2013年3月24日
第25回月例ボドゲ会

 今回はシイタ毛さんの持ってきた同人ゲーム「ゆっくりあん」で幕開け。
 「ゆっくりあん」は数字の描かれたカードをインディアンポーカーのように額の上にかざし、順番に数字を宣言していくゲームである。
その数字は手前のプレイヤーが宣言したものよりも大きくなければならないが、もし手前のプレイヤーの宣言した数字が全員の出している数字の合計よりも大きいと思えば「ダウト」と宣言し、それが当たっていれば数字を宣言した人がダメージ。間違っていればペナルティで、3ダメージ喰らったら死亡。
最後まで生き残った人が勝ちである。


 見ての通りインディアンポーカーっぽい風景だが、カードの絵柄があまりにもゆるく、中には「バカ」と書かれているカードさえあって、雰囲気はあくまでも間抜けである。
しかしゲーム内容的には推理や計算も重要で、更にハッタリやすばやい決断も必要ときて、なかなか侮れない。




 そこに色々な計算式や特殊効果のあるカードも混じるので、理詰めだけではどうしようもない要素もうまくミックスされていて大いに盛り上がった。
 今回は1人ぬけたら終了というルールでプレイ。
結果 cerberus氏と化夢宇留仁が無傷で勝利。シイタ毛さんとSRさんが2点。やおきんさんが1点。MKM氏が死亡。

 上でも書いたがぬるいイラストながら絶妙なルールシステムで、非常に盛り上がる。
この手の絵柄が苦手な化夢宇留仁だが、これは手に入れたいと思った。


 お次は「ゼロ」
確かやおきんさんが持ってきたのだと思う。箱写真撮り忘れた(汗)
 「ゼロ」はクニツィア先生のクールなカードゲームで、手札9枚を場の5枚のカードと交換し、手札の点数を0に近づけることを目指す。


 カードは1から8までの数字が書かれたものが各7色ある。
その数字は基本的にマイナス点なので、基本的には小さな数字の方が嬉しいということになる。
しかし同じ数字は1回しか数えない、同じ色か同じ色が5枚以上あれば0となる、という2つのルールによって、ゼロを目指すこともできる。
手札9枚の内5枚が同色の違う数字だとすれば、残りの4枚が先の5枚のカードにあるのと同じ数字であれば、手札合計ゼロを達成できるのだ。
 ちなみに画像の手札(カードスタンドはこのゲームのものではない)の点数は-17点である。

 ゲームの終了条件は全員の合計で2回目のパス宣言があった時、または誰かがゼロ宣言して手札を公開した時である。
ゼロ宣言ならもちろん宣言者の勝利で、パスで終われば最も点数の高い人の勝利となる。
このパス2回という終了タイミングは流石のクニツィア先生らしいしびれる仕様である。
 今回は5回勝負で決着をつけた。

 

勝ち点 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 合計
MKM 0 -3 -14 -6 -8 -31
化夢宇留仁 -8 -11 0 -12 0 -31
SR 0 0 -11 -10 -18 -39
やおきん -10 -10 -10 -7 -5 -42
シイタ毛 -17 -14 -13 -24 0 -68

 初っぱなからゼロを連続で決めたSRさんが突っ走るも、最後の-18が効いて逆転。
結局ゼロで終わっていないのは1回だけだが、慣れてくればもっと速く決着がつくことが増えそうである。
同じゲームで0点が2人いるところがあるが、どういう状況でそうなったのかは記憶にない(汗)

 「ゼロ」はクニツィア先生のいいところが出たクールなゲームだった。
選択肢の数は絞り込まれ、駆け引きがあり、終了条件のコントロールでスリルもある。
一家に1個はあっていいゲームである。


 次は「ディビナーレ 倫敦の霊媒師」
シイタ毛さん所有・・・だったかな?
 占い師の争いをテーマに、4種類で合計36枚のカードの内12枚を抜き、残されたカードは全てプレイヤーに配られる。
プレイヤーは4種類のカードがそれぞれ何枚あるかを推理して賭けていく。



