2014年7月13日
ドイツ装甲軍団:「スモレンスク攻防戦」をソロプレイしてみた


 「ドイツ装甲軍団」は昔エポックから発売されていた「ドイツ戦車軍団」の姉妹品として国際通信社から発売されたもので、基本的に「ドイツ戦車軍団」のルールを使用して3つの戦場を再現したゲームが入っている。
その中から今回は「スモレンスク攻防戦」をソロプレイしてみた。

 「スモレンスク攻防戦」は1941年6月にソ連に進攻を開始したドイツ軍が、モスクワへの足がかりとなるスモレンスクとイェルニャへ攻撃した7月の戦いを再現したものである。



 初期配置。
左の方にぽつんと2ユニットだけ配置されている黒いユニットと、非常に見にくいがグレーのユニット2つがドイツ軍である。
オレンジ色っぽいがカーキ色ということになっている左下と右上の方にちらばっているユニットがソ連軍。
もちろんどちらも増援がある。
ドイツ軍は勝利ポイントを稼ぐにはソ連の都市を占領する以外に方法がないので、とにかく東に進むことになる。

第1ターン。1941年7月15〜16日。
ドイツ軍ターン。
 一気に東へ突き進み、いきなりスモレンスクに到着。2ヘックスとも占領した。


 ソ連軍が守備に入る暇も無し(笑)
速すぎるドイツ軍。これぞ電撃戦。

ソ連軍ターン。
 いきなりのことでなにがなにやら(汗)
援軍を待ってスモレンスクを境に南北に戦線を張りたかったのだが・・・
とりあえずスモレンスク近辺に援軍を集め、他の舞台もスモレンスクへ集結させる。

第2ターン。1941年7月17〜18日。
ドイツ軍ターン。
 スモレンスクはこのまま守り抜くとして、後方の都市も占領しておかなければならない。なぜなら赤い★マークのついた都市がソ連のもののまま終了すると、★1つにつき1VPがソ連に入ってしまうのだ。
またスターリンのイラストの入った都市(スモレンスク、イェルニャ、ドロゴブーシィ)はスターリンによる死守命令が出ており、第3または第4ターン終了時にこれらのヘックスの内3つ(スモレンスクは2ヘックスある)を支配していると、その時点で1VPがソ連に入る。これを渡さないためにもスモレンスクは死守しておかなければならない。
 というわけでスモレンスクには先行していた部隊をそのまま集結させ、ソ連軍に攻撃して被害を与えた。
南西部の都市の方も占領していくが、ミスティラウリでAR(攻撃側退却)の結果が出てしまった。
しかし中央部も先行した部隊がキスラヴィチに達した。

ソ連軍ターン
 スターリンの死守命令を果たすためには、1ヘックスでもスモレンスクを取り返さなければならない。そこで包囲攻撃を行うも、結果はAR(汗)
南西部の部隊はこのままだと敵のまっただ中に取り残されてしまうので、東へ退却してロスラウリで守りを固めることを考えるが、ミスティラウリの敵部隊が都市の外で孤立しているので、せっかくの機会を逃すまいと包囲攻撃。
しかしAR(汗)

第3ターン。1941年7月19〜20日。
ドイツ軍ターン。
 北部で攻勢をかけている第3軍団からの援軍が到着(マップ北東部)。
ドロゴブーシィに向かう。
南方では敵2個師団を包囲殲滅し、東へ先行した部隊はキスラヴィチを越えてイェルニャの手前まで迫った。

ソ連軍ターン。
 とにかくドイツ軍が強力な上に脚が速すぎてどうしようもない(汗)
とにかく東へ撤退しつつ守りを固めたいが、すでにドイツ軍の方が東に先行しまくっているのだ(汗)

第4ターン。1941年7月21〜22日。
ドイツ軍ターン。
 敵が守備に入ろうとしていたマップ南端のロズラウリに、こっちの部隊の方が先に入り込んで占領した。
イェルニャも占領。
南方での包囲攻撃は成功し、敵を殲滅。
北方では2ユニットによる攻撃の結果がDRだったので、2ユニットとも機甲突破(1ヘックス追加で戦闘後前進)。

ソ連軍ターン。
 スモレンスクで一か八かの反撃を行うがAR(汗)
イェルニャとドロゴブーシィは絶対に取り返さなければならないが、近くに味方がいない(汗)
 結局スターリンの死守命令は全く果たされず、敵に占領されていないのはドロゴブーシィのみという結果に。
しかもドロゴブーシィのすぐそばに敵部隊が迫っている上に、こっちの部隊は全然いない(汗)

