グリッスン／トリンズ・ベール星域に存在する星系の中で、十分な防衛力を持つ星系は、11星系（ニュー・ローマ、エイキ、グリッスン、ホレショー、クラウト、タイレム、フュードン、イーデネルト、ダッズ、ラミヴァ、トリン）です。

　不十分な防衛力の星系は、12星系（エジプト、オーヴァーネイル、トレイン、インズ、ベンダー、バートスン、スクォナイン、ケルチャー、ハンマーミウム、カタルル、ティ・ティ・ティ、テネルファイ）です。

　防衛力を持たない星系は、38星系になります。両星域61星系の内62％が防御力を持ちません。

　２６８星域との国境沿いにある、グロート（1731）やリディア（1733）の防衛が不安要素のひとつです。
　この星系から、2パーセクのジャンプを繰り返すことで、グリッスン星域の無防備な星系を蹂躙することが可能になってしまうからです。
　
　ジャンプ３の通商破壊艦ならば、ツァリーナ（2236）のガスジャイアントで燃料を補給して、トリンズ・ベール星域内へ侵入することも可能でしょう。

　それ以外にも、Ｘボート連絡網（幹線航路）の安全確保が難しいように見えます。

グリッスン／トリンズ・ベール星域に存在する、
帝国／星域海軍と惑星海軍の配置図


●　　帝国海軍基地が置かれている星系（帝国海軍が防衛を担当する）
　　　惑星海軍の規模は、不十分か、あるいは存在しない
　　　小艦隊規模（巡洋艦８隻以上）の攻撃を撃退できる星系

●　　　十分な規模の惑星海軍を持ち、帝国／星域海軍基地もある星系
　　　　小艦隊規模（巡洋艦８隻以上）の攻撃を撃退できる星系

●　　十分な規模の惑星海軍を持つ星系　（海軍予算が5,000Mcr以上）
小艦隊規模（巡洋艦８隻以上）の攻撃を撃退できる星系

●　 不十分な規模の惑星海軍を持つ星系（海軍予算が100〜5,000Mcr）
　　巡洋艦より小さい戦闘力の通商破壊艦ならば、撃退が可能

●　惑星海軍を持たない星系（海軍予算が存在しないか、100Mcr未満）
　　（人口レベルが４未満、もしくは、テックレベルが７未満）
　　通商破壊艦に対する防衛力を、まったく持たない

　帝国海軍基地は、グリッスン星域で５つの世界（エジプト、ニュー・ローマ、グリッスン、ロマー、ベンダー）に、トリンズ・ベール星域で３つの世界（マーチスン、カタルル、トリン）に置かれています。
　グリッスン星域には第214番艦隊が、トリンズ・ベール星域には番号不明の番号艦隊が駐留しています（第5次辺境戦争後はそれぞれ、第100番艦隊、第207番艦隊と交替しました）。
　帝国海軍の主力艦艇はジャンプ４性能を持っていますので、海軍基地から４パーセク以内に存在する星系を、防衛可能です。

　星域海軍基地は、グリッスン星域で３つの世界（エイキ、グリッスン、タイレム）、トリンズ・ベール星域で１つの世界（トリン）に置かれています。
　星域海軍の艦艇もジャンプ４性能を持つため、基地から４パーセク以内の星系防衛が可能です。

　グリッスン星域のグロートとリディアは、最寄りの海軍基地から５パーセク以上離れています。
　トリンズ・ベール星域のケルチャー（2639）、ダッズ（2739）、ファーコハー（2839）、ソーンナスター（2940）、ユーガル（3039）、テネルファイ（3040）の６星系も、最寄りの海軍基地から5パーセク以上、離れています。

　グリッスン星域の2星系は、国境沿いということもあり、星系の警備を帝国海軍が行なっていると思われます。

　しかし、トリンズ・ベール星域の６星系は、帝国の後方地域であり、また、不自然に偵察局基地の数が多くなっている領域ですから、偵察局が警備を担当しているのかも知れません。