ジェヴォーダンの獣

 フランスはジェヴォーダン地方に正体不明の獣が現れ、人々を殺し続けていた。
国王の名を受けて調査に来たのは、博物学者とその助手のインディアンだった。
彼らは独自の視点で調査を進め、やがては獣を追いつめるが・・・。

 フランス人というのはほんとによく分からない。
本作は正体不明の怪物を追う物語だが、それだけならよくあるB級映画と変わらない。イメージとしては「もののけ姫」+「プレデター」と言った感じだろうか。
フランス人の分からないところは、こうしたB級テイストの強い内容を巨費を投じて完璧に作り込んでしまうところである。
「ヴィドック」を観たときにも思ったのだが、映画製作者には最高の国だろう。
こんな企画アメリカだったらユズナあたりが出てきてC級エログロスプラッタにしてしまいそうだし、日本だったらOVAである。
 B級と書いたが、先述の通りその作りは超A級で、それもアクションのみならず、脚本、演出、セット、衣装、CGIに至るまで全て丁寧に作り込まれている。
アクションはカンフーのような動きが話題になっていたが、昨今のアップのカットを切り替えまくるのではなく、全身が映っているカットの積み重ねで魅せるので単純に面白く、手に汗握る。
小道具もにくいものがゴロゴロ出てきて飽きさせない。
出てくる女性はみんなエロエロで脱ぎっぷりもいい。
問題の獣は結構CG丸出しなところもあるのだが、演出とデザインが相まって実にかっこいい。
結局どういう動物なのかはよく分からなかったが(汗)。
ジェヴォーダンの風景はまさにフランスのド田舎そのもので、陰鬱としつつも美しい。
 なにしろとことん作り込んでいるので面白いのは確かなのだが、この題材をそこまで作り込むかという畏怖の方が先に立つ。
化夢宇留仁にとってフランス人は宇宙人と同義語かもしれない・・・。
それにしても博物学者はなんであんなに強いんだ(笑)?


ゴルゴ13

 アニメ映画版。
化夢宇留仁が今まで観たアニメ映画でもベスト3に入る作品で、今までに多分10回以上は観ている。
とにかくすばらしい脚本に演出で、出崎演出を満喫できる作品である。
音楽も素晴らしい。
 いわゆるハードボイルドアクションなのだが、寡黙で感情を表さない主人公に代わって敵側や彼をフォローするキャラクターが実に生き生きと描かれている。
特に化夢宇留仁のお気に入りはビッグスネークと呼ばれる殺し屋で、こいつが出てきただけで嬉しくなる(笑)。
またこれら主役の周りのキャラクターを生き生きと描くことで、対称的に主人公ゴルゴ13の超人性が描かれているのも見事としか言いようがない。
 また敵の大ボスであるレオナルド・ドーソンの置かれた立場は胸をかきむしられるような絶望の渦中にあり、それが周囲の全ての人間(孫娘まで・・・)を不幸のどん底に落としこんでしまう展開も素晴らしい。
そして最後にゴルゴと対峙した彼は、ゴルゴの非人間性と絶対的な強さに満足し、あこがれを感じる。
このシーンにはすがすがしささえ表現され、逆に人間としてのドラマを強調しているのだ。

 ここまで褒めちぎってきたが、この映画にも欠点はある。
初めてCGが大規模に導入された作品でもあるのだが、オープニング以外間に合わず、ラスト前のヘリコプターによる強襲シーンは当時の水準から言っても噴飯もので、大いに腰が砕けるものだった。
しかしそれはそれで許せてしまえるのも脚本の素晴らしさならではだろう。

 ・・・この作品を初めて見たのは夏休みの午後4時から放送された「子供映画劇場」だった。
主人公が無表情のスナイパーである上に、セックスシーン満載の本作がである。
当時は放送業界もおおらかだった(笑)。


イノセンス

 ある先行量産型のアンドロイドによる、所有者の殺害と自殺(自壊?)という事件が続き、テロの可能性も考慮して9課が動き出す。
調査に赴くバトーだが、彼は少佐の失踪以来様子がおかしかった・・・。

