ダンジョンクエスト

 タイル配置式のダンジョンをさまよい、財宝を見つけて脱出するゲーム。
実にアメリカンなゲームで、ダンジョンには危険な罠やモンスターがうようよしており、更に日が暮れると出口が閉まってしまい、残った者は全滅(笑)
とりあえずプレイヤーの考える要素はほとんど無い(笑)。



 ゲーム開始直後の様子。
各プレイヤーが操る冒険者が、四隅からダンジョンに進入している。
ちなみにここで紹介している新盤「ダンジョンクエスト」は「ルーンバウンド」と同じ世界を舞台にしており、画像の例では「ルーンバウンド」のキャラクターを使用してプレイしている。コマの着色は化夢宇留仁が行った。
「ルーンバウンド」キャラクターの「ダンジョンクエスト」用キャラクターカードも化夢宇留仁が自作したもの。



 手番にはこんな感じでダンジョンタイルを配置して探索を進める。
ダンジョンでのモンスターとの遭遇や様々なイベントは主にカードをめくって表現されるが、ダンジョンタイル自体にイベントが用意されている場合もある。
例えば画像の場合は、巨大な縦穴の部屋であり、ここで「幸運」判定に失敗すると落下して死亡する(笑)。



元々セットされているキャラクターフィギュア。
小さいが精巧な出来だが、色が全部グレーなので判別がしにくいのが難点。
色を塗りたくなる。


 ちうわけで塗った。20230225追記。



 純正キャラクターカードの例。
キャラクターイラストと、設定。それに様々な能力が書かれている。
右下の数字は化夢宇留仁が付け足したもので、純正の戦闘システムが気にくわなかったので、ルーンバウンドのものを流用したシステムを採用し、それをキャラクターカードにも追加したというわけ。
がっちりバランスのとられたドイツゲームと違い、ルール変更とかが気楽に出来てしまうのも、アメリカゲームのいいところかもしれない(笑)。

 ゲーム開始時には、各プレイヤーキャラクターに1枚ずつ魔法カードが配られる。
魔法は様々な種類があり、どれも強力だが使い捨てなので、使うタイミングが重要。
まあ「使わなければ死ぬ」ということが多々あるので、考える必要もないかもしれないが(笑)。


 手順は単純。
手番になったら、隣のマスへ進むか、今いるタイルを探索するかを選ぶ。
今いるタイルを探索することを選んだら、ダンジョンカードをひく。
その結果宝が手に入ったり罠に落ちたりモンスターと遭遇したりする。
画像は最も遭遇したくないモンスターの1つである「巨大ムカデ」
こいつに出会うと問答無用で2D6ダメージを喰らう。足りなかったら勿論即死である(笑)。


 このダンジョンの中央部には、数々の宝が眠る宝物庫がある。
とりあえずの目標はここということになるわけだが、ここにはこのダンジョンの主であるドラゴンが巣くっている。
だいたいは寝ているのだが、運悪く目覚めた時に出くわすと、これまた問答無用で灼熱のブレスを吹きかけてくる。
ダメージは2D6(笑)。
これを喰らってまだ生きていたら部屋の外に脱出できる。
 画像の右の方にあるキャラクターの顔の描かれたチップは、そのキャラクターが地下墓地を進んでいることを示している。
地下墓地では高価な宝が見つかる場合もあるが、危険は地上より大きく、なによりいつどうやって地上に戻れるのかが予測がつかないのが問題である。



 時間もプレイヤーの味方にはなってくれない。
夜明けまでにダンジョンを脱出しないと、全ての出口が閉まってしまい、ダンジョンに閉じこめられてドラゴンのエサになってしまうのだ。
画像は宝物庫まであと一歩というところで時間が切れた時のもの(笑)。



 というわけで、だいたいは画像のようにプレイヤーキャラクターの死体が転がってゲーム終了となる(笑)。


 実にノーテンキで運の要素の多いアメリカンなゲームだが、そのあまりなバランスが笑いを誘い、結構楽しませてくれる。
予測のつかないキャラクターの運命を眺めているだけで楽しく、ソロプレイにも向いている。
 ファンタジー好きで冗談の分かる人にはお勧めのゲームである。

気楽さ 4
言語依存 3

ソロプレイのしやすさ 5

化夢宇留仁の好き度 5

20120722