2010年5月29日
第4回月例ゲーム会

 αさんが遅れるとのことで、男3人でどうしようかと相談の末、最初のゲームは「アグリコラ」(初級ゲーム)に決定。

「アグリコラ」は基本的には「ストーンエイジ」と同じくワーカープレイスメント(各プレイヤーがいくつかある自分のコマを1個ずつ置くことでそのラウンドのアクションを選択するシステム。置き場所は早い者勝ち)だけのゲームで、選んだアクションでなにをするかはそれぞれのカードに書かれているのでルール説明は一瞬で終わる。
ちまたでルールが難しいとか言われているのは大きな勘違いである。しかし説明書はおそろしく分かりにくいので、そこは覚悟する必要がある(汗)。
上記のように実に簡単なルールの「アグリコラ」だが、そのルールを使って如何にうまく立ち回るかは、少々頭を使わされるのだ(笑)。



 今回は化夢宇留仁はソロプレイのみ、他の2人は完全に初めてと言うことで、初級ルールでプレイ。
画像はゲーム開始時の状態。
5人までできるゲームなのだが、通常の炬燵サイズのテーブルでは3人が限界なのは見ての通りである(笑)。
 紫のコマが2つ置かれているのがcerberus氏の農場。青が化夢宇留仁、赤はテノムフ氏である。テノムフ氏のもう一つのコマはなぜ写っていないのか不明(笑)。
ゲームスタート時に各プレイヤーが持っている2つのコマは農夫の夫婦を表している。
これから夫婦2人でなにもない農場を開拓してゆくのだ。



 このように選択肢であるカードが並んでいるところに、1個ずつコマ(農夫)を置くことで、アクションを決定、実行する。
右上の方に見えている白くてなんだかよく分からない形のコマは羊で、このカードに農夫を置けば手に入れることができる。
その下の方に置かれているのはそれぞれ木材、レンガ、葦、食料である。
これらのコマを置いているマスは、毎ラウンド開始時に一定数が補充されるので、誰も取らないとどんどん増えてゆくことになる。
 行えるアクションは毎回増えてゆき(ラウンド最初にカードをめくって配置する)、選択肢が増えてゆく。
右下の「収穫」の文字はゲームの区切りであり、画面では4ラウンド終了時に「収穫」があることが分かる。
「収穫」時には文字通り畑から収穫があるのに加え、農夫1人につき2つの食料マーカーを消費し、また同じ種類の家畜を2匹以上飼っていたら繁殖して1匹増える。
「収穫」はゲームが進むに連れて頻繁に発生してゲームのテンポを上げてゆく。
14ラウンドが終了したらゲーム終了で、農場の状況に応じた点数計算を行うことになる。


 ゲーム中にいただいたお菓子。
「カントリーマアム」
「アグリコラ」をプレイすると予測したかのようなチョイスが見事としか言いようがない(笑)。
ごちそうさまでした♪

 


 紫のcerberus氏が最初に作った牧場。
柵の中の羊が可愛い(笑)。
そしてその横が受け取ると不幸になる、または不幸だと受け取ることになる(笑)「物乞いカード」
このカードは「収穫」時に食料が足らないと、足らない食料1つにつき1枚、強制的に受け取らされてしまうもので、ゲーム終了時に-3ポイントのペナルティとなる。
通常このカードを受け取ってしまったらまず勝てないが、初心者ばかりの場では全然大丈夫(笑)。


 こちらは「大きな進歩」カード。
「アグリコラ」には他にも「小さな進歩」と「職業」のカードがあるが、初級ゲームでは後者2種は使用しない。
「大きな進歩」は文字通り農夫の生活を劇的に進歩させるもので、例えば家畜や野菜を料理できるようになったり、パンを焼けたり、その他様々な工芸品を売って食料を得たりすることができるようになる。
逆に言えばこれらがなければ家畜は食べられないし、小麦も生でかじるしかないのだ(汗)。


 テノムフ氏の農場。
羊を3匹飼って(これは化夢宇留仁のルールミス。ほんとはこの状態だと2匹までしか柵の中には入らない。ゲーム途中で気づいた)、畑を1箇所耕している。
問題は2枚の「大きな進歩」で、いきなり「かまど」と「暖炉」を完成させている。
序盤はテノムフ氏がスタートプレイヤーなのをいいことに、早い者勝ちの「大きな進歩」の食料調達に大きく影響する物を次々に作るので、cerberus氏と化夢宇留仁は飢えに苦しむことになったのだ(笑)。


