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The Best Weapon |
最強兵器 決定戦 第21回 (ミサイル1) |
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TRAVELLER |
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百発百中の砲1門は、 |
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ゾダーンの核中和装置は、最大が防御力6であること。 テックレベルの格差によって、命中判定と突破判定に、DM+1が得られることなどから、帝国の核ミサイルは、ほぼ全ての攻撃力で有効です。 唯一の例外が、大型戦闘艇の武装でした。 攻撃力2の核ミサイルだけは、ゾダーンの核中和装置を突破できません。 帝国の主要な副武装である50トンのミサイル副砲は、ゾダーンのバトルライダーに対して、遠距離で70%の有効率を持っています。 表2 核ミサイルの有効率(ゾダーンが、帝国のバトルライダーを攻撃した場合) |
反対に、ゾダーンの核ミサイルは、帝国のバトルライダーを攻撃した場合、ほとんど有効率を持ちません。 最大の攻撃力を持つ100トン副砲であっても、有効率はわずか6.9%。 帝国がゾダーンを攻撃した場合と比べて、10分の1しかないのです。 この差異の原因は、帝国の装備する核中和装置が、3レベル高い9の防御力を持っていること。 テックレベルの格差によって、命中判定と突破判定に、DM−1が与えられること、などにあると思われます。 攻撃力7以下の核ミサイルは、防御力9の核中和装置を突破できないのですから、核中和装置の効果に比べれば、移動力6の影響は小さなものに過ぎませんでした。 表3 核ミサイルの有効率(ゾダーンが、帝国の巡洋艦を攻撃した場合) |
ゾダーンの核ミサイルは、帝国の巡洋艦を攻撃した場合、移動力の関係で、有効率はほぼ2倍になります。 それでも、有効率は13.9%なのですが。 以上3パターンで核ミサイルの有効率を比較すると、以下のようになりました。 表4 核ミサイルの有効率(上記3パターンの比較:遠距離) |
帝国の戦闘艦艇が、ゾダーンのバトルライダーに対して、船体1万トン(武器設置点100個分)のミサイルを用いて攻撃する場合、最も効率的な配置は、100トンの副砲10基でした。 しかし、次点の50トン副砲と比べて、突破期待値の差はわずかですから、占有容積やミサイル消費を半分にできる50トン副砲を用いた方が、様々な点で有利ではないかと思います。 ゾダーンのバトルライダーに搭載するミサイルとしては、100トン、あるいは、50トンの副砲以外、選択肢は有り得ません。 攻撃力7以下の核ミサイルは、帝国の核中和装置を突破できないためです。 それにしても、有効率が(バトルライダーを攻撃した場合は)10分の1、(巡洋艦を目標にしても)5分の1という大きなギャップは、大問題です。 |
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表5は、ゾダーンのバトルライダー(装甲DM=8)を、核ミサイルで攻撃した時の損傷期待値です。 |
表6は、帝国のバトルライダー(装甲DM=9)を、核ミサイルで攻撃した時の損傷期待値です。 |
ゾダーンが核ミサイルを用いた場合は、命中率と防御突破率で優る100トン副砲が、最も多くの兵器損傷を与えています。 |
兵器損傷は防御突破率が9+以上の条件で、燃料損傷は防御突破率が7+以上の条件で、非核弾頭ミサイルの方が、より多くの損傷を与えられました。 もっとも探知器損傷と通常ドライブ損傷は、核ミサイルでなければ与えられません。 しかし、核中和装置の防御を突破しなければならないことを考えると、核ミサイルを使うまでもないように思えます。 例えば、帝国のデンドリーン級軽巡洋艦に通常ドライブの損傷を与えて、移動不能にするためには、3回の通常ドライブ損傷が必要です。 100トンのミサイル副砲は、核中和装置の防御突破率が10+ですから、36発の命中を与えても、通常ドライブの損傷回数は1.2回でした。 3回の通常ドライブ損傷のためには、90発の命中が必要になるのです。 100トンのミサイル副砲は、巡洋艦を目標にした場合、命中率が5+ですから、90発を命中させるためには、108回のミサイル攻撃が必要になりました。 108基のミサイル副砲ですから、武器設置点は1,080個が必要です。 その一方、同じ数の武器設置点1,080個を使用して、攻撃力3のミサイル砲塔ならば1,080砲塔群を装備できます。 その命中率は8+ですから、450発が命中しました。 攻撃力7以下の核ミサイルが、核中和装置の防御を突破することは出来ませんから、非核弾頭のミサイルを使用します。 450発の非核弾頭ミサイルによる損傷期待値は、兵器損傷が262回と、燃料損傷が112回。 巡洋艦はすべての兵器を失って戦闘不能になりますし、同時に、すべての燃料も失いましたから、行動不能です。 通常ドライブに損傷を与えるまでもなく、巡洋艦は逃げられない状態に陥りました。 目標艦の回避能力(移動力)と、防御力(装甲DM)に左右されることですが、副砲と核ミサイルの存在意義が、次々と失われてきたように思います。 表9 核ミサイルと、非核弾頭ミサイルの兵器損傷期待値 (装甲DM=6の巡洋艦を攻撃した場合) |
