コミック/聖悠紀 |
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入手方法/古本屋を回るかオークションで探しましょう。 大都社から全2巻でも発売されていました。 |
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自由貿易商船の若き船長と、海軍のエリート女性船長のカップルが宇宙を舞台にくりひろげる冒険活劇。 この作者らしいしっかりしたSF感とストーリー性がマッチして、気持ちのいい作品になっている。 思えば昔はこんな良質なSFコミックが多かった・・・・・・ |
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おもしろさ | 4 | 設定もストーリーもよく出来ている。ただあまりにもソツが無く、食いたらない感じ。 |
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トラベラー度 | 4 | 民間商船会社の話だし、超古代文明の遺産とかが絡んできたりとほぼそのまんま。 主人公達のヒーローポイントは流石に高めだが。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | 帝国では無いが、だいたい似たような感じである。 |
ストーリー | 5 | そのままシナリオに出来る話がゴロゴロしている。 |
フレーバー | 4 | 軍の払い下げの高速艦や借金取りの存在とか・・・そのまんま(笑)。 ただそのまんますぎてかえって参考にならないかも。 |
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お気楽度 | 5 | 病床だった化夢宇留仁にも読めました(笑)。 |
投稿者 化夢宇留仁
小説/デビット・ブリン
入手方法/書店で入手可だそうです |
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5つの銀河系で知的生物たちがうごめく世界。この世界の知的生物たちは全て、主 族と呼ばれる上位の知的生命体に“知性化”され、宇宙への進出している。ある主族 に知性化されたものは類族と呼ばれ、一定の奉仕期間(数万年の単位だが)を経て独立 し、また類族を探す。そして、全ての知的生物は始祖と呼ばれる、現在消息不明のた だひとつの種族から派生していると考えられている。 しかし、この宇宙の法則からはみ出すものたちが現れた。人類である。彼らは主族 を持たず、自力で宇宙進出を果たし、イルカ、チンパンジーを知性化し、さらに犬や ゴリラシャチなどの知性化にも取り組んでする。いわば、宇宙の鬼子である。そし て、他の種族から眼の仇にされているときに事件は起こる。 知性化されたイルカを艦長とする初の宇宙艦“ストリーカー”が、始祖たちの遺跡 と思われる大発見をする。その謎を巡って、ストリーカーを幾多の列強種族が追跡を 始める。 はたして、ストリーカーは無事に地球に帰還できるのか。 |
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おもしろさ | 4 | 面白い。 人類とイルカとチンパンジーが共生する社会、奇想天外な性格の列強種族。 とにかく、世界設定、フレーバーが楽しい。 また、他のシリーズ作品もまとめて読まれることを薦める。 |
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トラベラー度 | 4 | |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | 知性化イルカというのは、アメリカ人でキャラクター作成ルールを作った人もいる
くらいで実際に導入している人がいる(らしい)※実際はPOPPOさんのホームペー
ジのリンク集から また、始祖の設定はトラベラーの太古種族に繋がるものがあると思う。 ヴァルグル人などは知性化された犬と捉えることもできる。 |
ストーリー | 3 | 逃避行、遭難モノとして参考になる。 |
フレーバー | 4 | 海洋冒険用の小道具が参考になるかも。 |
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お気楽度 | 3 |
紹介者名/masakiさん
コミック/川原泉 入手方法/大きな本屋で。無ければ注文。 |
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おもしろさ | 4 | この作者の作品はどれもそうだが、読んでいるとあたかも論文に目を通
しているような気分にさせられる。 あまりにも論理的な思考によって生み出されているのが原因だろうが、そういうところがまた面 白い。 特に今作では実直で有能なブレーメン達の描写であっさりと差別問題なんかにも触れつつ、昔のSF作品へのオマージュなんかも出てきたりして、サービス満点。 実直で仕事熱心なブレーメン達はすごく可愛い。 4巻あたりからは絵にアメコミ(特にスポーン)の影響も色濃く出てきたりして目が離せない。 |
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トラベラー度 | 2 | なにしろ宇宙貨物船の話なのでそのままかと思いきや、作者の個性が強すぎてあまり似ている印象は受けない。 プレイヤー予備軍の方は、その辺を頭に入れて読んでいただきたい。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | 帝国では無いが、だいたい似たような感じである。ただし知的な異星人は出てこない。知的かそうじゃないか分からないやつは出てくる(笑)。 |
ストーリー | 4 | そのままシナリオに出来るシチュエーションも多いが、オチとしては不条理なものも多い。 なにしろ一応ギャグ漫画である。 |
フレーバー | 4 | ステルス・スーツなどの小物をはじめ、 大型貨物船の業務内容など参考になる点は多い。 ブレーメン達の描写もロボットに置き換えるなどしても利用できるかもしれない。 |
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お気楽度 | 3 | コミックの割に理数系思考の産物のためか、少々読みにくい。 |