 その頃の化夢宇留仁農場。
家畜はゼロ(汗)。
しかし畑を2面耕して、小麦を植えている。
この2面の畑というのが実は非常に貴重なのだ。
「アグリコラ」の農業はほんとうに苦しい。
パンを得るためには、小麦を手に入れ(1アクション)、畑を耕し(1アクション)、種をまき(1アクション)、収穫時に畑1面につき1つの収穫を得る。そしてパンを焼くのにも1アクション消費する。
とにかく手間が掛かる上に、収穫が畑1面につき1個というのが非常にきつい。
種をまいても収穫時に増えないのだ。
増やそうと思えば飢えをしのいでなんとか小麦を残し、2面以上の畑に種をまく必要があるのだ。最初の2個の農夫コマではそれを成し遂げようと思えば当座の食料を手に入れる暇もなく、いきなり「物乞い」をするはめになりかねない。
そんな中でなんとかたどり着いた2面の畑に種がまかれているのはほんとに感慨深い物がある(笑)。
しかしこのままでは収穫した麦をやっぱり生でかじるしかないので、なんとか調理設備を手に入れようと、スタートプレイヤーの権利を手に入れる。
これも1アクション消費する(汗)。


 しかしなんたることか、その直後にcerberus氏がスタートプレイヤーの権利を取り、先に「調理場」を手に入れてしまった。
化夢宇留仁農場の未来は絶望的になってきた(汗)。


 そんな化夢宇留仁の救世主となったのが、この「かご製作所」。
この「大きな進歩」は、通常は屋根を葺くのにしか使われない「葦」でかごを編んで売ることで、「収穫」時に「葦」1つを食料3つにできるのだ。
もうこれが手に入った時はほんとに嬉しかった。
マジで夫婦そろって飢え死にしかねない状況だったのだ(笑)。
と思った途端、一瞬の油断がミスを招き、化夢宇留仁も「物乞いカード」を1枚いただくことになってしまった(汗)。
ああ〜〜〜〜〜(泣)


 そんな頃、cerberus氏は貴重品である「野菜」を畑に植え、家も「木の家」から「レンガの家」にバージョンアップしていた。
どちらも化夢宇留仁には考えられない贅沢である(笑)。
「野菜」は「パンを焼く」アクション無しで複数の食料にできるが、畑に植えても倍にしか増えないのだ。ちなみに小麦は3倍になるが「パンを焼く」アクションを行わないと複数の食料にはならない。
また家の改築は、ゲーム終了時の勝利ポイントの加算しか効果がない。
化夢宇留仁にそんな余裕は無かった・・・(汗)
 羊が3匹いる柵の中に建っているコマは「厩」で、これが柵の中にあると収容できる家畜の数が倍になる。
 一方テノムフ氏は「パンを焼く」アクションを勘違いした結果、家畜を全部食べた上に蒔く予定だった小麦までかじるはめに。
チャンス到来(笑)。



 12ラウンド目の途中。
化夢宇留仁もなんとか牧場を作って羊を飼いだした。
畑は順調に拡張して、4面に種をまいている。最後に残った「調理場」も購入したし、食料の心配は無くなってきたので、いよいよ拡張に力を入れる。
拡張に最も必要なのは、人手である。
このゲームでは1アクションを消費することで、自分の持ちゴマ(つまり子供)を増やすことができるのだ。
画像をよく見れば、プレイヤー3人ともコマが増えているのが分かる。
 テノムフ氏はイノシシを食べちゃったので(笑)、気を取り直して牛を飼い始めている。
また家の拡張っぷりから、家族を増やす気まんまんだと分かる(笑)。


 化夢宇留仁の反撃開始ののろしである、牧場拡張。
柵は1プレイヤーにつき15本あって、木材1つで1本を設置できる。
化夢宇留仁は一気に最大数を使用し、3つの牧場を建設した。
でも動物がいない(笑)。
しかしゲーム終了時になにも手をつけていない土地は1面につき-1のペナルティになるので、とにかく埋めなければならないのだ。
同じ理由で柵の外にも厩を建設。
そうしてゲームは最終局面へ。


 ゲーム終了時のcerberus氏の農場。
家が最高ランクである石の家まで改築されている。快適そうである。
3つの牧場には羊が7匹とイノシシが3匹。
また3面ある畑には小麦と野菜が植えられている。
石の家と言い、野菜の栽培と言い、実にブルジョアな生活である。
ただ未使用スペースが4つあるのと、牛がいないのが痛い。
ルール上どちらも点数計算時にペナルティになるのだ。
その辺は気にせず好きな農場を作った方が楽しい気もするが。
また写ってはいないが、家族の最終人数は3人だった。


 こちらはテノムフ氏の牧場。
家はレンガの家に改築され、4面の畑に野菜が植えられている。
cerberus氏ほどではないにしろ、やはりなかなかのブルジョワな暮らしである(笑)。
広い2つの牧場には牛が3頭。
未使用スペースは1面だけだが、やはり点数計算上は羊とイノシシがいないのがきつい。
家族の最終人数は4人。


