ルーンバウンド 第2版



 ファンタジー世界を旅して様々な事件に遭遇し、モンスターを倒してレベルアップ。
アイテムと仲間を集め、ドラゴン・ロードを倒すのは誰か・・・・

 往年の名作ファンタジーボードゲーム「タリスマン」を彷彿とさせる内容だが、よりストーリーが濃密になり、ゲームとしてのまとまりも向上している。


 ゲームのコマとなるのは、小さいが精巧に作られたフィギュア。
プレイヤーはこの中から1つを選んで使用する。
 1つだけ着色されているのは、ボード上での見分けがつきにくかったので、化夢宇留仁が塗ったもの。
今後暇を見つけて全部塗ろうと思っている。


 プレイヤーカード。
各自選んだキャラクターカードを1枚受け取る。
化夢宇留仁の持っているのは英語版なので、日本語シールが貼ってある。
ちなみに左下のモルドログさんが、上のフィギュアで着色されているもの。
 カードにはキャラクターの設定と能力が書かれている。
右上のハートマークが生命力。これを全て失うとキャラクターは気絶する。
黄色いしずくのようなマークは耐久力。この数値まで疲労に耐えられる。疲労がこの数値を越えると、越えた分生命力が減ってしまう。
カードの右下に書かれているのがキャラクターの戦闘力で、左から射撃、接近戦、魔法を示している。
左の数値が命中修正。右がダメージである。
例えばモルドログの接近戦能力は、命中率+5、ダメージ2で、まさに接近戦のエキスパートである。

 キャラクターの状態は、左のマーカーをつけることで表現される。
 右のマーカーが疲労値と失った生命力を表す。
このハート型のマーカーの数がキャラクターの生命力に達してしまうと気絶してしまう。
 右の5種類のマーカーは追加能力値で、レベルアップする毎にどれか1枚を手に入れられる。
疲労と生命力は上限値を上げ、戦闘に関する3種類は命中修正に加算される。
生命力はレベルの目安としても機能し、1つとる毎にとれる事件マーカーに制限がかかる。
1つとれば緑の事件、2つとれば黄色の事件をとることができなくなり、最高3つまでしかとれない。
結果生命力は3までしか上げられないわけで、結構シビアである。



 ゲーム開始状態(3人プレイ時)のボードの例。
左の4色のカードが事件カード。マップ上に配置された事件マーカーをとると、その色に応じたカードをめくって事件を解決する。
緑が一番簡単で、赤が一番難しくなっており、得られる経験値も比例する。
事件の中には全体のストーリーを左右するものもあり、赤の事件カードの中にはラスボスも入っている。
こんな単純なシステムで、バランスをとった上にストーリーの流れを生み出しているのは見事。
 右に並んでいるのはボード上に点在する各街に売っているアイテムや仲間。
街にたどり着くたびに1枚追加される。
ある程度欲しいものを選べるわけで、中にはとんでもなく強力なものもあり、早い者勝ちの競争となる。

 手順にはサイコロを振って行きたいところへ行く。
この移動システムに一ひねり加えてある。
 左の5つの6面体が移動に使用するサイコロである。
様々なマークが描かれているが、これが地形に対応しており、その地形にしか入れない。
もちろん道や平地など、スムーズに進めるであろう地形は出る確率が高くなっている。
要するに単なるサイコロなのだが、地形の表現に加えてなんとなく雰囲気があって悪くない。
 右の10面体2つは行為判定と戦闘で使用する。

あとは実際のゲームを例に、雰囲気を伝えてみようと思う。


 魔女アスタラは、緑の事件に挑んだ。
現れたのは丘トロール。
戦闘は射撃、接近戦、魔法の順番で解決される。
プレイヤーキャラクターはどれかの攻撃方法を選ばなければならないが、相手は全ての戦闘で可能な限り攻撃してくる。
アスタラの得意なのは魔法だが、丘トロールの接近戦はその前に処理され、アスタラに2ダメージを与える可能性がある。
アスタラが丘トロールを倒すには2ラウンド必要なので、下手をするとその前に殺されてしまう。
アスタラは逃走した。

 その機を逃さず、死せるヴァリカスが同じマスに入り、丘トロールに挑戦。


 得意の近接攻撃であっという間に丘トロールを撃破。
経験点1点と、丘トロールのカードを得た。
丘トロールのカードは、後に交渉に+の修正値として使用することが出来る。


 一方第3のキャラクター、狂人カルソスは、早々に南下していた。
南東にある街ヴィネルヴェールに癒しの力を持つ者が仲間を求めているという情報を得ていたのだ。
カルソスの特殊魔法は敵に先制で2ダメージを与えることが出来るが、代償に自分も1ダメージを受けてしまう。
彼には癒しの力を持つ仲間が不可欠だったのだ。
しかし道中事件のマスに止まり、ついでに経験値も稼ごうかとちょっかいを出すと・・・・・・