 実にちっちゃい話で、スト−リーだけ抜き出したらスタンドアローン・コンプレックスの1話分である。
しかもカモフラージュされてはいるが実はキャラクター映画であり、要するにゴースト・イン・ザ・シェルの直接の続編なのだ。
 とかく話題になった小難しい屁理屈や引用は雰囲気作りのための飾りであり、それを分かってみれば実に単純で爽快な物語を楽しめる。
押井監督の考えることが想像できればこれほど分かりやすい映画は無いと言えるほどで、その監督作品の中でも最もピュアで単純な作りになっている。
化夢宇留仁はとにかく屁理屈と引用が空回りしている作品だと聞かされていて少しかまえていたので、あまりに素直な作りに驚いてしまった。
 凝った画面を楽しみ、装飾された言葉の奏でる雰囲気を楽しみ、意味不明だが魂に響く音に酔いしれ、スーパーヒーローの出現を楽しむ。
これが本作の最高の楽しみ方だと思う。
そもそもこの監督の言う理屈は屁理屈の割合が高いのだが、本作では100%屁理屈である。
うる星やつらやパトレイバーなど、一部屁理屈がストーリーに絡んでいる作品もあったが、本作ではまったく関わりがない。
あえて言えばキャラクター各自の愚痴であり、ため息みたいなものなのだ。それでキャラクターの描写にはある程度役立っているが、ほんとにストーリーとは関わりがない。
見事なまでに。
ここまで徹しているとかえって清々しいというものである。
 少し残念だったのは、人形の人形らしい描写がもう少し足りないように思ったことだった。
冒頭で正常に作動しているガイノイドの他の人間を上回る生物的な動きをモーションキャプチャーでもして表現していれば、その後の人形らしい動きや存在感が強調されて完璧だったと思うのだが。
 また事件に関するストーリーは作品としてはほんとにどうでもいいのだが、ラストでは律儀に種明かしをして被害者にべらべらしゃべらせているのは余計だった。
あのへんはイメージカットとナレーションだけですましていた方がよかったと思う。
この作品で語られるべきはバトーの物語であって、事件の経過などは些末なことなのだから。
そんなものに時間をかけるくらいなら、家に帰って犬の世話をしているバトーの姿を10分流した方がいい。


13ゴースト

 火事のために妻を亡くし、財産も失った男に叔父の遺産として豪華な家が渡される。
喜ぶ娘、息子、家政婦と弁護士と共にその家に向かうが、その家には12体のゴーストが閉じこめられていた・・・。

 とにかく家(装置)のセットが良くできていて、それだけ観ているだけで楽しい。
ゴーストはルールが見える見えないしか目立たないので、透明の怪物というイメージが強いが、与えられた舞台や設定が面白いのでこれはこれで有りだと思う。
 問題は脚本と演出で、もう一つ練り込みが足らない。
これさえうまく出来ていれば傑作になったと思うのだが、実に残念である。
 まあ特に退屈はしないし、全裸の美女ゴーストは色っぽいし、弁護士もいい感じだし、そこそこ満足した。
基本的にスプラッタ系ホラー映画って、目新しい死に方と女の裸と個性さえあればそれなりに満足するな(笑)。


うる星やつら2
ビューティフル・ドリーマー

 学園祭を明日に控え、学校に泊まり込みで模擬店の準備を進めるいつもの面々。
教室に運び込んだレオパルドはラムの電撃で暴走したり、準備しているのか破壊活動を行っているのかよく分からない状況である。
そんな中過労のために家に戻った温泉マークは、部屋がカビで埋まっているのを発見する。
いったいいつから留守にしていたのか?
考えてみれば、学園祭の準備を始めたのはもうずっと昔のような気がしていた。
温泉マークの話を聞いたサクラも、自分たちが閉じた時間の輪の中にいるのではないかという疑惑を持ちはじめる・・・。

 ひさ〜〜〜〜しぶりに観た。
高校の頃アニメオタクだった化夢宇留仁は、うる星やつらは特にお気に入りの作品で、この映画も劇場で観たのは勿論その後も繰り返し観て、セリフを全部覚えるくらいの勢いだった。
さて、今見直してみると・・・・・・う〜〜〜む、頭が忘れていても身体が覚えているとでも言うのか、どこもかしこも見覚えのある風景で、まるで自分の手でも見ているようである(汗)。
ここまで染みついていると客観的に作品として評価のしようがない。

