ロボティクス



 市場のニーズに合ったロボットを作って売り、もうけを競う子供向けゲーム。



 ゲーム風景。
中央がロボットのパーツ市場。その上に現在需要のあるロボットが2種類公開されている。
各プレイヤーが持っているボードはガレージ。ここに3つまではただ、4つ以上6つまでは有料でパーツを保管できる。
 それぞれが組み立てているロボットの姿も見える。
手前のロボットは全てのパーツが組み立てられて完成している状態である。
 この他にがらくた置き場である袋があり、その中にもロボットのパーツやその他イベントチップなどが入っている。


 マーケット。
手番には2回のアクションが行え、マーケットでの買い物は1アクションで行える。
ここに並べられたパーツは、通常黄色の数字の価格で購入できる。
そして望むなら赤の数字(黄色の半額)で購入することも出来るが、それは闇市場を利用したとみなされ、上の画像に移っている赤いチップをパーツの上に置く。
査察が入ると、闇市場で購入したパーツは全て没収されてしまうので注意が必要である。
 マーケットでパーツを購入すると、ボード上の円盤を時計回りに1つ分回転させる。それによってパーツの価格が変動するというわけ。

 がらくた置き場ではランダムながらただでパーツが手にはいるが、場合によってはイベントタイルによって困った状況に陥ることもある。


 需要カードの例。
必要とされているのは、車輪での移動能力、顔、プロペラ、吸引機、マニュピレーターを備えたロボットで、5100で買い取ってもらえる。
10000貯めれば勝利なので、これで勝利条件の半分を満たすことができる。
 注目して欲しいのはイラストで、しっかり定められたパーツを使って仕事をしている様子が描かれている。
どうやら育児ロボットを求めているらしい。


 パーツを組み立てるのにはアクションは必要ないので、これだと決めた需要カードがあれば、そのロボットに向かって急いで組み立てなければならない。
買い取ってくれるのは早い者勝ちで需要カード1枚につき1台だけなのだ。
 で、画像のように組み立てたとする。
だいたいのパーツがそろっているが、顔がない(汗)。
こうなったら1回アクションを使って一度バラバラに分解しなければならない。
ただし余計な機能がついている分には問題なく買い取ってくれる。


 こちらは需要通りの完成形。
車輪の代わりについているのはがらくた置き場で手に入る万能パーツである。
滅茶苦茶な形だが、気にしない(笑)。

 ロボットを買い取ってもらったら、報酬をもらい、使用したパーツはマーケットに配置される。

 がらくた置き場には「査察」と「サボタージュ」のチップが混ざっており、「査察」が出れば闇市場から買ったパーツは全て没収され、「サボタージュ」ならば他のプレイヤーのロボットのパーツを1つ破壊することができる。

 てな感じのゲームだが、実にシンプルに要素を絞り込んであって、子供でも遊べるように工夫されているのが伝わってくる。
ただしそのせいかどうか、少々バランス的には首をかしげるところもある。
 とりあえずはがらくた置き場が強力すぎるというところ。
なにしろただな上に市場には売っていない万能タイルなんてものも見つかるかもしれない。しかも事件を引く可能性があると言ってもサボタージュは他プレイヤーに攻撃できるだけだし、査察は闇市場でパーツを買っていなければなんのデメリットも無い。
これでは闇市場で買い物をする気になれないのが分かるだろう。
それどころか通常の市場の方も、後回しで足らないパーツのみ買い足す程度になりかねない。
 ここはオリジナルルールを作ってでも、がらくた置き場はあくまで最後の手段となるような工夫をしたいところである。
とりあえずはがらくた置き場で拾ったパーツも、査察が入ったら没収されるということにするだけでもいい。
ちうか元々そういうルールで訳がおかしいのではないかと疑ってしまう。

気楽さ 4
言語依存 0
ソロプレイのしやすさ 5
化夢宇留仁の好き度 4

20100516