投稿者 化夢宇留仁
小説/ジャック・ヴァンス 入手方法/古書店で頑張って探 してください。 |
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五人の魔王子と呼ばれる名高い犯罪者達によって、両親を殺され故郷を破壊された 少年カース・ガーセン。彼は共に生き延びた祖父から高度な暗殺の技術を叩き込ま れ、復讐者として成人した。 そして、祖父の死後、彼の復讐の旅がスタートした。 |
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おもしろさ | 5 |
とにかく、五人の魔王子を探索する過程でガーセンが立ち寄る惑星世界が楽しい。 作者のジャック・ヴァンスは『異郷作家』の異名をとり、「彼の作品では何も事件
のない一日が過ぎることがある」「ヴァンスの世界は本を離れていてもそこに存在し
続けているような現実感がある」と評されるほど、存在感を示す世界を構築している。 |
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トラベラー度 | 5 | HJ版トラベラーの作者である安田均氏は『トラベラーハンドブック』の中で、同
じくヴァンスの作品である『大いなる惑星』をモデルにシナリオ作成の手ほどきをし
ている。 また、トラベラーサプリメント『1001キャラクター』のサンプルキャラク ター、『復讐者』が主人公カース・ガーセンであるほどトラベラーとの親和性は高 い。 |
レフリー度 |
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世 界 | 5 | 毒による殺人職人「毒匠」の住む世界や誘拐ビジネスを円滑に行うために設立され
た「交換所」、灼熱の砂漠世界にそびえ立つ傘の下に形成された町、売春が社会シス
テムとして成立している貴族領など思わず唸ってしまう設定が多い。 特に高度な科学技術によるものではなく、その世界にあった社会システムによる異 世界であることがトラベラー世界での参考になる。 |
ストーリー | 4 | ちょっとご都合主義的なところがあるが、頭脳的な策略による解決が多く参考になる。 |
フレーバー | 5 | 主人公の立ち寄るレストランのメニューまで細かく書き込まれている。 |
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お気楽度 | 4 |
投稿者 masakiさん
小説/アイザック・アシモフ/冬川亘訳 |
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土星の衛星カリストは、今まで7回の探査が行われたが、いずれも原因不明で遭難してしまっていた。 8回目の探査に緊張するクルーだが、そこに更に密航者が紛れ込んでおり・・・ |
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おもしろさ | 3 |
巨匠アシモフの作品だから、面白くないわけがない・・・のだが、なにしろデビュー作なので文章やストーリーの完成度がもう一つ。 |
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トラベラー度 | 3 | カリストに着いてからの雰囲気は未開惑星にたどり着いたトラベラーという雰囲気がしないでもない。 |
レフリー度 |
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世 界 | 2 | 1930年代に書かれた未来の話なので、古風なイメージは拭えない。 |
ストーリー | 3 | 密航者である少年がピンチに対する切り札になる件は参考にしたい。 |
フレーバー | 4 | 有害な磁気を発するワームの設定が面白い。 |
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お気楽度 | 4 | 短篇なのですぐ読めるが、文章は少々読みにくい。 |
小説/アイザック・アシモフ/冬川亘訳 |
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太陽の至近距離を飛んでも熱による被害を受けない新開発の装置の実験に、エースパイロットの二人が選出され、お互いを牽制しあって実験飛行に飛び立った。 はたして装置は正常に作動し、船内温度は快適な状態まで下がったのだが、その後も温度は下がり続け・・・ |
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おもしろさ | 4 |
コメディタッチで楽しく読めるが、少々展開が強引である。 |
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トラベラー度 | 4 | そのままトラベラーに使えそうな話である。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | やはり経済的な理由が強い世界はトラベラーっぽい。 |
ストーリー | 5 | 少しの手直しで短篇シナリオに出来そう。 |
フレーバー | 5 | 宇宙船における輻射熱と熱放射の関係は、トラベラーではなかなか扱われないが、使ってみれば宇宙航行の雰囲気が実にうまく表現できそうだと感じさせられる。 |
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お気楽度 | 5 | 文章も少しはマシになってきて、ずいぶん読みやすくなったように思う。 |
投稿者/化夢宇留仁
小説/アイザック・アシモフ/冬川亘訳 |
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アンモニアを使った新しい金メッキ技術を発明し、それを高く売ろうと新聞に発表するが、妙な連中の興味をひいてしまい、様々な困難に直面 する。 なんとか窮地を脱して、メッキのサンプルを作り出すのだが・・・ |
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おもしろさ | 2 |
ドタバタコメディー風なのだが、そうなり切れていない。 |
