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最強兵器 決定戦 第24回 (防御兵器 6) |
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大口径砲の利点に射程の長さが無ければ、 |
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ミサイルと防御兵器 |
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巡洋艦の場合も、前回のバトルライダーと同じように、目標艦からの防御射撃が全く行なわれないのであれば、三連架砲塔1基(攻撃力3)のミサイル砲塔が、最も多くの損傷(兵器損傷と燃料損傷)を与えられます。 移動力の低下(バトルライダー6→巡洋艦3)と、装甲の減少(バトルライダー9→巡洋艦6)の相乗効果によって、命中弾数が5倍、損傷期待値は9倍〜15倍に増えてしまいました。 この命中弾数から考えると、防御兵器の数は2倍ではなく、5倍に増やすべきだったように思えます。 このミサイル攻撃に対して、目標艦が防御射撃を行なった場合は、防御突破数が以下のように小さくなりました。 表2 散乱砂砲による防御射撃の効果 |
攻撃力3の砲塔群100基によるミサイル攻撃は、およそ41.7発が命中します。 その41.7発を効率良く防御できる散乱砂砲は、防御力4の砲塔群100個でした(突破数が、最小の11.8でした)。 残念ながら、防御兵器はすでに飽和しています。 それでも30発のミサイルを阻止しているのですから、立派なものですが。 完璧なレベル(突破数0.7)で防御が可能な数は、砲塔群40基によるミサイル攻撃まででした。 それ以上の数で集中攻撃を受けた場合には、防御射撃が飽和してしまうのです。 攻撃力Aのミサイルが命中した場合、防御力4の散乱砂砲では防御効果を発揮できません。 攻撃力Aのミサイルに対して効率的な防御が可能な散乱砂砲は、30門の散乱砂砲をまとめた防御力9の散乱砂砲でした。 それでも8.3発中6.7発が突破していますので、あまり効果はありません。 表3 ビーム・レーザーによる防御射撃の効果 |
ビーム・レーザーによる防御射撃の効果は、散乱砂砲の場合とほぼ同じです。 攻撃力3のミサイルに対しては、三連架砲塔1基(攻撃力4)の砲塔群による防御が最も効率的ですが、攻撃力Aのミサイルに対しては、効果がありません。 三連架砲塔10基30門をまとめた、攻撃力9のビーム・レーザー砲塔群でも、あまり防御効果がありませんでした。 表4 フュージョン・ガンによる防御射撃の効果 |
フュージョン・ガンによる防御射撃は、単架砲塔1基の攻撃力が、攻撃力5と大きいだけに、とても効率的でした。 砲塔群60基によるミサイル攻撃は、突破数が0.7(散乱砂砲やレーザー兵器では2.9)。 砲塔群40基によるミサイル攻撃は、突破数が0.1(散乱砂砲やレーザー兵器では0.7でした)。 フュージョン・ガンによる防御射撃の効果は、散乱砂砲やレーザー兵器による場合のおよそ1.5倍に相当することが確認できました(攻撃力3のミサイル限定ですが)。 しかしフュージョン・ガンを用いても、攻撃力Aのミサイル攻撃はなかなか防御できません。 散乱砂砲やビーム・レーザーの場合(8.3発中6.7発が突破)より少ないのですが、8.3発中5.7発が突破してしまいました。 表5 反重力砲による防御射撃の効果 |
反重力砲による防御射撃の特徴は、突破不可能なレベルの防御突破率にあります。 副砲から発射される、攻撃力Aのミサイルを確実に防御できる兵器は、反重力砲だけでした。 50トンの反重力副砲(攻撃力5)で、攻撃力Aのミサイルを防御することは、必ずしも保証できないのですが、それ以外ならば完璧です。 反重力砲の弱点は、副砲にしか設置できないため数を用意できないこと、ミサイル以外の兵器には使えないこと、以上の2つでしょう。 表6 ミサイルに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力3の非核弾頭ミサイル×100砲塔群、遠距離) |
