ドリーム・パーク
創元推理文庫/1983年3月25日初版
L・ニーヴン&S・バーンズ/榎林哲訳

 近未来。最大の娯楽は「ドリーム・パーク」と呼ばれる大規模なライブ・ロールプレイングゲームだった!!!
ところがそのゲーム中にパークの警備員が殺される事件が発生し、ゲームプレイヤーに犯人が紛れ込んでいる可能性が・・・。

 最近車通勤になった上、昼食を人ととることが増えたので本を読む時間が激減し、読み終わるのにずいぶん時間が掛かった。
内容的にはまさに上記の説明のままで、まさにRPGゲーマー必読の書・・・と言えなくもない・・・かも(笑)?
まったくゲームに興味がなかった保安部長が、ゲーマー達の熱気とロールプレイングゲームの本質に触れ、いつの間にか熱中してゆく様が痛快。
しかし・・・・・・ドリーム・パークが実現しても、こんな健全&エロエロなゲームにはならないと思うぞ(笑)。

 表紙について
見とれてしまうほどの素晴らしいイラストは、岩崎政志先生。
当時のSFのよさが凝縮されたようなこの表紙は、いったいどこが特別なのか分からないけど、無性に惹きつけられるものがある。筆のタッチ???
 調べてみたら、この人大阪芸大なのね。
先輩だ先輩だ(笑)。

20080127


最'狂'絶叫計画
2003年アメリカ/デヴィッド・ザッカー監督

 そのビデオを見た人は、7日後に死ぬという怪情報と、ある農家のトウモロコシ畑に現れたミステリーサークルの関連は?
親友を謎のビデオが原因で失ったニュースキャスターのシンディは・・・

 と、ストーリーを語ったところで意味がないのは明白(笑)。
しかし結構楽しめる良作だった。監督がザッカーにバトンタッチしたのは大成功と言える。
パロディの元ネタも、リング、サイン、マトリックス、8マイルと最近のヒット作を網羅しており、安心。その辺は1作目が散々だっただけに、いい感じ。
しかし予告編が一番面白かった気がするのは、この手の映画では仕方がないか。

 ところでDVDにはもう一つのエンディングが用意されているのだが、これがエンディングどころか作品の1/3近い長さがあり、出てくるキャラクターも内容も全然異なっているという出血サービスぶりで楽しかった。

彼女の増殖は本編でも使ってよかったのでは?どうせ繋がりなんてどうでもいい映画だし(笑)。

20080210


グエムル 漢江の怪物
2006年韓国/ポン・ジュノ監督

 漢江(ハンガン)の河川敷で売店を営むパク一家。
突然現れた怪物グエムルに、長男のカンドゥの一人娘ヒョンソがさらわれてしまう。
その後、政府はグエムルが恐ろしいウィルスの宿主であると発表し、パク一家も強制的に隔離されてしまう。悲しみに暮れるパク一家だったが、カンドゥの携帯に死んだと思われたヒョンソから助けを求める一本の電話が入り・・・。

 賛否両論のようだったので、少し心配しながら見たのだが、杞憂だった。
素晴らしい映画で、怪獣映画としても、家族の映画としても実に高い水準に達していると思う。
 怪獣に関しては予告編などでも散々流れていたのでほとんど周知だと思うが、やはり平和な河川敷に突然現れて次々と人々を食い殺してゆく様は壮観で、その視点の選び方も日常と異常を明確に意識したカットが素晴らしく、この辺は怪物の大きさの選択も相まって実に効果的。
 家族映画としては、これも噂には聞いていたのだが、アメリカ映画でよくあるお涙頂戴に走るかと思えば、 これまた見事な演出で、自然に一人娘ヒョンソが好きになり、一家がいかに彼女を大事にしていたかが伝わるように計算されている。
特にボロボロになりながらの家族の食卓で、そこにいないヒョンソにもご飯を食べさせるという思い切った演出にはしびれた。ヒョンソ役の女の子の食べっぷりも素晴らしい。
 キャラクターもどいつもこいつもクセがあるけど起っていて魅力的。しかも彼らが「そこのファミリー!」と呼びかけられた瞬間に、家族という集団としてのキャラクターも起ってくるという神業(汗)。
 オチも見事。
見直してみると、冒頭で物語に大きく関わる人物のほとんどが登場しているのにもびっくり。

