ウルトラマンメビウス Vol.5
2006年日本

  第17話「誓いのフォーメーション」監督:佐野 智樹
 山間部に現れた怪獣サラマンドラ。メビウスシュートを受け付けないほどの固い身体だったが、ヒカリの剣で真っ二つに。
しかしサラマンドラは再生。やつを倒すには、首にある細胞分裂を促す器官を破壊しなければならない。
GUYSは決死のフォーメーション「ヤマト」を実行に移す・・・・・・。
 ようやくヒカリが姿を消してくれて、一安心(笑)。
しかしなにより気になったのは、サラマンドラはなんの迷惑も及ぼしていないという事実だったり(笑)。

第18話「ウルトラマンの重圧」監督:佐野 智樹
 地球に彗星の破片が接近。GUYSが迎撃に向かうが、そんな彼らを無視するかのように、メビウスが破片を破壊してしまう。やる気を無くし、メビウスを見損なったと責める隊員達。
当のミライは、ヒカリがいなくなって地球を1人で守らなければならないと、大きなプレッシャーを感じていたのだった・・・・。
 ミライが見た通りのおバカだとよく分かる1本。そこがまたいい(笑)。
ベムスターがあんな可愛い系のキャラとは知らなかった(笑)。

第19話「孤高のスタンドプレイヤー」監督:小原 直樹
 新型銃メテオールショットには様々な機能があったが、3つの目標を同時に撃てるという機能は、人間には扱えないから無視するように言われていた。
そんなところに、1体なのに確率論的に3体存在するという奇妙な怪獣が現れる。
怪獣と遭遇したジョージは、そこに一種のパターンを見出すが・・・。
 普通によくできた話。普通すぎてちょっと面白みに欠けるような気がするが、我ながら贅沢な話だ。

第20話「総監の伝言」監督:小原 直樹
 音波によって怪獣を操るという実験が行われる。
見事に操られるウィンダムだが、マル補佐官秘書の興味は他のところにあった。この実験を顔を見たことのない総監も見に来ているらしいのだ・・・・・。
 珍しくミサキ総監代行の出番が多いので嬉しい(笑)。マル補佐官秘書の活躍も。
ケルビムのぐるぐる竜巻攻撃が無かったのが少し残念。

20080629


模倣犯
新潮文庫/宮部みゆき

 ある朝、公園で女性の切断された手首が発見される。
それは様々な立場の人が巻き込まれ、マスメディアを揺るがす大事件の発端だった・・・・。

 分厚い文庫5冊の大長編ミステリー。映画化もされた。
基本的に話題作には興味のないひねくれ者の化夢宇留仁なのだが、好感を持っている人に勧められたら読むと決めているので読んだ。
なかなか面白かった。
内容は3部に別れており、第1部では普通のミステリー風に進み、第2部では犯人側の視点が描かれ、第3部では新たな展開に加え、最終的にそれらが収束して結末にたどり着く。
構成はまさに王道と言えるもので、文句のつけようがない。多数の登場人物も見事に描かれており、流石。
ただ化夢宇留仁の好みから不満を言えば、感情移入できるキャラクターが極端に少ないというところだろうか。
群衆劇的な要素も強いので、そこは文句を言うところではないかもしれないが、感情移入できるキャラが少ない大長編は少々きつい。
特にメインキャラの1人である女性ルポライターが、作劇よりもリアリティを優先したのだと思うが、リアルな愚かさを備えているのが実に歯がゆい。
しかもその割には最後にとんでもない賭けに打って出たりする。
リアルでいくならリアルなままで。そうでないなら最初からもう少し感情移入できるように描いてほしかった。
 今度は映画版を観てみようと思う。

