トラベラーっぽい本とか映像作品のデータベース
ここはトラベラーレフリー&プレイヤー、またはその候補のための、トラベラーの参考になる本や映画を紹介するコーナーです。
ぜひ役立ててください。
ちなみにおもしろさは、紹介者が5段階で面白さを評価したものです。
同じくトラベラー度は、その作品がどの程度トラベラーっぽいかを表しています。プレイヤーの方が読むときの参考になるかと思います。
レフリー度はそれぞれの要素がどの程度シナリオ作成やレフリングに参考になるかを表しています。
最後のお気楽度は、その作品がどれだけ肩をこらずに見たり読んだり出来るかを表しています。初心者の方や疲れている方(笑)はお気楽度が高いものから試してみてください。
内容はどなたでも投稿していただけます。と言うか、ここは皆さんの投稿で成り立っています。
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新艦長着任!(上・下) ディヴィット=ウェーバー |
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晴れて軽巡洋艦の艦長になったハリントンだが、彼女の艦フィアレスは珍兵器の試験艦にされてしまう。 演習の緒戦こそ華々しい戦果を挙げたフィアレスだったが、その後は狙い撃ちにされ、そのほとんどが撃沈されるという悲惨な結果に。 結局責任を押しつけられた形で、閑職とされる辺境の警備にまわされてしまうフィアレス。 しかしそこでは恐るべき陰謀が進められていたのだった・・・。 |
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おもしろさ | 4 |
ミリタリー、SF 女性艦長という設定がなかなか面白い。 |
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4 |
キャラクターが多すぎて少々混乱するが、見せ場は徹底的に盛り上がる。 なんとなくお気楽な雰囲気の表紙だが、その戦闘や被害の描写は凄惨を極め、地上戦は血みどろだし、宇宙戦は「さらば宇宙戦艦ヤマト」のごとし(笑)。 |
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トラベラー度 | 5 | 通信速度のジレンマ、駐留部隊の業務、大型艦同士の戦闘、そのまま一つのシナリオが構成できそうな内容である。 帝国国境付近の星域を舞台にそのまま移植可能。 ミサイル投射や艦内の戦闘状況など参考になる。 小艇の活躍方法も非情によい。 |
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4 | トラベラーとの最大の違いは、宇宙船の加速度が数百Gに達するというところだろう。 まさに「すっとんでゆく」感覚は、トラベラーには見あたらないものだ。 |
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レフリー度 |
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世 界 | 4 | ほとんど地球を感じさせない雰囲気と、複数の恒星間国家の存在はトラベラーらしい。 | |
ストーリー | 4 | 海軍物のシナリオっぽいが、情報量が多いのでまとめるのには苦労しそう。 そのままでは並のプレイヤーでは全滅間違いないし(笑)。 |
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フレーバー | 3 | SFガジェットは色々出てくるのだが、あまりにもトラベラーと異なりすぎていて利用しにくい。 装甲服の描写はバトルドレスの参考になる。 |
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お気楽度 | 3 | 読みやすい文章で、後半はじぇとコースター状態なのだが、上下巻とボリュームが多めなのと、とにかくキャラクターが多いのが少ししんどいかも。 |
投稿者 G13さん
※20070608 化夢宇留仁も読了。青字は化夢宇留仁の追加コメント。
ディヴィット=L=ロビンズ |
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おもしろさ | 4 | ミリタリー、恋愛 映画化、小説化されている有名なお話です。 非SFながらなかなか面白い設定である。 |
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トラベラー度 | 5 | 高人口世界での非情なまでの市街戦に生きる傭兵/第5次辺境戦争などをモデルにするとよい。 バトルドレスの設定と操縦 新人狙撃兵達の教育 狙撃用磁気ライフル 敵の狙撃兵との一騎うち |
レフリー度 |
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世 界 | ||
ストーリー | ||
フレーバー | ||
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お気楽度 |
投稿者 G13さん
高千穂遙
