r>
r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> r> >r> r> >r> r> r> r>
| |
The Best Weapon |
最強兵器 決定戦 第28回 (機雷2) |
MEGA
TRAVELLER |
|
気が付いた時、 |
|
ですので、掲示板に書き込んだ文章をそのまま掲載します。 [307]12/19(Fri)の投稿より 「いつものように、規模6(直径9,600km)の惑星を例に取りました。 100倍直径(96万km≒19ヘクス)をパトロールしていると思われる、惑星海軍のSDBや哨戒艦を避けて、150倍直径(144万km≒29ヘクス)から機雷を投入すると仮定します。 計算が簡単になるように、遠日点が150倍直径、近日点が50倍直径(48万km≒10ヘクス)だと想定しました。 周期は135日になりましたが、その内66%(89日間)、機雷は100倍直径の外を周回しています(つまり敷設してから45日間は、役立たず)。 機雷が有効になるのは、100倍直径の内側へ入り込む34%(46日間)だけでした。 その期間を過ぎると、機雷は再び100倍直径の外へ出てしまい、役立たずの89日間を過ごすことになります。」 [329]12/25(Thu)の投稿より 「色々と計算を試みて、ケプラーの第2法則を当てはめてみたところ、 遠日点の150倍直径において、相互間距離5,000kmで敷設された機雷は、 近日点の50倍直径において、相互間距離を15,000kmまで広げてしまうことが発見されたのです。 機雷の有効距離は2,500kmですから、2つ並んだ機雷の間には、10,000kmもの隙間が空いてしまいます。 せっかく大量の機雷を敷設したのに、獲物の商船は機雷の隙間をすり抜けて、逃げてしまいそうではないですか。 近日点で「相互間距離=5,000km」にするためには、遠日点での敷設を、1,670km間隔で行なわなければなりません。 しかし、そんな狭い間隔で敷設したら、機雷同士が触雷して誘爆してしまいます。」 この問題に関しては、橘様より、以下の返答を頂いて解決しました。 [330]同日12/25(Thu)の投稿より 「実際には、1,600km以上離れているわけですし、対宇宙船用の信管が機雷に対して反応するということはないのでは?」 軌道計算が非常に面倒になってきましたので、「機雷同士の間隔が2,500km以下になっても、機雷同士ならば反応しない」という解釈を使わせて頂くことにしました。 それならば、遠日点での敷設間隔を1,600kmにするだけで、問題は解決です。 という訳ですので、楕円軌道を周回する、浮遊型の機雷堰というものを、登場させることが出来るようになりました。 |
|
考察の26回でも述べたように、浮遊機雷の目標サイズは「小」、視認レベルは「中」でした。 表1 機雷の探知成功率 テックレベル14〜15の宇宙船による探知の場合 |
テックレベル14〜15で建造された宇宙船が、目標サイズ「小」、視認レベル「中」の浮遊機雷を探知しようと試みる場合、探知成功率が最も高い探知方法は、受動エネルギー探知です。 数少ない例外が、S型偵察艦やT型哨戒艦、P型海賊船などです(S型偵察艦に搭載されていた中性微子探知器が、J型試掘船で外されている理由は分かりませんが)。 これらの宇宙船は、しっかりと10kwの中性微子探知器を搭載していました。 コンピュータのモデルは、モデル1新型(S型)、モデル3(T型)、モデル2(P型)です。 モデル3コンピュータを搭載したT型の場合、受動エネルギー探知による探知成功率は、距離15万km(=3ヘクス)の目標で、3+(ほぼ確実)でした。 探知行為を2回行うならば、もう少し遠い25万km(=5ヘクス)の目標でも、97%以上の確率で探知できるでしょう。 最大探知距離は、60万km(=12へクス)です。 モデル1新型を搭載したS型の場合は、10万km(=2へクス)で4+(91.7%)でした。 探知行為を2回行えば、15万km(=3ヘクス)の目標を97%で探知できます。 最大探知距離は、50万km(=10へクス)でした。 表2 機雷の探知成功率 テックレベル13で作られた宇宙船による探知の場合 |