20080629


AVP2 エイリアンズ vs プレデター
2007年アメリカ/コリン・ストラウス&グレッグ・ストラウス監督

 前作の直後から始まる物語。
エイリアンに寄生されたヤングプレデターから、新たな怪物プレデリアンが生まれる。
プレデリアンは大暴れし、プレデターの宇宙船はアメリカに墜落する。
それを察知した非常事態対処要員のプレデター「クリーナー」が地球に向かう・・・。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・
 とりあえず、近年のこの規模のシリーズで、最も出来が悪い作品なのは間違いない。
なにしろ画面が真っ暗で、なにが起こっているのかさっぱり分からないのだ(汗)。
その暗さはただ事ではなく、部屋の電気を消して観ていてもやっぱりなにがなんだか分からない(汗)。
更に!
脚本にまったく工夫がない。
それはもう見事に工夫が無く、冒頭の展開を作ったらあとはなにも考えず状況に流されるのみ。
ほんとにまったく流されるのみ(汗)!
更に更に!
演出もなにもあったものじゃない!
冒頭父子がエイリアンに遭遇するのだが、○○されて○○し、○○してから○○するかと思いきや、単にそのまま○○するだけ!
そしてその後出てくる人々もまったく同じ(汗)!
 よかったところ?
う〜〜〜ん。ヒロイン(?)がいきなり○○に○○されて○○に○○するところかな〜。
そこも暗くてよく分からないけど(汗)!!!

20080703


地球最後の男
1964年イタリア&アメリカ/シドニー・サルコウ&ウバルド・ラゴーナ監督

 朝。目が覚めたモーガンは、発電器の燃料を補充し、家の前に転がっている死体を車に積み込み、火葬場へ向かった。その後は杭を手に、眠りこけている人々を刺し殺してゆく・・・。
モーガンは地球にたった1人残った人間だった。

 最近ウィル・スミス主演で2度目のリメイクを果たしたマシスン原作映画。
なかなか評判の高い本作だが、正直まともに楽しめたとは言い難い。
確かに面白いところは多いのだが、それはどれも原作の面白さであり、映像化したからこその面白さとは思えないのだ。
根本的な原因は、その古くささ。
古風なのは味でもあるが、その演出技法の未熟さはこのような特殊なプロットの作品では特に厳しい。
最後の足元をすくうような視点の転換を効果的にするには、主人公への感情移入が必須なのだが、その主人公が一番何を考えているのか分からないのは辛い(汗)。
というようなわけで、もう一つ残念な感じなのだが、あらためてマシスンのすごさは実感させられた作品だった。

20080709


エイリアンズ
2005年イギリス/ジェイク・ウエスト監督

 超常現象を扱っているB級テレビ番組のスタッフが、男が行方不明になり、女はエイリアンに妊娠させられたという情報を聞きつけ、ウェールズの小島に向かう・・・・・・・。

 SFと言うよりホラー。
TRPGで再現するならトラベラーより断然クトゥルフ(笑)!ストーンサークルを絡めてくるあたり、イギリスらしいしクトゥルフらしい(笑)。
もう少し具体的に表現するとすれば、スプラッターSFコメディーホラー?
 出来はと言えば、これがなかなかいい感じで、テンポがよく、キャラクター達が次々とぶっ殺され、エイリアン達も次々とぶっ殺され、首飛び腕飛び脚飛び内臓飛びで、そうかと思うとベタすぎるギャグが炸裂したり、もう滅茶苦茶(笑)。
キャラクターもいい感じで、どいつもこいつも変なやつばかりで、感情移入は1人も出来ないが(笑)、そこがまたぶっ殺されたときの爽快感も生んでいるような(笑)。
なかなか化夢宇留仁好みの主役級ねーちゃんのぶっ殺され方も、滅茶苦茶すぎて爽快でした(笑)。
とりあえず拾い物の1本。
あ、でも裸は無いの(笑)。

20080712


模倣犯
2002年日本/森田芳光監督

 豆腐屋を営む有馬義男の20歳になる孫娘、古川鞠子が失踪して10ヶ月目、下町の大川公園のゴミ箱から女性の右腕とショルダーバッグが発見される。それを報じるワイドショーの生放送中に“片腕とバッグは別の人間のもので、バッグの持ち主は古川鞠子という女だ”と、犯人からの電話が入る・・・・・・。

