帝国海軍海兵隊の兵員輸送用に開発された20t級強襲揚陸艇は、その機体の完成度の高さから、あらゆる局面での運用が可能な多目的艇として利用されている。
「強襲揚陸艇」という運用目的がメインの為、座席が乗務員席2つ以外に8つの兵員用座席が機体後部に用意されている。ただし、機体の小型化の為、居住性は劣悪(窮屈)である。
コクピットと兵員座席室の間に小さいながらも作戦室があり、こちらは小型専用室並の居住性がある。
特筆すべきその機体性能は戦闘艇との宙戦にも耐えうる能力を誇り、大型船への「ボーディングアタック(乗り込み戦)」をも可能としている。
詳細
20t級強襲揚陸艇「アルバトロスIII」は一個分隊が乗り込み、通常3機一組(一個小隊)で行動する。が、
まれに別設計の機体(兵員モジュールを改造してATVを搭載している機体)も含め4機一組での行動もある。
「兵員輸送」という観点から、機体には「頑丈さ」が求められたが、この機体は装甲素材に「結合超密素材」を使用し、「重装甲(装甲度50)」かつ「軽量」な機体に仕上がっている。
武装はミサイルX1、パルスレーザーX1、散乱砂砲X1という3種混合砲塔が前面に設置され、対地支援用の高速オートキャノン(TL6,口径60mm)が2門、コックピット付近に備え付けられている。
通常ドライブはスラスター駆動で6G。パワープラントもそれにあわせてTL15核融合炉54ユニット(972MW)という高出力のものを搭載されている。
コンピューターはモデル9/光ファイバー型を搭載。ただし、予備は設置されていない。
この「アルバトロスIII」も他の軍用小艇のように、第5次辺境戦争後は、余剰戦力として民間に払い下げられる例が多く、特に「辺境地区384」星域のような開発途上の辺境星域でその姿をよく見かけるようである。