散乱砂砲、ビーム・レーザー、フュージョン・ガン、どの兵器で防御射撃を行なっても、攻撃力3の砲塔群100基によるミサイル攻撃に対しては、有効な防御が行なえると判明しました。 フュージョン・ガンの防御効果が、若干ですが、高いことも分かります。 あまり役に立っていないのが、反重力砲です。 反重力砲の装備数と同じ10発までのミサイルは完璧に防御できますが、砲塔群数の少なさからすぐに飽和して、11発以上のミサイルに対しては、無抵抗になってしまいました。 表7 ミサイルに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力Aの非核弾頭ミサイル×10砲塔群、遠距離) |
ところが、ゾダーン側が100トン副砲(攻撃力A)のミサイルで攻撃してきた場合、防御力4〜5の散乱砂砲、ビーム・レーザー、フュージョン・ガンは役に立ちません。 損傷期待値は、防御なしの場合と同じ数値です。 反重力砲による防御射撃だけが効果を持ち、命中した8.3発のミサイルを完璧に防御してくれました。 表8 ミサイルに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力Aの非核弾頭ミサイル×10砲塔群、遠距離) |
反重力砲に対抗するため、散乱砂砲、ビーム・レーザー、フュージョン・ガンも防御力(攻撃力)の大きな砲塔群に変えて、比較してみました。 若干の防御効果は見られるのですが、それでも反重力砲の突破数0.0と比べた場合、やはり見劣りします。 |
ビーム・レーザーと防御兵器 |
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上記のように、目標艦からの防御射撃が全く行なわれないのであれば、三連架砲塔1基(攻撃力4)のビーム・レーザー砲塔が、最も多くの損傷(兵器損傷と燃料損傷)を与えられます。 移動力6のバトルライダーと異なり、多くのレーザー攻撃が命中していました。 命中弾数はおよそ10倍、損傷期待値は18倍です。 こうなってしまうと、防御射撃に期待するしかありません。 表10 散乱砂砲による防御射撃の効果 |
攻撃力4の砲塔群100基によるビーム・レーザー攻撃は、27.8発が命中します。 その27.8発を効率良く防御できる散乱砂砲は、防御力4の砲塔群100個で、突破数は4.1になっていました。 砲塔群40基によるレーザー攻撃は、11.1発が命中して、突破数0.1でした。 これならば、ほぼ完璧に防御していると言えます。 また、ミサイルの場合と同じように、攻撃力9のビーム・レーザーが命中した場合、防御力4の散乱砂砲ではほとんど防御できません。 攻撃力9のビーム・レーザーに対して防御が可能な散乱砂砲は、防御力9の散乱砂砲ですが、とても十分な防御効率ではありません。 命中した5.8発の内、2.4発が突破してしまいます。 防御力の高い散乱砂砲でも、攻撃力9のレーザー攻撃を防ぐことは困難であり、すぐに飽和してしまうことが分かりました。 表11 ビーム・レーザーに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力4のビーム・レーザー×100砲塔群、近距離) |
防御力4の散乱砂砲による防御射撃は、攻撃力4×100砲塔群のビーム・レーザー攻撃に対して、有効な防御が行なえます。 命中弾数が多いので、防御力9の散乱砂砲は飽和してしまいました。 表12 ビーム・レーザーに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力9のビーム・レーザー×10砲塔群、近距離) |
防御力4の散乱砂砲による防御射撃は、攻撃力9×10砲塔群のビーム・レーザー攻撃に対して、効果がありませんでした。 防御力9の散乱砂砲ならば、有効な防御を行なえます。 しかし砲塔群数が少ないため、すぐに飽和してしまうでしょう。 ビーム・レーザー攻撃は、ミサイルと比べてみると、損傷期待値は半分から4分の1程度しか与えられません。 どうにも、対艦攻撃には不向きな兵器のようです。 |
