MASA/MASA04's PENARUA-class
PENARUA Class Light Cruisers  ペナルア級軽巡洋艦

MEGA TRAVELLER
Science Fiction Adventure in
the Shattered Imperium
With DOGA-L3

 

 

 

 

INTRODUCTION建造の背景

 第5次辺境戦争において,第3帝国海軍は膨大な数の戦闘艦艇を損失した。その結果として,スピンワードマーチ宙域の番号艦隊においては,主力となる戦列艦,即ち艦中心軸加速兵器搭載の戦闘艦の再建の遅れ問題が深刻化していた。  
ゾダーン,ソードソードワールズ,アスラン,ヴァルグルといった大勢力の,侵略ベクトルの交差点に位置するスピンワードマーチ宙域においては,抑止力たる番号艦隊を一刻も早く再建する必要があった。

 停戦後1年,コリドー宙域艦隊が本来の駐屯宙域へと撤収を開始すると,スピンワードマーチ宙域における危機意識は更に高まった。ジャーナリズムは,こぞって,その情勢の危機的状況と帝国海軍の対応の遅さを批判した。  

 しかしながら,帝国海軍スピンワードマーチ宙域艦隊は,当然のことながら,この問題を良く認識していた。
リジャイナ公ノリス=オルドレンは,前倒しで艦隊整備の為の特別予算措置を承認し,主力艦の建造を積極的に推進した。  

 

 一方,同戦争末期の通商航路を巡る熾烈で冷酷な戦闘において,星域/星系海軍もまた,宙域の治安維持活動の根幹たる,小型艦艇,即ち護衛駆逐艦,小型護衛艦,哨戒艇等を大量に失なっていた。その結果,スピンワード宙域全体の治安レベルは総じて低下することとなった。
併せて,戦争により宙域経済自体も疲弊したため,惑星レベルの治安状況もまた悪化の一途を辿っていた。  

 

 戦争終結後,局地的な地域紛争が,各地で多発した。残念な事に,動員解除となり,職を失った一部の軍人達が,傭兵としてこれに加わり,武力衝突と治安の悪化に拍車をかけた。
統計によれば,海賊行為と思われる商船の損失とレベル4以上の地域紛争の発生数は,第5次辺境戦争前の,それぞれ7.3倍,8.6倍と報告され,その悪循環で地域経済は更に悪化した。

 

 このようにスピンワードマーチ宙域の帝国海軍は,敵対大勢力に対する正規艦隊の増強と同時に,増大するゲリラ的海賊行為や地域紛争への対応も迫られていた。  

 

DESIGN CONCEPT設計思想

 このような背景から,帝国海軍が出した次期巡洋艦の仕様は,以下のようなものとなった。

@艦隊戦列の一翼を担う戦闘能力を保有すること。
A急速な戦力整備を可能とすること。
B敵軽艦艇の搭載火器に対して重要区画を確実に防御できること。
C超光速航行,通常航行において,艦隊行動がとれること。
D局地的な反乱鎮圧,紛争解決能力を有すること。  

 

 要求項目1を満たすためには,艦中心軸加速兵器,とりわけ中間子砲の搭載が不可欠である。よって艦は巡洋艦以上でなければならない。
 要求項目2を満たすためには,建造日数がかかり建造用ドックが限定される大型戦闘艦は不向き,早期大量生産の効く中型戦闘艦を中心に兵力を整えていかざるを得ない。  
 以上の理由により艦中心軸加速兵器を装備した30,000t級の軽巡洋艦を大量,迅速,安価に建造する基本コンセプトが立てられ,工期短縮のため新方式のブロック建造方式の採用も認められた。

 

 要求項目3を満たすために船体には最低限の装甲が施された。30,000t級の中型艦では大規模艦隊戦闘の為の重装甲は望むべくもないが,駆逐艦以下の攻撃に対しては充分な防御力を有している。
要求項目4についてはジャンプ4,加速度3Gという帝国海軍の最低限の運用要求を満たすように設定された。
要求項目5については,海兵隊1個小隊の居住設備と十分な数の小艇を搭載することで解決した。  

