数を示している。

● 小艦隊の略号は、
ARは強襲小艦隊(強襲戦隊)、BRは戦艦小艦隊
(戦闘戦隊)、CRは巡洋小艦隊(巡洋戦隊)を表している。



ソード・ワールズ星域の海軍予算(帝国海軍/星域海軍/惑星海軍)

 

星系名

宙域/星域
海軍予算

惑星
海軍予算

SDBと
小艦隊

0930

フラマリオン

0

224

 

1329

カラドボルグ

 0

18,375

 1

1429

ガン

0

0

 

1430

カリバーン

0

198

 

星域小計

 

0

18,797

 

 

●  宙域/星域海軍予算とは、宙域海軍(帝国正規艦隊)と星域海軍
(帝国予備艦隊)を運営するための予算である。

● 惑星海軍予算とは、その星系の対空砲台や(右に示されたSDBを
含む)惑星海軍を運営するための予算である。

● SDBと小艦隊とは、その星系に存在するSDB(惑星防衛艦)の
戦隊数と、小艦隊(植民地戦隊)の数を示している。

● 小艦隊の維持費は星域海軍(帝国予備艦隊)の予算に拠っており、
ARは強襲小艦隊(強襲戦隊)、BRは戦艦小艦隊(戦闘
戦隊)、CRは巡洋小艦隊(巡洋戦隊)を表している。

 

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ダリアン/ソード・ワールズ星域に存在する、惑星海軍の戦力図


  十分な規模の惑星海軍を持つ星系 (海軍予算が5,000Mcr以上)
小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系

  不十分な規模の惑星海軍を持つ星系(海軍予算が100〜5,000Mcr)
  巡洋艦より小さい戦闘力の通商破壊艦ならば、撃退が可能

 惑星海軍を持たない星系(海軍予算が存在しないか、100Mcr未満)
  (人口レベルが4未満、もしくは、テックレベルが7未満)
  通商破壊艦に対する防衛力を、まったく持たない


 ダリアン連合に所属する18星系の中で、十分な防衛力を持つ星系は、5星系(ザマイン、イリウム、マイア、ダリアン)です。

 不十分な防衛力の星系6星系(スターン=スターン、エクトロン、エングレンジ、テラント340、ジェイセント、ノーシー)です。

 防衛力を持たない星系7星系になります。ソード・ワールズとの国境に、防衛力なしの星系が3つもあることは、意外でした。

 ダリアン連合の内部で、孤立した位置にあるザマインや、ソード・ワールズから1パーセクのジャンプで侵入されてしまう、カノニック、トライフュージ、ノーシーの付近の防衛が心配になります。

 ソード・ワールズ星域のカラドボルグは、4パーセクの裂溝に守られていますので、それほど激しい攻撃を受けることはないと考えられます。
 しかし金属世界を1〜2パーセクのジャンプで伝い、小規模な襲撃が行なわれることは十分にあり得るでしょう。


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ダリアン/ソード・ワールズ星域に存在する、
ダリアン連合海軍と帝国/星域海軍、惑星海軍の配置図


● ダリアン連合の海軍基地、あるいは、帝国海軍基地が置かれている
星系(帝国海軍が防衛を担当する)惑星海軍の規模は、
不十分か、あるいは存在しない
   小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系


     十分な規模の惑星海軍を持ち、連合海軍基地、あるいは、
    帝国/星域海軍基地も置かれている星系
    小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系

●  十分な規模の惑星海軍を持つ星系 (海軍予算が5,000Mcr以上)
小艦隊規模(巡洋艦8隻以上)の攻撃を撃退できる星系


  不十分な規模の惑星海軍を持つ星系(海軍予算が100〜5,000Mcr)
  巡洋艦より小さい戦闘力の通商破壊艦ならば、撃退が可能


 惑星海軍を持たない星系(海軍予算が存在しないか、100Mcr未満)
  (人口レベルが4未満、もしくは、テックレベルが7未満)
  通商破壊艦に対する防衛力を、まったく持たない

 ダリアン連合の海軍基地は、ダリアン星域内の5つの世界(ラバーヴイリウムマイアノーシースピューム)に置かれています。
 ダリアン連合軍のテックレベルは10〜11ですので(サプリメント「第五次辺境戦争」にそう記載されていますので)、ジャンプ能力も1〜2に制限されている筈です。
 しかし、Xボート連絡網が3パーセクで設定されているということは、恒星間宇宙船だけは、テックレベル12のマイアで建造されているということなのでしょう。



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