Call of Cthulhu リプレイ05

夜の魔王 その1

 シナリオ「夜の魔王」は、化夢宇留仁のオリジナルシナリオです。
本来なら「ヨグ・ソトースの影」に入る筈だったのですが、その導入のあまりのほったらかし感に不安を覚え、急遽導入用のショートシナリオを挟むことになったのです。

探索者紹介

ジョナサン・クラーク(J プレイヤーはマリネラ島 島猫氏
医者 33歳
ヒルディ・ジョンソン(H プレイヤーは酔っ払いさん
フリーのジャーナリスト 27歳
ピーター・ジョン・ブランデン(P プレイヤーは秋山氏
フリーのカメラマン 29歳

K

このところ曇り空が続いています。
ピーターですが、あれからジョナサンの勧めもあって彼の病院に数日入院しました。
なので傷は完治。精神分析ももう一度受けられます。
ジョナサンどうぞ。

J

ワタクシでいいんですか

K 精神分析はジョナサン専門ですよね。
J 73>失敗72/73
K ガーン(笑)
ではSAN値の回復は無し(汗)。
J 嗚呼・・
K

しかし煙恐怖症については、だいぶ軽減されています。
煙草を吸っていたらもちろん止めていますが、日常生活には支障が無い程度です。いわゆる嫌煙家ですな。
もちろん大量の煙に包まれるなどの事態には、どうなるかは予測がつきません。

というわけで、本日は4月19日です。あれから2月ちかく経っています。
ジョナサンは今日はボストンの大学病院で開かれたコンベンションに出ています。

J はい
K

ピーターとヒルディは、3流雑誌アンノウンワールドの編集部に来ています。

H はい
K

まずジョナサンですが、コンベンションが一段落して中庭に出ていると、声をかけてくる人物がいます。

J ちらり
K ジョナサンが尊敬する医学博士、エドワード・コール氏ですね。
前から交流があり、家族共々仲良くしていました。
ちなみに専門は外科で、今まで多数の論文も発表しており、そのテーマは麻酔関連、心肺機能関連、小児の特殊性、臓器移植などです。
J お久しぶりです、コール博士。
K 「ジョニー。やはり君だったか。しばらくぶりだね。君はすっかり立派な医者になったな。ご両親も喜ばれているだろう。」
J 「ははは」(汗)
K コール博士は葉巻に火を点けます。
「ところで君・・・銀の黄昏錬金術会という名前を聞いたことがあるかね?」
J 「いえ、初耳です」

キーパーの独り言
 エドワード・コール博士は「ヨグ・ソトースの影」の登場人物です。
導入用シナリオだし、せっかくジョナサンが同じ医者という職業なので、「銀の黄昏錬金術会」との関わりのきっかけとして登場していただきました。

 またここでジョナサンが「いえ、初耳です」と答えているのは、銀の黄昏錬金術会の建物は第1回のセッションで出てきたので、おそらく知らないと言って情報を聞き出そうとしているのだと思います。


K 「そうか。君の家の近くに本部がある友愛協会なんだがね。あ、勿論私は錬金術など信じてはおらんが。」
J 「はあ・・・」(錬金術ですか、という困惑顔をします。)
K 「私が折衷画派に興味があって、その話し相手を探しているという話はしたことがあったかな?」
J 「はい」
K 「著名人や知識人が集まっているという噂の友愛協会なら、その話し相手も見つかるかと思ってね。実は私も会員になったんだ。」
J 「ほう・・・」

K 「まあ要するにみんなで雑談して料理をいただき、美味しい飲み物をいただくというよくある内容なんだが。ま、どこの友愛協会も似たようなものだろう。しかし!」
そこで博士はいきなり葉巻を踏みつけます。
「・・・おらんのだよ。話の合う人が。折衷画派に関しても。それ以外に関しても。私はどうも人見知りをしてしまうのか、見知った人がいないところは苦手なようなのだ。」
J 「ははは」
K 「そこで・・・」と、彼はジョナサンの顔を覗き込みます。
J ぎくっ
K 「君も入ってくれんかね?頼むよ。入会費は私がもつ。友だちが一人でもいてくれたら楽しめると思うんだ。」
J 「Let's Me think about it.(考えさせてください)」
K