中性微子探知器を搭載していない商船でも、最も探知成功率が高い探知方法は、受動エネルギー探知です。 |
テックレベル14〜15で作られた宇宙船の場合、追跡の成功率は、能動物体追跡、受動物体追跡、受動エネルギー追跡の3つとも、変わりはありません。 追跡に成功した時点で、照準の「固定」に成功することも共通でした。 どの追跡手段をとっても成功率は同じだったのですが、3つの追跡方法により分かるデータは、それぞれ異なっています。 探知のルール解釈については、ちょっと自信がありませんので、間違いを見つけた方は、ぜひ教えてください。 能動物体追跡に成功した場合、目標のクラスを知ることが出来ました。 何処で読んだのか忘れてしまいましたが、レーザー式のレーダーなどを使い、目標となった宇宙船の形状を割り出すため、宇宙船のクラスが分かるのだそうです。 5万km先の宇宙船の形状を識別できるほど高精度のレーダーとは、解像度が一体、どれだけあるのだろうか、などと気になることも多々ありますが、未来の超科学ということで、追及しないことにしましょう。 クラスというのは、例えば「Xボート」や「リーガル級巡洋戦艦」のことです。 機雷であれば、本物の浮遊機雷か、ダミーの機雷なのかが区別できますし、ついでに機雷の攻撃力(商船にとっての危険度)も分かるでしょう。 レフリー側の振るサイの目によっては「誤認」になる可能性もあるところが、とてもスリリングです。 受動質量追跡に成功した場合、目標の排水素トンを知ることが出来ました。 目標が50kgの機雷なのか、400トンの宇宙船なのかという違いは区別できますが、同じ50kgのダミーである場合には、区別できませんね。 また、400トンの宇宙船が、識別信号の故障した民間商船なのか、隠密行動中の海賊船なのかということも分かりません。 意外と、受動質量追跡は役に立たないようです。 他の探知手段をフォローする手段としては、有効なのでしょうが。 受動エネルギー追跡に成功した場合、目標のパワープラント出力を知ることが出来ます。 トラベラー世界の中性微子探知器はニュートリノを探知することで、目標が内燃機関や太陽電池を搭載していたとしても、その発電量を知ることが出来るのです。 パワープラント出力によって、目標の艦種は概ね推測できますが、他の探知手段と組み合わせない限り、決定的にはなり得ません。 表4 機雷の追跡成功率 テックレベル13で作られた宇宙船による追跡の場合 |
テックレベル13になると、質量探知器と中性微子探知器の性能が落ちるため、追跡の成功率は、能動物体追跡が一番です。 受動物体追跡、受動エネルギー追跡の2つは、難易度が1高いので、成功率が4も下がってしまいました。 選択の余地があるテックレベル14〜15でも、選択できないテックレベル13でも、最良の追跡手段は能動物体追跡です。 戦闘艦の場合は逆探知を恐れ、なかなか使う気分になれない能動物体追跡ですが、すでに識別信号を常時発信している民間商船ならば、今更、逆探知を恐れる理由はありません。 また、質量探知器も中性微子探知器も搭載していない民間商船の場合は、追跡手段が唯一、能動物体追跡だけですから、選択の余地がありませんでした。 モデル3のコンピュータを搭載したT型から、モデル1コンピュータのA型まで、色々な宇宙船がありますが、とりあえず、その成功率を計算してみます。 