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悪名高いトラブル・コンサルタント、ダーティーペアのルーキー時代の活躍を描く。 元はネット連載だったらしい。 宇宙船ビーグル号に登場する絶対生物クァークのムギとの遭遇もこの作品で描かれている。 |
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おもしろさ | 2 | 高千穂遥の作品は、これと言って内容の無いものが多いが、これもその一つ。 しかしムギの活躍シーンは燃える。 |
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トラベラー度 | 3 | 世界設定は似たような感じだが、異星人は出てこない。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | |
ストーリー | 3 | |
フレーバー | 4 | |
トラブル・コンサルタントの設定は使い勝手がいい。 反重力もある世界なので、フレーバー的にはそのまま利用できるところも。 |
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お気楽度 | 5 |
投稿者 化夢宇留仁
アーシュラ・K・ル・グィン/小尾芙佐訳
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作者の初期短編集の1編。 他種類の知的生命体が交わる世界で、その文明レベルに大きく差があった場合の受け取り方の違いを詩的とも言える文体で描く。 文明レベルの低い星の女性の視点の冒険は興味深い。 切ないストーリー。 |
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おもしろさ | 3 | 途中はイマイチ退屈だけど、読み終わってやっと面白くなるタイプ。 |
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トラベラー度 | 4 | 世界は非常にトラベラーらしいが、描いているストーリーと雰囲気はゲームでは出て来づらい雰囲気。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | |
ストーリー | 5 | |
フレーバー | 1 | |
文明レベルの低い世界の住人が、高TL世界に遭遇したときに感じる内容が参考になる。 NPCのフレーバーとも考えられる。 |
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お気楽度 | 2 |
投稿者 化夢宇留仁
ジョージ・ルーカス
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ビデオ、DVD2002年12月6日発売 DVD 3980円 スターウォーズ9部作の2本目に当たる作品。 前作でジェダイとなったアナキンが恋愛の末、ダークサイドの入り口に脚を引っかけるまでのストーリー。 スター・ウォーズ史としては、旧3部作で触れられていたクローン戦争の発端を描いている。 |
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おもしろさ | 3 | 映画としての完成度はボロボロだが、フレーバーと旧3部作とのつながりが燃える。 |
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トラベラー度 | 3 | 典型的スペースオペラ。 反重力輸送機器のイメージも。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | 世界は帝国制ではないが、その内そうなる。 |
ストーリー | 2 | |
フレーバー | 5 | |
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お気楽度 | 4 |
投稿者 化夢宇留仁
小説/野田 昌宏 |
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入手方法 中古販売オークションなど 絶版ですが、現在復刊交渉中 宇宙船整備業者の星海企業は、弱きを助け強きをくじく通称「銀河乞食軍団」。 星系宇宙軍の軍事実験により、故郷を失った少女パム。彼女の故郷タンポポ村を探して、軍・政府・企業を相手にあの手この手で真実に迫っていくが、やがて全宇宙をゆるがす事件に・・・ |
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おもしろさ | 5 | とにかく、でてくるキャラクターが個性的。しかも、ヒーローではなく、リアルな生活臭が漂うキャラクター達。 また、現代の我々の世界にアクセントとして入るSF的小道具にもおもわず、ニヤリとしてしまう。 ただし、講談調の文体なので慣れないと読みづらい。 |
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トラベラー度 | 5 | かなりトラベラーらしい。 |
レフリー度 |
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世 界 | 5 | ひとつの惑星及びその星系を詳しく設定しているので、生活感漂うプチリアルな世界が参考になる。 |
