Automatic
Weapons
1.目標選択 オートマティック射撃を行うユニットは,全ての命中判定を行う前に,主目標をひとつだけ決定します.射撃ユニットは全ての射撃を単一の主目標に浴びせることもできますし,主目標とそれに隣接する目標を射撃することもできます.「速射」を実施する場合には,複数の主目標を選択することができます. 主目標が選択されると,まずオートマティック射撃を全て解決します.オートマティック兵器では,オートマティックナンバーによるボーナス攻撃が可能となります.主目標に対する命中タスクは通常通りで解決されます.同じタスクでさらに隣接目標に対する射撃を解決することができます.どの隣接ユニットを目標に指定するかは自由です.全てのオートマティック射撃を単一の主目標に集中させることもできます.個々のオートマティック射撃はそれぞれサイコロを振り確認します.最終的な射撃回数の合計は,オートマティック数+1となります.
2.射線 オートマティック射撃に関して射線ルールを考慮するもっともよい方法は,射線上において最も近いものを自動的に主目標とすることでしょう.射線上の全ての目標は隣接ターゲットとなります.最も近い物を主目標としない場合,その当該武器による当該ターンの全て射撃判定に-2の修正が加わります.
3.射撃制限 選択された目標は他の目標よりも当然多くの射撃を受けることになるわけですが,オートマティック射撃の目標の選択の制限は以下のよう選択基準に基づき行われます. a)主目標
【制約1】主目標が受けるオートマティック射撃の総数は,射線上の隣接目標が受ける総数以上でなければなりません. a)≧b) 【制約2】次ぎに射線上の目標が受けるオートマティック射撃の総数は射線上に無い隣接目標が受ける数以上でなければなりません. a)+b)≧c) これらの制限は個々の射撃を解決する時点で満たされていなければなりません.
4.至傷範囲 至傷範囲は個々の兵器による命中がどの程度の範囲に影響を及ぼすかについて述べたものです.個々の目標に命中した時,何らかの追加ダメージが付近の目標に生じることとなります.これらの命中は巻き添え命中として取り扱われます.至傷範囲にいる全てのユニットが巻き添え命中の対象となります.個々の至傷範囲は,個々の命中位置からカウントします.至傷範囲はメートルで表示されます.
5.例題 1.5m縮尺の個人戦闘において,突撃ロケットランチャー(以下ARL)によるHE弾射撃が行われます.
ARLはオートマティック射撃と至傷範囲の両方を有しています.
図中のカービン銃は化夢留宇仁さんが作成されました.
レフリー 「シカー・クルイエル掌砲軍曹,主目標を選択してくれ.射線を決める.」
レフリーは射線を確認する.この場合ヴァルグル人とロボット1号が射線上の目標となります.射線上で最も近いユニットはヴァルグル人ですから通常は主目標が自動的にヴァルグル人になります. レフリー 「おいおい軍曹,本当にいいのか?難しいぞ.」
クルイエル掌砲軍曹は-2DMを覚悟の上で主目標をロボット1号としました.まずはロボットに対しての射撃を解決します.ロボットを撃ち例外的成功を得ました.シカー=クルイエル掌砲軍曹はあと2回のオートマティック射撃を実施することができます.主目標であるロボット1号を選択することもできますし,ヴァルグル人かロボット2号をを射撃することもできます. レフリー 「目標を選択してくれ.」
ロボット2号に対しては外れでした.【制約2】から,あとはロボットの前に立っているヴァルグル人(射線上に立っているので隣接目標となります)かロボット1号を選ぶしかありません. クルイエル掌砲軍曹 「ヴァルグル人」
クルイエル掌砲軍曹はヴァルグル人を射撃し命中を得ました.ここで個々の命中の貫通とダメージにを適用します.次ぎに至傷範囲を解決します.最初の至傷範囲の解決はロボット1号から3m以内のものとなります.3発目の射撃はヴァルグル人から3m以内を至傷範囲として解決します.
目標選択についてもう少し組合せを詳しく説明しましょう.上記状況で考えられる射撃について分析してみます. 表-1に主目標をロボット1号とした場合の組合せを示します.全ての射撃に対して-2が適用されます.1回目の射撃は【制約1】により,ロボット1号に決まります.表中の黄色の部分が制約条件により射撃不可能な組合せです. |
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次に主目標をVargr人とした場合について分析してみましょう.表-2に主目標をヴァルグル人とした場合の組合せを示します.表中の黄色の部分が制約条件により射撃不可能な組合せです.
最後に主目標をロボット2号とした場合について分析してみましょう.表-3に主目標をロボット2号とした場合の組合せを示します.ヴァルグル人は射線を妨害していません.表中の黄色の部分が制約条件により射撃不可能な組合せです.
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Credits
Special Thanks:
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Peter L.S. Trevor |
House Rules Making:
Test Playing: |
Mag
Mag |
Web Master:
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化夢宇留仁 |
Original Rules:
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Digest Magine |
Charactor Making:
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Poser5 |
Battle Dress:
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DoGA L3 |
Robots, Units and Board:
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Shade |
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※付録 化夢宇留仁による質問と、MAGさんの回答 >まず隣接目標に対するタスクは、射撃回数がいくつでもマイナス修正はないのですか
? >また表1の解説ですが、1回目の射撃が制約1により主目標のロボット1に決まるというのは、オートマティック回数の関係でしょうか?例えばオートマティック回数が3以上なら他の目標でもOK?
>あと同一射線以外に対する射撃は可能?掃射のルールはとりあえずは無いと考えていいんでしょうか。
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