モデル3を搭載の場合、距離10万km(=2へクス)で成功率が6+(72.2%)、砲塔群2個の射撃を諦めて、3回の成功判定を行なうのならば、かろうじて97.9%の成功率を得られました。 追跡の成功を期待できる最大距離は、40万km(=8ヘクス)です。 テックレベル14〜15のT型ならば、受動物体追跡や受動エネルギー追跡を行なえますから、射撃を諦めずとも3回の成功判定が出来る筈だと思われるかも知れません。 しかし今回、追跡を行なう目的は「射撃」ではなく「識別」なのです。 上で述べましたように、受動物体追跡や受動エネルギー追跡では、目標の識別を不十分な形でしか行なえませんでした。 探知した目標を「とりあえず撃ってみる」という識別方法は、民間商船にとって危険な方法だと思うのです。 モデル1のコンピュータを搭載したA型やR型の場合、距離10万km(=2へクス)で成功率が8+(41.7%)でした。 2回の成功判定を行っても、66.0%です。 また、追跡可能な最大距離は、30万km(=6ヘクス)。 隣接ヘクス(1ヘクスの距離=視認距離)まで近付けば、自動的に追跡にも成功するようですが、それ以前の追跡成功は、困難だと分かりました。 例えば、非武装のA型自由貿易船は、最大で2回の探知/追跡判定を、試みることができます。 10万km(=2へクス)先の目標に対して、探知に成功する確率は、2回の成功判定を行なっても66.0%。 探知に成功した目標に対して追跡を試みた場合も成功率は同じで、2回の成功判定を行って66.0%。 66.0 × 66.0 = 43.6% 探知/追跡が不可能という訳ではありませんが、かなり困難なことです。 怪しい目標を探知したら、安全のためには追跡(識別)よりも先に、回避行動を取るべきなのでしょうね。 凶悪なルールの再発見 掲示板の過去ログ[3277]08/07(Thu)において、EMS妨害機の記述を再発見しました。 テックレベル13で最も成功率の高い追跡手段は能動物体追跡ですが、機雷側がEMS妨害機を使うことで、宇宙船側の能動EMSを使用不能に追い込むことが出来ます。 今回の浮遊機雷はミサイル流用ですから、浮遊機雷にEMS妨害機は搭載できませんが、浮遊機雷とほぼ同じ軌道でECMポッドを流せば良いでしょう。 普段は浮遊機雷と同じように静かな状態で漂流しておきながら、民間商船や掃海艇が機雷堰に近付いてきて能動物体追跡を行なったならば、それを逆探知して、電子妨害を仕掛けるという戦術はいかがでしょうか。 能動EMSが使用不能になりますから、民間商船や掃海艇は、やっと追跡に成功した浮遊機雷を見失ってしまいます。 タイミングが悪ければ、そのまま機雷堰の中へ突入してしまうかも知れません。 もしコンピュータのレベルが十分高ければ、遠距離からECMポッドを追跡(固定)して、攻撃/撃破することも可能ですが、低レベルのコンピュータしか積んでいない、民間商船ではとても無理なことでしょう。 |
|
前々回(26回)の考察で述べた通り、機雷攻撃は、近接信管を使っている都合上、機雷の2,500km以内に接近した宇宙船に対して、自動的に命中するものと考えます。 ただし、ジャンプアウト直後の触雷の場合とは異なって、通常空間を航行中の宇宙船は、探知器で周囲の状況を知ることが出来ますし、加速方向を変えることで浮遊機雷を回避することも可能でした。 とは言うものの、上の項で計算した通り、民間商船の探知能力は悲しいほど低いものですので、10万km(=2へクス)以上の距離で機雷を探知して、追跡に成功する確率は、かなり低いのですが。 浮遊機雷の有効範囲は2,500kmですから、もしも、商船の針路の真正面に浮遊機雷が浮いていたとしても、針路と垂直な方向へ720秒の1G加速を行なえば、ぎりぎり、回避が可能な筈でした。 