 化夢宇留仁の農場。
厩を更に追加し、未使用スペースは0。
そしてこれは実に運がよかったのだが、最後のラウンドで牛とイノシシを2頭ずつ手に入れることができた。
これでペナルティは途中でいただいてしまった「物乞いカード」だけである。
ただし家は開始時から変わらず木の家のまま(笑)。
そして家族はなんとマックスの5人!
貧乏子だくさんを地で行っている。
もう最後の方はがんばってがんばってがんばって・・・・・・(笑)



 最終結果は化夢宇留仁30、テノムフ氏28、cerberus氏24
なんとかトップをとれた。家族が1人足りなかったら負けていた(笑)。
このゲームで完全に初めてプレイする人と、完全に勝つ気でやってこうもいい勝負ができるというのも化夢宇留仁のすごさである(笑)。

 初めて対人戦をやったアグリコラ、しかも初級ゲームだが、予想以上に面白かった。
3時間かかったが、まったくだれる隙もなく、実に濃密だった。
まさに生死を賭けたワーカープレイスメント(笑)。今度はぜひノーマルゲームをやってみたい。
ちうかこの夜化夢宇留仁はアグリコラの夢を見た(笑)。

※実は後でゲーム開始時にプレイヤー毎に食料3つを持ってスタートするというルールを見落としていたことが判明。
もしかしたらずいぶん展開が変わっていたかもしれない(汗)。


 αさんも到着し、今度は「アラカルト」をプレイ。
化夢宇留仁以外は全員初めてである。

 開始直後、いきなりαさんが完璧な料理を完成させ、☆マークを1つゲットした。
このマークを3つ集めればただちにゲームは終了し、集めた人の勝利となるのだ。
一気に緊張が走る・・・・・・わけもなく(笑)、みんななごやかに料理を作る。
 続いて化夢宇留仁も☆マークを1つゲット!
実は黄色のレシピは簡単なので、比較的楽に完璧な料理ができるのだ。
しかし他の色のレシピではそうはいかない。

 そして濃い〜〜〜〜〜〜塩味がつく化夢宇留仁の料理(汗)。
序盤は簡単なレシピだったということもあるが、調味料の瓶の中身は減るにしたがって出る勢いが違ってくる。
それはもうザラ〜〜〜〜ッと出るのだ(汗)。
 この後化夢宇留仁はコーヒーブレイクチップを使い、失敗した料理が入ったままのフライパンの載ったコンロをcerberus氏のそれと交換。
激怒したcerberus氏は反撃とばかりに化夢宇留仁のフライパンに調味料を振り入れ、次々と料理がダメになっていった・・・(笑)


 ゲームはテノムフ氏がリードを保ち、最後はクレープ対決となった。
ラウンド最初にサイコロを振って火力を上げ、残りの2アクションでフライパンを振ってクレープをひっくり返せば完成である。
 みんな次々とクレープを完成させてゆく。
しかし化夢宇留仁のクレープはあわれフライパンの外に(泣)。
αさんは2回のアクションでクレープがひっくり返らず、次の手番の完成を目指す。
しかしすでにやることがなくなっていた他のプレイヤーはここぞとばかりにサイコロを振り、「全員のコンロの火力を1上げる」を出しまくって、あっという間にαさんのクレープを真っ黒焦げにしたのだった(笑)。

結果 テノムフ氏13、化夢宇留仁11、αさん7、cerberus氏3



 「アラカルト」はほんとにバカバカしくて面白い。
しかしどうもルールにはっきりしないところが多いような気がする。そのせいでもう一つ集中できないのだ。
化夢宇留仁の持っている和訳ルールに問題があるのか???他の和訳を見てみたい。
あとは料理がヘンテコなのは余計だったと思う。料理は素晴らしく美味しそうで、でも作る過程がヘンテコという方がギャップがあって面白かったのに。

 次は「ファラオの墓」。
子供向けの記憶ゲーム。
面白いという噂を聞いて入手したはいいが、なかなかプレイする機会がなくて積まれたままだったので、今回えいやと持ってきてみた。

 こんな感じで宝物タイルをセットする。
2×2のエリアに、1つの宝物と3つのハズレタイルを設置する。

 その上に3色のピラミッドを配置すると、1箇所のみ下のタイルが見える状態になる。
 この後山札からカードをめくると、そこに見つけるべき宝物と点数が書かれている。
スライドパズルよろしく1つずつピラミッドをスライドさせて、目的の宝物を見つければそのカードが手に入るというのが基本ルール。
そして目的の宝物が見つかる前に他の宝物が見えてしまうと、なにも取れずに手番は終了となる。
 最初の内こそ完全に手探りだが、繰り返す内にだんだんそれぞれの宝物の場所を覚えてくる。そうなると目的の宝物を見つけるよりも、そこにたどり着くために他の宝物を見つけないことの方が重要になる。


