主砲火力がK以下、F以下になるということは、つまり、その戦艦(あるいはバトルライダー、巡洋艦)が、敵主力艦に対する攻撃力を失うということです。 その考えに沿ってブランクウェル型、コーキラク型、タイグレス型の各戦艦と、デンドリーン級巡洋艦、ノリキアン型、シャンテニ級のバトルライダーに関して、装甲DMと損傷の関係を考察してきました。
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命中1回ごとの |
命中1回ごとの |
兵器損傷−期待値 |
通常ドライブ損傷−期待値 |
艦の形式名 |
装甲DM |
粒子加速砲 |
ミサイル |
粒子加速砲 |
ミサイル |
Tクラス |
Hクラス |
核弾頭 |
Tクラス |
Hクラス |
核弾頭 |
デンドリーン級 |
6 |
18.78 |
4.33 |
1.47 |
2.528
|
0.583
|
0.194
|
|
7 |
18.33 |
3.06 |
1.33 |
1.667
|
0.278
|
0.139
|
|
8 |
16.81 |
1.53 |
1.25 |
0.917
|
0.083
|
0.083
|
シャンテニ級 |
9 |
15.28 |
1.53 |
1.08 |
0.556
|
0.056
|
0.056
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ブランクウェル型 |
10 |
13.75 |
1.53 |
0.92 |
0.250
|
0.028
|
0.028
|
ノリキアン型 |
11 |
12.22 |
1.53 |
0.81 |
なし |
なし |
なし |
コーキラク型 |
12 |
9.92 |
1.42 |
0.67 |
なし |
なし |
なし |
タイグレス型 |
15 |
3.11 |
0.78 |
0.33 |
なし |
なし |
なし | 兵器損傷の期待値は、装甲DM8〜12の範囲で、大きな差異がありません。 装甲DM7以下の、粒子加速砲Hクラスの期待値が大きい原因は、装甲DMが少ないため、Hクラスの損傷回数9回を、1回以下に減らせないことにありました。 損傷判定1回当たりの期待値なら、1.53(装甲DM8)と1.44(同7)ですから、逆に小さくなっているとも言えるのですが。
粒子加速砲Tクラスにおける兵器損傷の期待値は、Tクラスの損傷回数19回から、装甲DMを引いた数値にほぼ比例していました。 タイグレス型は、非常識な重装甲戦艦ですから例外です。
核ミサイルの場合は、損傷回数が1回で決まっていますから、損傷の期待値は装甲DMが小さくなるほど、大きくなっていきます。
通常ドライブ損傷の期待値は、装甲DMが10以下になると現われ始めます。 装甲DM6〜7の範囲になると、一気に大きな数字になってしまいますので、一撃で移動不能に陥る可能性も高くなります。
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主砲火力がK以下に |
主砲火力がF以下に |
なるまでの命中回数 |
なるまでの命中回数 |
艦の形式名 |
装甲DM |
粒子加速砲 |
ミサイル |
粒子加速砲 |
ミサイル |
Tクラス |
Hクラス |
核弾頭 |
Tクラス |
Hクラス |
核弾頭 |
デンドリーン級 |
6 |
1 |
5 |
13 |
3 |
13 |
38 |
デンドリーン級 |
7 |
1 |
7 |
15 |
3 |
18 |
42 |
シャンテニ級 |
7 |
1 |
6 |
13 |
3 |
16 |
37 |
デンドリーン級 |
8 |
2 |
13 |
16 |
4 |
36 |
44 |
シャンテニ級 |
8 |
1 |
12 |
14 |
3 |
32 |
40 |
シャンテニ級 |
9 |
2 |
12 |
16 |
4 |
32 |
46 |
ブランクウェル型 |
10 |
4 |
33 |
55 |
6 |
51 |
85 |
ノリキアン型 |
11 |
2 |
10 |
19 |
4 |
28 |
53 |
コーキラク型 |
12 |
5 |
36 |
75 |
8 |
55 |
117 |
タイグレス型 |
15 |
16 |
65 |
150 |
25 |
100 |
234 |
ブランクウェル型、コーキラク型、タイグレス型の各戦艦の数値と、デンドリーン級巡洋艦、ノリキアン型、シャンテニ級のバトルライダーの数値は、大きく異なっていますが、これは搭載している主砲クラスによる差異です。 戦艦はTクラス(損傷回数19回)の主砲、巡洋艦とバトルライダーはNクラス(損傷回数14回)の主砲を搭載しているのですから、それがKクラス(損傷回数11)や、Fクラス(損傷回数7)へ低下するまでの耐久力を、単純に比較することが間違っていました。 Tクラス→Kクラス(損傷回数−8)、Tクラス→Fクラス(損傷回数−12) Nクラス→Kクラス(損傷回数−3)、Nクラス→Fクラス(損傷回数−7) 純粋に兵器損傷に対する耐久力を比較するのであれば、戦艦(搭載主砲はTクラス)の主砲火力がKクラスへ低下するまでの損傷と、巡洋艦(およびバトルライダー、搭載主砲はNクラス)の主砲火力がFクラスへ低下するまでの損傷とを、比較するべきでしょう。 この表の数値をそのまま評価するなら、戦艦はTクラスの主砲を搭載しているので、主砲火力が低下するまでの損傷回数が多い(つまり、耐久力が高い)という、当たり前の結論しか導けまません。
シャンテニ級(装甲DM=9)とノリキアン型(装甲DM=11)、バトルライダー同士の比較で、Hクラス粒子加速砲に対する耐久力が、より重装甲である筈のノリキアン型が低い理由は、設計の違いだと思われます。 ノリキアン型は、搭載された砲塔群の数が少ないため(船体サイズが1千トンだけノリキアン型の方が大きい)、兵器損傷に対する耐久力が低いのです。 砲塔群数が少ないということは、探知/追跡性能も悪いということになるでしょう(考察7「ピケット1」にて判明しました)。
結論としては、戦艦およびバトルライダーの装甲DMは9で十分だと分かりました。 設計によっては、8でも足りるかも知れません。
巡洋艦については、装甲DM7以下のデータをさらに考察し、加速能力や移動力との兼ね合いから決定しなければならないでしょう。 データが足りませんので、今回は結論を保留します。
2008.07.31 2回目の投稿 主砲火力の喪失について再考 デンドリーン級巡洋艦、シャンテニ級バトルライダーの考察を追加 |