「ちなみに先日の会合では、1890年代のブドウから作った飲み物が振る舞われてね。大変満足したよ。」

J う、うう〜ん(笑)
K

「頼むよ。入って何度か一緒に会合に出てくれるだけでいいんだ。」

J 「そういう文化活動は苦手でして・・・」
K

「・・・・・・そうか・・・・。」悲しそうにため息をつきます。
「じゃあ、保留と言うことにしておこう!気が変わったらいつでも言ってくれたまえ。約束だ!」

J 「考えておきます」
K

「約束だぞ!」そう言って博士は歩み去っていったのでした(笑)。

J 探索者的には、ヨカッタ
K ではヒルディとピーターの方(笑)。
H はい
K 考えてないので二人で思いついてください(汗)。
H この前の記事の原稿料を取りに来て、次の仕事のネタを探しにきたって言うのは?<ピーター
P それで良いです

キーパーの独り言
 我ながらいい加減なキーパリングです(笑)。
一応設定を押しつけるよりも、プレイヤー二人に考えてもらった方が馴染みのある出版社という雰囲気に出来るかと思ったのですが、うまくいかなかったようです。


K 了解。では編集長のドナルド・レーガンさんが原稿料を渡してくれます。
「なかなか面白い記事だったよ。君達はこういうのに向いているようだな。で、ネタだが・・・」

H と言うわけで、安い原稿料にぶつぶつ言いながら、原稿料を受取ります。
K そこにノックの音がして、編集者の一人が顔を出します。
「編集長。クラークさんが原稿を持ってこられましたよ。」
「おお、そうか。じゃあ・・・」と言って編集長は2人の顔を見、「こっちに通してくれ。この際だから紹介しておこう。」
一応応接室っぽいところで話をしていたんですな(笑)。
大きな窓のあるスパイダーマンに出てくるような編集長室かな?
入ってきたのはひょろっとした青年です。と言ってもピーターと同い年くらいっぽいですが。
「アンソニー・クラーク君だ。我がアンノウンワールドの新鋭作家だ。」
アンソニーという作家は、自信なさげに視線を合わさないようにしつつ、小声で「クラークです。」と言います。
H 「ああ、よろしく」営業用の満面の笑みを浮かべ、握手しようと手をだします。
P 「どうも」
K 彼はビクッとして、少し躊躇してからおずおずと右手を差し出します。
「彼は少し人見知りするんだが、いい作品を書くんだ。これからビッグになるぞ。アンノウンワールドと一緒にな!」と編集長。
そうして二人も紹介されます。
編集長はアンソニーの原稿をペラペラと見て、「あとでゆっくりと読ませてもらうよ。今回もいい感じだ。さて・・・」と言って原稿を置いて、また二人に眼を戻します。

キーパーの独り言
 ドナルド・レーガンは名前を見れば分かるとおり、どーでもいーキャラです(笑)。
アンソニー・クラークの方は「ヨグ・ソトースの影」で探索者のお助けキャラとして作ったキャラクターなのですが、 どうせならということで登場してもらいました。


