2003年11月2日
マジックマスター

 なんとなく集まって酒を飲みつつ話をしていた化夢宇留仁と@2c氏とマッドハッター氏の3人が、昔使っていたハウスルールを思い出す目的でプレイ。
しかし酔っぱらっていることもあり、ハウスルールどころか普通のルールさえおぼつかなくなっていたのだった・・・(汗)。

 最初に王位 継承権を持つキャラクターを1人ずつ出すのだが、これは化夢宇留仁がマクネイル大公の4でトップ。最初から他のプレイヤーよりカードを多くもらえる。
マジックマスターは要するに王家のお家騒動をテーマにしたゲームである。
山札が無くなってからある条件を満たすか、プレイヤーの一人が王位継承を決定づける4つのアイテムを集めるかすれば終了する。
勿論前者の場合は王位継承権の高い者が勝利する。
だが最初から王位継承権の高いキャラクターをさらしていると、あっという間に暗殺されてしまうし、アイテムも盗賊にかっぱらわれてしまうので、出し惜しみするのが普通 である。
かく言う化夢宇留仁も、実はゲーム中最も高い王位継承権をもつディーン王子を隠し持っていた。

 ところで早速ハウスルールだが、説明書ではカードは縦に重ねるように書かれていたが、我々のプレイでは写 真のように横に並べていた。
この方がカードが見やすいし、なにより軍団の威容を楽しみやすい。
と、偉そうに書いているが、実は化夢宇留仁はルールでも横に並べると説明されていると思っていた。
なにしろ今まで縦に並べているのは見たことが無かったのだ(汗)。

 手札はキャラクターカード以外に4枚まで持て、その補充は山札のまわりの5枚の場札の中から1枚を選んで行う。
もし自分の手番の最後に手札が5枚以上あれば、4枚になるように捨てなければならない。
説明書には捨て札は表裏どちらとも書いてないが、我々のハウスルールでは表向きにして捨てる。
この手のゲームではいたずらにランダム性を増やすより、情報を増やして推理しやすくした方が面 白いと思う。
  今回のプレイでは序盤から場札にゲームの展開を大きく左右する強力なカードが並び、冒頭から派手な展開になった。
緊急時にキャラクターを復活させることが出来るクレリックや、暗殺者、地形を関係なく攻撃できるドラゴン、成功すれば相手の軍団に大ダメージを与えるボイドなど。
 化夢宇留仁の軍団はこのオーバーキルな展開の中、なんとか生き残り、マクネイル大公にはエルフやホビットなど、可愛らしくて強力な兵士が仕え、力をつけていた。
王位継承権はそうして守り、それとは別に魔法使いダヌンチオと戦士ディアーネが単独で暗殺活動を行い、これがまたうまくいっていた。
この調子なら勝てそうである。
 対する@2c氏はなぜか攻撃されまくり、なんとかスケルトンやゴブリンといった暗黒軍団が形作られていたが、虎の子のクレリックもマッドハッター氏の攻撃で使ってしまい、脅威にはならなかった。
マッドハッター氏も酔っぱらいのスキースク卿に兵士団がついていたが、巨人と共に城や森にひっこんでいて、とりあえず脅威ではない。
 そう思っていたらマッドハッター氏が最高の王位継承権を持つエドモンド王子を出してきた。
流石に酔っぱらいに任しておくのは不安になってきたのだろうか。
エドモンドには今までスキークス卿の警護にあたっていた兵士団と巨人がついた。
だがそのしばらくあとに、マッドハッター氏がルールミスに気づく。
エドモンドはまだ幼く、攻撃力を持たなかったので、装備がもてない。と言うことは、装備の力で率いることの出来た巨人はスキークス卿の方に戻ることになる。
更に戦力を分散させるよりどちらかに集中した方がいいと判断したマッドハッター氏は、早々にエドモンドを見限ったのか、兵士団もスキークス卿に戻してしまった。
しかしこのルールミスの影響は大きかった。
いったん出してしまったキャラクターは手札に戻すことは出来ない。
ここで王位継承権の高いエドモンドを失うのは大きな痛手である。仕方なくエドモンドは城に一人で立てこもった。
で、化夢宇留仁が亡霊カードを使用。
亡霊は城の中にいるカードに直接ダメージを与えることが出来る。
こうして幼きエドモンドは命を落とした(笑)。
更に化夢宇留仁は戦士ディアーネにマクネイルが装備していた魔法の鎧を持たせ、遊撃者として使用。
足が速く強力な戦士は、こうなると大きな脅威となる。
だがここで今度は化夢宇留仁のルールミスにマッドハッター氏が気づく。
マクネイル大公もディアーネに渡した鎧を着ていないと、ホビットやエルフ達を率いることが出来なかったのだ。
あわてて装備をマクネイルに戻すが、その時既に@2c氏の王位継承者ランスロット卿はディアーネの手によって殺されていたのだった(笑)。

 主要な王位 継承者は始末したし、自分の軍団はちょっとやそっとでは破られない規模になった。またボイドの脅威も去った。
このままいけば勝利は目前である。
しかしそう簡単にはいかないのである。
マッドハッター氏が切り札として出してきたのは、ロマンスカードだった。
このカードは本来王女のカードから結婚できる戦士のカードに対して使うものなのだが、我々のハウスルールではもっと自由度を増していたのだ。
結果マッドハッター氏の魔法使いのルフィーアがマクネイル大公と恋仲になり、あろうことかマクネイルは警護についていた軍団ごとマッドハッター氏の配下になってしまったのだ(汗)。
いきなり手持ちの軍団が消えて無くなった化夢宇留仁は呆然とするやら笑い出すやら(汗)。
とにかく場つなぎに戦士ローランを出すが、彼もあっという間に殺されてしまい、とうとうディーン王子を出す羽目に(汗)。
マッドハッター氏のところは想像を絶する強力な軍団に加え、王位継承権を持つアイテムも多数保有しており、ディーン本人の継承権が高くてもそのままでは勝ち目はなかった。
そうこうするうちに場札が無くなり、あとはサイコロの目次第で終了してしまう状況に。
 こちらとしては盗賊や@2c氏の動向を見つつ、ディーンの継承権が誰よりも高くなった瞬間にゲームが終わるようにし向けるしかない。
しかし最後の盗賊はアイテム入手に失敗し、化夢宇留仁の振った賽の目はゲーム終了を告げるものだった・・・・・・(泣)

 ちうわけでゲームはマッドハッター氏の勝利で終わった。
とにかく優位に進めていた化夢宇留仁なのだが、こういう逆転劇があるのもカードゲームの醍醐味である。
プレイヤー3人とも酔っぱらっていたが、実に楽しいゲームだった。
やはりマジックマスターはいつやっても面白いなあ。


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