r>
r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> >r> > r> >r> r>
| |
The Best Weapon |
最強兵器 決定戦 第27回 (ピケット2) |
MEGA
TRAVELLER |
|
ピケットを持たない艦隊は、 |
|
主要世界を中心としたジャンプ不能圏(100倍直径の範囲内)を、漏れがないように全天監視するためには、一体何機の航路監視衛星が必要になるか、という計算です。 その時はまだ、メガトラベラーの宇宙戦闘ルールを十分に理解していませんでしたが、探知器の有効距離を50万km(10へクス)と仮定して、再計算しました。 以前、宇宙戦闘ルールの距離を誤解して、1ヘクス=2万5千kmと計算していた時期もありました。 分かる範囲で訂正しましたが、まだ間違ったままの箇所もあるかも知れません。 ご了承ください。 単独(単機)で、航路監視任務に就いている航路監視衛星の探知能力は、単機の偵察機と同等です。 単機の偵察機の確実な探知距離は50万km(9〜10ヘクス)でした。 ですから、航路監視衛星の探知器の有効距離を10へクスと仮定することは、十分、妥当だと思われます。 |
図1 惑星ガーダ・ヴィリスの100倍直径に展開するピケット群の配置 |
図2 惑星ガーダ・ヴィリスの100倍直径に展開するピケット群の配置 |
図3 惑星ガーダ・ヴィリスの100倍直径に展開するピケット群の配置 |
例えば、ガーダ・ヴィリス(規模9)の100倍直径を監視する、航路監視衛星の数と配置を決めたい場合は、まずピケット密度を決めます。 |
表6 ピケット(航路監視衛星)の必要数と予備機数 |
ガーダ・ヴィリス(規模9)の例ですと、ピケットの密度が標準であれば、C層までを必要としていますから、予備3機を含んだ24機のピケットが必要だと分かります。 |
|
例えば、アルゴス型偵察衛星は探知回数の最大値が2ですから、単機で任務に就いている場合、どんな工夫をしても、同時に2つの目標しか追跡できないという事実は重要です。 実は、ハードタイムズ掲載の遠隔操作ルールに関して、解釈の問題から、アルゴス型偵察衛星は成り立たないのではないか、という疑問が提示されているのですが、その問題は保留して(先送りして)、今回の考察を進めていきます。 目標が2隻以上の宇宙船で編成された船団であっても、アルゴスはその内2つしか探知出来ません。 つまり、その船団が本当に2隻だけの船団なのか、それとも探知できない3隻目以降の宇宙船が存在するのか、単機のアルゴスだけでは判断できないのです。 アルゴスのオペレータがこの事実に慣れていない場合、100隻以上の大船団を見つけておきながら、その船団を「2隻の小規模な船団」と誤解してしまう可能性があるのでした。 その危険性をわきまえているベテランのオペレータは「2隻以上の船団を発見。目標数は不明」と報告することで、あらかじめ誤解の芽を摘んでおくことでしょう。 追跡に成功しなくても(艦種の識別が出来なくても)、目標の数が分かれば、その数を脅威の判断材料として使えました。 単独の目標ならば、民間商船か偵察任務の軍艦でしょうから、脅威度は低いと考えられます。 数が10程度ならば、輸送船団か小規模な艦隊で、脅威度は中。 数が100以上なら大艦隊であり、(囮や、機雷100個以上を投入した機雷堰の可能性もあり得ますが)それなりの対応が必要になります。 ところが、上記の例のように、目標の数が「1つか、2つ以上(たくさん)」としか分からないのであれば、脅威度の判定すら出来ません。 「探知器」の考察で用いた「探知の成功率が97%以上ならば、確実に探知できるとみなす」ルールを用いて、ピケットが同時に探知できる目標の数を計算してみました。 面倒なので、目標の視認レベルは「中」を想定しています。 例えば、無人偵察機(単機)は同一目標に対して2回の探知を行なうことで、距離10〜11ヘクスの目標を確実に探知できます。 距離9ヘクス以下ならば、1回の探知で確実に探知できますから、異なる2つの目標を同時に探知できると考えられました。 表7 確実に探知できる距離で、同時に探知することが可能な目標の数 |
表7は、テックレベル15の宇宙船が、モデル9コンピュータを搭載して、難易度「易」の受動エネルギー探知(あるいは追跡)を行なった場合の、探知(追跡)成功期待値です。 偵察機は「無人偵察機」、戦闘艇は「大型戦闘艇」を意味しています。 括弧内の漢字と数字は、(単)=単機/単艦、(2)=2機/2隻という意味です。 1回の探知で確実に探知できる距離は、9ヘクスの距離でした。 その距離から、4〜5ヘクス離れる(13〜14へクスになる)だけで、探知(追跡)できる目標の数が、およそ半分に激減してしまうことが分かります。 単機のアルゴスでは、14へクス離れた目標すら確実に探知することが出来なくなりました。 あまりにも寂しい探知能力です。 8ヘクス離れた距離(17ヘクス)になると、探知(追跡)の成功期待値は、わずか10分の1しかありません。 17へクスの距離で10隻の船団を探知しようと思ったら、100回以上の探知回数が必要になってしまうのです。 実に意外な発見でした。 |
|
|
その結果、宇宙港規模が4以下(場合によっては5以下)ならば、ピケット密度は「疎」でも十分である。 |
|
|