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The Best Weapon
2nd stage ( Armor
1 )

最強兵器 決定戦
第2回 (装甲1)

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 戦艦の装甲は、その火力を守るためにある

 何となく、冒頭に上記のような文章を載せる快感に目覚めてしまいました。
 これも、前回と同じ軍事研究家のホームページからもらってきた言葉です。

 戦艦を無敵たらしめているもの、それは装甲です。
 装甲がなくても、絶大な火力で一切の敵艦を寄せ付けない、そんな無敵戦艦は誰もが描く理想の戦艦像ですが、現実において、戦艦は必ず敵の反撃を受けています。

 戦艦の一番の存在意義はもちろん、火力です。しかし敵の反撃に遭って、たやすく、その火力を失うようでは困るのです。

 火力の主役である主砲、副砲、砲塔群。兵器にエネルギーを供給するパワープラントと燃料タンク。火力統制を行なうためのコンピュータと艦橋、そして乗組員。
 火力を発揮するためには、これらの装備が欠かせず、これらの装備を守るためには、装甲が必要なのです。


 帝国海軍が運用している戦艦は、主なもので次の3タイプがあります。それらの装甲値を、オレンジの文字で併記してみました。

 50万トン級のタイグレス型(装甲DM=15
 20万トン級のブランクウェル型 (同=10
 同じく20万トン級のコーキラク型(同=12

 また、昨日データのコンバートを終えたばかりですが、バトルライダーの装甲値は、以下のようになっています。

 2万トン級のノリキアン型 (装甲DM=11
 
 私の推測、

 
テックレベル15の宇宙海軍において、
(バトルライダーを含む)戦艦の装甲DMは、必ず10以上である


 
という論旨を補強してくれる、実に素敵なデータになっています。
 装甲DMが10未満の戦艦に対しては、勝手ながら戦艦モドキの称号を与えることにしましよう。

 それはともかく、上記の戦艦バトルライダーが攻撃を受けた時、実際にどのような被害を受けるのか、考察してみました。



 ここから先は、再投稿時の加筆分です。

 この考察を投稿した後になってから、メガトラベラーの宇宙船建造ルールで、装甲DM10以上を得ることは難しいと判明しました。
 また、装甲DMを10以上得ても、意味がないだろうという指摘もありましたので、装甲の薄い巡洋艦などに関しても、考察を追加しました。

 CT「宇宙海軍」のルールに慣れているため、メガトラベラーの宇宙戦闘ルールと、ルールの違いによる設計思想の違いに、ものすごく戸惑っています。

 追加した艦種は、以下の通りです。

 4万トンのデンドリーン級巡洋艦(装甲DM=
 1万9千トンのシャンテニ級バトルライダー(装甲DM=

 上記2隻の設計データは、MAG様が投稿されたものを、拝借しています。

 主砲火力の喪失について、私は「主砲の攻撃力が9以下になった時点を、主砲火力の喪失」とみなしていましたが、MAG様より「主砲の火力がK、もしくはF以下になった時」であると指摘を受けました。
 確かに、中間子主砲はK以下F以下になるとスクリーンの突破率などが著しく低下しました。
 そこで再投稿の際に、主砲火力がK以下になるまでの耐久力と、F以下になるまでの耐久力も加えてあります。



 

装甲DMが10(ブランクウェル型)の場合


 実は、装甲DMが10の場合と、11以上の場合では、損傷表において決定的な違いがあります。

 それは外部損傷表で「通常ドライブ−1の結果が出るか、出ないか、という違いです。
 兵器や燃料を多数失っても、そう簡単に戦艦はやられません。
 しかし通常ドライブの機能が停止してしまった場合、その戦艦は離脱することも、(惑星やガスジャイアントの100倍直径以内ならば)ジャンプすることも出来なくなります。
 なす術もなく敵中に取り残されて止めを刺されるか、乗り込み戦を受けて捕獲されるということになってしまうでしょう。

 通常ドライブが機能していれば、兵器をすべて失い戦闘不能になっても、離脱することだけは可能なのです(敵が離脱を許してくれるかどうかは、別の問題ですが)。

 「通常ドライブ−1」の損傷を受けるまでの間に、その戦艦が、どれだけ他の種類の損傷を受けるのか、下記に期待値を示します。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
             探知機−−9回  燃料−−11回  兵器−−55回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
                      燃料−−11回  兵器−−33回 