  手札から1枚のカードを対応する賭け場所に出し、自分の駒で予想枚数のマスを確保。
毎ラウンドの最後に予想が±1マスの範囲で当たっていれば得点し、外れていたらペナルティとなる。
予想数の確保の毎にカードが公開されるので、情報は着実に増えていく。
更に手番2周毎に手札を隣のプレイヤーに数枚渡さなければならない。
これによって更に情報が増え、絞り込まれていく。



 こんな感じで人数分のゲームをして、合計得点の高いプレイヤーの勝利である。
今回は流石にやりこんでいるMKM氏が強かった・・・・と、思いきややおきん氏が飛び出した。
 やおきん氏20、SRさん13、MKM氏12、化夢宇留仁9
流石初の「サンクトペテルブルグ」で高得点をたたき出しただけのことはある。
対して化夢宇留仁は最初からボロボロで、予想の全てが斜め上にずれ、悲惨なことになっていたのだった・・・(泣)

 流石にお勧めされるだけある面白いゲームだった。
テーマが少々なじみにくいものの、少しずつ増えていく情報と早い者勝ちの賭けマスというのは焦りを生んでスリルがある。
このゲームも安く見つけたらぜひ手に入れたい。



 隣の卓では「村の人生」がプレイされていた。
結果はアラカワ氏67、cerberus氏60、OK氏51、AKI氏46だったそうな。
たくさん死んだんだろうな〜〜〜(笑)

 次はやおきんさんが持ってきた(多分)「ボトルインプ」
これまた箱の写真取り忘れた(汗)
 「ボトルインプ」は少し変わったトリックテイキングゲームで、基本はマストフォローで大きな数字が入ったトリックを取れば取るほど有利になるシンプルなシステム。
しかしスートは3種類で内容バラバラ。また最後に持っていたら特大ペナルティにつながるボトルがゲームの勝敗を大きく分ける。
カードは3種類のスートの合計で37枚あり、その真ん中である19のカードは配られずにボトルの数字として扱われる。
その時のボトルの数字よりも小さい数のカードを出した人がいれば、そのトリックはボトルの数字よりも小さい数字を出した人の中で一番大きな数字を出した人がトリックを手に入れられる。
そしてボトルはそのトリックを取った人のものになり、次のボトルの数字は今トリックを引き取ったカードの数字になる。


 つまりボトルの数字よりも小さければ得点の大きな数字カードを小さな数字カードで手に入れることが出来るわけだが、その数字が小さすぎればゲーム終了時に自分がボトルを持っているというリスクが大きくなっていく。
この辺のジレンマが実によくできているのだ。



 ともすれば機械的なプレイにもなりやすいトリックテイキングだが、「ボトルインプ」はボトルの取得による有利と不利という大きなイベントを用意することで、推理と勝負の緊張の持続する好ゲームとなっている。
 この時は3回プレイの合計を争った。

勝ち点 1回目 2回目 3回目 合計
MKM 47 11 -14 44
シイタ毛 6 -7 26 25
化夢宇留仁 -13 21 17 25
SR 11 12 0 23

 最初のゲームでMKM氏に大量得点を許したのはまずかった。
それにしても嫌なものを押しつけ合うゲームは面白い(笑)。



 最後は時間もあまりないと言うことで、短時間ゲームの定番「ゲシェンク」をプレイ。
 結果はやおきん氏-27、SRさん-29、化夢宇留仁-30、MKM氏-37、シイタ毛さん-73
 化夢宇留仁はこのゲームで勝ったことがないような気がする(汗)
それにしてもシイタ毛さんのマイナス点ぶりは清々しいが(笑)。


 ちうわけで準備する時間がなくて、珍しくほとんど化夢宇留仁の持っていないゲームばかりというゲーム会だった。
持っていないゲームということは、インストの準備をしなくてもいいということで、実に楽々(笑)
こういうのもたまにあるととても嬉しい♪
ありがとうございました♪

20131027



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