 先日原作を読んだので観てみた。
これまた先日エイリアンズVSプレデターを観て、こんなひどい映画には当分出会わないだろうと思ったのだが、あっさりと出会ってしまう結果となった(汗)。しかもこっちの方が酷い(汗)。
 原作物は文句を言われるものである。
確かに本作も、原作が長大でよく出来たミステリーという、映画化しにくい題材だったというのは影響していると思われる。
ただしそれは原因の中では些細な部分にすぎない。
要するに監督が馬鹿なのだ。
 長編小説を映画化する場合、どうしても上映時間に合わせて内容を削る必要が出てくる。
よくある失敗例が、無理してストーリーを詰め込んだためにダイジェストになってしまうというもの。
本作でもそういう面もある。しかしこれまた大した問題ではない。
思い切って事件やキャラクターを削ってしまうという手もある。
これも本作は行っているが、やはり大した問題ではない。
視点をしぼるという手もある。
本作ではこれが最も有望な手だと思う。しかし結果は逆で、原作通りのバラバラの視点を散漫に表現してしまい、どれも薄っぺらどころか意味不明の状態に(汗)。
もう一つ、映画は映画と言うことで、内容をガラッと変えてしまうというのも手である。
これも監督にそれ相応の能力があれば、原作ファンには不評でも、それなりに面白い作品になったはずである。
本作の監督にはそのような能力は無く、代わりにあったのが最悪なことに能力にそぐわないプライドと非論理的思考で、そもそも原作を理解できていないとしか思えない。結果キャラクターはねじ曲げられ、トリックはチープになって犯人は隙だらけの単なる馬鹿に、映画としても意味不明という最悪なことに。
原作の面白いところや重要なところから優先的にカットしたり改悪したりしているのは、もはや見事としか言いようがない。
原作者がほんとに可哀想。
また出演者も可哀想。
中居はいつものように演技力が無いと文句を言われているが、 この映画に関しては中居を責めるのは酷と言うものである。
明らかに監督の中にも具体的なビジョンが出来ていないというのに、それを表現しろと言うのが無理な話。
それにしても「どっかーんぴーす」を観た宮部みゆきの心臓が止まらなくてよかった(笑)。

森田芳光監督。死ねとまでは言わないので、さっさと引退してください。

20080713


怪奇!兎男
2004年アメリカ/トニー・アーバン監督

 動物遺伝子研究所から、実験用の兎が脱走。兎に噛まれた農夫は兎男に変身し、無差別殺人を開始する・・・・。

 またもやZ級スプラッタービデオ作品を借りてしまいました(笑)。
しかし断言するが、映画「模倣犯」の100倍面白いです!!!もっともゼロにいくつ掛けてもゼロですが(汗)。
でも冗談抜きで、ほんとにZ級の内容だけど、こっちにはまだ作るのを楽しんだ上で(これが最優先なのは確か/笑)、観る人にも面白がってもらおうという心意気が伝わってくる。
思えば「模倣犯」は原作を大切にするとか、観る人に楽しんでもらおうなどという意志は微塵も感じられなかった。感じたのはただ監督のオレオレ節のみ。
それと比べれば、このZ級作品のなんと清々しいこと(笑)。
 「模倣犯」との比較はさておき、スプラッターは観るべきところはほとんど無いが、場面転換にアメコミ調の工夫をしてみたり、強引な展開で女優達をホットパンツバニー姿にしてみたり(笑)と、それなりにツボを押さえた良作だった。
冒頭の実験用の兎からして、リアルに見せようという気がまったく感じられないキュートなぬいぐるみを使っているのもポイント高い(笑)。
ちょっとアーパーな娼婦ねーちゃんのキャラもなかなか可愛かった。
残念なのはやはりスプラッター描写の弱さと、せっかく女優達をバニー姿にしたのに、もう一つさっぱりした映し方だったところくらい(笑)。