 

 

PLAN678計画番号678

 スピンワードマーチ宙域の重工業惑星である,モーラにおいて,2ヶ月に及ぶ設計・建造業者選定会議が開催された。
示された概略設計に対して詳細設計・建造を一貫して請け負う形で一般競争入札が実施され,応札したメガコーポレーションは総数18社に及んだ。

 


 6回に及ぶ厳正な競争入札の結果,最終的には,商業用船舶の建造で実績のあるMASA社のプラン678が勝利を収めた。
 MASA社はGASBUG社系列の造船会社で,モーラ及びグリッスンを中心に大型船建造用ドックを21所有していた。

 

 ペナルア級巡洋艦は,MASA社造船所で78隻が,他6社の造船所に下請けされる形で133隻が建造された。
 同級は建造時期に応じて5つのクラスに分類することができる。43隻が建造されたペナルア3型軽巡洋艦の基本性能は以下の通りである。

 

 

MASA/MASA04's PENARUA-class
LightCruser from MASA.Ship's

CraftID:
 
Penarua
Type CL, TL 15, MCr 19808
Hull:
 
27000/67500, Disp= 30000, Config= 1SL, Armor= 58G
Unloaded= 419211 tons, Loaded= 438037 tons
Power:
 
3059/6117, Fusion= 550530
MW, Duration= 21/63
Loco:


 
3240/6480, Maneuver= 3
2025/4050, Jump= 4
NOE= 190, Cruise= 750, Top= 1000, Vacuum= 2850
Agility= 0
Commo:
 
Radio= System x120, Laser= System x120, Maser= System x3
Meson= Far Orbit x4
Sensors:



 
EMMask, PasEMS= Interstellar x6, ActEMS= Far Orbit x6 Densitometer= LowPen/250m x6, HighPen/1km x6 Neutrino= min 10kw x6, EMSjammer= Far Orbit x6 ActObjScan= Rout, ActObjPin= Rout
PasObjScan= Rout, PasObjPin= Rout
PasEngScan= Simp, PasEngPin= Rout
Off:







 
MesonGun=
 
Jxx,
 
PartAcc= xx 2,Missiles= x9 3
 
BattS110 40   
Bear
 
S
 
1
 

10 37  
FusionGun=
 
xx5,
 
PlasmaGun= xx3,BLaser= xx8,
 
PLaser= xx2
 
Batt111030
Bear111028
Def:



 
DefDM= +8, MesonScrn=7, NucDamper=9
ArmorDM= -6, SizeCd= M
Sandcaster= xx4
Batt 35
Bear 32
Control:


 
Computer= Model/9fib x6, Panels= HoloLink x247
Special: LgHoloDisp x12, HUpHoloDisp x24
BasEnv, Bas LS, Ext LS, Grav plates, Inertial comp
Electronic Circuit Protection.
Accom:


 
Crew= 228 (30 x 8), Staterooms(1)= 36, Staterooms(2)= 114
Bridge= 14, Engrng= 39, Mtce= 5, Gunnery= 53, Flight= 46
Troops= 30, Command= 31, Stewards= 8, Frozen= 20, Medical= 2
HiPass= 5, MidPass= 10, LowPass= 0, LowBerth= 20, EmerLow= 54
SubCraft:Air/Raft x2, Launch x2, Pinnace x4, 50-ton Fighter x8
Other:

 
Fuel= 239984 kliters, Cargo= 2594 kliters
Fuel scoops, PurificationPlant (24hours)
ObjSize= Large, EMLevel= Moderate

 

 

 

HULL船体

 全長330m,総排水トン数は30,000トン,重量 419169トン, 満載重量 438562トンである。船体は結合超密素材,通称G種別鋼を用いた58レベルの装甲板に覆われており,軽艦艇の攻撃に対して艦中枢部を完全に防御している。

 

 

 結合超密素材は,分子構造の一部を強力な人工重力場で重力崩壊させ,密度と強度を増し、更に内部の電磁結合を強めるために,微量の誘導電流を使用した超密素材である。

 