K 「ネタがなにか無いかという話だが。最近の新聞には目を通してるんだろうな?」
H 「え?ええまあ? 人並みで、あはは」 難儀な話でない事を祈りつつ、生返事をします。
P 「毎朝、読んでますよ。主だった新聞は」
K 「そうか。では二人とも最近ちょくちょく目撃されとる大コウモリのことも知っているな?」
大コウモリのこととは・・・
ここ2ヶ月あまり目撃情報が寄せられているらしい噂で、人ほどもある大きなコウモリが飛んでいるという証言がちょこちょこと。
目撃例はいずれも夜でおそらく10件は越えているでしょう。
二人とも何度も記事は見ました。
H 「で……?」 風向きが怪しくなってきたのを感じながら、ピーターに目配せします
「まさか…取材…とか…あはははは(汗」
P 黙って話の続きを待ちます
K 「巨大コウモリの写真と、その巣を見つけて記事を書いてくれたら高く買うぞ。」
「ちょっと待ってください。」
口を挟んだのは作家のアンソニーです。
「大コウモリ大コウモリとおっしゃっていますが、人間サイズのコウモリは、その翼の構造上、飛行は完全に不可能です。」
編集長は目を丸くしてアンソニーの方を見ています。
「もし実在するとしても、それはコウモリじゃない。まったく別の生物だと僕は考えます。」
「そ・・・そうか。なるほど。」と編集長。
そして二人に向き直り、「君らにも彼が個性的だということが少し分かっただろう。彼の視点は普通と少し違うんだ。しかし、俺にはコウモリだろうが、コウモリじゃなかろうが、関係ない。写真だ。まだどこも写真を撮っていない。写真を撮ってきたら高く買う。それだけだ。」
H (どうする?)とピーターの方を見ます。
P 肩をすくめます
K 特になにも質問などがなかったら、二人とアンソニーは編集部を出ます。無いですか?
P はい
H 「編集長、僕らはご存知の通り、人間の事件専門です。他の生物なら、取材費上乗せ…ってのは?」
と、びびりながら交渉をします
K 「人間の事件専門の割には、さっき払った金は超常現象を扱った記事のためだったような気がするがね。だいたいうちのタイトルの意味がわかっとるか?アンノウンワールドだ!知られていない世界!人間の世界なんぞは読者は飽き飽きしとるのだ!なんでもいいからコウモリの写真と記事を書けば金を払う!嫌なら別のネタを自分で探せ!」
追い出されます(笑)。
H 怒鳴り声から逃げるように外へ出ます^^;
P 建物を出ると、傍らのゴミ箱を蹴り上げます。
K 編集部から出た来た3人。そこに通りかかったのは、バス停に向かっていたジョナサンです。
J ちら、とみて知らん振りします。
H ずうずうしく声を掛けます「Dr!! Dr.ジョナサン!!」
J 「や、やあ君たち。」
P 「どうも」
K アンソニーは小さな声で「それじゃあ失礼します。」とつぶやいて離れてゆきます。
H 「あ、ああまた!」とアンソニーに挨拶を。
「奇遇ですね、お仕事ですか。Dr……」と聞かれもしないのに編集部でのいきさつを話し出します。
K アンソニーは遠くで少しお辞儀して、また離れてゆきます。
J 「・・・。」寡黙に一部始終を聞き流します。
H 「で、どうです? 交友を暖めるってことで、近くで食事でも。なぁ、ピーター?」
時間は何時ぐらいですか?>Keeper
P 肩をすくめます
J ちら、と腕時計を
K 17時くらいですね。
H 「おごりますよ。フランス産のいい気付け薬か揃ってる所があるんですが?」
J 「まだ少々早いが・・・ご一緒するよ」
K ところでピーターの肩をすくめる動作というのは、主に肯定を表してるんですかね(笑)?
P ケースバイケースなので、説明を入れる事にします。
この場合は、消極的な同意。
K 了解。では3人はヒルディのお勧めの雰囲気のいい店内のカウンターに陣取りました。
ヒルディとピーターはお馴染みの店ですね。少し高いので、たまにしか来ませんが。
少なくともワインは本物を出してくれます。
H 「悪法(禁酒法)の元なのでおおっぴらにって訳にはいきませんが、とりあえず、乾杯」
J 「乾杯」
P

