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The Best Weapon |
最強兵器 決定戦 第23回 (防御兵器 5) |
MEGA
TRAVELLER |
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大口径砲の利点に射程の長さが無ければ、 |
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ミサイルと防御兵器 |
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上記のように、目標艦からの防御射撃が全く行なわれないのであれば、三連架砲塔1基(攻撃力3)のミサイル砲塔が、最も多くの損傷(兵器損傷と燃料損傷)を与えられます。 このミサイル攻撃に対して、目標艦が防御射撃を行なった場合は、防御突破数が以下のように小さくなりました。 表2 散乱砂砲による防御射撃の効果 |
攻撃力3の砲塔群100基によるミサイル攻撃は、およそ8.3発が命中します。 その8.3発を効率良く防御できる散乱砂砲は、防御力4の砲塔群50個でした(突破数が、最小の0.3です)。 念のために計算したところ、砲塔群200基によるミサイル攻撃は、16.7発が命中して、突破数は3.3。 砲塔群400基によるミサイル攻撃は、33.3発が命中して、15.4発が突破します。 低い防御力でも、多数の砲塔群による防御射撃は、意外と効果的でした。 その一方で、攻撃力Aのミサイルが命中した場合、防御力4の散乱砂砲では防御効果をほとんど発揮できません。 攻撃力Aのミサイルに対して効率的な防御が可能な散乱砂砲は、30門の散乱砂砲をまとめた防御力9の散乱砂砲です(それでも4.2発中3.4発が突破してしまいます)。 攻撃力の大きいミサイルを散乱砂砲で防御するためには、防御力の大きい散乱砂砲を用意しなければならりませんが、それらの砲塔群は、数を用意できません。 数を用意できなければ、攻撃力の小さな、多数のミサイルで攻撃された場合、あっという間に防御兵器が飽和してしまうかも知れません。 砲塔群の配置は、ずいぶんと難しい選択問題になりました。 表3 ビーム・レーザーによる防御射撃の効果 |
ビーム・レーザーによる防御射撃の効果は、散乱砂砲の場合と同じです。 攻撃力3のミサイルに対しては、三連架砲塔1基(攻撃力4)の砲塔群による防御が最も効率的ですが、攻撃力Aのミサイルに対しては、効果がありません。 三連架砲塔10基30門をまとめた、攻撃力9のビーム・レーザー砲塔群でも、あまり防御効果がありませんでした。 表4 フュージョン・ガンによる防御射撃の効果 |
フュージョン・ガンによる防御射撃は、単架砲塔1基の攻撃力が、攻撃力5と大きいだけに、とても効率的でした。 砲塔群200基によるミサイル攻撃は、突破数が1.21(散乱砂砲やレーザー兵器では3.3)。 砲塔群400基によるミサイル攻撃は、突破数が9.8(散乱砂砲やレーザー兵器では15.4でした)。 フュージョン・ガンによる防御射撃の効果は、散乱砂砲やレーザー兵器による場合のおよそ1.5倍に相当するようです(攻撃力3のミサイルに対してですが)。 しかしフュージョン・ガンを用いても、攻撃力Aのミサイル攻撃はなかなか防御できません。 散乱砂砲やビーム・レーザーの場合(4.2発中3.4発が突破)より少ないのですが、4.2発中2.9発が突破してしまいました。 表5 反重力砲による防御射撃の効果 |
反重力砲による防御射撃の特徴は、突破不可能なレベルの防御突破率にあります。 副砲から発射される、攻撃力Aのミサイルを確実に防御できる兵器は、反重力砲だけでした。 50トンの反重力副砲(攻撃力5)で、攻撃力Aのミサイルを防御することは、必ずしも保証できないのですが、それ以外ならば完璧です。 反重力砲の弱点は、副砲にしか設置できないため数を用意できないこと、ミサイル以外の兵器には使えないこと、以上の2つでしょう。 表6 ミサイルに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力3の非核弾頭ミサイル×100砲塔群、遠距離) |