 

 船体基本形状は,艦隊戦闘の主兵器である中間子砲に対して耐久性を高めるために,楔形である。ガスジャイアントからの燃料補給を容易とするため,流線形化されている。

 

 建造コスト削減の為,船体構築にはブロック建造工法が積極的に用いられた。この工法の弱点はブロック接合部の耐久性にある。ペナルア級の建造においては結合超密接合とよばれる重力場,電磁場を制御した素材レベルでの結合方式が多用された。構造強度,耐腐食性能,耐疲労性能,機密性能に関しては充分な要素試験,シミュレーションが行われていて信頼性が高い。

 

 残念なことに,帝国海軍内てのブロック工法に対する根強い不信感は未だに拭い去られておらず,この為,この級の艦に対して不当な評価を下す提督も多い。

 

 

 

 

 

 

 POWER&LOCO駆動ユニット

 パワープラントには,GASBUG社製のPWU-Mk1572パワーユニット4基が装備されており,合計出力550,530Mwを発揮する。このユニットは極めて信頼性が高く,特に帝国海軍がMASA社を建造業者に選定する決定的要因となったと伝えられている。

 

 

 

 超光速ジャンプドライブには,同じくGASBUG社製のJDU-A4Mk1569が5基装備されており,最大4パーセクのジャンプ航行が可能である。

 

 これにより帝国海軍の殆どの主力艦艇と戦略的に行動を共にすることができる。パワープラントとのシステム上の構成バランスも良く,ジャンプ誤差の標準偏差は,帝国海軍の定める艦隊機動要綱の1/3以下に収まっている。

 

 また,その低メンテナンス性にも定評がある。特に高価な大型艦用ジャンプコイルの寿命が,艦隊平均の1.5倍程度にまで延命化されたため,艦隊の技術陣からも高い評価を得ている。

 

 通常ドライブは,4基のMASA社製のMD-F3/28が使用されたが,この基本型はGASBUG社のライセンス生産品である。しかし,加速度出力変更時間(ジャーク)の短縮と,加速プレートの耐弾性向上に関して,MASA社が独自の技術で手直しを加えており純正タイプとは一線を画している。

 

 

 

 

COMMO通信ユニット

 電波通信装置(SYSTEM)RS-15A,120台, レーザー通信装置(SYSTEM)LS-15A,120台,メーザー通信装置(SYSTEM)MRS-15A,4台,中間子通信装置(FAR OBIT)MNF-15A,3台を装備している。あらゆる戦況に対応して情報通信管理が行え,旗艦機能もこなせるように配慮されている。ブリッジ上に装甲通信タワーが設置されれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SENSORS電子装備

 船体全体に標準的な電磁マスカーが施されており,艦の電磁的視認レベルを下げている。電磁マスカーは,GASBUG社独自の戦略機密技術である。この為,全ての同型艦において同社が施工を行った。

 装備されている探知機は,質量探知機に低レベル(250 m)DSF-Lw25×6,高レベル(1km)DSF-Hi1000×6,中間子探知機に最小10kw NSF-10×6,能動EMSに(Far Orbit)AEMSF-FO/7×6,受動EMSに(Interstellar)PEMSF-IS/8×6がそれぞれ装備されている。また,EMS妨害装置(Far Orbit)としてEMSJF-FO/4が装備されている。

 何れもGASBUG社系列のANSON社の最新モデルで,海軍戦術戦闘データシステムNTDSの標準的な入出力コードF6980に対応した制御システムで,帝国海軍の他の艦艇でも多くが装備している。一部の艦では最新式のEMS妨害装置EMSJF-FO/4の生産が間に合わずFO/3を装備しているものもある。

 

 

 

 

WEPONS&SCREENS搭載兵器

 艦中心軸加速兵器搭載として装備したのは,GASBUG社の誇る中間子主砲MG-FJ1000/7である。伝統的に軽巡洋艦クラスので装備されてきたものの最新モデルである。命中精度の向上,加速板の寿命延伸と信頼性強化が図られている。特に,焦点補正のための整備周期が3倍となったことが評価されている。

