2003年5月31日
火吹山の魔法使い

 マッドハッター氏と@2c氏がやってきて、ひさしぶりにゲームをしようと言うことになった。
とりあえずタンクハンターをやり始めたのだが、これは化夢宇留仁の都合で中断。
次にボードゲームの「火吹山の魔法使い」をやることに。
このゲームはマッドハッター氏が所有しており、化夢宇留仁も2回ほどやったことがある。
基本的には同名のゲームブックを多人数で体験しようという内容で、ゲームマップもほぼゲームブックに即したものになっている。
各部屋にはエンカウントカードトレジャーカードが置かれており、部屋に入ったものはエンカウントカードの指示に従い、それがモンスターであれば戦い、トレジャーカードを手に入れる。
トレジャーカードの内容は、様々なアイテムまたは鍵束のカードである。
そもそもゲームの目的は迷宮の最深部にいる魔術師ザゴールを倒すこと・・・ではなく、そのまた奥の部屋にある宝箱の中身を手に入れることで、上記の鍵はその宝箱を開けるためのものなのだ。
ただし鍵も一筋縄ではいかず、鍵のナンバーは1から9までの数字で3つあり、それら全ての鍵を集めないと宝箱を開くことはできない。
また肝心の鍵の番号も最初は分かっておらず、推理ゲームの名作クルーを少し思い出させるようなルールで少しずつ分かってくるような仕組みになっている。

 で、今回のプレイだが、化夢宇留仁は多分時間切れで中断して終わるだろうと予想していたこともあり、最初からどんどん進む方針だった。本来この手のゲームはゆったり進んでロールプレイと雰囲気を楽しむものだと思うのだが、今回はそうしなかったのだ。
しかしサイコロの目が悪く、なかなか進まない上に戦闘でもサイコロの目が悪く、雑魚のようなモンスターにも手こずっていた。
そうこうする内いつの間にかマッドハッター氏と@2c氏の方が先行することになった。
@2c氏は最初の内は出目に1が多かった。このゲームではサイの目1が出ると、キーチャレンジを行うことが出来る。これが先述のクルーにも似たシステムの鍵のナンバーを知る試みで、1が多いと言うことはそれだけキーチャレンジの機会が増えるということである。
真の鍵ナンバー以外のナンバーの書かれたカードは、各プレイヤーに同じ枚数ずつ配られるので、今回のようにプレイ人数が3人と少ないと消去法が成り立ちやすい。

 ゲーム中盤になり、@2c氏のチャレンジしなかった番号をチャレンジする形で、化夢宇留仁もキーナンバーが分かってきた。
ブラフで自分の持っているナンバーをチャレンジすることも出来るのだが、@2c氏がこのゲームは初めてだということと、彼の性格上それは無いだろうということで、ほぼ確信を持った。
今まで手に入れたトレジャーである手札を見てみると、鍵束カード1枚でキーナンバー2つをクリアしており、後はスケルトンキーといういわゆる万能キーを持っていた。これで宝箱は開くはずである。
しかし状況はエルフの靴というサイコロを倍の2個振れるアイテムを使った@2c氏が先頭で、次にマッドハッター氏が続き、化夢宇留仁は最後尾をのろのろ歩いている始末。
なんとか急いで追いつきたいのだがサイコロ任せではどうしようもない。

 とうとう@2c氏がザゴールの部屋に到着。
なんとか戦闘で負けてくれないかと思ったが、なんと彼はザゴールを1撃で倒せるアイテムサイクロプスの目を持っていた。
こうなったら鍵のナンバーを間違えているのを祈るばかり・・・。
なんと祈りは通じた。最初の内システムを把握していなかった@2c氏は、鍵のチェックの仕方を間違えていたのだ。
チャンスとばかりに急ぐ化夢宇留仁だが、やはりサイの目が小さく、歩みはのろい。
それでもアイテムの地図でゲームマップ後半の迷路には迷わずにすみ、なんとかマッドハッター氏に追いつくかと思われた頃(キーチャレンジに失敗した@2c氏はマップ中央の橋のところまで戻されている)、マッドハッター氏は迷宮内のトレジャーを擁する部屋に道が繋がっておらず、手に入らないと知るやなんとこっちに向かって来た。
彼は必要なキーを揃えていなかったのだ。
このゲームではプレイヤー同士でも同じマスに止まれば、交渉または戦闘を行うことが出来る。つまり万策尽きたマッドハッター氏は強盗に変身したのだ(汗)。
しかし化夢宇留仁はまさに天の助けと言えるアイテムを持っていた。催眠術をかけることが出来るそのアイテムは、他のプレイヤーと接触しても戦闘を回避し、しかも相手のアイテムカード全てを見ることが出来るというものだった。
戦闘が不可能と知るや、エルフの靴の威力でもうすぐそこまで迫っている@2c氏に向かうマッドハッター氏。
しかし@2c氏のエルフの靴の威力はすさまじく、危うく化夢宇留仁も追い越されそうになるが、とにかく先にザゴールの部屋に到着。
ザゴールはすでに死んでいるので妨害はない。
宝箱は開き、化夢宇留仁の勝利となった。

 このゲームで勝利したのは初めてである。
元々この手のゲームは実に弱い化夢宇留仁なのだが、今回は所有カードの数が少なく、歩みものろかったので他のプレイヤーにあまり注意されなかったの(あとはもちろん@2c氏のキーチェック失敗)が勝因である。スリカードとかを使われていたら完全にアウトだった。化夢宇留仁の所持カードは余分なものが一切無いギリギリの状態だったのだ。
またこのゲームは後半はなかなか終わらず少しだれるという印象があったが、今回はそんなことは無かった。どうやらプレイ人数の関係で、3人だと鍵のナンバーは中盤あたりでだいたい判明するし、アイテムもそれなりに集まるのでスムーズな展開になるようだ。
ルール覚えている内にまたやってみたい面白いゲームである。

2010.10.24 化夢宇留仁もオークションで購入したので画像追加。


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