ストーリー | 3 | メインストーリーはゲームにするのと表現が難しいと思うが、合間合間のミニストーリーはパトロンとの遭遇風にアレンジできる。 |
フレーバー | 5 | 特にタイムラグのある惑星間電話や軌道港のミニタグボートとか、0G空間の子どもたちの悪さなんか、思わずにやりとしてしまう。 |
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お気楽度 | 3 |
内容はお気楽だが、文体が慣れないと読みづらい。 |
紹介者 masakiさん
(画像は化夢宇留仁所有の1巻)
アニメ映画/1983年3月12日封切り/日本サンライズ
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入手方法/DVDでOVAの2本も同時収録したコンプリートボックスが発売されています。15000円。絶版同様のようですが、現在(2003年2月9日)ここで売ってました。
高千穂遥のシリーズ小説のアニメ映画化作品。 ストーリーはオリジナルで、映画の後に原作者が小説化した珍しい例でもある。 宇宙の何でも屋であるクラッシャーが活躍するストーリーは、宇宙海賊達の抗争、とにかく強そうで、実はほんとに滅茶苦茶強い宇宙海軍、謎の全裸美女、ジャングルでの未知の怪物との戦い、派手なドッグファイト、ロボット、サイボーグ、パワードスーツ、鍵を握る最終兵器・・・と言ったスペオペ的な要素がめいっぱい詰まっている。 |
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おもしろさ | 5 | 和製スペースオペラ映像作品では文句無くベスト1。 映像、ストーリー、演出、音楽、セリフとどこを見ても文句のない出来。 監督は長年原作のイラストも手がけてきた安彦良和で、原作ファンも文句の出ようはずがない。 |
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トラベラー度 | 4 | クラッシャーの依頼に応じて仕事をする設定は実にトラベラーっぽい。 テクノロジーもほぼ似たような感じ。 ただしプレイヤーキャラクターがクラッシャーと同じ事をすれば100回は死にそう(笑)。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | |
ストーリー | 5 | |
フレーバー | 4 | |
クラッシャージョウの世界は同じ原作者のダーティ・ペアと同じもので、反重力機器などのテクノロジーなど、すごく参考になる。 ただしいわゆる宇宙人は登場しない。あとワープはほぼ一瞬で終わる宇宙戦艦ヤマトタイプ。 ストーリーはそのままトラベラーシナリオにしてもいいくらいで、 依頼を受けたはいいが濡れ衣を着せられる展開など、まさに そのまんま利用できそう。 |
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お気楽度 | 4 |
映画としてはノリもよく、実に気楽に観ることが出来るが、やはり132分の上映時間は少々長い。 |
投稿者 化夢宇留仁
コンピュータゲーム(Windows/PS XPでも動作可能)
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入手方法/中古のみ 大きな中古ゲームショップなら、入手可能でしょう。 戦闘と戦闘の間を実写でつないだSFシューティングゲーム。実写場面はマーク・ハ ミル(←ご存知ルーク・スカイウォーカー)、ジョン・リス・デーヴィス(←「指輪物 語」のギムリ役。名優)などの有名俳優が出演。シリーズ化されていて、ゲーム6本と映画一本があります。しかし、日本語化されているのは、このIIIのみです。 現在、入手は困難と思われるので、ネタバレで行きます。 |
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おもしろさ | 4 | なかなか面白いゲーム。しかし、最終兵器で惑星ごと粉砕、キルラー帝国は即降伏というラストが、どことなく太平洋戦争における原爆使用を思い起こさせます。
敵役であるキルラー人の外見が、ほぼアスラン人であり、トラベラーの影響を色濃く感じさせます。 戦況は劣勢であることから、どちらかというと、帝国以前の、地球対ヴィラニに近い雰囲気かもしれません。 |
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トラベラー度 | 4 | |
レフリー度 |
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世 界 | 5 | |
ストーリー | 5 | |
フレーバー | 5 | |
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お気楽度 | 2 |
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投稿者/松永 渉さん
小説/グレッグ・イーガン |
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入手方法/書店で容易に入手可能