 主砲クラスの粒子加速砲と、核弾頭使用のミサイル以外、装甲DM10の戦艦に「通常ドライブ−1」の損傷を与えることのできる兵器は存在しません(中間子砲は前回で考察しましたし、今回は装甲に関する考察なので、省きます)。

 サンプルとして用意したブランクウェル型戦艦の場合は、通常ドライブが5G加速の性能ですから、移動不能になるまで、上記の5倍の損傷に耐えられます。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
       上記の5倍 探知機−45回  燃料−−55回  兵器−275回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
       上記の5倍          燃料−−55回  兵器−165回 

 ブランクウェル型の各部の耐久力は、探知機=10燃料=43〜100(補給状態によります)、兵器=275ですので、燃料不足の状態で戦闘を始めてしまうか、粒子加速砲で袋叩きにされる以外、移動不能になるよりも先に戦闘不能になることはないでしょう。

 しかし、上記の状態(通常ドライブ=5回、探知機=45回、燃料=55回、兵器=275回の損傷を受けた状態)になるまで、ブランクウェル型は、180回の損傷に耐えています。
 180回の損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲180回Tクラスの粒子加速砲18回の命中を与える必要があるのです。

 ちなみに、本当は次回に語るネタだったのですが、ブランクウェル型が「主砲火力」を喪失する(主砲の攻撃力が9以下になる)までの兵器損傷は、120回が必要です。
 Hクラスの粒子加速砲79回Tクラスの粒子加速砲8回の命中に相当しますので、戦艦の耐久力としては、十分な性能だと言えるのではないでしょうか。


 ここから先は、再投稿時の加筆分です。

 ブランクウェル型戦艦は、主砲火力がKになるまで50回、F以下になるまで78回の兵器損傷に耐えています。
 50回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲33回Tクラスの粒子加速砲4回核ミサイル55回の命中が必要でした。
 また、78回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲51回Tクラスの粒子加速砲6回核ミサイル85回の命中が必要でした。




装甲DMが11(ノリキアン型)の場合


 早くも、バトルライダーの登場です。
 船体サイズが小さいので、致命的損傷を受けやすいとか、砲塔群の数が少ないとかの問題点はありますが、それなりに、良い設計がなされていました。

 まず、外部損傷表で「通常ドライブ−1の損傷を受ける心配がありません。
 通常ドライブの損傷を受けなければ、移動力が下がることもありえませんので、最後まで「移動力6」による高い回避能力を保ち続けることが出来ます。

 ノリキアン型が「通常ドライブ−1」の損傷を受けることはあり得ないのですが、このままでは評価基準が定まりません。
 そこで、前項のブランクウェル型と同じ数だけ命中を受けた場合に、バトルライダーがどれだけ損傷を受けるのか、期待値を求めました。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
             探知機−−6回  燃料−−10回  兵器−−55回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
                      燃料−−10回  兵器−−29回 

 前項のブランクウェル型戦艦と比べて、探知機燃料の損傷回数は減少しているものの、「外部損傷表の兵器損傷」が、ひとつも減少していません。
 残念なことですが、他の損傷要素が減っていることを思って、納得するしかないようです。

 ノリキアン型の各部の耐久力は、探知機=10燃料=100(燃料満載で出撃すると考えています)、兵器=90です。
 粒子加速砲(Aクラス以上)の場合は上記の1.6倍、核ミサイルの場合は3.1倍の命中で、ノリキアン型戦闘不能の状態に陥ります。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
      上記の1.6倍  探知機−-10回  燃料−−16回  兵器−−88回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
      上記の3.1倍           燃料−−31
回  兵器−−90回 

 上記の状態(探知機=0〜10回、燃料=16〜31回、兵器=90回の損傷を受けた状態)になるまで、ノリキアン型は、粒子加速砲58回核ミサイル112回の損傷に耐えています。
 つまり戦闘不能になるまで、Hクラスの粒子加速砲58回Tクラスの粒子加速砲10回の命中を与える必要があると判明しました。
 核ミサイルの場合は、112回になります。

 ノリキアン型が「主砲火力」を喪失する(主砲の攻撃力が9以下になる)までの兵器損傷は、72回です。
 Hクラスの粒子加速砲45回Tクラスの粒子加速砲6回の命中が、必要になりました。

