11ニムト


 クラマーのニムトシリーズ。
どれも牛が出てくるのが目印だが、ルールはそれぞれ異なっている。
「11ニムト」は「6ニムト」と比べると少しトランプっぽい?


 おなじみの牛の首マークの描かれた1から100までのカード。
「11ニムト」では、全員10枚の手札を持ち、それが無くなるように出してゆく。
誰かの手札が無くなった時に手札に残ったカードの牛の首マークの数がペナルティになる。
これを人数回数分のラウンド繰り返して勝敗を決める。

 画像がゲームスタート時の様子。
山札の一番上のカードをめくって公開する。
ここまでは「ウノ」みたいでつまらないイメージ。
 「11ニムト」のカードを出すルールは、「公開されているカードより大きく、差が10までのカード」である。
画像の場合なら84が公開されているから、85〜94までのカードを出すことができる。
100を越えたら1に戻る。
カードを出せない、または出したくない場合は、出されているカードを回収して手札に入れる。
そして2枚のカードを山札からめくって公開する。
つまり捨て札の山が増えてゆくということになる。


 捨て札の山が6つに増えている。
手前にある青い牛の顔のカードは、3枚以上貯まった捨て札の山を回収すると受け取ることになる「雄牛カード」である。
「ニムト」で牛をもらうと言うと悪いイメージしかしないが(笑)、このゲームではこのカードはもらって嬉しいカードである。
このカードを1枚持っていれば、カードを一度に複数枚数出すことができ、更に2枚以上あればその枚数分の捨て札の山に同時にカードを出すことができるのだ。
 「雄牛カード」が無いと、手札の最後の1枚のカードを出すにはどうしても幸運の助けが必要になる。
ただし「雄牛カード」を手に入れるということは3枚以上のカードを回収するということであり、ここにジレンマが生まれるのだ。



 ずらりと並んだ捨て札の山。
こんなにあれば「雄牛カード」が無くても最後の1枚も出せそうなのだが、これがなかなか思う通りにはならないのだ。

 「11ニムト」は「ニムト」よりもむしろ頭を使わされる思考タイプのゲームに仕上がっている。
「雄牛カード」をもらうのかどうかの判断は、場の状態と相談しつつ、手札を捨てる計画が立つかどうかにかかってくる。
「ニムト」ほど盛り上がる分けではないが、大人がじっくり楽しめるゲームだと思う。

気楽さ 5
言語依存 0

ソロプレイのしやすさ 2

化夢宇留仁の好き度 3

20120812