惑星コヴナント。地表の大半が海で覆われているこの星は、2万年前に、「天使」たちによって開拓されたと言われている。自らを「天使」の末裔であると信じる住民は、その母である「聖ベアトリス」という名の女神を崇拝している。主人公マーティンも例に漏れず、儀式(女神の愛を感じるために長時間海に潜るというもの)を受け、熱烈な信仰心を獲得した。が、熱意が高じて、環境創世の秘密を解き明かそうと陸の大学で微生物学を学ぶうちに、彼は「聖ベアトリス」の正体が何であるのかを知ってしまった…。 |
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おもしろさ | 5 | いわゆる「スペース・オペラ」で描かれる世界とはだいぶ雰囲気が異なるが、そこに住んでいる人間の視点から、異世界の社会体系や人間の生き様が詳しく説明されていて興味深い。 プロットは比較的単純だけれども、その分主人公の内面描写に力が入っていて、作者の深い思索の過程が窺える。 一応宗教がテーマとなってはいるが、その根幹にあるのは宗教というよりもむしろ個人のアイデンティティに関するものなので、それほど抵抗なく読むことができる。文体もみずみずしく、読み終えた後にはすがすがしい気分にさせられる。 |
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トラベラー度 | 3 | 正直、あまりトラベラーっぽくはないかもしれない。けれども、SF的な世界においての人々の精神性を考えるのにはかなり役に立つ。また、高TLの世界や、水界度が高い世界、宗教独裁制の世界などを、あまり戯画化することなく呈示しようとする際にも参考となるだろう。 また、本作に登場する人類にはちょっと変わった特徴があるので、その点も面白い。 いずれにせよ、「今回のシナリオはちょっとシリアスっぽいシチュエーションで…」とか、「『シャドウ』や『ミスリル〜』はもう飽きた…」てな考えがちらりとでも頭をよぎった時には、読んでおいて損はない。そのままシナリオのネタに使うのにはちょっと工夫がいるかもしれないけれども。 「ベアトリス」の正体を公表しようとするグループと覆い隠そうとするグループに勢力を分けたうえでPCをそのどちらかに荷担させ、金と良心との二者択一を迫るとか、マーティンを依頼人(しかも可愛い女の子)にするとか。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | |
ストーリー | 3 | |
フレーバー | 3 | |
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お気楽度 | 3 |
科学的な説明はさほど難解ではないけれども、扱っているテーマが重めなので。 |
レッド・プラネット 映画/2000年/アメリカ&オーストラリア
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入手方法/低価格のDVDが発売されています。定価1500円!
2050年、地球は環境汚染が進み、このままではあと100年もしないうちに人類は滅亡するだろうと言われており、火星のテラフォーミング計画が進んでいた。 無人機により地球から運ばれた藻類は順調に成長し、酸素も少しずつ増えていたのだが、ある時点から酸素が減少しはじめた。 原因を解明するために、初の有人の火星への旅が始まる。 火星に着く直前、船は太陽フレアの直撃を受けて破損、船長以外のクルーは着陸艇で火星へ脱出する。 船に残った船長と、地表でサバイバルするクルー、さまようナビロボット、そして意外な生命体が・・・・・・ |
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おもしろさ | 5 | 一時期妙に重なった火星が舞台の作品の1つ。 まったく期待せずに観たのがよかったのか、すごく面白かった。 キャラクターはあっさりとした描かれ方だが、ストーリーに綿密に絡み合い、いい味を出している。 脚本の出来がよく、ラストは予想できるけど面白い。 地球の様子がまったく描写 されないのが、観る者の集中力を高める効果を上げている。 少なくともトラベラー好きにとっては、この時期に作られたいくつかの火星映画の中では一番の出来だと思う。 |
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トラベラー度 | 2 | 太陽系での話だし、20世紀のテクノロジーなども利用されるのでトラベラーっぽい雰囲気ではないが、ストーリーはほんとに出来のいいトラベラーシナリオっぽい。 |
レフリー度 |
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世 界 | 2 | |
ストーリー | 5 | |
フレーバー | 3 | |
世界とストーリーに関しては上記の通り。 フレーバー的には人工重力装置とコンピュータの描写、あとは高性能で妙な動きのナビロボットの描写 などは参考になる。 |
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お気楽度 | 4 |
観始めたらぐいぐい引き込まれて止められなくなる。 |
投稿者 化夢宇留仁