タイプ: |
歩行バイク TL15 Cr3321.85(Cr2657.48) |
船体: |
1/2 排水素=0.25 形状:0/非流線形(開放型) 装甲=10G
重量=0.256852t 総重量=0.34976t |
パワ−: |
1/2 太陽電池=0.00972Mw 航続=無限 |
移動: |
1/2 脚2本 整地速度=96kph 不整地速度=76.8kph |
管制: |
なし
パネル=電気型(リンク)×1 |
環境: |
基本環境維持、基本生命維持、高度生命維持、重力プレート、加速補正機、
エアロック×1 |
居住区: |
乗組員=1(操縦/指揮:1)
ゆったり×1 |
その他: |
船倉=0.009291kP |
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コメント
〈ダッグレッグ〉はメイス自動車工業で開発されたレジャー用歩行バイクである。歩行システムは荒地踏破を目的に開発された技術であるが、先進恒星間文明社会では反重力推進が実用化と普及に伴い忘れられた技術である。第五次辺境戦争後の経済の復興を見越してメイス自動車工業では、複数の開発計画が平行して進められていた。その中の一つに〈ダッグレッグ〉の原型となった新型レジャーヴィークルの開発計画が含まれていた。
〈ダッグレッグ〉が市場に発表されたとき、業界関係者は埋もれた技術を偏愛するメイス自動車工業の親会社の体質を思い出して失笑したという。形状が無骨で駆動システムに歩行型を採用したこともあり、彼らの常識では販路が思いつかなかったのである。それまでのモータースポーツに飽きていた若者たちは〈ダックレッグ〉を受け入れた。〈ダックレッグ〉は、歩行システムの特性上、ジャンプが可能でこれまでと違った運動が可能であったからである。各地に愛好会が設けられ、〈ダックレッグ〉を用いた新たな競技が案出されていった。モーラのある愛好会が、〈ダックレッグ〉を用いたサッカーを行い、多数の負傷者を出したことが報道で騒がれた。硬質のボールが搭乗者に当たり、重傷を負ったのである。負傷者と愛好会の幹部は、マスコミの取材に対して密閉型車体と構造強化を行なった競技向けの〈ダックレッグ〉の販売を望むと応えて周囲を唖然とさせている。
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