 船体サイズが戦艦の10分の1しかない、「小さなバトルライダーだから、耐久力が無い」とは言えないようです。


 ここから先は、再投稿時の加筆分です。

 ノリキアン型バトルライダーは、主砲火力がKになるまで15回、F以下になるまで42回の兵器損傷に耐えています。
 15回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲10回Tクラスの粒子加速砲2回核ミサイル19回の命中が必要でした。
 また、42回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲28回Tクラスの粒子加速砲4回核ミサイル53回の命中が必要でした。




装甲DMが12(コーキラク型)の場合


 ブランクウェル型よりも装甲DMが2だけ多い、コーキラク型戦艦について考察します。

 コーキラク型も、外部損傷表で「通常ドライブ−1の損傷を受ける心配がありません。
 そこで比較のため、ブランクウェル型と同じ数だけ命中を受けた場合、コーキラク型戦艦がどれだけの損傷を受けるのか、その期待値を求めました。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
             探知機−−3回  燃料−−−9回  兵器−−51回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
                      燃料−−−9回  兵器−−24回


 前項のブランクウェル型ノリキアン型と比べて、探知機燃料兵器の損傷回数は顕著に減少しています(兵器の減り方は小さいのですが)。

 コーキラク型の各部の耐久力は、探知機=10燃料=49〜100(燃料の補給状態による)、兵器=322です。
 粒子加速砲(Aクラス以上)の場合は上記の6.3倍、核ミサイルの場合は11.1倍の命中で、コーキラク型戦闘不能の状態に陥ります。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
      上記の6.3倍   探知機−19回  燃料−−57回  兵器−322回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
      上記の11.1倍           燃料−-100回  兵器−267回 

 上記の状態(探知機=0〜19
回、燃料=57〜100回、兵器=322回の損傷を受けた状態)になるまで、コーキラクは、粒子加速砲228回核ミサイル400回の損傷に耐えています。
 つまり戦闘不能になるまで、Hクラスの粒子加速砲228回Tクラスの粒子加速砲35回の命中を与える必要がありました。
 核ミサイルの場合は、戦闘不能になるよりも先に、燃料の全損移動/戦闘不能になりますが、それまでに
400回の命中
を与える必要があります。

 コーキラク型が「主砲火力」を喪失する(主砲の攻撃力が9以下になる)までの兵器損傷は、やはり120回が必要で、Hクラスの粒子加速砲85回Tクラスの粒子加速砲13回核ミサイル180回の命中に相当します。


 ここから先は、再投稿時の加筆分です。

 コーキラク型戦艦は、主砲火力がKになるまで50回、F以下になるまで78回の兵器損傷に耐えています。
 50回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲3
6回Tクラスの粒子加速砲5回核ミサイル75回の命中が必要でした。
 また、78回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲55回Tクラスの粒子加速砲8回核ミサイル117回の命中が必要でした。




装甲DMが15(タイグレス型)の場合


 CT「宇宙海軍」のルールで最高の装甲を備えたタイグレス型です。装甲DM=15ですので、ほとんど外部損傷を受けることがありません。「探知機−1」の損傷を受けることすら、あり得なくなったのです。

 それでも比較するため、今までの方法と同様に、タイグレス型がどれだけの損傷を受けるか、期待値を求めました。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
                      燃料−−−3回  兵器−−28回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
                      燃料−−−3回  兵器−−12回


 計算することが嫌になるくらい、損傷回数が激減しています。
 タイグレス型の各部の耐久力は、探知機=10燃料=43〜100(燃料の補給状態による)、兵器=602です。
 粒子加速砲(Aクラス以上)の場合は上記の21.5倍、核ミサイルの場合は33.3倍の命中で、タイグレス型戦闘不能の状態に陥ります。
 この考察で初めてのことですが、兵器すべてを失うよりも先に、燃料タンクがすべて空になる(燃料に100回以上の損傷を受ける)という状況が発生しました(再計算をしてみたところ、核ミサイルコーキラク型を攻撃した場合にも、発生していることが分かりました)。
 ジャンプの直後で、燃料タンクが半分以下の場合は、移動/戦闘不能になってしまうタイミングが早まります。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
      上記の21.5倍            燃料−−65回  兵器−602回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
      上記の33.3倍           燃料−-100回  兵器−400回 