フュージョン・ガンと防御兵器 |
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上記のように、目標艦からの防御射撃が全く行なわれないのであれば、単架砲塔1基(攻撃力5)のフュージョン・ガン砲塔が、最も多くの損傷(兵器損傷と燃料損傷)を与えられます。 前回の考察で現われた複架砲塔2基(攻撃力6)のフュージョン・ガンが最多の損傷を与えるという結果は、たまたま命中率が11+と12+の境界線だったために、生じた現象のようです。 やはり、フュージョン・ガンは単架砲塔1基(攻撃力5)で装備することが最適解であるようでした。 バトルライダーを攻撃する場合と比較すると、命中弾数は6.6倍、損傷期待値は11倍です。 フュージョン・ガン攻撃に対しては、散乱砂砲だけが防御射撃を行なえます。 表14 散乱砂砲による防御射撃の効果 |
攻撃力5の砲塔群100基によるフュージョン・ガン攻撃は、27.8発が命中します。 今回、最も効率良く防御できる散乱砂砲は、三連架砲塔10基(防御力9)の散乱砂砲砲塔群10個が最も効率的でした。 攻撃力6のフュージョン・ガン攻撃も、攻撃力9の50トン副砲による攻撃も、同じような結果になっており、防御力9の散乱砂砲塔が最も効率良く防御できるのです。 しかし、27.8発の命中に対して、散乱砂砲塔群が10基しかありませんから、すでに飽和してしまっていました。 攻撃力5の砲塔群40基による攻撃であっても、11.1発の命中で、突破数が3.9ですから、やはり防御は困難です。 攻撃力9の砲塔群4基による攻撃の場合は、命中数2.3で、突破数1.0。 飽和していない筈ですが、十分な防御は出来ません。 フュージョン・ガンの攻撃を散乱砂砲で防御することは、難しいと分かりました。 表15 フュージョン・ガンに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力5のフュージョン・ガン×100砲塔群、近距離) |
攻撃力5のフュージョン・ガン攻撃に対してであっても、散乱砂砲の防御率は十分なレベルと言えません。 損傷期待値は、防御なしの場合とそれほど変わらないのです。 防御突破率が高いことに加え、命中弾数の増加が、大きく影響しました。 表16 フュージョン・ガンに対して防御射撃を行なった場合の損傷期待値比較 (攻撃力9のフュージョン・ガン×10砲塔群、近距離) |
攻撃力9のフュージョン・ガン攻撃に対して、防御力4の散乱砂砲は防御効果を持ちません。 防御力9の散乱砂砲でも、ほとんど効果がありませんでした。 |
粒子加速砲と防御兵器 |
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粒子加速砲の命中弾数と損傷期待値は、3.4倍に増えています。 粒子加速砲は、目標艦からの防御射撃を行なえませんので、命中弾すべてが、損傷を与えることができました。 |
散乱砂砲の防御効果 |
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前々回(第22回)の考察でも掲載しましたが、いくつかのデータを加えて、再掲載しました。 攻撃側の兵器はミサイル(核ミサイルと非核弾頭ミサイル、攻撃力Aの100トン副砲10基と攻撃力3の砲塔群100)、ビーム・レーザー(攻撃力9の砲塔群10と攻撃力4の砲塔群100)、フュージョン・ガン(攻撃力9の50トン副砲10基と攻撃力5の砲塔群100)、粒子加速砲(攻撃力9の100トン副砲10基と攻撃力2の砲塔群50)の10種です。 ゾダーン海軍の艦艇が、帝国の巡洋艦(装甲DM=6、移動力3)を各種兵器で攻撃した場合、損傷期待値は、表18のようになります。 全ての兵器の損傷期待値が、核ミサイルによって与えられる損傷期待値を、上回りました。 中でも損傷期待値の大きい兵器は、非核弾頭ミサイル(攻撃力3×100砲塔群)、ビーム・レーザー(攻撃力4×100砲塔群)、フュージョン・ガン(攻撃力5×100砲塔群)です。 これだけを見るならば、帝国の巡洋艦に対して最も有効な砲塔群(主砲以外の兵器)は、非核弾頭ミサイルを使用する単架砲塔1基(攻撃力3)の砲塔群多数になるでしょう。 表19 散乱砂砲(防御力4)による防御射撃の効果 |