散乱砂砲、ビーム・レーザー、フュージョン・ガン、どの兵器で防御射撃を行なっても、攻撃力3の砲塔群100基によるミサイル攻撃に対しては、有効な防御が行なえると判明しました。 唯一の例外は反重力砲による防御射撃です。 反重力砲の装備数と同じ、5発までのミサイルは完璧に防御できますが、砲塔群数の少なさからすぐに飽和して、6発以上のミサイルに対しては、無抵抗になってしまいました。 表7 ミサイルに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力Aの非核弾頭ミサイル×10砲塔群、遠距離) |
ところが、ゾダーン側が100トン副砲(攻撃力A)のミサイルで攻撃してきた場合、防御力4〜5の散乱砂砲、ビーム・レーザー、フュージョン・ガンは役に立ちません。 唯一、反重力砲による防御射撃だけが効果を持ち、命中した4.2発のミサイルを完璧に防御してくれます。 表8 ミサイルに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力Aの非核弾頭ミサイル×10砲塔群、遠距離) |
反重力砲に対抗するため、散乱砂砲、ビーム・レーザー、フュージョン・ガンも防御力(攻撃力)の大きな砲塔群に変えて、比較してみました。 若干の防御効果は見られるのですが、それでも反重力砲の突破数0.0と比べた場合、大きく見劣りします。 |
ビーム・レーザーと防御兵器 |
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上記のように、目標艦からの防御射撃が全く行なわれないのであれば、三連架砲塔1基(攻撃力4)のビーム・レーザー砲塔が、最も多くの損傷(兵器損傷と燃料損傷)を与えられます。 このビーム・レーザー攻撃に対して防御射撃を行なった場合、防御突破数と損傷期待値が、大きく減少しました。 表10 散乱砂砲による防御射撃の効果 |
攻撃力4の砲塔群100基によるビーム・レーザー攻撃は、2.8発が命中します。 ビーム・レーザーの命中率が低いため分かりにくいのですが、その2.8発を効率良く防御できる散乱砂砲は、防御力4の砲塔群50個でした。 防御を突破できるレーザー攻撃は皆無であり、突破数は0.0になっています。 砲塔群 200基によるレーザー攻撃は、5.6発が命中しても、突破数0.0。 砲塔群 400基によるレーザー攻撃は、11.1発が命中して、突破数1.0。 砲塔群1,000基によるレーザー攻撃は、27.8発が命中して、突破数10.8。 命中率の低さから、散乱砂砲によるレーザー兵器の防御は、非常に効果的です。 砲塔群400基による集中攻撃を受けても、防御兵器は飽和していません。 この損傷期待値は、命中率の良い近距離でのレーザー攻撃での数値ですから、遠距離攻撃であれば、命中期待値も小さくなりますし、それに比例して損傷期待値も小さくなります。 命中弾数が少ないのですから、効率良く防御されてしまうことは、明らかでした。 その一方で、ミサイルの場合と同じように、攻撃力9のビーム・レーザーが命中した場合、防御力4の散乱砂砲ではほとんど防御できません。 攻撃力9のビーム・レーザーに対して効率的な防御が可能な散乱砂砲は、30門の散乱砂砲をまとめた防御力9の散乱砂砲です(1.7発中の突破数0.3)。 砲塔群20基によるレーザー攻撃は、3.3発が命中して、突破数1.5。 砲塔群40基によるレーザー攻撃は、6.7発が命中して、突破数4.6。 砲塔群100基によるレーザー攻撃は、16.7発が命中して、突破数14.6。 防御力の高い散乱砂砲でも、攻撃力9のレーザー攻撃を防ぐことは困難であり、すぐに飽和してしまうことが分かりました。 表11 ビーム・レーザーに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力4のビーム・レーザー×100砲塔群、近距離) |
防御力4の散乱砂砲による防御射撃は、攻撃力4×100砲塔群のビーム・レーザー攻撃に対して、有効な防御が行なえます。 防御力9の散乱砂砲も、まだ飽和していません。 表12 ビーム・レーザーに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力9のビーム・レーザー×10砲塔群、近距離) |
防御力4の散乱砂砲による防御射撃は、攻撃力9×10砲塔群のビーム・レーザー攻撃に対して、効果がありませんでした。 防御力9の散乱砂砲ならば、有効な防御を行なえます。 しかし砲塔群数が少ないため、すぐに飽和してしまうでしょう。 表13 ビーム・レーザーに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力4のビーム・レーザー×400砲塔群、近距離) |