問題は浮遊機雷を発見してから、720秒(=12分間)の余裕が得られるかどうか、ということでしょうね。 浮遊機雷が50km以内(=視認距離=1ヘクス)に入れば、自動的に、探知と追跡が成功する筈なのですが、視認距離の定義は上記の通り、50kmとなっておりますので、浮遊機雷の存在に気が付く前に、機雷は爆発しています。 これでは、話になりません。 商船は浮遊機雷の隣接ヘクス(=視認距離)に侵入した途端、機雷に吹き飛ばされているということになってしまいます。 その解釈を用いても良いのですが、そうした場合、浮遊機雷の回避は不可能となってしまいますので、単純に遭遇率だけの問題となります。 1ヘクスの距離がおかしくなってしまいますが、とりあえず、50万km=10へクスの定義から、5万km=1ヘクスという条件で計算を行ないました。 5万km=1ヘクスの数値を優先するならば、視認距離も5万kmということになるでしょう。 実は、メガトラベラーの宇宙戦闘ルールには、5万km=2へクス(近距離)という定義もなされているのですが、そうすると2万5千km=1ヘクスということになってしまいます。 矛盾点の続出ですが、ルール自体がそうなっていますので、勘弁してください。 距離5万kmで、浮遊機雷を発見した場合、機雷を回避する時間、720秒を得られる速度は、(50,000−2,500)km ÷ 720sec =66.0km/sec まででした。 秒速66.0km以下の速度で航行しているならば、商船は浮遊機雷を発見しても、安全に回避することができます。 1G加速性能を持つ商船の場合、秒速66.0kmは、6,600秒(=1時間50分)の直線加速を行なった時の速度に相当しました。 6,600秒の加速を行なった後、商船がそれ以上の加速を自粛し、慣性だけの低速航行(ただし通常ドライブは何時でも使える状態で待機)をすれば、浮遊機雷に遭遇しても安全になるのです。 この安全速度で商船が航行(低速航行)した場合、100倍直径から世界へ至るまでの航行時間がどれだけ延びるか、計算してみました。 表5 浮遊機雷を回避可能な、低速航行を行なった場合の影響 |
規模3以下の世界において、世界と100倍直径との間を航行する場合は、低速航行の影響は全くありません。 |
規模6以下の世界では、商船が秒速99.5kmの速度に達することはありませんので、確率計算が非常に面倒なことになります。 |
上の表7は、危険区域を航行する商船に対して、触雷率1%(危険区域を横切る商船100隻の内1隻が、針路上1,250km以内の距離で浮遊機雷に遭遇する確率=触雷する確率)を確保するために必要な、危険区域内の浮遊機雷の数と、楕円軌道で投入される浮遊機雷の数です。 |
図8 1G加速の商船による、浮遊機雷の回避パターン |
|
機雷堰の切れ間を見つけても、商船の加速能力の関係から、その切れ目を利用できるとも限りませんが。 3.減速して、機雷堰の手前で停止する。 とっても無難な選択肢だと思います。 秒速30.0km以下の速度で航行しているならば、およそ3,000秒(=50分)の減速を行い、機雷堰の手前5,000kmで停止することが可能でした。 機雷堰を確実に回避できる低速航行の速度は、秒速30.0kmということになります。 単独の浮遊機雷を回避できる低速航行は、秒速66.0kmでしたから、その半分以下になるということでした。 4.諦める。 機雷堰の切れ目が見つからず、秒速30.0km以上の速度で航行している場合は、運を天に任せて、被害が少なくなるようにと祈りつつ、機雷堰に突入するしかありません。 再び、参考のため、商船による機雷堰の回避パターンを、図9に示しました。 本当は6列の機雷堰を描きたかったのですが、3列を描くだけでも大変でしたので、3列の機雷堰に簡略化してあります。 |
