ウルトラマンメビウス & ウルトラ兄弟
2006年日本

 20年前。ウルトラマン、セブン、ジャック、エースの4兄弟は、ヤプールの怨念の集合体である究極超獣Uキラーザウルスとの激闘の末、自らの変身能力を失うという代償と引換えに、神戸沖の海底に封印することに成功した。
 現代。神戸に異変を感じたミライは調査に向かい、そこで怪獣に襲われたときのトラウマを抱えた少年と出会う。またその姉の海洋学者ジングウウジ・アヤにも調査の協力を仰ぐが・・・・・。

 テレビシリーズが始まる前から撮影されていたというだけあって、ミライ君がカチカチなのが微笑ましい(笑)。
内容的にはまさにウルトラ40周年のお祭り映画という感じで、見所満載で面白い。
ただしCGIの出来は特別いいわけでもなく、安っぽくはないのだが見せ方に不満を感じるところがあった。初代ウルトラマンのマスクがほんとの初代のシワシワマスクなのには笑った。
本作の最大の見所はもちろん変身前のウルトラ兄弟本人が出演しているところだが、もう少し変身しないままでの活躍シーンがほしかったような気も。
それとレオも出てほしかった。あ、あれ兄弟じゃないか(笑)。

20080816



ウルトラマンメビウス Vol.12

2006年日本

第45話「デスレムのたくらみ」監督:村石 宏實
 フェニックスネストが月から帰還。しかしミライが見ている前で、爆発消失してしまう。
唯1人生還したジョージは、他のメンバーも生きていると言うが、彼は同時にデスレムからのメッセージも託されていた・・・・・。
 デスレムの悪辣な陰謀によって、人々の信用を失うGUYSとメビウス。この辺はいかにも最終回が近いという感じで、なかなか面白い。
しかし民衆の反応が唐突すぎるような印象も。30分で表現するには少々ヘビーすぎる内容だったか。
ウルトラマンジャックも登場するが、扱いは比較的あっさり。

第46話「不死身のグローザム」監督:村石 宏實
 あらゆる物を凍らせてしまし、自在の復元能力をも併せ持ったグローザムが現れる。メビウスが戦うが、凍らされてしまう。コノミは絶望感に捕らわれるが、そんな彼女に話しかけてきたおっさんは・・・・・(笑)
 やっぱり化夢宇留仁にとってセブンは特別で、メビウスと共闘している画もなんとなく感極まるものが。タロウに出てきた話は全然だったのだが(笑)。
グローザムの正面から挑んでくるスタイルもいい感じで、面白かった。
コノミも可愛いし(笑)。

第47話「メフィラスの遊戯」監督:アベ ユーイチ
 悪夢を見て、どこともしれない公園で目を覚ますミライ。そこで遊んでいた子供達は、メフィラス星人は正義の味方で、メビウスは侵略者だと言う。そこに怪獣とメフィラス星人が現れ・・・・・・。
 アプローチが面白い作品。
基本的にメフィラス星人というのは面白いキャラクターで、今作もメフィラスならではと言える内容だったのは嬉しい。あらかじめメフィラスと初代ウルトラマンとの会話が挟まるのもにくい演出。
ただし別世界なの元の世界が変化しているのか分かりにくいのは少々居心地が悪かった。そこも視聴者さえ悪夢に引きずり込む演出意図だとは思うのだが。
初代ウルトラマンは映画ではシワシワマスクだったが、今回は本編後半のツヤツヤマスク。実に芸が細かい(笑)。

20080816



ガーフィールド2

2006年アメリカ/ティル・ヒム監督

 リズに結婚を申し込もうとするジョンだが、彼女は学会の発表でイギリスへジョンは彼女のあとを追う。置いてきぼりをくらいそうになるガーフィールドとオーディだったが、なんとか荷物に潜り込む2匹。
イギリスに到着するが、いきなり迷子になってしまうガーフィールド。彼がたどり着いたのは彼とそっくりの猫プリンスが所有する豪華なお城だった・・・・・・。