少し気になったので、より多くの砲塔群(400砲塔群)からビーム・レーザー攻撃を受けた場合の損傷期待値も、掲載しておきます。 ビーム・レーザーの命中率が低いため、命中数が少ないことに起因するのですが、400砲塔群からのレーザー攻撃を受けても、防御力4の散乱砂砲は飽和していません。 ビーム・レーザーが、対艦兵器として不向きであることを、暗示しているように思えます。 帝国のバトルライダー(移動力6)以外の目標ならば、もう少し有効な数値が出たと筈だと思うのですが。 |
フュージョン・ガンと防御兵器 |
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上記のように、目標艦からの防御射撃が全く行なわれないのであれば、複架砲塔2基(攻撃力6)のフュージョン・ガン砲塔が、最も多くの損傷(兵器損傷と燃料損傷)を与えられます。 しかし、フュージョン・ガンの真髄は対艦攻撃ではなく、対ミサイル向けの防御射撃にあると考えていますので、フュージョン・ガンの砲塔群は単架砲塔1基(攻撃力5)の砲塔群100個を想定しました。 フュージョン・ガン攻撃に対しては、散乱砂砲だけが防御射撃を行なえます。 表15 散乱砂砲による防御射撃の効果 |
攻撃力5の砲塔群100基によるフュージョン・ガン攻撃は、2.8発が命中します。 残念なことに、攻撃力5のフュージョン・ガン攻撃を効率良く防御できる散乱砂砲は、防御力4の砲塔群50個ではありません。 三連架砲塔4基、防御力7の散乱砂砲砲塔群12個が最も効率的でした。 防御力4の砲塔群50個と比べて、大きな差がある訳でもないのですが。 「エネルギー兵器は、散乱砂砲による防御を突破する際に+2のDMを得る」という特典が大きく効いています。 参考のため、併記しておきますが、 砲塔群200基によるフュージョン・ガン攻撃は、5.6発が命中して、突破数2.6。 砲塔群400基によるフュージョン・ガン攻撃は、11.1発が命中して、突破数7.5。 砲塔群1,000基によるフュージョン・ガン攻撃は、27.8発が命中して突破数23.4でした。 複架砲塔2基(攻撃力6)のフュージョン・ガン攻撃の場合は、 砲塔群100基による攻撃は、8.3発が命中して、突破数7.0。 砲塔群200基による攻撃は、16.7発が命中して、突破数15.4。 砲塔群500基による攻撃は、41.7発が命中して、突破数40.3となりました。 命中弾数と防御突破数を見ると、フュージョン・ガンの砲塔配置を上記の配置にしてみたくなりますが、実際にフュージョン・ガンの複架砲塔2基を対艦攻撃に使える機会は少ないでしょう。 早まってはいけません。 ミサイルやビーム・レーザーの場合と同じように、攻撃力9のフュージョン・ガンが命中した場合、防御力4の散乱砂砲ではまったく防御できません。 攻撃力9のフュージョン・ガンに対して防御が可能な散乱砂砲は、30門の散乱砂砲をまとめた防御力9の散乱砂砲ですが、あまり効果はありませんでした(1.7発中の突破数が1.0で、すでに飽和しています)。 砲塔群20基によるフュージョン・ガン攻撃は、3.3発が命中して、突破数2.5。 砲塔群40基によるフュージョン・ガン攻撃は、6.7発が命中して、突破数5.9。 砲塔群100基によるフュージョン・ガン攻撃は、16.7発が命中して突破数15.9。 表16 フュージョン・ガンに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力5のフュージョン・ガン×100砲塔群、近距離) |
攻撃力5のフュージョン・ガン攻撃に対しては、防御力4の散乱砂砲も、防御力9の散乱砂砲も有効です。 表17 フュージョン・ガンに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力6のフュージョン・ガン×50砲塔群、近距離) |
攻撃力6のフュージョン・ガン攻撃に対しては、防御力4も防御力9でも、散乱砂砲の防御率は一気に低下しました。 防御突破率が1つ上がっていることも影響していますが、命中弾数が増えていることも大きな要因です。 表18 フュージョン・ガンに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力9のフュージョン・ガン×10砲塔群、近距離) |
