PCエンジン冒険ゲームブック
 ファミコン冒険ゲームブックで有名な双葉文庫だが、PCエンジン冒険ゲームブックとは・・・・・・要するにファミコン冒険〜と同じ(汗)。
要するに元のゲームがPCエンジンだったというだけで、装幀なんかもPCエンジンの文字以外はほとんどファミコン冒険〜と同じ。
色々大人の事情があったのだろう(笑)。



ダンジョン・エクスプローラー
探せ!破邪の宝玉
双葉文庫/1989年5月6日初版
橋爪啓・樋口明雄/スタジオ・ハード編
パラグラフ数 450

 最大5人で協力プレイが出来るのが売りで、アーケードとPCエンジンで人気だった同名ゲームのゲームブック化。
とか言ってる化夢宇留仁は元のゲームは見たことくらいしかないのだが(汗)。
本作では読者は冒険者ファイター(元のゲームのキャラクターは役割の呼称しか無かったのだ/笑)となり、吟遊詩人のバードや、金髪のお姫様と共に、魔王ブレードから世界を守るため、伝説のアイラの玉を探索する。
 さて、双葉社のコンピュータゲームが元になったゲームブックをプレイするのは実は初めての化夢宇留仁である。
最近ストレスがたまっているためか、オークションで50冊近いゲームブックを落札し、その内の1冊がこれだったのだ。
なぜ50冊ものゲームブックの中から、最初にプレイする作品として本作を選んだのか?
実は中をパラパラと見てみて、ヒロインのプリンセスのイラストがエロ可愛くて気に入ったからである(笑)。
ヒロインのみならず、イラストが日本オリジナルにしては全般的にいい感じで、実に嫌味のない線。表情もいい。
イラストレーターの芳尾英明を調べてみたら、なんと現在はバリバリのジブリの原画マンになっていた(汗)。
おそらく本作に関わった当時もアニメーターだったのだろうが、3年後の紅の豚でまだ動画を描いているし、貧乏だったのだろう(笑)。

 さて内容だが、システムは少々変わっていて、サイコロを使わない代わりに記録用紙のAからJのマスにあらかじめ0から9の10種類の数字を好きな順番で書き込んでおき、戦闘になったら敵も味方もそこで指示されたアルファベットの数値を攻撃ポイントに加算して比べるというもの。
しかも基本的には1回比べただけで結果が出るようになっている。
プレイを何回も繰り返していれば、指示されるアルファベットを覚えて戦略的に配置することも可能かも知れないが、現実的とは言えないだろう。
サイコロが無くても遊べるようにという配慮だとすれば、ページの隅にダイスの目を印刷すればすむことだし、あまり効果的とも言えないだろう。
それよりも0から9という大雑把な確率の方が問題である。
要するに10面体を転がして戦っているのと同じで、確率分布は全て1/10。
しかも主人公の攻撃ポイントが初期値3なのだから、戦闘の大雑把さは想像がつく。
しかしその辺はなかなかうまくバランスをとっていた。主人公の能力がポンポン上がるという更に大雑把な方法で(笑)。
なにしろ戦闘1回終わればだいたい攻撃ポイントが1上がるのである。
数値のインフレで、なんとなくなんとかなるという素晴らしい処理(笑)。
この辺は読者の年齢層も考え、能力が上がる楽しみを簡単に味わえるようにしているのだろう。化夢宇留仁もまあまあ楽しい(笑)。

 あとは情報のチェック欄がある。
数字の書いてあるマスにチェックを入れてゆき、後で番号〜にチェックがあるか?と聞かれるよくあるシステムである。
なんとなくめんどくさいので化夢宇留仁はあまり好きではないシステムだ。
実際そのほとんどは文章で指示しても問題ないようなものだった。
特に序盤の占い師のいる十字路はうっとおしかった。いちいち違うパラグラフに飛んだ後で毒舌を聞かされるのである(笑)。
 十字路の件で分かると思うが、本作の基本は双方向迷路である。
B級ゲームブックによくある迷路のための迷路とでも言うようなやつ。
適当に歩いているとイライラするが、マッピングするとなぜか楽しくなってきてしまうのは、化夢宇留仁がウィザードリィ因子を植え付けられてしまっているからだろう(笑)。
 情報のチェックと言えば、本文中のパラグラフ数値の下に□があれば、それもチェックを入れるようになっている。
こっちはほんとに邪魔以外のなにものでもなく、うっとおしい。
基本的にゲームブックは何度もプレイするという前提を、著者が理解していないとしか思えない。

 文句も色々あるが(せっかくだから元ゲームの5人協力プレイを再現してほしかったり)、なんとなく雰囲気はよく、大雑把なシステムとほとんど意味が無いダンジョンもそれなりに楽しめてしまい、結構気に入ったのだった。
勿論ヒロインのエロ可愛いイラストが最もポイント高いのは間違いないが(笑)。

20070623

ちょっとやってみた。


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