「乾杯」

「ところで、ヒルディ。もう、アンノウンワールドに行くのやめないか?まともな記者なら、コウモリだのなんだの相手にしないぜ」

H 「ん? なんで? そこそこいい金もくれるし? まあ、編集長は胡散臭いけど(笑)」
K ちなみにアンノウンワールドはムーとウイアードテールズとSFマガジンを足したような雑誌です(笑)
前回の原稿は、小特集という感じでそこそこ大きく取り上げられ、原稿料もまずまずでした。
もちろん重要な部分はぼかしてありますが。
H 「…まとも…なぁ…」ピーターの言葉を聴いて、少し考えます
P 「俺はまともな報道写真家でありたい。…ヒルディだってホントはそうなんじゃないのかい?」
H 「今回の仕事してから、考えようよ。ピーター。彼女のことが気になるのは解るけど」と説得
K この場合<説得>技能は使えませんのであしからず。
H 了解<説得
P 「人程の大きさのコウモリだと?やってられないよ。」と言って、ワインを一気に飲み干します。
H まあ、まあ…とピーターについでやりながら……
J プレイヤー(飲み過ぎだぞっ)
H 「ところで、人間大のコウモリって空を飛べないんですか?Dr」とジョナサンに編集部での話をかいつまんで話しながら聞きます。
アンソニーの話をメインに説明します
J 「ふむ・・・人間大のコウモリねえ」沈思黙考します
K では全員<聞き耳>
H 96>失敗
P 54>失敗
J 36>36/25 失敗
K ではなにもなし(汗)!

キーパーの独り言
 なんとなく導入に失敗した雰囲気を感じます(汗)。
特にピーターの反応はキーパーにとって意外なものでした。
キーパーは、ピーターとヒルディはタブロイド誌とかで、胡散臭い記事ばかり作っていたと思っていたのですが、ピーターはもっと真面目な報道写真家をイメージしていたのでした。
言われてみればキャラクター設定もそうなっています。
前のシナリオ冒頭でピーターとヒルディが二人で仕事をしてきたという設定になっていたので、キーパーはてっきりピーターもヒルディと同じ方向性だと思っていたのです。
いきなり用意した設定を拒否されてしまったので、キーパーはプチパニック(笑)。
そこで、とりあえず3人集まっていることだし、他の客の雑談という形で偶然耳に入ってきた情報によって強引にシナリオを進めてしまえと思ったのですが、全員<聞き耳>失敗(汗)。
更に焦るキーパー(笑)。


K どうぞ歓談を続けてください(笑)
H 考え込んでいるジョナサンに、ここに来た用事を聞いてみます。「それはそれとして、Dr、今日は? 何かの会合ですか?」
J 「ああ、医者仲間のコンベンションが合ってね」うわの空で説明します。
K

ちなみに臓器移植の可能性がメインテーマのコンベンションでした。

H 話しやすいように、アウスブルッフをもう一本注文しながら
「医学の進歩は、勤勉さからうまれるんですねぇ」
感心しながら、ジョナサンのグラスにとくとくと…
J 「え、ああ、勤勉さと友愛と・・・」酔っ払って錯乱気味です
H 「なにか面白い話でもありましたか? あはは」 少し酔ってご陽気になってます
J 「いや、まあ退屈だったよ。コウモリが・・・」もはや酔っ払いました。
H ちらりと、ピーターを心配しながら、うんうんと頷きながら聞いています
K

なんだか今日はジョナサンとピーターがお疲れ気味のようですねえ(笑)
ジョナサンさんとピーター(のプレイヤー)はもしかして少し体調が悪い?