 一部で本作がパトレイバー3のパクリだと言っている人がいるらしいが、そういうことは元の方が面白いという前提で言ってほしい。だいたいパトレイバー3もゴジラのパクリではないか。

 それにしても賛否両論の映画って、化夢宇留仁はまず高得点だな。A.I.は例外だけど(笑)。

 DTS音声は録音レベルが低くて少し残念。

20080210


イーオン・フラックス
2005年アメリカ/カリン・クサマ監督

 西暦2011年、人類は新種のウィルスにより99%が死滅。
西暦2415年、生き残った500万人は、外界から隔てられた都市ブレーニャで生活していたが、政府は秩序維持の名の下に圧政を敷いていた。
反政府組織モニカンの戦士イーオン・フラックスは、政府に妹を殺され、君主暗殺を決意するが・・・。

 反政府活動SFと聞くだけで少し観る気が失せたが、最初からそのメンバー、しかも最強の殺し屋という設定で一安心。反政府活動に目覚めてうんぬんとやられると、実に見るのが困難になる。

 物語は意外に凝ったもので、ザルドスに通じるような命の本質を問うSF系。
元々はテレビアニメで毎回イーオンが死んでしまうという斬新なものだったらしいが、納得。
しかし盛り上がりには欠け、あまり評判がよくなかったのも納得するところ。
でも化夢宇留仁的にはなかなか面白かった。
CGIも悪くない出来だし、殺陣も悪くない。DTSの音も効果的。音楽もまあまあ。
これでシャーリーズ・セロンがミラ・ジョボビッチだったらもっと高得点・・・でもないか。この内容には合わないな。
この内容にはセロンで正解か。いや待て・・・意外なところでジェニファー・コネリーとかだったら萌え萌えだったかも・・・・・(その後しばらく妄想にひたる)

20080210


ウルトラヴァイオレット
2006年アメリカ/カート・ウィマー監督

 21世紀末、新種のウィルスによって、人類は未感染者と、バンパイアに似た超人的な能力を持ったファージとに二分された。
ファージの命は感染後12年という短さだったが、その能力を恐れた政府は、ファージ根絶のための最終兵器を開発。その情報をつかんだファージは、最終兵器奪取のため、最強の殺し屋ヴァイオレットを送り込むが・・・。

 パッと見似たような作品と言うことで、イーオンの次はヴァイオレット(笑)。
結果は・・・イーオンの大勝!しかしイーオンが最高に面白かったわけでもない(汗)。
つまり本作は相当酷かったというわけ。
イーオンと比較して、CGIはボロボロ。日本のTVドラマかと思うレベル(汗)。
殺陣もボロボロ。なにをしているのかよく分からず、決めポーズばかりが目につく。
音は明確なイメージが構築されておらず、音楽も含めて騒音っぽい。
物語や設定も実によく似ているが、独自のバンパイアな設定が活かされておらず、かと言ってSFとしてまとまっているかというとそんなこともない。
主人公の描き方は、イーオンは(まだしも)その行動の根拠が示されていたが、こっちは上辺だけ飾ったという観が拭えず、最後まで感情移入できなかった。
演出もこれと言っていいとこ無し。と言うか、登場人物全員が何を考えているのか分からないのは致命的。アクションの見せ方も、盛り上がりそうなところで腰砕けを繰り返していた。
 いいところ?
そりゃあミラ・ジョボビッチが出ているというところです(笑)。
でも彼女にしてこの内容だと考えると、サービスが足りないような。バイオハザードではもっとサービスしてくれたのに(笑)。