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トラベラー度 | 1 | 新しい発明による顛末というのはトラベラーらしいかもしれないが。 |
レフリー度 |
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世 界 | 0 | 現代社会が舞台である。 |
ストーリー | 3 | 展開とオチはトラベラーに応用可能。 |
フレーバー | 4 | 新しいメッキ技術というのも面白いフレーバーである。 |
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お気楽度 | 3 | 短篇なのだが、登場人物が妙に多くて覚えるのに少し苦労した。 |
投稿者/化夢宇留仁
小説/アイザック・アシモフ/冬川亘訳 |
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人類初の宇宙飛行を成し遂げようとする試みに、世界は妄信的な呪詛を投げかけていた。 その地球の1970年代は、前の大戦の後遺症により科学を否定する考えが広まりつつあり、科学の力で人間が地球を飛び出すなど、もってのほかと見なされていたのだ。 リンチでもされかねない状況の中、なんとかロケットは完成し、出発の日になるが、それは長い苦境の始まりでしかなかった・・・。 |
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おもしろさ | 4 |
そろそろアシモフが本領を発揮してきた感がある。 ちょっと感動。 |
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トラベラー度 | 1 | なにしろ初の有人宇宙飛行の話である。 |
レフリー度 |
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世 界 | 2 | シナリオの一舞台として、今にも惑星外へ飛び出そうとしている世界として設定すれば面 白い使い方ができるかも。 |
ストーリー | 3 | 頑張る宇宙開拓者を影ながらPCが助けるというのはどうかな?スタートレック・ファーストコンタクトみたいだが。 |
フレーバー | 1 | |
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お気楽度 | 4 |
投稿者/化夢宇留仁
小説/アイザック・アシモフ/冬川亘訳 |
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地球人類が金星を植民地とし、金星人達を支配し苦しめている未来。 金星人のアンティルの案内で、金星唯一の古代文明の遺跡を案内してもらっていた地球人のカールだが、彼らは秘密の部屋を見つけ、そこに万年筆程の大きさの用途不明のオブジェクトを発見する。 実はそれは古代金星人の科学力を結集した恐るべき武器であり、アンティルはカールと別 れたあと、その武器を金星人の為に使うことを決意する。 圧倒的な武器の力の前に、地球人の植民地は瞬く間に半分以下に減る。 地球の大艦隊が攻撃をしかけることになるが、その前にカールが交渉に向かい・・・。 |
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おもしろさ | 2 |
後の解題でも書かれているが、色々と納得の出来ないことが多い。ラストもあれで終わるのはあまりにも楽観的としか思えない。
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トラベラー度 | 2 |
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レフリー度 |
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世 界 | 3 | 地球と金星を違う星の名前にすれば、利用は十分可能。 |
ストーリー | 3 | トラベラーにしても楽観的すぎる。しかしシナリオの前半部分と考えれば面 白い。 |
フレーバー | 3 | 古代遺跡、異星人同士の感覚と感情の違い、風変わりな超兵器。 |
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お気楽度 | 4 |
投稿者/化夢宇留仁
小説/アイザック・アシモフ/冬川亘訳 |
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人類が広く銀河系に分布し、大いなる繁栄を誇っている未来。しかし地球は銀河系で人類以外の唯一の知的種族である、ルハジヌーに支配されていた。 人類の多くが飽食に溺れ、地球のことなど忘れ去っている中、聖地を人類の手に取り戻そうとするグループが、決意を胸に行動に移った・・・。 |
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おもしろさ | 2 |
アシモフには珍しい具体的に戦争を扱った作品で、やはり性に合わないのかもう一つ楽しめない。 元はもっと宗教色が強い作品だったらしいので、そのままならもっと楽しめたのではなかろうか。 |
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トラベラー度 | 5 |
ソロマニである(笑)。 |
レフリー度 |
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世 界 | 4 | 表面的な設定は異なるのだが、トラベラーでのテラの雰囲気は満点である。 |
ストーリー | 3 | 地球を聖地とする宗教の存在はソロマニ主義者の参考になる。 |
フレーバー | 3 | なにしろ1939年の作品なので、戦闘システムに一切コンピュータが登場しないなど、愉快なところは多いが、ニードル艦や聖なる塔の描写 など、面白いフレーバーは多い。 |
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お気楽度 | 3 | 短編なのだが長編のような構成で、それなりに疲れた。 |
投稿者/化夢宇留仁