H (今日は切ののいいところで<お疲れ>Keeper)
P 体調悪い事は悪いですが、何を話して良いか分からなくて。
成り行きを見てたのですが。
J 体調悪いわけではないのですが。。。
K

好きなことを話してくれればいいんですけど(笑)。

P 好きな事が見つかれば、話しますが。
(笑)を付けないとけんか腰にみえますが、そんな事無いので(笑)
K ではもうしばらく続けます。

キーパーの独り言
 リプレイでは再現不可能ですが、発言内容に加えて、ピーターとジョナサンの発言までの時間がいつもよりも長くなってきたので、もしかして体調が悪いのかとも思ったのですが、やはり導入の失敗によって、プレイヤーの皆さんもどうしたものか考えていたようです。
この辺はチャットだとほんとに分かりにくく、最大の欠点と言えるでしょう。
 ヒルディも心配して今夜は早い目に終わろうかという提案をしてくれています。
それも考えたのですが、お二人は体調が悪いわけではないようだし、シナリオの都合上このセッションの内にどうしても出しておきたい情報があったので、もう少し続けることにしました。


H さて、と言いながら、腕時計をちらりと見ます
「そろそろ、夜も更けたしお開きに……」と二人に提案します
K

酔っぱらって3人ともフラフラしながら家に帰りました。

翌朝20日ですね。
今日も天気は曇り気味のようです。
みなさんそれぞれ家で新聞を見ます。
見出しの中に「弁護士のアーノルド・ホールデン氏、依然行方分からず」というのがあります。
それを見て、昨日の記事を思い出します。


4月19日

 弁護士のアーノルド・ホールデン氏が、17日夜より行方不明になっている。
ホールデン氏は、秘書にあとを任せ、事務所を出た後、そのまま行方不明となった。
事務所はニュー・ビジネスビルの8階にあり、地下駐車場のホールデン氏の車には戻った形跡は無かった。
秘書のエレクトラ・スミスさんは、ホールデン氏が出てしばらくして、合図のような口笛の音を聞いたと証言している。
 ホールデン氏は評判の弁護士で、特に企業間での訴訟に関わる仕事を得意としている。


J ふうむ
K

思い出しただけです(笑)。3人の本日の予定は?

J 病院で勤務・・・
H アーノルド・ホールデン? 
K

はい。なにか問題が?<アーノルド・ホールデン

H あ、いえ、最近の企業がらみのニュースで何か思い出したか…とおもって

キーパーの独り言
 ここのヒルディの台詞は、キーパーにとっては拍手喝采待ってました!というポイントを突いた台詞でした。
このシナリオでは、最近の新聞記事を調べるという行為がどうしても必要で、それに至る展開は特に考えていなかったのです。
いつもなら放っておけばその内きっかけがあるだろうとのんびり構えるところですが、導入を失敗したこの状態では、シナリオを進めるのに必要な情報が出てこないのでは空中分解しかねません。
まさに助けの舟でした。


K 企業絡みのニュース・・・
ヒルディ<アイデア>をどうぞ。
H 31>31/70 成功
K そう言えば1月ほど前に、どこかの社長が怪死したニュースがあったのを思い出します。
古い新聞を探してみますか?
H ええ、死因と場所をメインに探してみます
K では自分ちにあるので大失敗しなければ見つかります<図書館>
どぞ。
H 92
K 一応見つかりましたが、チェックは無しです(笑)
H あい^^;
K いくつかの記事があります。最初は3月16日。

3月16日

 本日早朝、自動車部品製造会社 フェニックス社長ウィリアム・リー氏が、パブリック・ガーデンのラグーンにかかる橋で、欄干の柱に腹部を貫かれて死亡しているのが発見された。
遺体のポケットには彼に工場を売りたいという違法な取引を望む文章が書かれた紙が入っていた。
おそらく近くの木に登って飛び降りたのではないかと見られているが、それほどの落下速度を得るほどの木は近くにないという話も。

 氏は前日の夜中に約束があると言って、迎えに来たボディガードのジェット氏の運転で家を出た。その時行き先は告げていかなかったという。
ジェット氏の行方は分かっていない。
 公園の近くにいた浮浪者は、15日夜に誰かの悲鳴が聞こえたと言っている者もいるらしい。
 ウィリアム・リー氏は華僑のバックアップを受けて急速に事業を拡大していたやり手の経営者で、敵も多かったという。


