タイプ: |
SDB TL8 MCr6497.71(同型艦割引MCr5198.17) |
船体: |
2700/6750 排水素=3000 形状:4/非流線形 装甲=40C
基準重量=118270.017t 総重量=287482.342t |
パワ−: |
701/935 核分裂炉=14014Mw 航続=20日 |
移動: |
1190/1587 初歩核融合ロケット=1.241G 出力=1190Mw
真空地表=40kph 真空最高=300kph 真空巡航=225kph 移動力:0 |
通信: |
電波式=星系内×3 レ−ザ−式=星系内×3
電波妨害機=星系内×3 |
探知機: |
レーダー方位計×3 全天候レーダー=遠軌道×3
レーダー妨害器=遠軌道×3 直視レーダー=遠軌道×3 レーザー探知機=第一世代
能動物体探知=並 能動物体追跡=並 受動エネルギ−探知=至難 |
攻撃: |
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ミサイル=070
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Pレーザー=×70
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砲塔群 |
1
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2
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射撃可能 |
1
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2
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防御: |
防御DM+2 装甲DM+0 致命的命中:12 |
管制: |
コンピュ−タ=2bis×3
パネル=電気型(リンク)×31454
環境=基本環境 基本生命 高度生命 エアロック×10 |
居住区: |
乗組員=99(艦橋13 機関48 砲術20 指揮13 接客3 医師1)
小型専用室×10 |
その他: |
船倉=21.2134kl ミサイル庫(核)=6000
燃料タンク=水素5712Q、放射性物質6726.72Q
目標サイズ=中 視認レベル=中 |
備考: |
電子回路防御。 |
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設定
1、建造の背景
1125年、デネブ領は、アスランとヴァルグルの侵入を撃退し、国境の安定化に成功した。疲弊したデネブ海軍には、荒廃プレトリア星域〜ヴィンセンス星域の維持が限界であった。すでにデネブ兵站基地は、後方基地ではなく前線基地となり、基地機能の一部を後方の星系に移転させていた。第195艦隊の残存戦力は、基地機能を最も設備が整ったスィンゲン(B467998-D デネブ0518)に集約した。
第195艦隊の撤退によって航空宇宙戦力の増強を余儀なくされたリィノム(B7768AB-8 デネブ0717)は、星系海軍の創設を決定した。第一執政官、アーサー・コヴェントム氏が率いる政府は、星系海軍の主力である惑星防衛艦の国産化を決定した。国民の危機感と国内産業の育成の必要から莫大な軍事費が計上され、1125年から惑星防衛艦の建造と要員の育成が開始された。
2、パメル危機
リィノム星系軍は、200tのリズィー級惑星防衛艦を主力としていた。リズィー級は、地上軍の対軌道迎撃機を原型に開発された惑星防衛艦である。惑星間宇宙に進出し、戦闘行動を行うために船体を大型化し、レーザーとミサイルを装備していた。技術上の限界から他星系の惑星防衛艦に比して装甲、火力、機動力のいずれも劣るが、リィノム政府は、海賊の戦闘力を過小評価しており、ある程度の数のリズィー級を保有するだけで十分対応できると考えていた。
1127年の後半、パメラ軌道港が海賊団によって制圧された。この海賊団は、壊滅したメガコーポレーションの護衛艦隊の生き残りであった。デネブ海軍の基準では〈ヴァイキング〉に分類される屈強の海賊である。海賊にしては、装備もよく老朽艦ながらも艦隊駆逐艦や護衛駆逐艦を有していた。いくかに数で勝るリズィー級でも太刀打ちできるものではなかった。リズィー級を撃破されたリィノム星系軍にはなす術が無かった。制圧された軌道港は略奪され、深刻な打撃を受けた。
これが世に云うパメラ事件である。最終的には海賊団は、急を聞き駆けつけてきた第195艦隊の巡洋戦隊によって鎮圧されたが、リィノム政府は、自らの軍事力に深刻な疑問を持った。多額の国費を投じて建造したリズィー級惑星防衛艦が無力であったのだ。驚愕したアーサー・コヴェントムは国民の非難をかわすために直ちに海賊を撃破するだけの力を持つ惑星防衛艦を軍に求めた。国民の危機感を背景に特別予算が計上され、ハスタ級惑星防衛艦の建造が開始された。
3、ハスタ級惑星防衛艦
リィノムの政府は旧式ながらも正規艦艇を有する海賊に対して対抗できる惑星防衛艦を軍に求めた。軍の要請を受けて海軍工廠が生み出したハスタ級は、関係者の正気を疑うには十分な存在であった。3000tの船体にレーザー副砲とミサイル副砲を搭載し、1.2G加速を可能としている。冶金学と慣性制御技術の遅れから、装甲や推進機関にも限界があり、
ハスタ級はレーザー副砲とミサイル副砲を搭載した移動砲台として完成した。リィノム海軍ではハスタ級をズィー級の指揮と火力支援を担う大型惑星防衛艦として位置付けている。
低い技術水準で建造を強行したために建造コストも高騰し、デネブ海軍の5000t級艦隊駆逐艦の30%増という非常識なまでに高額になった。さすがにこのコスト高には政府も驚愕し、当初、5隻の建造が予定されていたハスタ級の建造は2隻で打ち切られている。
4、黒い噂
ハスタ級惑星防衛艦の建造に関しては黒い噂が尽きない。政府は、国防だけでなく国内航空宇宙産業の育成の観点から大型惑星防衛艦の建造を決断したと説明している。政府与党内部でもハスタ級の建造の代わりにマガッシュ星系からの惑星防衛艦の輸入を巡る議論があった。第一執政官の意向によって与党の意見はハスタ級に建造に一本化された。
航空宇宙産業の業界団体イカロス協会が政府や与党の有力者への政治献金が政界スキャンダルに発展した。議会の混乱により、ハスタ級の建造が可決できないことを察知したアーサー・コヴェントムは国防を固めるために執政官特権を発動し建造を決めた。併せて特別予算と財源のために特別税が定められた。彼の処置は、国民から喝采を持って迎えられた国民は海賊にも敵わない海軍に失望し、非常識な軍備拡大を認めしまった。野党の政治家の中には、デネブ領と交渉し、帝国海軍の駐留再開を図るべきだと主張する者もいたが政界の混乱の渦中で省みられることは無かった。
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