散乱砂砲(防御力4×100砲塔群)による防御射撃が行なわれると、各種兵器の損傷期待値は上記のように大きく減少します。 最も多くの損害を与える兵器は、単架砲塔1基のフュージョン・ガン(攻撃力5×100砲塔群)になりました。 しかし、近距離でしか使えないフュージョン・ガンが活躍する機会は少ないだろうと思います。 2番目は、100トン副砲の粒子加速砲(攻撃力9×10砲塔群)。 粒子加速砲は、近距離でも遠距離でも、命中率が変わりません。 ゾダーン海軍の小口径砲として多用したいところですが、電力消費や占有容積の面で多くを装備することが難しいでしょう。 3番目が、非核弾頭ミサイル(攻撃力3×100砲塔群)でした。 散乱砂砲の防御射撃により多くの命中弾が防御されてしまいますが、電力消費がほぼゼロであること、砲塔の占有容積が少ないことなどから、有用だと思われます。 表20 散乱砂砲(防御力9)による防御射撃の効果 |
防御力4×100砲塔群の散乱砂砲を、防御力9×10砲塔群に変えた場合の防御射撃の効果です。 防御力9になったお陰で、攻撃力9のミサイル、ビーム・レーザー、フュージョン・ガンの防御も部分的に出来るようになりましたが、確実ではありません。 砲塔群数が10に減り、散乱砂砲の飽和が早くなりました。 そのため、非核弾頭ミサイル(攻撃力3×100砲塔群)と、ビーム・レーザー(攻撃力4×100砲塔群)の損傷期待値が、増えてしまっています。 フュージョン・ガンの場合は、双方(攻撃力9と攻撃力5)の損傷期待値が、小さくなりました。 防御兵器が飽和しているならば、非核弾頭ミサイルやビーム・レーザー、フュージョン・ガンなどを用いた方が、より多くの損傷を与えられるのです。 そこで、防御兵器が飽和していない状態、攻撃側が、武器設置点100個分ではなく、40個分で攻撃してきた場合を評価してみました。 表21 散乱砂砲(防御力4)による防御射撃の効果 |
攻撃側が武器設置点40個分の兵器で攻撃を行い、巡洋艦の防御兵器が飽和しなかった場合は、表21のような損傷期待値となります。 低攻撃力のミサイルとビーム・レーザーは、ほぼ完全に防御されました。 高攻撃力のミサイルとビーム・レーザーは防御されませんが、命中数が少ないため、損傷期待値も低い数値のままです(それでも、核ミサイルの損傷期待値よりは大きいのですが)。 最も多くの損害を与える兵器は、今回も単架砲塔1基のフュージョン・ガン(攻撃力5×40砲塔群)になりました。 しかし、近距離でしか使えないフュージョン・ガンが活躍する機会は少ないだろうと思う点は同じです。 2番目は、100トン副砲の粒子加速砲(攻撃力9×4砲塔群)。 3番目が、単架砲塔2基の粒子加速砲(攻撃力2×20砲塔群)でした。 粒子加速砲は、近距離でも遠距離でも、命中率が変わりません。 防御兵器が飽和していない状況でも、確実に損傷を与えられる粒子加速砲は、意外と使える兵器のようです。 4番目が、100トン副砲の非核弾頭ミサイル(攻撃力9×4砲塔群)でした。 本当ならば核ミサイルを撃ち込みたいところですが、帝国の核中和装置(防御力9)に防御されてしまうので、非核弾頭ミサイルを撃つ方が、より多くの損傷を与えられると判明しました。 表22 散乱砂砲(防御力9)による防御射撃の効果 |
再び、防御力4×100砲塔群の散乱砂砲を、防御力9×10砲塔群に変えた場合の防御射撃です。 防御力9になったお陰で、攻撃力9のミサイル、ビーム・レーザー、フュージョン・ガンの防御も部分的に出来るようになりましたが、確実ではありません。 最も多くの損傷を与えられる兵器は、非核弾頭ミサイル(攻撃力3×40砲塔群)。 2番目が、粒子加速砲(攻撃力9×4砲塔群)でした。 |
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