 前作に比べるとストーリーが変化に富んでいて楽しめる。
忠臣ブルドッグもいい感じ。
まあありきたりなのも間違いないが。
ギャグも子供も観ることを考慮してか、全体的に幼稚。それでも動物ものとしてはある程度以上の水準には達している。
 しかしとにかくジェニファー・ラブ・ヒューイット目当てで観ている化夢宇留仁にとっては、彼女の出番が少ないのが大いに不満なのだった(笑)。

20080817



最終絶叫計画4

2006年アメリカ/デヴィッド・ザッカー監督

 どことも知れない広いバスルームに捕らわれている2人。彼らは自由を手にするために悪辣なゲームに付き合うことに・・・。
一方、介護の仕事にありついたシンディだったが、その日本風の家には異様な気配が。
また一方、別れた妻との間の子供をあずかることになったトムだが、いきなり空に暗雲がたちこめ・・・。

 とまあそういうわけである(笑)。
相変わらずのハチャメチャパロディで、テンポもいいので最後まで楽しめた。
「宇宙戦争」のパロディカットなどは気合い入りまくりで、元にほとんど遜色ないのが恐ろしい。
しかしジャケットに写っているキングコング・・・・・出てきませんでしたけど(笑)。
あ、そうそう。この作品は吹き替えで観てはいけません。消えて無くなってしまうギャグがあります。

20080824



刑務所の中

2002年日本/崔洋一監督

 改造拳銃で捕まった漫画家花輪和一の記録漫画を映画化。
リアルな刑務所生活の不思議な面白さを描く。

 化夢宇留仁は刑務所に入ったことはないが、高校の頃に登校拒否で病院に放り込まれていたことがあったので、その時のことを思い出さずにはおれない内容。
あれもこれも実に懐かしくて面白い。囚人も入院患者も全然変わらないというのはどういうことかと腹立たしくもあるが(笑)。
特に共感するのが、食べ物が旨いこと。
よく「くさい飯」などと言うが、そんなことはあり得ない。自由と楽しみのない場所での飯は、ほんとに信じられないくらい旨いのだ。
 で、原作との違いだが、煙草が吸えない苦しみとか、便器の形状が許せないとか、刑務所ライフの楽しくない部分を主にカットしている。
それはこの作品の場合、正しかったと思う。
テレビのエセドキュメントじゃないんだし、日常生活、映画、刑務所という3つの異なった世界を重ねつつ1つの作品として形作るには、方向性はまとまっていた方がいい。

20080824



ダイ・ハード

1988年アメリカ/ジョン・マクティアナン監督

 ニューヨークの刑事であるジョン・マクレーンは、妻が働いている日本企業のクリスマスパーティーに招かれる。
しかし会場にテロリストが襲撃し、ジョンはたった1人の戦いを強いられる・・・。

 ひさ〜〜〜しぶりに観たが、やはり面白い!最高!
ヒーロー、ガンアクション、破壊、友情、スリル、サスペンス、アイデアと、必要な要素は全てそろった、まさにアメリカ映画の最良の完成形と言える。
 こんな映画がもっとあれば嬉しいのだが、なかなかここまで完成度が高い作品は見あたらない。
キモはあくまで頭カラッポで楽しめるアクション映画だということ。
頭カラッポで楽しめるように、知恵を絞って作ってあるのだ。
観ていない人は損していると言える1本。

 それにしても80年代の映画だったとは・・・・・ちょっとショック(笑)。

20080825



ULTRAMAN

2004年日本/小中和哉監督

 F-15のパイロットである自衛官真木舜一は、病気の息子と過ごす時間を増やすために自衛隊を辞める決心をするが、スクランブルで謎の赤い発光体と衝突し、F-15は墜落。
通常なら生き残れるはずの無い状況だったが、彼は無事生還した。しかしその後、彼は自衛隊に監視されており・・・・・・。