 上記の状態(
燃料=65〜100回、兵器=400〜602回の損傷を受けた状態)になるまで、タイグレス型粒子加速砲774回核ミサイル1,200回の損傷に耐えています。
 考察を進めることが虚しくなってきましたが、タイグレス型を中間子砲以外の手段で移動/戦闘不能にしようと思うならば、Hクラスの粒子加速砲774回Tクラスの粒子加速砲194回核ミサイル1,200回の命中を与えなければならないということです。

 タイグレス型が「主砲火力」を喪失する(主砲の攻撃力が9以下になる)までの兵器損傷は、119回が必要です。
 Hクラスの粒子加速砲153回Tクラスの粒子加速砲39回核ミサイル357回の命中に相当しました。


ここから先は、再投稿時の加筆分です。

 タイグレス型戦艦は、主砲火力がKになるまで50回、F以下になるまで78回の兵器損傷に耐えています。
 50回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲65回Tクラスの粒子加速砲16回核ミサイル150回の命中が必要でした。
 また、78回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲100回Tクラスの粒子加速砲25回核ミサイル234回の命中が必要でした。




装甲DMが6(デンドリーン級)の場合


 再投稿時に、MAG様設計のデンドリーン級巡洋艦と、シャンテニ級バトルライダーに関する考察を追加しました。
 装甲DMは10も要らないという結論が出そうで、とても不安です。

 例のごとく、36回の損傷判定でどれだけの種類の損傷を受けるのか、下記に期待値を示しました。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
  通常ドライブ−7回  探知機−−21回  燃料−−15回  兵器−−52回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
  通常ドライブ−7回  探知器−−−3回  燃料−−15回  兵器−−53回 

 デンドリーン級の通常ドライブは3Gですから、粒子加速砲でも、核ミサイルでも、16回の損傷で移動不能になってしまいます。

 巡洋艦移動不能になるまでに受ける、通常ドライブ以外の損傷期待値は、以下の通りでした。
粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
            探知機−−9.33回  燃料−−6.67回  兵器−23.11回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
            探知器−−1.33回  燃料−−6.67回  兵器−23.56回

 デンドリーン級は、Hクラスの粒子加速砲6回Tクラスの粒子加速砲2回核ミサイル16回の命中を受けると、移動不能に陥ることが分かりました。
 しかし、デンドリーン級移動不能になる頃には、主砲火力もK以下に低下していますので、非常にバランスの取れた設計だと評価できます。


 また、デンドリーン級巡洋艦は、主砲火力がKになるまで19回、F以下になるまで55回の兵器損傷に耐えています。
 19回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲5回Tクラスの粒子加速砲1回核ミサイル13回の命中が必要でした。
 また、55回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲13回Tクラスの粒子加速砲3回核ミサイル38回の命中が必要でした。




装甲DMが9(シャンテニ級)の場合


 シャンテニ級バトルライダーが、36回の損傷判定でどれだけの種類の損傷を受けるのか、下記に期待値を示しました。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
  通常ドライブ−2回  探知機−−12回  燃料−−12回  兵器−−55回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
            通常ドライブ−2回  燃料−−12回  兵器−−39回 

 シャンテニ級の通常ドライブは6Gですから、粒子加速砲でも核ミサイルでも、移動不能になるまで、108回の損傷に耐えられます。

 移動不能になるまでに受ける、通常ドライブ以外の損傷は、以下の通りでした。
粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
             探知器−−36回  燃料−−36回  兵器−165回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
                       燃料−−36回  兵器−117回

 シャンテニ級は、Hクラスの粒子加速砲108回Tクラスの粒子加速砲11回核ミサイル108回の命中を受けると、移動不能に陥ります。
 実際の戦闘では、それよりも先に主砲火力を喪失するか、戦闘不能になっていることでしょう。
 私としては非常に残念な結果ですが、(バトルライダーを含む)戦闘艦の移動力を維持するために必要な装甲DMで十分だ、ということが言えてしまいます。
 ここに至って、装甲DMの戦闘艦も試作を行い、その耐久力を評価すべきだと思い付きました。


 また、シャンテニ級は、主砲火力がKになるまで17回、F以下になるまで49回の兵器損傷に耐えています。
 19回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲12回Tクラスの粒子加速砲2回核ミサイル16回の命中が必要でした。
 また、49回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲32回Tクラスの粒子加速砲4回核ミサイル46回の命中が必要でした。