攻撃力9のフュージョン・ガン攻撃に対して、防御力4の散乱砂砲は防御効果を持ちません。 防御力9の散乱砂砲でも、ほとんど効果が無いようです。 |
粒子加速砲と防御兵器 |
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粒子加速砲は 上記のように、目標艦からの防御射撃を行なえません。 命中弾は、すべて損傷を与えることができます。 |
散乱砂砲の防御効果 |
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前回の考察でも掲載しましたが、いくつかのデータを加えて、再掲載しました。 攻撃側の兵器はミサイル(核ミサイルと非核弾頭ミサイル、攻撃力Aの100トン副砲10基と攻撃力3の砲塔群100)、ビーム・レーザー(攻撃力9の砲塔群10と攻撃力4の砲塔群100)、フュージョン・ガン(攻撃力9の50トン副砲10基と攻撃力6の砲塔群50)、粒子加速砲(攻撃力9の100トン副砲10基と攻撃力5の砲塔群8)の10種です。 ゾダーン海軍の艦艇が、帝国のバトルライダー(装甲DM=9、移動力6)を各種の兵器で攻撃した場合、表20のような損傷を与えることが期待できます。 前々回「ミサイル1」の考察から引きずっていますので、核ミサイルによって与えられる損傷期待値を、ひとつの基準として考えてみました。 核ミサイル(攻撃力9×10砲塔群)による損傷期待値は、兵器損傷0.8と、燃料損傷0.2、通常ドライブの損傷0.04です。 これを上回る損傷期待値を与えられる兵器は、非核弾頭ミサイル(攻撃力9×10砲塔群と攻撃力3×100砲塔群)、ビーム・レーザー(攻撃力4×100砲塔群)、フュージョン・ガン(攻撃力6×50砲塔群)、粒子加速砲(攻撃力9×10砲塔群)の5種だけでした。 その順位は非核弾頭ミサイル(攻撃力3)を筆頭に、粒子加速砲、非核弾頭ミサイル(攻撃力9)、フュージョン・ガン、ビーム・レーザーとなっています。 これだけを見るならば、帝国のバトルライダーに対して最も有効な砲塔群(主砲以外の兵器)は、非核弾頭ミサイルを使用する、単架砲塔1基(攻撃力3)の砲塔群多数だということになるでしょう。 表21 散乱砂砲(防御力4)による防御射撃の効果 |
ところが、散乱砂砲による防御射撃を考慮すると、損傷期待値は、表21のように、大きく変化します。 筆頭だった非核弾頭ミサイル(攻撃力3)は、ほぼ完全に防御されてしまいます。 粒子加速砲は防御射撃の影響を受けず、そのため、順位が2番目からトップに繰り上がりました。 3番目の非核弾頭ミサイル(攻撃力9)も、防御力4の散乱砂砲では防御効果がないため、2位に上がります。 4番目、5番目のフュージョン・ガン、ビーム・レーザーも大半が防御されてしまいました。 目標艦の防御兵器が飽和していない限り、小口径砲(低火力の副砲や砲塔群)による砲弾の嵐は、防御兵器で防がれてしまうのです。 表22 散乱砂砲(防御力9)による防御射撃の効果 |
防御力4×50砲塔群の散乱砂砲を、防御力9×5砲塔群に変えた場合の防御射撃の効果です。 攻撃力9の非核弾頭ミサイルも一部が防御されてしまい、損傷期待値が減少しましたが、その代わりに、攻撃力3の非核弾頭ミサイルで損傷期待値が増えました。 砲塔群数が50から5に減り、防御兵器の飽和が早くなってしまったためです。 最も多くの損傷を与える兵器は、今回も粒子加速砲でした。 防御兵器を飽和させない限り、あるいは、兵器損傷を与えて目標艦の防御兵器を減らさない限り、ミサイルやレーザー、フュージョン・ガンは、なかなか損傷を与えられません。 表23 反重力砲(防御力9)による防御射撃の効果 |
防御力9×5砲塔群の反重力砲を装備した場合の、ミサイルによる損傷期待値です。 攻撃力9のミサイルも、命中数が5発以下ならば完璧に防御できました。 攻撃力3のミサイルは、命中数が5発を超えているので、超えた分がそのまま突破数になっています。 核ミサイルも非核弾頭ミサイルも防御できますから、核ミサイルによる損傷期待値がゼロになる、唯一の防御兵器でした。 防御兵器の全てを反重力砲にしてしまうことは危険ですが、攻撃力の大きいミサイルが命中する可能性に備え、1〜2基程度の反重力砲を装備しておくことは、賢明なことかも知れません。 |
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