20080210


スウィートホーム
1989年日本/黒沢清監督

 天才フレスコ画家間宮一郎の家に取材に訪れる小規模TVクルー。
しかしその屋敷は、間宮夫人とその子供の悲劇に伴う恐るべき呪いに支配されていた・・・。

 学生の頃劇場で観てそれなりに気に入り、後にビデオでも鑑賞。
その時ダビングしたテープがまだ残っていたので、HDにダビングがてら最鑑賞。
やはりまあまあ面白い(笑)。
この映画の根本的なテーマは「日本でアメリカに負けないスプラッタホラー映画を創る」である。家族愛とか色々ありはするが、とどのつまりはこれが全て。
当時ノリノリだった伊丹十三(本作では製作総指揮)が考えそうなことである。
しかし伊丹のやることなので、そつなく出来上がっており、目標は充分に達成されていると言える。
 物語は少し和風テイストの入った「悪霊の家」ものだが、舞台は洋館、残虐な方法で殺されてゆくクルー等、それらしい内容をそれらしく仕上げている。
 特筆すべきは照明と音楽。
 照明は輪郭を際立たせつつ空気感を伝える素晴らしい出来で、当時劇場で日本映画でもこんな画が撮れるんだと感動した覚えがある。照明が素晴らしいカットは特に前半に集中している。
 音楽はPSYSの2人が担当しており、これまた和風テイストも残しつつ、いかにもな洋風ホラー風、しかしオリジナリティあふれるという奇跡のような曲を創り上げている。ビデオの録音も当時の日本映画としては珍しい、録音レベル高めのドルビーサラウンドで嬉しい。
 特殊効果は本家アメリカからディック・スミスを招いて、特に特殊メイクと繰演にその腕を振るってもらっている。
しかし特殊メイクはいいが、最後のあれはどうだろう。
形はいいとして、光線ビビビは・・・・・あれじゃあほとんどキングギドラ(汗)。

 化夢宇留仁的にはNOKKOが可愛いのでとにかく好き(笑)。
山城新伍がさりげなく「ソーサリー4 王たちの冠」をプレイしているのもポイント高い(笑)。

 関係ないが、この映画はビデオの権利問題でもめてしまい、現在もDVD化されていない幻の作品になっているらしい。
この記事を書くために検索して初めて知ったのだが、日本のホラー映画としては唯一と言っていい内容だし、少し残念な話である。

20080211


待ちきれなくて…
1998年アメリカ/ハリー・エルフォント&デボラ・カプラン監督

 卒業パーティーを前に、あこがれのアマンダが彼氏と別れたという噂を聞きつけた主人公は、彼女に告白する決意を固める。
そして彼以外にも、卒業パーティーには様々な思惑を隠した面々が集まっており・・・。

 ダビングがてら再見。
とりあえずジェニファー・ラブ・ヒューイットのエロ可愛さは尋常ではない。化夢宇留仁はこの映画で初めて彼女を知って、メロメロに(笑)。
しかしもう10年前の映画なのね・・・・・・(汗)
ジェニファーが可愛いのは確かなのだが、ストーリー的には実はけっこうどうでもいい。もちろん主役ではあるのだが、この映画の場合は周りを固める脇役達の方の展開に興味を惹かれ、キャラも起っているのだ。
セルマ・ブレアもちょい役で出演しているぞ!
そんなアンバランスさがまた高校の卒業パーティーらしくていい感じ。
・・・・・・・・
もちろん化夢宇留仁の高校卒業時にはこんないいものは無かったが(汗)。

20080212


ブラザーズ・グリム
2005年アメリカ・チェコ/テリー・ギリアム監督

 19世紀初頭。
グリム兄弟は民間伝承につけ込んで、インチキの悪魔払いで生計を立てていた。しかしフランス軍将軍に目をつけられ、何人もの少女が行方不明になっているという村に、強制的に調査にやらされる。
最初はまたペテンで片づけようとしていた二人だが、やがてそこには本当の魔法が存在していることに気付き・・・。