図9 1G加速の商船による、機雷堰の回避パターン (左側:針路上に、機雷堰の切れ目を発見した場合 想定パターンの2) (中央:減速して、機雷堰の手前で停止した場合 想定パターンの3) (右側:横方向へ加速して逃げた場合 想定パターンの1) 水色の▲が、民間商船。 まっすぐ下へ連続して伸びた矢印が予定針路で、円弧を描いて左右に逸れた矢印が、回避運動によって曲げられた商船の軌跡です。 ★印が浮遊機雷で、黄色の円内が機雷の有効範囲(半径2,500km)を示します。 浮遊機雷を5万kmで発見したという想定ですが、縮尺は適当に描きました。 回避運動による軌跡が、黄色の円から離れていれば、回避運動は成功。 黄色の円内に侵入すれば、触雷してしまいますから、回避運動は失敗です。 想定パターンの3.減速して、機雷堰の手前で停止する方法、が最も安全で確実だと考えられました。 距離5万kmで機雷堰を発見した場合、商船が停止するため約3,000秒(=50分)の減速時間が必要であり、安全な低速航行の速度は、秒速30.0kmに制限されます。 1G加速の性能を持つ商船の場合、3,000秒の加速を行なった後、それ以上の加速を自粛して、慣性だけの低速航行(ただし通常ドライブは何時でも使える状態で待機)を行なえば、機雷堰に遭遇しても安全になりました。 この安全速度で低速航行を行なった場合、100倍直径から世界へ至るまでの航行時間がどれだけ延びるか、計算してみました。 表10 機雷堰を回避可能な、低速航行を行なった場合の影響 |
表10に示した通り、非常に困ったことですが、規模1の世界でも航行時間の遅れが生じてました。 |
単独で敷設された浮遊機雷の場合(表6)と大きく異なり、危険区間は規模1の世界にも存在します。 |
|
針路上の機雷を掃海するという手段があります。 武装を搭載していなければ行なえない手段ですので、非武装の商船でしたら、諦めて下さい。 R型商船やM型客船の場合でしたら、搭載している大型ボートにパイロット独りだけを乗せて前方へ送り出すという、文字通り、最後の手段もあるのですが……。 第26回の考察より、機雷を攻撃した場合の命中率は、以下の表12のようになっていました。 表12 浮遊機雷への攻撃命中率 |
S型偵察艦(武器設置点1)、A型自由貿易船(武器設置点2)、R型政府指定商船(武器設置点2)、M型政府指定客船(武器設置点3)などの民間商船が、混合砲塔を武器設置点の数だけ搭載していると仮定しました。 T型哨戒艦だけは、三連架ビーム・レーザー砲塔2基と、三連架ミサイル砲塔2基を搭載しています。 私の考えたハウス・ルールですと、残念なことですが、散乱砂砲は機雷の掃海に使えません。 上記の例に挙げた三連架混合砲塔の内、パルス・レーザーとミサイルの2つしか使えないということです。 これらの商船が、単独の浮遊機雷や、単列〜6列の機雷堰に遭遇した場合、目の前の機雷を掃海できる可能性はどれだけあるのか、その成功率を計算してみました。 もちろん、複数の機雷が針路上にある場合は、その全てを掃海できなければ、安全な通過は出来ません。 全て、あるいは、一部の機雷掃海に失敗して、機雷が命中してしまった時の命中期待値も計算しました。 表13 掃海の成功率と、掃海に失敗した時の機雷命中予想数 |