 

 

 中間子砲は,2つの粒子加速器によってつくられた収束ビーム内で,電子と陽子を衝突させて中間子を発生させ,その中間子を目標艦内で崩壊させる兵器である。中間子はいかなる物質とも反応しないため,艦艇の重装甲も容易に貫通することができる。崩壊する中間子は高いエネルギーと放射線を発生し,あらゆる主力艦を内部から破壊することとなる。

 10基の50t副砲ベイには,10基のGASBUG社製50連装ミサイル副砲MSG-50-M14が装備されている。このミサイル副砲は多くの大型艦で副砲として搭載されている型で,小型艦艇ならば一撃で撃破する能力がある。

 砲塔搭載火器は様々なタイプが搭載されている。また納入メーカーも各艦で大きく異なる。ピームレーザー砲塔群は,3連装70基210門装備されているが,21門づつ収束され10の砲塔群を構成している。ミサイル砲を3連装40基120門40砲塔群,単装パルスレーザー砲を30基30門30砲塔群,粒子加速砲1基1門,プラズマ砲1基1門,中間子砲1基1門,散乱砂砲を3連装35基105門35砲塔群がそれぞれ装備されている。ミサイル砲と散乱砂砲がANSON,その他がHELER社の製品である。

 広さ1750klの弾薬庫を装備し,17500発の核/通常ミサイルを格納している。核と非核の通常装備比率は8:2程度の割合である。

 

 艦隊戦闘を闘うためには,適切な対核ミサイル防御と対艦中心軸兵器防御が不可欠である。このため,前者に対して,防御レベル9.0の最新型NDF-9C6核中和装置を,後者に対して,防御レベル7.0のMS-7D1中間子スクリーンをそれぞれ装備している。

 

 

 

CONTROLLS制御機器

 モデル9型fibコンピューター6基が本級の要である。制御系統はメインシステムと2個のサブシステムからなり,各システムには更にメインとサブの2基のコンピュータが割り当てられている。コンピューターはA1,A2,B1,B2,C1,C2とそれぞれ命名されている場合が多い。

 

 主な艦内制御機構は,艦橋,第1〜3兵器管制室,第1〜3機関制御室,応急指揮所に集約されている。これらの部屋を中心にホロリンクパネル247基,大型ホロディスプレイ12基,ヘッドアップホロディスプレイ24基が装備されている。

 

  全艦内に電子回路防御が施されており,大規模艦隊戦闘に十分耐えうることができる。また艦内の生活環境は,基本環境システム,基本生命維持システム,上級生命維持システム,重力制御プレート,慣性中和装置などの各システムで保たれている。

 

 

CREW乗組員

 

 乗組員の定数の内訳は,下表の通りである。乗組員は228名で8個分隊に編成されることが多い。この他,上級船客5名(1人用専用室),船客10名(2人用専用室)を収容できるよう居住設備が設計されている。艦隊司令部としての利用の他,政府高官や外交使節団の異動,士官候補生の訓練,海兵隊の増強など,その運用方法は様々である。

 










 
 士官下士官兵卒 小計
運行分隊85922
技術分隊6122745
維持管理分隊1236
戦闘分隊6163759
飛行分隊7143253
海兵分隊192131
主計分隊1359
医務分隊1113
合計3162135228









 

 

 居住スペースとしては,1人用専用室36,2人用専用室114が設置されている。また緊急用2等寝台が54装備されている。 

 居住区画は第6〜第10デッキの5層に配置されており,各層の構造は全て同じである。第6デッキには士官室が,第7デッキには海兵隊及び下士官室が,第8デッキには下士官室が,第9,10デッキには兵員室がそれぞれ設けられている。