 微妙。
とりあえず普通によくできたアメリカ映画というイメージ。
映像も音楽も脚本もアクションも、それなりには見応えがあり、面白かった。
しかし・・・・テリー・ギリアム監督作品として考えると、肩すかしの感は否めない。
ギリアムがグリム物語を撮ったと聞いて思い浮かぶブラックな雰囲気に、本編は追いついていないのだ。
どうしたギリアム。
現実と空想の狭間を描いた作品、そしてそれは商業映画と趣味の狭間でもあるとどこかで書かれていたが、化夢宇留仁的には完全に商業映画としか思えなかった。
ちと残念。
とりあえずヒロインのねーちゃんは色っぽいし、伝説の女王はほんとに世界一綺麗なのでまあいいけど(笑)。

20080218


アラクニッド
2001年アメリカ、イタリア/ジャック・ショルダー監督

 兄が行方不明になった島への操縦を引き受けた、元海兵隊パイロットのマーサー。
しかし飛行機は不時着し、彼らは奇怪な変異をとげた蜘蛛に襲われる・・・。

 今時アニマトリクスでモンスターを動かしていて好感が持てるという評価をなにかの本で見て、借りてみた。
・・・・・・・
確かにアニマトリクスバリバリで、実物大の蜘蛛モンスターはなかなかの迫力だが、アニマトリクスの悪いところも普通に引き継いでおり、とともではないが21世紀の映画とは思えない陳腐な映像に仕上がってしまっているのが痛い(汗)。
ブライアン・ユズナが製作総指揮に名を連ねているが、その割にエロもグロもへなへな。
音楽が変にバイオリンっぽい楽器を多用して、全然シーンに合っていないのもクビを傾げざるをえない。

駄目です(笑)。

20080309


 

サバイバル・オブ・ザ・デッド
2003年ドイツ/アンドレアス・シュナース監督

 ルーマニアの血塗られた歴史をテーマにした展覧会がニューヨークで開催される。
そこには恐るべき殺戮者であったニコスの仮面も運び込まれており、それが血を浴びるとニコスが復活し、見境無く人を殺し始める・・・。

 おそらくドイツのオリジナルビデオ???まさか向こうでは劇場公開されたのか?
そう思うくらいチープすぎる今時見ないようなビデオバリバリの映像に、信じられないくらい下手な演出と脚本。スプラッタシーンだけはそれなりによくできているのが、作った人間の趣味がうかがえる。
 それにしても酷い。
酷い映画は数あるし、酷すぎて面白く感じてしまう作品もあるが、この映画はほんとに単なる下手。才能のない学生の自主映画としか思えない。
 キャストも自主映画並で、冒頭からチンピラ風の学生達が憧れている女の子がイマイチ可愛くないので腰砕け。教師の彼女はそれなりには美人だが、やはりヒロインには役不足。
 さてニコス復活。イマイチ美人じゃないけど女の子がぶっ殺される見せ場さえそれなりならまあよしとするかと思えば・・・殺されるのはおっさん。お爺さん。老婆(汗)。
ちょっと待て(笑)。
やっとヒロイン風女の子が殺されたと思ったら、色気も盛り上がりも無し。
こんなに酷いスプラッタ映画で裸さえ無いのかと思ったら、ストーリーに全然関係ないジムのねーちゃんのシャワーシーンが延々と映されたのにはびっくりした。もちろんニコスに殺されるのだが、どうせだったらこのねーちゃんをヒロインにしておけよ(笑)。
 後半にはなぜかサキュバスとゾンビ1人と忍者2人と太りすぎのヒトラーとその恋人も復活(汗)。
しかも教師とその彼女にあっけなくやられてしまう。
もうほんとになにをしたいのか、さっぱり分からない。
 特典映像では、上記のストーリーに関係ないジムのねーちゃんのノーカットシャワーシーンというのが収録されていて、ただでさえ長かった本編の3倍くらいの尺でシャワーを浴び続ける(笑)。
もうまいりました(笑)。

20080316


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