予想通りと言うべきでしょうか。 砲塔群数の多さが、機雷掃海の成功率に繋がっています。 S型偵察艦は砲塔群が2つしかありませんので、単独の浮遊機雷に遭遇しても、掃海の成功率は66.0%でした。 34.0%の確率で、触雷してしまいます。 3列の機雷堰に遭遇した場合、2つの砲塔群で機雷を掃海できますが、成功率が低いため、平均して2.2個の機雷に触雷するでしょう。 6列の機雷堰の場合、触雷予想数は5.2個です。 A型自由貿易船とR型商船は、混合砲塔を2基搭載しているため、砲塔群の数が4つになりました。 単独の浮遊機雷に遭遇した場合は、88.4%の高確率で掃海に成功します。 しっかりと武装した民間商船に対しては、単独の浮遊機雷はあまり効果を持たないと分かりました。 3列の機雷堰に遭遇した場合は、成功率が11.5%に激減しています。 平均して1.5個の機雷に触雷するでしょう。 6列の機雷堰の場合は、4.3個です。 M型客船は、混合砲塔を3基搭載しているため、砲塔群数が6でした。 単独の浮遊機雷に遭遇した場合は、100%。 3列の機雷堰の場合でも、78.6%の高確率で、掃海に成功します。 6列の機雷堰の場合は、成功率が14.2%しかありませんでした。 平均して1.7個の機雷に触雷するようです。 T型哨戒艦は、三連架ビーム・レーザー砲塔2基と三連架ミサイル砲塔2基、4砲塔群を搭載していました。 単独の浮遊機雷に遭遇した場合は、99.9%。 3列の機雷堰の場合は、67.5%の確率で掃海に成功しますが、失敗した時の機雷命中数は0.4個。 意外なことに、M型客船よりも、掃海の成功率で劣っていました。 6列の機雷堰の場合は、平均して2.7個の機雷に触雷するようです。 ドラゴン級SDBは、T型と同じ、三連架ビーム・レーザー砲塔2基と三連架ミサイル砲塔2基、合わせて4砲塔群を搭載していました。 搭載しているコンピューターはモデル7ですので、機雷掃海の成功率は、極めて高いレベルにあります。 単独の浮遊機雷に遭遇した場合も、3列の機雷堰に遭遇した場合も、確実な100%の確率で掃海に成功しました。 しかし砲塔群数が4つしかありませんので、6列の機雷堰に遭遇してしまった場合には、残り2つの機雷が命中してしまうでしょう。 |
|
私のデザインした「オーランド級敷設艦」(第26回の考察に掲載)によって、浮遊機雷(強化型)を1つ敷設するために、何クレジットのコストがかかるだろうかという計算です。 適当な計算ですが、何かの参考にはなるでしょう。 オーランド級敷設艦 1隻 MCr187.2 × 1隻 = MCr187.2 上記に搭載の敷設艇 5隻 MCr 18.4 × 5隻 = MCr 92.0 合計 MCr279.2 戦闘艦の維持費に、建造費の10%が掛かる(CT「1兆クレジット艦隊」)とすれば上記敷設艦艇の維持費は、年間 MCr27.9 となります(=固定経費)。 浮遊機雷1個(強化型)の価格は、cr 2,080 でした(=変動経費)。 オーランド級敷設艦と搭載された敷設艇は、1週間で3,000個の機雷を敷設することができました。 ジャンプ1回の距離(=2パーセク)にある星系で、機雷を敷設するならば4週間に1度(=年間12回)、ジャンプ2回の距離(=3〜4パーセク)にある星系で機雷を敷設するならば、6週間に1度(=年間8回)の敷設が可能になります。 オーランド級が1年間に敷設できる機雷の数は、36,000〜24,000個(3,000個×年間12〜8回)ということになりました。 固定経費の MCr27.9 を、機雷数の36,000〜24,000個で割ると、機雷1個当たりの敷設コストが出てきます。 cr 27,900,000 ÷ 36,000〜24,000 = cr 775 〜 1,163。 cr 775 〜 1,163 + cr 2,080 = cr 2,855 〜 3,243。 機雷1個の敷設には、おおよそcr3,000の経費が掛かると分かりました。 敷設コストの内 27〜36%は、固定経費(敷設艦艇の維持費と機雷の輸送費)ですから、ダミー機雷の敷設は、ダミー機雷の購入費用が掛からない(=ゼロ)と仮定しても、あまり安くはならないようです。 本物の機雷1個を敷設するコストと、ダミー機雷3個を敷設するコストが、ほぼ等価になってしまいましたから。 |
|
|