 邪教の生け贄の儀式に遭遇。気づかれない内に逃げ出そうと思ったが発見され、戦闘に。
多勢に無勢でぼこぼこにされ、気絶。
序盤で差がつくと苦しい。

 一方ヴァリカスは、サイの目で1つも平地が出ないと言う恐るべき低確率の不運に見舞われ、丘から一歩も動けないでいた(笑)。

 狂人カルソスはその後も待ち伏せにあったりしてボロボロになりながらも、なんとかヴィネルヴェールに到着。

 ついに仲間にした念願の「炎の従者」
毎ターン移動前に一度、体力を1回復する呪文を使える。
ただし20面体で12以上を出さなければ失敗するが(笑)。

 そのころ魔女アスタラもドワーフの仲間を手に入れていた。
「ドワーフの遊撃兵」
射撃1/1、接近戦2/1、魔法0/1
すごく弱い(笑)。
しかしシステム上、敵の攻撃を受けてくれるだけでも大いに戦力アップになるのだ。


 3人ともばらばらに散っている。
他のプレイヤーとの戦闘も可能なので、離れていた方が精神衛生上いい(笑)。

 アスタラがイベントカード「邪悪への抵抗」をひいた。
事件カードの中にはこのようなイベントカードが混じっており、大きな視点でのストーリーが描写される。
このカードでは闇の軍勢の脅威に対して3つの都市が抵抗を開始し、最初に都市に着いたキャラクターに武器などを無料でくれるという。

 ヴァリカスも恩恵にあずかり、武器を手に入れた。
 レベルも1上がって接近戦の命中率が2上がっている。

 アスタラもレベル2に。
こちらは魔法の命中率を2上げた。
彼女は元々魔法が得意な上に、先制攻撃も魔法の命中率を使用するので、確実に敵にダメージを与えるためには魔法の命中率を上げるのが必須なのだ。
 画像は巨大甲虫と戦闘中のアスタラ。
ダメージを受けまくってハートまみれになっているのがなんだかエロくていい(笑)。

 ゲームは進み、全員レベルも装備も強化されていった。
 狂人カルソスは、猛毒グモの巣から救い出して仲間にした「グリフォンの後継者」と、盾を装備してレベルも3に上がっていたが、ゲーム序盤につまずいた分一歩遅れていた。
しかしここに最大のチャンスが。
フォージで蔓延していた疫病に効果のある薬草を届け、報酬に7ゴールドを受け取ったのだ。
これで合計所持金は15ゴールド。
彼はある都市に向かい・・・・・・

 「グリフォンの後継者」をクビにし(仲間は2人までしか持てない)、10ゴールド支払って、最強の仲間「勇猛なるジルタ」を迎え入れた。
射撃3/1、接近戦6/3、魔法0/0
ジルタはカルソスに欠けている接近戦のエキスパートであり、特にそのダメージは3とずば抜けている。
もはや怖いものなし状態で、一番遅れていたカルソスが、一気に優勝候補に躍り出た。



 その後も激しい戦闘が続き、最後は3人とも強力な布陣で争ったが、結局カルソスが3人のドラゴン・マスターをたおして勝利した。
画像がゲーム終了時の状態。

 ちうわけで盛りだくさんのイベントに戦闘、武器、仲間など、まさにファンタジーゲームの王道を行く傑作ゲームである。
どうしても「タリスマン」と比べられる内容だが、化夢宇留仁はどちらも特徴があって気に入っている。
「ルーンバウンド」はまとまりがあってストーリーも感じることが出来るし、なにより「タリスマン」と違ってちゃんと終わる(笑)が、「タリスマン」の混沌とした雰囲気も捨てがたい。
 以上傑作「ルーンバウンド」だが、問題もある。
通常ルールでプレイした場合は時間がかかる(最低でも3時間はかかると思う)のと、差がつき出すと逆転が難しいというところである。

 化夢宇留仁はその辺を緩和するために、以下のルールでプレイしている。

●気絶しても経験ポイントは消滅しない。
 経験が消えるのはおかしい。
●武器は2つ、防具は装備できる場所が違えばいくつでも所持、装備できる。
●武器は異なる戦闘タイプであれば同時に使用できる。
 魔法の短剣で命中率を上げ、魔法の斧でダメージを上げるということはできない。
●仲間も装備できる。
 仲間も主人公と全く同じ条件で武器防具を装備できる。
●他のプレイヤーキャラクターとは、交渉のみで戦闘は行えない。
 プレイヤー間の戦闘はゲームを崩壊させるばかりなので禁止。

●レベルアップのルール(スタート時を0とする)

次のレベル 1 2 3 4以上
必要経験値 1 2 3 4

※レベルアップのルールを2013.12.8に更新

 以上のルールでゲームのテンポが上がり、ストレスもたまりにくくなるので、ぜひ試してほしい。

気楽さ 3
言語依存 5
ソロプレイのしやすさ 5

化夢宇留仁の好き度 5

20100306