K 続報が3月18日。

3月18日

 チャールズ川で、先日パブリック・ガーデンで遺体で発見された、ウィリアム・リー氏のボディガードだったジェット氏の遺体が浮かんでいるのが、航行中の船舶によって発見された。
当初水死と見られた死因だが、ジェット氏は全身の骨が砕けており、高所からの水面への落下がその原因だと断定された。
水面にそのような高度から落下するために登る場所などは存在せず、警察はジャック氏が飛行機から突き落とされた可能性を示唆している。

 また16日早朝にウィリアム・リー氏の遺体が発見されたパブリック・ガーデンからは2kmあまりしか離れておらず、警察はリー氏も同じ飛行機から突き落とされた可能性があるとの見解を示した。


K 読み終わったら<目星>をお願いいたします。
H 22> 22/25 成功
K では3月16日に、もう一つ気になる記事が。

3月16日B

 昨夜、チャールズ川で巨大なコウモリが飛んでいるという目撃報告が、1隻の漁船から寄せられた。
目撃者はセント・クリント号のビル・サイモン船長で、星明かりを浴びて、人間ほどの大きさもあるコウモリが飛んでいるのを見たと言う。

 ここ2月あまり同様の目撃証言が多数寄せられており、専門化は真実であればコウモリの新種または突然変異種の可能性もあると見て、更なる情報を集めて正体を突き止めたいと語っている。

※巨大コウモリの写真撮影に成功された方は、当新聞社までご連絡ください。


H (コウモリ…かぁ……)二日酔いの頭を抱えつつ、うんざりします
K で、ピーターの予定は?
ヒルディも。
H ボクはこの記事を掲載した新聞社をたずねます。(「アンノウンワールド」編集部だったら、悩みますが(笑))
K ヒルディとピーターはいつも当日に約束して会ってるのですか?
ちなみに新聞はボストンの大手新聞社です。
H 事前にネタがあれば、前日に待ち合わせですが、今回のように突発なら電話をしてからか、直接たずねます<ピーター
K ではヒルディからピーターに電話が入ります。
P はい
H では、今朝の経緯と拾ったネタを説明し、「今回だけだから…」と泣き落としにかけます。
P 「コウモリはともかく、連続殺人の方は調べてみる価値がありそうだ。」
H 「ありがとう!」と言って、待ち合わせて新聞社へ。ですね
K では2人はその新聞社に向かうことになりますね。
ジョナサンは病院勤務か・・・うう・・・合流失敗なのだ(汗)。
まずジョナサンですが、今日は普通に病院で1日をすごしますか?
J 友人の博士に電話かけます。>コール博士
K 博士が出ます。「おお、ジョニー!入ってくれるかね!」
J 「はい」断るつもりだったのに、うっかり言ってしまいます。
K 「そうかそうか♪では私から紹介状を出しておくよ。審査があるが、君なら問題なく通るはずだ。審査が通ったら連絡が来るだろうから、待っていてくれたまえ。おそらく審査の結果が出るまでに数日はかかると思うが。それと入会の儀式があって、なにやらそれらしい雰囲気でごにゃごにゃあるが、はいはいと言っていればいいから安心したまえ。」
うきうきしているようです。
J 「はいはい」
K 「それでは責任を持って紹介しておくよ。返事を待っていてくれたまえ。」
電話が切れました。
J 「・・・(断れなくなったなあ・・・)。」
誰かからの連絡を待ちながら平常どおりの生活を。

キーパーの独り言
 なんとか最初に出しておきたい情報は出し終え、シナリオ進展の目処がついてホッとしました。
おまけにジョナサンがコール博士の誘いを受けてくれたので、次に待っている「ヨグ・ソトースの影」への導入もなんとか成功。
ほんとにどうなることかと思った回でした(笑)。

第5回セッション終了

 


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