装甲DMが8の場合


 「再投稿時の結論」を書きながら、装甲DM7と8の戦闘艦の損傷はどうなるのだろうかと、疑問を感じました。
 生憎と、私の手元に装甲DM7と8の戦闘艦は持ち合わせていません。
 そこで、デンドリーン級巡洋艦シャンテニ級バトルライダー装甲値だけを7と8に変えて、評価を行なってみました。

 デンドリーン級巡洋艦の重装甲化は、コストアップと移動力の低下を引き起こしますので、重装甲に見合うメリットがあるか分かりませんが、それを判定する結果が出れば良いと考えています。
 将来、私が設計する巡洋艦のための、試金石にもなるでしょう。

 シャンテニ級バトルライダーの場合は、軽装甲化になりますから、その結果はコストダウンと軽量化でした。
 今までの考察結果から考えて、MAG様の設計は豊富な実戦結果に基づくノウハウの結晶だと思えます。
 それを私が弄繰り回しても、バランスの壊れた駄作にしかならないような気もしますが、MAG様の
ノウハウを明らかにする(私が理解できるようにする)ことが目的ですので、良しとしました。


装甲DM=8の場合

 36回の損傷判定でどれだけの種類の損傷を受けるのか、下記に期待値を示します。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
  通常ドライブ−3回  探知機−−15回  燃料−−13回  兵器−−55回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
  通常ドライブ−3回  探知器−−−1回  燃料−−13回  兵器−−45回 


 デンドリーン級の通常ドライブは3Gですから、粒子加速砲でも、核ミサイルでも、36回の損傷で移動不能になってしまいます。

 移動不能になるまでに受ける、通常ドライブ以外の損傷は、以下の通りでした。
粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
             探知機−−15回  燃料−−13回  兵器−−55回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
             探知器−−−1回  燃料−−13回  兵器−−45回

 デンドリーン級は、Hクラスの粒子加速砲36回Tクラスの粒子加速砲4回核ミサイル36回の命中を受けると、移動不能に陥ることが分かりました。


 また、デンドリーン級は、主砲火力がKになるまで19回、F以下になるまで55回の兵器損傷に耐えています。
 19回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲13回Tクラスの粒子加速砲2回核ミサイル16回の命中が必要でした。
 また、55回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲36回Tクラスの粒子加速砲4回核ミサイル44回の命中が必要でした。


 シャンテニ級の通常ドライブは6Gですから、粒子加速砲でも核ミサイルでも、移動不能になるまで、72回の損傷に耐えられます。

 移動不能になるまでに受ける、通常ドライブ以外の損傷は、以下の通りでした。
粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
             探知器−−30回  燃料−−26回  兵器−110回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
             探知器−−−2回  燃料−−13回  兵器−−90回

 シャンテニ級は、Hクラスの粒子加速砲72回Tクラスの粒子加速砲7回核ミサイル72回の命中を受けると、移動不能に陥ります。


 また、シャンテニ級バトルライダーは、主砲火力がKになるまで17回、F以下になるまで49回の兵器損傷に耐えています。
 19回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲12回Tクラスの粒子加速砲1回核ミサイル14回の命中が必要でした。
 また、49回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲32回Tクラスの粒子加速砲3回核ミサイル40回の命中が必要でした。




装甲DMが7の場合


装甲DM=7の場合

 36回の損傷判定でどれだけの種類の損傷を受けるのか、下記に期待値を示します。

粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
  通常ドライブ−5回  探知機−−18回  燃料−−14回  兵器−−55回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
  通常ドライブ−5回  探知器−−−2回  燃料−−14回  兵器−−48回 


 デンドリーン級の通常ドライブは3Gですから、粒子加速砲でも、核ミサイルでも、22回の損傷で移動不能になってしまいます。

 移動不能になるまでに受ける、通常ドライブ以外の損傷は、以下の通りでした。
粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
              探知機−11.0回  燃料−8.56回  兵器−33.6回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
              探知器−1.22回  燃料−8.56回  兵器−29.3回

 デンドリーン級は、Hクラスの粒子加速砲11回Tクラスの粒子加速砲2回核ミサイル22回の命中を受けると、移動不能に陥ることが分かりました。


 また、デンドリーン級巡洋艦は、主砲火力がKになるまで19回、F以下になるまで55回の兵器損傷に耐えています。
 19回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲7回Tクラスの粒子加速砲1回核ミサイル15回の命中が必要でした。
 また、55回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲18回Tクラスの粒子加速砲3回核ミサイル42回の命中が必要でした。


