アステロイド

 「アステロイド」は、ランダムに動き回るアステロイドを避けつつ、プロット方式で宇宙船を動かして進めるレースゲームである。



 まずアステロイドを動かす3色のサイコロを振り、ストップウォッチをスタート。設定時間は難易度によって変化する。
ストップウォッチが鳴るまでに各自のシート上にチップを並べて宇宙船の移動を計画。
ストップウォッチが鳴ったらサイコロの目の通りに全てのアステロイドを移動させた後、各自の宇宙船を計画通りに移動。
これを繰り返してボード上の4つの通過ポイントを通れば勝利である。

 パッケージごと入っているストップウォッチ(笑)
サイコロを3つ振ったら、ただちにストップウォッチをスタートさせる。
と言うか、このゲームの場合はアラーム機能を使用するわけだが。


 プレイヤーはストップウォッチが止まるまでに自機の移動計画を作らなければならないのだが、その前にサイの目とボード上の様子を確認し、小惑星がどう移動するかを予測しなければならない。
 実際の移動はストップウォッチが止まってかなのだが、まずは頭の中でその移動をシミュレートするのだ。
最初に赤い小惑星が移動する。
赤いサイの目に従って、小惑星タイルの中央に書かれている数字の順番で、サイの目の示す方向に2マス移動する。
画像の右上の小惑星の場合は、右上に2マス移動と言うことになるが、いきなり白い小惑星にぶつかるので今回は移動しないということである。
 続いて白い小惑星を移動させる。
こちらは白のサイの目の示す方向に1マス移動する。
ちなみに白の小惑星は、赤と青の小惑星の性質を持っているものもあり、それらはどちらのサイの目の影響も受けることになる。
画像では赤い小惑星の右にあるものが、白と青の性質を持った小惑星である。
 最後に青の小惑星が移動する。
同じように青のサイの目の示す方向に1マス移動するが、青の場合のみ移動先に他の物体が存在すると、それを次のマスに押し出してしまう。


 移動計画ボード。
ちなみに地球人っぽいのは彼だけで、他はもうぐちゃぐちゃな異星人ばかりである(笑)。
 ボードの左下にあるマークはパイロット固有の特殊能力で、上級ルールで使用する。
 上の表が移動計画を行うエリアで、左から順番に計画する。
画像の場合は1マス前進した後右に進み、2マス移動してから左へ2回進んでいる。
右端の赤い列はシールド用エネルギーの計画列で、ここも移動に振り分ければスピードアップできるが、その回に衝突してしまうとダメージが大きくなる。
 下の黄色い行はダメージ記録用で、画像の例では2ダメージ受けている。
この表で一番右に達してしまったら大爆発である(笑)。
 上記の小惑星の移動の把握と、移動計画を全てストップウォッチが止まるまでに行い、アラームが鳴ったらまず小惑星を移動させ、次に各自の宇宙船を移動させることになる。
これがなかなか難しく、焦って計画するとどんどん小惑星に衝突することになる(笑)。

 ゲームにはいくつかのシナリオが用意されており、レースであったりバトルロイヤルだったりと盛りだくさんである。



 こんな感じで愉快なゲームなのだが、前にプレイした時には予想外の問題点が判明した。
とにかく視認性が悪すぎるのだ(汗)。
ヘックスの区切り線は薄いし、各アステロイドに描かれているサイの目に対応した点は小さいし、宇宙船も小さくて方向が分かりにくい。
化夢宇留仁は目がいいので気付かなかったが、そうでない人は相当きつかった模様。この欠点はこのシステムのゲームでは大きい。
 また相対方向の把握に慣れているかどうかも大きく影響するようで、盤上のコマの向きから見た左右を判断してプロットしなければならないのだが、それに慣れていないと左右を間違えまくるのだ。
化夢宇留仁などは昔のツクダのロボット物ウォーゲームなどで慣れきった要素だが、初めての人は慣れるまでは少々厳しい飛行を強いられるようだ。

 結論として、SFでアクションで雰囲気のある好ゲームだが、それなりに敷居の高いゲームということになるようだ。
しかしこういうSFガジェットにあふれたゲームは大好きなので、ぜひまたプレイしてみたい。

気楽さ 3
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 0

 ストップウォッチを使うので、人数分素早く動かないといけない(笑)
宇宙船1隻のみで練習飛行と言うことなら完全に行える。
化夢宇留仁の好き度 5

20120504