 では当時の化夢宇留仁はこの作品のどこが面白かったのか?
・・・・・・・思い出せない(汗)。
じゃあ今回はどうだったのかと言うと、やはりよく分からない(汗)。
面白いは面白いと思うのだが・・・。
もはや身体の一部となってしまってどうしようもないようだ。
 ただし当時の化夢宇留仁と明らかに変化したところが一つあった。
レオパルドの砲身にちょこんと乗ってラムが登場するシーン。
音楽の効果もあって気に入っているシーンなのだが、当時は満足していたセル画のラムに、あまり魅力を感じなくなっていたのだ。
むしろ実写だったら誰がいいかなとか考えながら見てしまったのは、変化なのか成長なのか・・・?
ちなみにラム役は今のところは後藤真希が一番イメージに合う(もちろん本人の正確などは除外して)。
少し歳をとりすぎたが。
若かったらインリンはそのまんまだな(笑)。

 別の視点で考えてみる。
実は今回観ている途中で思ったのだが、押井守の考えていることや演出手法などが、最新作のイノセンスまで全然変わっていないのに驚かされた。
現実と虚構の混在により現実とはなにかを問い、屁理屈を並べて高度な思考の模倣を楽しむ。
最近作ではでかくて臭い犬がやたらと出てきて、存在には自我の有無とは関係ないことを強調したりするが、これも同じ嗜好の延長だろう。
まあ要するに誰でも一度ははまる唯我論のような疑問を大人になっても持ち続けている変わった人だということだろう。
どんなことでも突き詰めて繰り返してやれば、それなりの作品になってくるという見本かもしれない(笑)。
 またこれは当時から思っていたことだが、脚本に大きな穴がいくつもある。
バクの登場は唐突だし、そのバクを呼ぶラッパの登場は唐突どころの騒ぎではない。
またサクラさんが夢邪鬼を誘い出した手段も、なぜ無邪気が本物のあたるの行動をマークしてなかったのかが説明されていないのはおかしい。
しかしどうもこの作品に限っては、そんな穴はどうでもいいことなのは明かである。
押井守が見せたいものを見せるのが目的であって、ストーリーの流れは全然考慮されていないのだ。
逆にここまで割り切られると、それはそれで大したものである。


超時空要塞マクロス
愛・おぼえていますか

 これまたひっさしぶりに観たテレビシリーズのストーリーを凝縮して全新作画で作られた意欲作。
当時の印象ではかったるいというイメージだったのだが、見直してみるとこれが実によくできている。
プロトカルチャーだの恋愛沙汰だのの大筋はとにかく馬鹿らしくてやってられないくらいなのだが、視聴対象にアピールするポイントを完全に押さえているのだ。
テレビシリーズのストーリーを見事に練り直した上、効果的な演出と作画で飽きさせない。
特に冒頭のキャラクターと設定の紹介と起承転結の起に当たる部分は、変なナレーションや説明的なセリフを一切使わずテンポよく見せているのが素晴らしい。
SF、美少女、ロボット、アクションとまさに王道。あらかじめアニメオタクを対象に作られた正統派アニメ映画の第1段と言える。
その後を引き継いだ作品は意外に見あたらないが、強いてあげれば一連の庵野監督作品だろうか。

 ところで今回見直してみたらエンドロールのミンメイの歌うシーンが新作画になっていた。DVDになったときに作り直されたのだろうか。
絵は当時に合わせて少々古くさくしてあるが、音とのタイミングは綺麗に合っていて、振り付けも肩や腰からちゃんと動いていて安心した。
なにしろ当時のアニメーターは、ロボットは描けても人間の動きは散々だったのだ(笑)。