ゾダーンのバトルライダーが、帝国の巡洋艦をミサイルで攻撃した場合も、命中期待値のもっとも大きなミサイルは、三連架砲塔1基(攻撃力3)のミサイル砲塔群100個でした。 兵器損傷の期待値は24.3。 帝国の核ミサイル8.8に対して、初めて数値を上回りました。 |
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兵器損傷の期待値だけしか計算していませんが、三連架砲塔1基(攻撃力3)のミサイル砲塔群が、最も多くの兵器損傷を与えられると判明しました。 |
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重装甲(装甲DM=8)のバトルライダーを目標にしているため、主砲の特典、攻撃力が9を超えた分だけ増える追加損傷の効果も、ほとんどありません。 損傷表を使う回数は、Tクラスの粒子加速砲でも11回、Pクラスで7回、Hクラスで1回だけでした。 外部損傷表と放射線損傷表の2つを使いますので、実際の損傷数は、上記の2倍だと考えておけば良いでしょう。 損傷期待値は、最大火力のTクラスでも兵器損傷16.8回、燃料損傷4.0回、探知器損傷4.6回、通常ドライブ0.9回です。 核ミサイルの場合、命中と防御突破を合わせて、7割が有効になりました。 7発の核ミサイルが1回ずつ、外部損傷と放射線損傷を使うわけですから、合計14回の損傷です。 兵器損傷8.8回、燃料損傷2.5回、探知器損傷0.2回、通常ドライブ0.6回の損傷を期待できました。 粒子加速砲のPクラスとほぼ同じ損傷期待値ですが、兵器損傷と探知機損傷が若干少ないのは、放射線損傷表でDM+6を得られないためでしょう。 最後に非核弾頭のミサイルですが、命中率は6+ですので、100砲塔群の内72発が命中します。 外部損傷表を72回使った結果は、兵器損傷32.1回と、燃料損傷10.0回。 探知器損傷と通常ドライブ損傷は与えられませんが、Tクラスの粒子加速砲に比べて2倍も多くの兵器損傷と燃料損傷を与えていました。 逆に考えると、武器設置点50個分のミサイル砲塔があれば、Tクラスの粒子加速砲と同じだけの壁損傷を与えられるということです。 こういう数字を見てしまうと、粒子加速主砲の存在価値にまで、疑問を抱いてしまいますね。 表12 ゾダーンが使用する粒子加速砲の損傷期待値(ミサイルとの比較) |
ゾダーンが使用する粒子加速砲の命中率は、帝国が使用する粒子加速砲に比べて半分前後しかありませんので、損傷期待値もほぼ半分になります。 これはコンピュータのモデル差もありますが、最大の原因は目標の持つ移動力の違いにありました。 目標の移動力が大きい場合、もともとの命中率が高い粒子加速砲は、移動力の影響が小さくて済むのですが、攻撃力の低いミサイルはもともとの命中率も低いため、移動力の影響を大きく受けてしまうのです。 その結果が、表12に現われました。 ゾダーンの粒子加速砲(Sクラス)と、同じ数の兵器損傷を与えようとするならば、核ミサイルの場合で100トン副砲を124基(武器設置点1,240個分)、非核弾頭ミサイルの場合で三連架砲塔を360基(武器設置点360個分)装備しなければならないのです。 武器設置点1,240個を設けるためには、船体12万4千トンが、武器設置点360個のためには、船体3万6千トンが必要です。 こうして比較すると、粒子加速砲がとても有り難い兵器だと思えてきました。 帝国の粒子加速砲はミサイルに見劣りするため、存在理由もありませんが、ゾダーンの粒子加速砲はミサイルが頼りにならないため、存分に活躍できるのです。 念のため、帝国の巡洋艦(装甲DM=6、移動力3)を攻撃する場合の損傷期待値も計算してみました。 表13 ゾダーンが使用する粒子加速砲の損傷期待値(ミサイルとの比較) |
再び、非核弾頭のミサイルが兵器損傷と燃料損傷の期待値で、優勢になりました。 ゾダーンが、帝国の巡洋艦を攻撃する場合、粒子加速砲よりも非核弾頭のミサイルを用いた方が、効率的なのです。 ひょっとしたら帝国のバトルライダーのように、装甲DM=9と移動力6を両立させていること自体が、極めて特殊な例外だと考えるべきかも知れません。 そんな特殊なバトルライダーを仮想敵にしなければならないゾダーンは、大変です。 他に選択の余地はないのですが。 |
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