 シャンテニ級の通常ドライブは6Gですから、粒子加速砲でも核ミサイルでも、移動不能になるまで、44回の損傷に耐えられます。

 移動不能になるまでに受ける、通常ドライブ以外の損傷は、以下の通りでした。
粒子加速砲(Aクラス以上の主砲)で攻撃を受けた場合
              探知器−22.0回  燃料−17.1回  兵器−67.2回

ミサイル(核弾頭を使用した時に限る)で攻撃を受けた場合
              探知器−2.44回  燃料−17.1回  兵器−58.7回

 シャンテニ級は、Hクラスの粒子加速砲22回Tクラスの粒子加速砲4回核ミサイル44回の命中を受けると、移動不能に陥ります。


 また、シャンテニ級バトルライダーは、主砲火力がKになるまで17回、F以下になるまで49回の兵器損傷に耐えています。
 19回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲6回Tクラスの粒子加速砲1回核ミサイル13回の命中が必要でした。
 また、49回の兵器損傷を与えるためには、Hクラスの粒子加速砲16回Tクラスの粒子加速砲3回核ミサイル37回の命中が必要でした。




結論


 ブランクウェル型コーキラク型タイグレス型の各戦艦と、ノリキアン型バトルライダーに関して、装甲DMと損傷の関係を考察してきました。
 以下にもう一度、戦闘不能になるまでの命中回数主砲火力を失うまでの命中回数をまとめてみます。

 

 

主砲火力を失う

戦闘不能になるまでの

 

 

までの命中回数

命中回数

 

 

粒子加速砲

ミサイル

粒子加速砲

ミサイル

 

 

Tクラス

Hクラス

核弾頭

Tクラス

Hクラス

核弾頭

ブランクウェル型

装甲DM=10

8

79

131

18

180

300

ノリキアン型

装甲DM=11

6

45

90

10

58

112

コーキラク型

装甲DM=12

13

85

180

35

228

400

タイグレス型

装甲DM=15

39

153

357

194

774

1,200

 戦闘不能になるまでの命中回数は、船体の大きさや砲塔数の多さよりも、装甲の厚さに影響される言えるようです。

 主砲火力を失うまでの命中回数は、船体の大きさに影響されます
 どんな船でも主砲は1門しか積めませんが、副砲や砲塔群の数は、船体の大きさに比例して積めるためでしょう。

 装甲が厚くなるほど、粒子加速砲による追加損傷が減ってしまうので、Tクラスの粒子加速砲を使うメリットがなくなってしまいます。
 どうせ致命的損傷を与えられないのならば、Tクラス1門より、Hクラス多数を用意した方が、効果は高いことになりました。

 タイグレス型戦艦は、攻撃力9のミサイル副砲を430門も装備していますので、戦闘不能になるその直前まで、残存火力は脅威的だと言えます。
 しかし、これほど外部損傷に対して強いのですから、中間子砲の矢面に立たせることは賢明と思えません。
 せっかく多くの予算を注いで、これほどの防御力(耐久力)を付けたのに、中間子砲の一撃で破壊されてはもったいなすぎます。
 タイグレス型対ゾダーンではなく、対ヴァルグル/ソードワールズに対して用いるべき、新造当初からの二級戦力なのではないでしょうか。


2008.06.16 初投稿




再投稿時の結論


 主砲火力がK以下F以下になるということは、つまり、その戦艦(あるいはバトルライダー巡洋艦)が、敵主力艦に対する攻撃力を失うということです。
 その考えに沿ってブランクウェル型コーキラク型タイグレス型の各戦艦と、デンドリーン級巡洋艦ノリキアン型シャンテニ級バトルライダーに関して、装甲DMと損傷の関係を考察してきました。
  
 

命中1回ごとの

命中1回ごとの

兵器損傷−期待値

通常ドライブ損傷−期待値

艦の形式名

装甲DM

粒子加速砲

ミサイル

粒子加速砲

ミサイル

Tクラス

Hクラス

核弾頭

Tクラス

Hクラス

核弾頭

デンドリーン級

18.78

4.33

1.47

2.528

0.583

0.194

 

18.33

3.06

1.33

1.667

0.278

0.139

 