2005.7.23


最終絶叫計画
SCARY MOVIE

 一時期話題になったホラーパロディコメディ。
前に観たと思ったのだが、全然記憶がなかったので見直してみた。
・・・・・・・・・・
 なんであんなに話題になったんだろう(汗)?
多分メル・ブルックスが影を潜めて久しぶりのホラーパロディ映画だったからであろう。
ただ見方にもよるとは思う。
ばらまかれたパロディギャグを酔っぱらってハイになった状態でなら楽しめたかもしれない。そもそもギャグ自体はメル・ブルックスよりも切れ味がよくて、そんなに悪い出来ではないのだ。
致命的な欠陥は、パロディの元にした作品の選び方である。
見ての通りのスクリームのパロディはいいのだが(化夢宇留仁は観ていないのでなんとも言えないのだ/汗)、メインストーリーのパロディがあのつまらなかった「ラストサマー」そのまんまなのがいただけない。
元がパロディ作品と肩を並べるようなC級映画なのだ。すでに苦笑させられた作品のパロディでは流石に笑えないのである。
だいたいストーリーに関してはパロディと言うよりも単なるパクリで、そのまま使っているだけで特にギャグとして昇華もされていないのだ。
 また劇中のセリフで「巨乳なだけのジェニファー・ラブ・ヒューイット」というのが出てくる。
彼女は件の「ラストサマー」の主演女優で化夢宇留仁は大ファンなのだが、彼女自身日本では誰も知らないようなマイナー状態なので、悲しいかなギャグとしてのスジが通らないのだ。
 全体的に上記のようなモヤモヤ感が支配している作品で、少なくとも日本人が見る限りは誉められた作品とは言えないだろう。
ただし主演の女の子(名前調べるのがめんどくさい/汗)は可愛かったのがせめてもの救いだった。


WXIII PATLABOR MOVIE3

 東京湾沿岸部で連続レイバー破壊&殺人事件が発生する。
2人の刑事がそれを調べる内、犯人は人間ではなく、巨大な怪物だと判明する・・・。

  機動警察パトレイバー映画化第3作。
原作にもあった遺伝子操作された怪物の物語を脚色したもので、監督は押井守に代わって高山文彦が務めている。
 ゴジラへのオマージュは勿論だが、なにより注目すべきは今までの主役だった特車2課の面々が完全に脇役に回っているところだろう。
主役と言えるのは事件を捜査する2人の刑事だが、こちらも今までの作品ほどはキャラクター付けが成されているわけではなく、ひたすら淡々と描かれる物語からすると、むしろ主役はあの世界そのものだろう。
脚本を担当したのは漫画家のとり・みきで、観ていると確かに彼のフォークロア・ミステリーコミックを読んでいるような気分になる。
だから後半でAV98が登場したときには「あ、これパトレイバーだったんだ」と驚いてしまった(笑)。
しかし分かりにくいところやセリフが聞き取りにくいところが多かったのは残念だった。 雰囲気重視と言うことなのだろうが、特に今回化夢宇留仁は録画ではなく放送しているのをリアルタイムで観ていたのでその辺はきついところが多かった。
そのせいかどうかは分からないが、意味が分からなかったり、時間軸が納得いかないところも多かった。

 と、言うわけでなかなか雰囲気のある作品に仕上がっているが、面白いかと言うと、まあそこそこと言ったところだろうか。
とり・みきのリアルな展開で解明されることは解明され、そうでないところはヒントだけ与えて観る者に想像させる見せ方などは面白いのだが、彼の漫画として読んだらもっと面白そうだと感じてしまうのは切ないところである。
 また科学者の個人的理由で生み出される怪物という設定と、そういう個人的感情に振り回されている科学者というのはいくらゴジラを始めとした特撮映画のオマージュと考えても古くさすぎて、観ていて退屈してしまうのも残念である。
リアルな世界描写を求めるのはいいのだが、今この世界を描写する意味が果たしてあったのかと言うと、大きな疑問が残る。
せめて刑事2人がもっと冷静ならよかったのだが、若い方がこれまた感情に走ってしまって少々辟易するところも。
この辺は近未来刑事物と言うことで攻殻機動隊ビデオシリーズと比較してしまっているのだと思うが。

 ところで件の怪物だが、レイバーの装甲をまとっていない状態はすごくかっこよくていい感じだった。
最後に装甲が剥がれて目に入るその姿もドラマ的には悪くなかったのだが。