結構満足しました(笑)。
あ、そうそう。
今時ほんとに珍しい同録バリバリ作品で、セリフに風の音がビュービュー入っているのも好感が持てました(笑)。

200800715


遊星からの物体X
1982年アメリカ/ジョン・カーペンター監督

 南極のアメリカ基地に、逃げる犬を銃撃しながら飛んでくるノルウェーのヘリコプター。
人もなにもお構いなしに攻撃してくるノルウェー隊員を仕方なく銃殺し、犬を保護。
何事かとノルウェー基地を調べてみるが、そこは全滅しており、人が変形したような奇怪な物体が発見される・・・・・。

 まともに観たのは高校の時以来?しかしやはり面白かった。
特に今見直してみると、クリーチャーの描写の素晴らしさが当時にも増して目立つ。
CGIに慣れた目で見ると、手作りのクリーチャーはなんと存在感に満ちていることか。特に触手の動きは芸術!
まさに現代でも並ぶ物の無い怪物描写の最高峰と言えるだろう。
 演出も冴えわたっていて、怪物の唐突な反応にはビックリさせられるし、南極基地の閉鎖感も素晴らしい。
怪物を見せすぎという意見もあるが、本作では普通は見せないところをトコトン見せるというサービス精神旺盛なコンセプトなので、そこは単純に楽しみたい。
惜しむらくは脚本の荒さで、冒頭でのキャラクターの印象付けが薄いので、顔と名前が一致しない状態で疑心暗鬼の展開に入ってしまうのは実に残念。
まあその辺がまた突き放したような独特の雰囲気を作っているので、いいところでもあるのだが。

 ところでラストの「息」は、監督は単なる撮影ミスと言っているそうな(汗)。

20080720


アンダーワールド
エヴォリューション
2006年アメリカ/レン・ワイズマン監督

 古きバンパイアの1人、ビクターを殺したセリーンは、ハイブリッドのマイケルを唯1人の仲間に逃走。
一方バンパイアのもう一人の長老マーカスが復活し、独自に活動を開始していた・・・・・。

 痛快〜〜〜〜!
前作のモヤモヤ感は綺麗に無くなり、ひたすらストレート速急勝負のエンターテイメント大作になっている。
一部で話がややこしいとの感想を観たが、逆逆!
誤解や陰謀など、ややこしくなりそうな要素はひたすら排除して、とにかくシンプルな話になっている。
話がややこしくなりそうなキャラクターは冒頭で皆殺し(笑)!
残るはきれーなねーちゃん、その彼氏のハイブリッド、古くて強力なバンパイア、最古の、そして強大なライカン、謎の老人と彼が率いる組織という最低限の要素のみ(笑)。
また展開的にも、そうこなくっちゃ!という水戸黄門的典型的ヒーロー物のそれで、とにかくストレスを感じさせる要素は排し、痛快に徹しているのも心地よい。
逆に言えば全て予想通りでひねりが無いとも言えるが、もはやアクションの中身もインディー・ジョーンズ状態なので、お気楽アメリカ映画として観るのが正解。

 残念なのは今作のキーポイントである古きライカン。
どうせならと伝説のフェンリル狼くらいの大怪獣を期待したのだが、全然しょぼかった(笑)。

20080720


X-MEN
ファイナル・デシジョン
2006年アメリカ/ブレット・ラトナー監督

 ミュータントを人間に戻す薬「キュア」が開発された。
ミュータントのある者はそれを歓迎し、ある者は拒絶した。もちろんマグニートゥは拒絶の筆頭であり、反対派のミュータントを集めて戦争を仕掛ける。
一方サイクロップスは死んだはずのジーンの声に導かれ・・・・・・。

 3部作完結編ということになっている3作目。しかし原題は全然ファイナルじゃないし、終わり方も続編を臭わしまくり(汗)。
 基本的には今までのシリーズ同様、ある程度以上のクオリティは有しており、各ミュータントの見せ場もあるし、ドラマとしての見せ場もしっかり用意している。この辺は監督が替わった割に、維持されているのは誉めてしかるべきだと思う。
画の派手さも更に磨きがかかり、流石のハリウッド続編超大作(笑)。
しかしもしこれが本当に完結編だとするなら、不満点は多い。
キーとなる少年の能力は永久に続くのか?
チェスのコマは倒れたのか?
ハゲはどうなるのか(笑)?

20080721



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