 前からまあまあ悪くないと言う評判で、しかも主役が子持ちの自衛官と言うことで気になっていた本作。
観てみると、これがなかなかオツな内容だった。
 要するに初代ウルトラマン第1話の翻案なのだが、様々な工夫が凝らしてあって楽しめた。
コンセプトとしては「リアルな世界のウルトラマン」であり、それが端的に現れているのは、科特隊やウルトラ警備隊といった特殊組織が存在しないことに尽きる。
おかげで作品世界の雰囲気はすっかりリアルに・・・・なったわけではなく、すっかり仮面ライダーになったのには驚いた(笑)。
ウルトラマンの世界を作っていたのは、ウルトラマンではなく、特殊組織の方だったのだ。
目からウロコ(笑)。
 他に見せ場としては、後半の怪獣とウルトラマンとのドッグファイトが挙げられる。
ウルトラマンがはるかに背の高いビル街を飛ぶ様は、まさに現代のウルトラマンという感じで、その飛翔感は実に見事だった。ただしこれもウルトラマンらしいものかと言うと疑問だが。
 キャストもなかなか渋い面々でいい感じなのだが、裕木奈江の演技の下手さには少しクラクラ(汗)。
こんなに酷かったっけ(汗)?それともやる気がなかっただけ(笑)?
 1つこれだけは許せないと言うところも。
それはウルトラマンの造形。寸胴のパーツセパレートの・・・・・・・
あれはないでしょ!

20080828



巨大毒蟲の館

2005年アメリカ/ジェフリー・スコット・ランドー監督

 女子寮で昆虫の研究を続けるカミ。しかし嫌味な女に殺虫剤で全て殺されてしまう。
悲しむカミだが、昆虫達は復活し、巨大化していた・・・・・・・。

 まあなんというか、言うべきこともないというか・・・・上記の説明で思い浮かぶ内容そのままであり、監督は超ボンクラのドシロウト。でっかくなった昆虫のCGIは今まで見たこともないくらいヘボヘボ。
唯一の救いは女子寮という設定と、裸がけっこう出てくるところくらい・・・・・って、AVか(笑)。
出てくる女の子のレベルはそこそこなのだが、とにかく監督がボンクラなのでうまく撮れていない(汗)。
あ〜もう。感想書くのもだるくなってきた(笑)。

20080921



白鹿亭奇譚

アーサー・C・クラーク/平井イサク訳
ハヤカワ文庫昭和55年8月31日初版

 テムズ川の近くにあるパブ白鹿亭には、科学者やら作家やらが集まり、いつもとんでもないホラ話しが交わされていた。
その中でもハリー・パーヴィスの話すのはどれもこれも極めつけのとんでもない話ばかりだったが、妙に現実味があった・・・・・・。

よくあるパブでの馬鹿話の連作短編集だが、そこはクラーク。ベースはハードSF風になっている。例外もあるが。
オチはもう一つひねりが足らないと思うのが多いが、書かれた時代からすれば充分なものだろう。
興味深いのはホラ話に出てきたとんでも発明のいくつかが、現在実際に使われているものもあるという点。
その中でも音波に逆の波長の音波をぶつけることで消音するというアイデアは、本文中では絶対に実現不可能と言われているのに、実際はヘッドホンや高速道路などで実用化されてしまった(汗)。
もちろん本文のように完全消音とはいかないが。
それにしても打ち消された「音」のエネルギーはどこに行ってるんでしょう???作中では機械に封じ込められて過負荷になっていたが、実際はヘッドホンが爆発したという話は聞かないし(汗)。

20080923



ゾンビ'99

1979年イタリア/ジョー・ダマト監督

 ある実業家が地中海の無人島を買う。
そこには不吉な伝説が残っているらしかったが彼は気にせず、拾った娼婦を連れ、ヨットをチャーターして島に向かう。
無人島のはずだったが、そこには老人と美しい女がいた・・・・・・。

 下品ポルノ監督として有名なジョー・ダマトらしい内容。
冒頭の謎めいた精神病院のシーンは雰囲気があっていい感じなのだが、その後はほんとに単なるポルノ(笑)。
しかしポルノと思って見ても、出来がいいわけではないところがやはりダマト(笑)。
化夢宇留仁的には、後半の島に現れるゾンビ達の静かなたたずまいは、今まで見たゾンビ物には無かった幻想的な雰囲気で悪くなかった。
以上(笑)!

 ところでこの映画には、同時に撮ったほんとのポルノバージョンが存在する。
一応まったく別の作品と言うことになっているのだが、出演陣もほとんど同じで、ついでにゾンビもちょろっと出てくる。
内容的にもほとんど同じなのだが、女優陣はポルノバージョンの方がよかったりするのがダマトは分かっている奴である(笑)。

20080927


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