 1デッキの居住区画の大きさは30×15mで,それぞれ24個の専用室と1個の汎用室を有している。

 専用室の運用方法は,まちまちであるが,1人用専用室を使用するのは21名の上級士官,10名の上級下士官とする場合が一般的である。

 各個室には,ベット,複合衛生設備,私物兼衣装ロッカー,多目的モニターがそれぞれ備え付けられている。2人用船室は,ベッドが2段になっており手狭であるが,基本的に同室者の当直シフトはズラして設定されるのが一般的であり,2人用船室でも実害は少ない。

 ベットは壁面収納式で,その場合ソファー,椅子,机を引き出すことができる。複合衛生設備は,折り畳み式トイレ及びソニックシャワールームからなっている。多目的モニターは艦内各所へのインターコムの他,コンピューター端末,娯楽用スクリーンとしても使用できる。 

 

 

 

 

 

 

 汎用室は,食堂として使用される他,非番の乗組員の娯楽室となる。壁面には自動調理器が一台設置されている。右舷側の区画にはソファーが置かれラウンジとして用いられる。壁面各所には端末が設置されている。

 乗組員が協同で出資して,運動機器を持ち込んでいる場合もある。机,椅子などの設備は固定することも移動させることもでき,目的に併せてレイアウトを変更できる他,アコーディオン式壁面で3つに区切って使用でき,会議や艦内での座学などにも利用できる。これらの汎用室は戦闘時には負傷者の収容所に転用される。

 第9デッキと第10デッキはどちらかを食堂専用に,どちらかを多目的ラウンジにレイアウトしている場合が多い。この場合,多目的ラウンジは更に細分化されホログラムルーム,カード,ルーム,バーなどに改造される。

 汎用室の側壁及び天井面には立体投影パネルが埋め込まれており,船窓のように外部の状況を映し出したり,惑星上の風景などを表示させることができる。

 汎用室以外にも後部エレベータに若干のスペースがあり,ここにもラウンジが設けられている。

 

 

 艦長室は,第3デッキに設けられている。右舷側が艦長室,左舷側に最上級船客室が設けられている。両室は艦中心軸に対して対称構造となっている。艦長室は執務室と寝室からなっている。艦長室前には常時海兵隊の完全武装兵が歩哨として立っている。

 艦長室の側壁及び天井面にも立体投影パネルが埋め込まれており,船窓のように外部の状況を映し出したり,惑星上の風景などを表示させることができる。

 ただし艦長は,通常空間での作戦航行中は,艦橋後部の艦長休憩室で過ごすことの方が多い。艦長がこの部屋をゆっくりと利用するのは艦がジャンプ空間にある場合,入港中の場合などである。

 第3デッキには第2作戦室も設けられている。

 

 本級の艦長は通常中佐であるが,希に大佐が指揮をとっている場合もある。大佐クラスが指揮をとった中で有名なのは,4隻が建造されたペナルア4型軽巡洋艦である。

 

 これらの艦は,通常ドライブを2Gにし,代わりにジャンプドライブを5パーセクとする改造を受けた。

 

 第5次辺境戦争では,10隻前後の偵察局巡洋艦が海軍に編入され,そのうち7隻が失われたが,これらの改造艦はその補償という形で,乗組員ごと偵察局に貸与され,ディープスペースミッション(未探査領域調査)に投入された。

 

   

 本級は完全武装,海兵隊1個小隊を収容することを前提として設計されている。海兵隊の標準装備はバトルドレスとFフュージョンガンであるが,艦内戦闘用に磁気ライフルやサブマシンガンも装備している。

 海兵小隊は中尉クラスの指揮官に指揮され,3個の歩兵分隊から構成される。各分隊は10名の機動歩兵から編成され,下士官により指揮される。各歩兵分隊は3つの射撃班で構成される。

 多くの艦では,経験の豊かな隊員を特定の1分隊に集め,無重力戦闘と艦内戦闘に優れた「切り込み分隊」を組織している。

 艦によっては,海兵隊小隊が2個分隊で編成されていたり,一般の乗組員の中から臨時に陸戦隊を編成していたりする例もある。バトルドレスは,完全な宇宙服タイプで金属と合成繊維の着用防具である。強力な偵察システム,火器制御システムを備え,フィードバック制御機能やサーボ・パワーの四肢機能を有している。