 そのままでも1手番毎に笑いがおこって面白いのだが、更に目的カードには3段階のレベルがあり、レベル2以降はアクションカードが混じってくる。
他のプレイヤーにお題を出したり、ボードを丸ごと180度回転したり(笑)。
またレベル2以降では、目的の宝物を見つけたらボードを90度回転させるというルールも追加される。
そうしてしっかり覚えたはずの記憶にヒビが入り、ゲームは混沌の度を増してゆく。


 ゲームは記憶力のいいテノムフ氏が終始リード。
しかしアクションカードの威力は強力で、化夢宇留仁とカードを奪い合うような局面も。
化夢宇留仁は序盤とにかく最後の詰めが甘く、目的の宝物の1歩手前で他のを見つけるのを繰り返し、結果の下家のcerberus氏が散々美味しい目にあっていた(笑)。
αさんは犬とミイラに呪われ、何度もその2つの宝物に邪魔され続けていた(笑)。
後半は化夢宇留仁も冴えてきて高得点のカードをゲットしまくるが、結果は・・・・・・



 散々美味しい目にあい続けたcerberus氏だった(笑)。
cerberus氏26、テノムフ氏23、化夢宇留仁19、αさん4


 本日最後のエントリーは「ドラコン」。
ドラコンに捕らわれたヒーロー達が、迷宮をさまよって金貨を探す。
最初に金貨10枚を見つけたヒーローは脱出できるが、残りはドラコンの腹の中に・・・

 各自4枚の迷宮タイルを手札として持ち、こんな感じで並べてゆく。
で、実は・・・この時はルールを間違えていた(汗)。
手番にはタイルを1枚配置し、1歩動くとしていたのだが、実はそのどちらかしかできなかったのだ(汗)。
これはずいぶん展開が変わったと思う。
 それはさておき(笑)、タイルには様々な効果があり、そのタイルに踏み込んだらその効果が発動する。
その中でも最も重要なのが、金貨のタイルで、そのタイルに入れば1〜3枚の金貨が手に入る。
ならばそのタイルばかり入っていればいいのだが、もちろんそうはいかない。
地形タイルに赤い矢印が描かれているが、それぞれのタイルから出るにはその矢印の方向にしか進めないのだ。結果同じタイルにはなかなか入れず、うまく金貨ループを作るために頭を使うことになる。
 そしてスタート時は脇に控えているドラコンだが、ドラコンタイルに足を踏み入れると迷宮内に現れる。
最初は任意のタイルに配置され、そこから3歩動く。更にドラゴンタイルに入ると、また3歩。
そしてドラコンと同じタイルで移動が終了(どちらが動いたかに関わらず)すると、金貨を1〜3枚とられた上にスタートタイルに戻されてしまうのだ。
 更に様々な効果を持ったタイルが並ぶ中を、ヒーロー達は金貨10枚を集めるためにさまようのだ。

 しかし今回のゲームではみんなドラコンを恐れ、なかなかドラコンタイルを配置せず、ドラコンはず〜〜〜〜〜〜っと迷宮の外で待ちぼうけをくらっていたのだった(笑)。



 ようやくドラコン登場。しかし全然活躍しない(笑)。
ドラコンよりも猛威をふるったのが、「盗む」タイルだった。
「盗む」タイルには右と左があり、それぞれそのタイルに入れば、示された方向のプレイヤーから金貨を1〜3枚奪うことができる。
化夢宇留仁の左隣にはcerberus氏が座っていたので、化夢宇留仁は右の「盗む」タイルは封印してひたすら左の「盗む」タイルを配置。
そこをぐるぐる回って盗みまくった(笑)。
その甲斐あって化夢宇留仁が金貨10枚に達して終了。

 一見パズルゲームのようだが、アメリカのメーカーらしくバランス調整にはそんなに力を入れていない感じで、ぬる〜〜い感じで楽しめた。
しかしルールを間違っていたので、ほんとうならもっとピリッとしたゲームなのかも(汗)。
いずれにしてもまたやってみたい。



 ちうわけでおひらきとなり、あとは通天閣近くの串カツ屋さんで飲んで帰ったのだった。
串カツもどて焼きもハラミ焼きもサザエの刺身もうまかった〜〜〜〜〜〜〜♪

20100604


過去の記録を見る  次の記録を見る

ボードゲーム天国