2005.8.9


TRICK 劇場版

 再見。
時間の流れ的にはテレビシリーズトリック2の次に当たる。
 大いなる災いに怯える糸節村の人々を安心させるため、神の振りをしてくれと頼まれた山田。
新しい本の取材に赴いた上田。
そして上田の学生時代の友人の官僚達の、徳川埋蔵金を見つけるための国家予算を3兆円も費やしたトイレ水洗化計画の調査のために派遣された刑事コンビ。
そうしてお馴染みのメンバーが糸節村に集まる。
 山田はちゃちな手品で神の振りをするが、村にはすでに3人の自称神がやってきていた・・・。

 特別テレビシリーズと変わったところがあるわけでなく、豪華な出演陣とラストのCG合成が派手なくらいか。
むしろ金がかかってチープな味が無くなった分テレビよりも落ちるかもしれない。
しかし脚本はよく練られているし、演出はテレビシリーズ通りなので安心して観られる。
スタートレックシリーズのように映画になると雰囲気がまるで変わってしまって困るということが無いのは嬉しいところだろう。
ただしラストの盛り上がりは唐突な感じが強い。
あの辺はやはり映画と言うことで少し気張ってしまったのだろうか。
化夢宇留仁は山田の住んでいるアパートの様子や、上田の日常生活とかをもっと観たかった。

2005.8.18


NANA

映画

 実は原作をまったく読んでいない(汗)。しかしなかなか面白かった。
二人のNANAの出会いからお互いが親友になるまでを、主に片方のNANAの語りで見せる。
原作の5巻あたりまでの内容らしく、断片的なシーンのつなぎ合わせになっているのだが、上記の語りがあるのでそう不自然でもない。
テンポも心地よく、最後まで退屈することもなかった。
 とにかく素晴らしいのは小松奈々役の宮崎あおいの演技力で、あまりにも少女マンガな世界を彼女の演技力だけで映画にならしめている。
演技派だとは聞いていたが、あそこまでとは想像もしなかった。劇中には小松奈々しか存在せず、宮崎あおいはカケラも感じさせないのだ。
 大崎ナナ役の中島美嘉は、なにしろ姿形があまりにも原作そのままなので存在感がすごい。
ただし演技力はへなへなで、相方の宮崎の演技でなんとか保っていた感がある。
本業の歌の方はうまいことはうまいのだが、曲がHYDEなのでラルクにしか聞こえないのが残念。もう少しオリジナリティのあるフレーズが欲しかった。
 残念だったところは、まず男性の登場人物は全てリアリティが無く、何を考えているのか分からないので気味が悪いところ。
しかしこれは少女漫画原作の宿命だろう。少年漫画に出てくる「美少女」のようなものである(笑)。
 更にどうしても気になるのは、劇中で出てくる超A級バンドの筈のTRAPNESTがうさんくさく見えてしまったこと、それにNANAのバンドのステージもいいとは思えなかったところである。
中島のボーカルも、うまいことはうまいのだが、あの設定に見合うほどインパクトがあるわけじゃないのが残念。

 総じては面白かったのだが、そもそも映画化する必要があるのかという疑問は残る。
勿論映画化&ドラマ化という商業的な理由は納得いくのだが。

●化夢宇留仁を連れて行ったAKANEさんの感想
・レンがキモかった。腹出てたし。
・シンが可愛くなかった。原作のイメージでは小池徹平とかがよかった。15でウリはマズいの?
・章司の演技がキモかった。
・タクミが想像以上にカッコよかった。
・LAYLAはイメージとぴったり。でもなぜREIRA?
・ナナの歌唱力はビミョー。うまいけど、ぶっちゃけそんなにうまくないよね。関西弁じゃない倖田來未がよいよ。声もハスキーやし。中島さんは声高すぎる。
・ストーリー的には原作通りなので良い。
・曲がパンクじゃなかった。
・ヤスはとてもカッコよかった。
・レンにひっこぬく程の才能があるとは思えない。
・ハチ子がかわいかった。まゆげが茶色すぎたけどね。

化夢宇留仁追記・・・やはり原作を読んでいる人は配役へのギャップは大きいらしい。AKANEさんも突っ込みながらも楽しんでいたようだが。

2005.9.13


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