アルビオン
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手番には移動力を好きなように割り振ってコマを動かし、移動終了時にいたエリアでアクションを行える。と言っても最初はコマは1つ、移動力も(初期数値+砦1つ分)で2しか無いので、やれることは限られている。 画像では赤が1歩前のエリアに開拓地を建設。 1レベル開拓地を建設するとコマを1つもらえるので、赤コマが合計2個になった。 ここでこのゲームのポイントだが、建設アクションを行ったコマはスタート地点に戻される。 新たに手に入れたコマもスタート地点に配置される。 つまりボードのどこにいようと、何かやる毎にスタート地点に戻されてしまうのだ。 おそらく開拓に必要な資材や人材、補給を表現したルールだと思うが、このおかげで北部を開拓するのが難しくなっている。 |
青、白、黒も開拓地を建設。 赤は今度はピクト人生息地で砦のレベルを2に上げることにした。 ピクト人マーカーが1枚めくられ、結果は敵対的な赤で反乱が発生した。 反乱が発生すると、そのエリアの敵対的ピクト人の合計数をそのまま戦力として、そのエリアに建物を持つプレイヤー全員に攻め込んでくる。 今回はピクト人の戦力は1だが、次に反乱が起こると今回のマーカーも持ち越されて合計2の戦力で攻めてくることになる。 スタート地点にバリケードが1つ最初から配置されているので、格プレイヤーの防御力は1。 反乱ピクト人の戦力以上なので誰も被害を受けることは無かった。 もしピクト人の戦力が上回ると、建設は失敗し、手番プレイヤー以外の建物はレベルが1つ下がってしまう。 砦の建設に成功したので、移動力が1増える。 画面左の長方形のタイルがゲーム開始時に受け取る初期移動力マーカー。 砦が増える毎に自分の色の同様のマーカーが手に入り、その合計数が次のラウンド以降の移動力となる。 こうしてコマの数や移動力を上げてゆき、北部に開拓地を作るのを目指すわけだが、必要な要素はこれだけではない。 |
別な要素として、ボード上に印刷された赤のピクト人マーカーが見えると思う。 |
ピクト人への備えはバリケードだけではない。 画面の青い円盤は軍隊コマである。 開拓地を建設した時、通常の開拓者コマの代わりに軍隊コマをそのエリアに配置することができる。 軍隊コマがいるエリアの防御力は1上がる。 移動できるバリケードのようなものだが、それだけではなく、軍隊コマは移動時に裏向きのままのピクト人を一緒に連れてゆくことができる。 これによって、防御力の足りないエリアの建物を守ったり、他プレイヤーの建物のレベルを下げる可能性を高めたりすることができるのだ。 |
ゲームは進み、全プレイヤーが銀鉱山を手に入れ、赤は勝利条件である翼のマークの入ったエリアに開拓地一番乗りを果たした。 画面上ではピクト人の反乱が起こり、その戦力3に対する防御力が分からないが、画面外にバリケードを4つ設置しているので被害は受けない。 しかし今後も反乱が発生するとピクト人の戦力が追加になるので、それに備えておく必要がある。 |
ゲームは佳境に入り、南からどんどんローマ軍が押し寄せている。 赤が一番乗りしたエリアに青と白も建物を作り、左上では黒が金鉱一番乗りを果たしている。 |
結局赤の勝利でゲームは終了。 アルビオンはその見た目の割に運の要素は裏返ったピクト人のみの、アブストラクトな要素の強いゲームである。 まだ紹介していないコンポーネントについてだが、実は生産物のマーカーがすごく凝っていて楽しい。 そんなわけで、少々問題もあるが、骨格はしっかり面白く作られ、コンポーネントには変にお茶目なところのある愉快なゲームである。 20100206 |