 フュージョンガンは,超高圧の光プラズマを発射し,プラズマ状態の水素で核融合反応を起こさせる兵器である。フュージョンガンの射撃システムは,バトルドレスと連動していて,端子をバトルドレスに差し込むと,フェースプレートに照準線が表示される。

 

 

SUBCRAFTS搭載輸送機器

 

 ペナルア級巡洋艦には2個中隊の艦載艇群が装備されている。特徴的なのが,50トン大型戦闘艇8機からなる偵察/戦闘中隊である。

 

 50トン大型戦闘艇はTL-15で再設計された帝国海軍の艦隊戦用主力戦闘艇で高加速,重装甲,優秀な電子装備をその特徴とし,偵察/索敵/哨戒/戦闘等の様々な任務を遂行することができる。

 

 

 護衛駆逐艦1隻の価格に匹敵する高価な機体であるが,概してその評価は高い。パイロット1名の他に航法士兼砲手1名が必要であるる。小型船室を備え,長期の単独哨戒任務に投入される場合もある。長距離ミッションの場合には,航続力を増すために切り離し式燃料タンクが装備される。

 

 大型戦闘艇に課せられた主要任務は「High Guard」,即ちガスジャイアント内に潜む惑星防衛艦(SDB)の駆逐にある。定期的かつ頻繁な水素燃料補給は,核融合宇宙船にとって宿命的な課題であり,戦闘宙域において安全な燃料補給を実施するためには,こうしたASW(対惑星防衛艦戦闘)専門の飛行隊が必要不可欠である。大型戦闘艇は,あらゆる部隊から引く手あまたであり,定数を完全に満たしている艦は少ない。

 

 もう一つが,エアラフト2台,20トン小型艦載艇2機,艦載艇4機からなる輸送中隊である。

 

 エアラフトと20トン小型艦載艇は連絡及び軽輸送任務に用いられる。

 

 

 

 小型艦載艇は武装した小艇で,最高加速度6Gの機動性を評価され,帝国内で広く使用されている。

 

 小型艦艇の中には,本艇を武装して運用している場合も多いが,ペナルア級などの中型艦以上に搭載されている艇の多くは,パイロット1名で操る非武装タイプが殆どである。替わりに7名の船客をゆったりとしたシートで輸送できる。船荷搭載量は3tである。

 

 

 また小型艦載艇の内1隻は,艦長専用艇に指定される場合が多い。貴族階級の将校の中には,贅を尽くした私物の小型艦載艇を持ち込む例も見られる。

 

 40トン艦載艇は人員輸送,物資輸送等多目的に用いられる。

 

 加速度2G程度の徐行型艦載艇が搭載されている場合が多い。徐行型艦載艇は乗員2名の他,船客50名と船荷15tを輸送することができる。

 

 ただし,4艇のうち1艇は海兵隊が持ち込む加速度5Gの高加速型艦載艇の場合がある。この艇は,臨検艇,上陸艇として運用できるような改装が施されており,バトルドレスを装着した完全武装機動歩兵20名及び船荷10tを輸送することができる。

 

 格納庫出入り口には装甲シャッターとフォースフィールド発生装置が備えられている。フォースフィールド発生基により,エアロックを用いず艇の射出・収容が可能である。格納庫は艦首上甲板に設けられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

OTHERSその他

 満載時に搭載される水素燃料は,239984キロリットルである。これにより21日間の全力戦闘と1回のジャンプ航法を実施することができる。辺境での悪化した燃料事情を勘案し燃料スクープ装置と精製装置を搭載した。全燃料の精製には24時間が必要となる。

 

 この他に貨物船倉として, 2594キロリットル,190排水素トンのスペースが確保されている。


↑(クリックすれば拡大画像が表示されます)↑

 

 

(反乱軍ソースブック P19の構図)

 

 

かっちょいい軽巡洋艦の設定をMAGさんからいただきました。
3DCGもHTMLも全部氏が作られました。
かっちょい〜〜〜〜!!!
                                化夢宇留仁