16.81

1.53

1.25

0.917

0.083

0.083

シャンテニ級

15.28

1.53

1.08

0.556

0.056

0.056

ブランクウェル型

10

13.75

1.53

0.92

0.250

0.028

0.028

ノリキアン型

11

12.22

1.53

0.81

なし

なし

なし

コーキラク型

12

9.92

1.42

0.67

なし

なし

なし

タイグレス型

15

3.11

0.78

0.33

なし

なし

なし


 兵器損傷の期待値は、装甲DM8〜12の範囲で、大きな差異がありません。
 装甲DM7以下の、粒子加速砲Hクラスの期待値が大きい原因は、装甲DMが少ないため、Hクラスの損傷回数9回を、1回以下に減らせないことにありました。
 損傷判定1回当たりの期待値なら、1.53(装甲DM8)と1.44(同7)ですから、逆に小さくなっているとも言えるのですが。

 粒子加速砲Tクラスにおける兵器損傷の期待値は、Tクラスの損傷回数19回から、装甲DMを引いた数値にほぼ比例していました。
 タイグレス型は、非常識な重装甲戦艦ですから例外です。

 核ミサイルの場合は、損傷回数が1回で決まっていますから、損傷の期待値は装甲DMが小さくなるほど、大きくなっていきます。

 通常ドライブ損傷の期待値は、装甲DMが10以下になると現われ始めます。
 装甲DM6〜7の範囲になると、一気に大きな数字になってしまいますので、一撃で移動不能に陥る可能性も高くなります。


 

主砲火力がK以下に

主砲火力がF以下に

なるまでの命中回数

なるまでの命中回数

艦の形式名

装甲DM

粒子加速砲

ミサイル

粒子加速砲

ミサイル

Tクラス

Hクラス

核弾頭

Tクラス

Hクラス

核弾頭

デンドリーン級

13

13

38

デンドリーン級

15

18

42

シャンテニ級

13

16

37

デンドリーン級

13

16

36

44

シャンテニ級

12

14

32

40

シャンテニ級

12

16

32

46

ブランクウェル型

10

33

55

51

85

ノリキアン型

11

10

19

28

53

コーキラク型

12

36

75

55

117

タイグレス型

15

16

65

150

25

100

234

 ブランクウェル型コーキラク型タイグレス型の各戦艦の数値と、デンドリーン級巡洋艦ノリキアン型シャンテニ級バトルライダーの数値は、大きく異なっていますが、これは搭載している主砲クラスによる差異です。
 戦艦はTクラス(損傷回数19回)の主砲、巡洋艦とバトルライダーはNクラス(損傷回数14回)の主砲を搭載しているのですから、それがKクラス(損傷回数11や、Fクラス(損傷回数7へ低下するまでの耐久力を、単純に比較することが間違っていました。
  TクラスKクラス損傷回数−8)、TクラスFクラス損傷回数−12
  NクラスKクラス損傷回数−3)、NクラスFクラス損傷回数−7
 純粋に兵器損傷に対する耐久力を比較するのであれば、戦艦(搭載主砲はTクラス)の主砲火力がKクラスへ低下するまでの損傷と、巡洋艦(およびバトルライダー、搭載主砲はNクラス)の主砲火力がFクラスへ低下するまでの損傷とを、比較するべきでしょう。
 この表の数値をそのまま評価するなら、戦艦Tクラスの主砲を搭載しているので、主砲火力が低下するまでの損傷回数が多い(つまり、耐久力が高い)という、当たり前の結論しか導けまません。

 シャンテニ級装甲DM=9)とノリキアン型装甲DM=11)、バトルライダー同士の比較で、Hクラス粒子加速砲に対する耐久力が、より重装甲である筈のノリキアン型が低い理由は、設計の違いだと思われます。
 ノリキアン型は、搭載された砲塔群の数が少ないため(船体サイズが1千トンだけノリキアン型の方が大きい)、兵器損傷に対する耐久力が低いのです。
 砲塔群数が少ないということは、探知/追跡性能も悪いということになるでしょう(考察7「ピケット1」にて判明しました)。

 結論としては、戦艦およびバトルライダー装甲DMで十分だと分かりました。
 設計によっては、でも足りるかも知れません。

 巡洋艦については、装甲DM7以下のデータをさらに考察し、加速能力や移動力との兼ね合いから決定しなければならないでしょう。
 データが足りませんので、今回は結論を保留します。


2008.07.31 2回目の投稿 主砲火力の喪失について再考
        デンドリーン級巡洋艦、シャンテニ級バトルライダーの考察を追加