第5ターン。1941年7月23〜24日。
ドイツ軍ターン。
 南方にソ連軍の増援が接近中との報を受け、クリチェフ守備のために少し部隊を回す。ロスラウリにも1部隊を守備隊として残し、あとはひたすら東へ。
 スモレンスクの東で戦線を張ろうとしていたロシア軍部隊を攻撃。DR4とDR2の結果で、更に機甲突破で追いつめる。
第3軍団からの増援はとうとうドロゴブーシィに達し、これを占領。ついでに守備につこうとしていた敵師団を退却させた(DR4)。

ソ連軍ターン。
 南方より援軍が2ユニット。
とりあえずクリチェフ確保には成功。
更にイェルニャで包囲攻撃を行うが、なんと結果はAR(汗)
ほんとにどうしたらいいのやら(汗)

第6ターン。1941年7月25〜26日。
ドイツ軍ターン。
 スモレンスク北東から敵部隊がちょろちょろ現れるので、戦線を形成して守りを固める。
南方ではクリチェフを包囲攻撃して敵を殲滅。


 イェルニャの西に迫ってきていた敵部隊も、こちらの部隊が西から追いついて包囲攻撃の末殲滅した。

ソ連軍ターン。
 このままではどうしようもないので、なんとか反攻のきっかけを作るべく、東部で反撃。
ドロゴブーシィで1-1 AR(汗)
イェルニャで2-1 AR ガビーン(汗)!!!

第7ターン。1941年7月27〜28日。
ドイツ軍ターン。
 もはや中央部には攻められる心配もないので、遠慮無く戦線を前進させる。
各所で包囲攻撃を敢行。
スモレンスクの東の一部でARの結果になった以外は全て敵の殲滅に成功した。

ソ連軍ターン。
 ロズラウリに部隊を送り、奪還を目指す。
ドロゴブーシィには最後の全力包囲攻撃。これは成功し、敵を殲滅。ドロゴブーシィを取り戻した。
ヤルツェポの奪還も成功。
しかしその他では大きな被害が(汗)


 


第8ターン。1941年7月29
〜30日。
ドイツ軍ターン。
 最終ターンである。各所で攻撃。
ロズラウリは防御が間に合った。
ドロゴブーシィも取り返すことができた。

ソ連軍ターン。
 マップ外に連絡線をひきたい。それによって第16、19、20軍は10戦闘力につき1VPを得ることができる。
画像の★マークのところが脱出ポイントなのだが、南東の部隊からのルートは見事にドイツ軍のZOC内になっている(汗)
もうあとのことを考える必要もないので、救出のために残った兵力全てで攻撃を行う。
その結果スモレンスクAE(攻撃側全滅)(汗)、ロスラウリAE(汗)、ヤルツェポAR(汗)
 結局多くの犠牲を出したが、連絡線の確保もできなかった・・・・・・(汗)



 ゲーム終了。
ドイツ軍は目標都市を全て占領し、VP8。
ソ連軍は★マークの都市を1つ確保したのと脱出戦力合計13で、合計VP2。
ドイツ軍の大勝利という結果になった。
その後ヒトラーは中央軍集団の実力を認め、モスクワへの直進を許可する・・・という設定だが、そうなっていたら独ソ戦の結果も変わっていたかもしれない。

 それにしても一方的な結果になった。
元々史実からして独ソ戦初期はドイツ軍の進撃がめざましかったのだが、今回の結果は、サイの目も極端ではあったが、なにより明らかに化夢宇留仁の防御の下手さによるものだと思う。
よく分からなくてもなんとなく軍を前進させることはできるが、効率的に守るためには状況の把握と計画が必要なのだ。
今回一通りプレイしたので次はもう少しマシになるかと思うのだが、今度はこうしよう、ああしようというアイデアも全然浮かばないので変わらないかも(笑)
 ゲームとしてはなにしろあの「ドイツ戦車軍団」の姉妹品なので、戦闘結果が派手で戦線が流動的に動くので分かりやすく楽しい。
やはり化夢宇留仁にはこのくらいのシステムの方が合っていそうだ。

※後日この時のプレイは重大なルール間違いを犯していたことが判明。
詳細はこちら

20141129
20150523追記


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