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The Best Weapon |
最強兵器 決定戦 第29回 (機雷3) |
MEGA
TRAVELLER |
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自律型の浮遊機雷とは、 |
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その中に、大島様が考案された「Z45型戦闘ボッド」という名前の無人攻撃機が、掲載されています。 この無人攻撃機は大変ユニークであり、メガトラの宇宙戦闘ルールに矛盾しない形で(ハウス・ルールもほとんど作らず)登場させることが可能な「機雷」になりました。 大島様は、ミサイル搭載型人工衛星に近い、と表現されていますが、私の視点では、間違いなく自律型の浮遊機雷なのです。 無人の攻撃機であること、超能力者によって遠隔操作を受けて行動することなどが、ハウス・ルール的ですが、その問題はロボットを乗組員として乗船させれば解決できるでしょう。 「ロボットのルールはCTにしかないからハウス・ルールだ」と言われてしまうと、私も困ってしまうのですが。 メガトラベラーに限らず、CTのルールにおいても、無人兵器は、あまり活躍場所がありません。 これはゲームデザイナー側の方針で、優秀な無人兵器が幅を効かせてしまうと、プレイヤー・キャラクターの活躍する余地が狭まってしまうからだろうと推測しています。 この推測が当たっていても外れていても構わないのですが、通商破壊戦に機雷などの無人兵器が登場しなければ、私は面白くないのです。 大島様考案の無人攻撃機システムは、私が通商破壊戦に使おうと考えている、自律型浮遊機雷のイメージにぴったりですので、これを基にして、色々と考察を進めさせて頂きます。 |
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以下の設計の共通点として、船体サイズは10トン。 形状8のアステロイド船体(非流線型:装甲DM=3)。 1G加速(移動力1)。 三連架ミサイル砲塔1基(攻撃力2×3砲塔群)。 コンピュータは、同じモデルの標準型を3基搭載。 コストダウンのため、光ファイバー型と回路保護は、採用しませんでした。 モデル8搭載型 (探知/指揮用として設計) MCr64.7 モデル4搭載型 (探知/攻撃用として設計) MCr22.3 モデル2搭載型 (廉価版の攻撃専用) MCr10.8 モデル0搭載型 (超廉価版の攻撃専用) MCr6.6 以上のような価格で、4タイプの攻撃機をデザインできました。 無人攻撃機の目標サイズは「小」、視認レベルは電磁マスカーの働きで「弱」となります。 搭載されるコンピュータのモデルによって、建造費が大幅に変わりました。 仮に、MCr200の予算を確保できたとするならば、 モデル8搭載型は、3機。 モデル4搭載型は、9機。 モデル2搭載型は、18機。 モデル0搭載型は、30機を購入することが出来るのです。 モデル8搭載型の3機とモデル0搭載型の30機は、どちらがより効果的に通商破壊を行なえるのでしょうか。 |
視認レベル「中」の民間商船 |
とりあえず、探知/追跡難易度の比較をしてみます。 表1 民間商船と無人攻撃機の探知/追跡難易度の比較 |
無人攻撃機は、モデル8〜モデル0のコンピュータを搭載した4タイプです。 表2 民間商船と無人攻撃機の探知成功率の比較(探知回数=1回) |
探知回数が1回だけの場合、お互いに全ての砲塔群を攻撃に使えます。 目標の視認レベルが「中」の場合と「弱」の場合では、探知成功率が変わって来ますから、上の表2では、視認レベルが「中」の民間商船だけを載せました。 無人攻撃機の目標サイズが「小」、視認レベルが「弱」ですので、成功率が2つも下がります。 これだけでも、無人攻撃機側がずっと有利になりました。 高レベルのコンピュータと、10kwの中性微子探知器の両方を備えている無人攻撃機(モデル8)が最高の探知能力を備えています。 探知目標となる民間商船は、常に識別信号を発信している筈ですから、無人攻撃機の受動EMSが作動していれば、自動的にその存在を探知することができるでしょう。 何らかの事情で、民間商船が識別信号を停止していても、モデル8搭載型に悟られず接近することは不可能(確実に発見される距離が8ヘクス)ですし、モデル4搭載型でもかなり困難(同じく4ヘクス)です。 探知に関しては、ドラゴン級SDBやT型哨戒艦でさえ、モデル2搭載型の無人攻撃機に劣っていました。 超廉価版のモデル0搭載型が相手ならば、高い確率で接近できるでしょうが、成功率にはわずかな違いしかありません。 ドラゴン級SDBは、高レベルのコンピュータ(モデル7)を装備しているものの、テックレベルの制限から10kwの中性微子探知器を搭載できないため、受動エネルギー探知の成功率が低くなりました。 T型哨戒艦は、10kwの中性微子探知器を装備していますが、コンピュータのモデル数が低いため、その真価を十分に発揮できていません。 探知成功率は、ドラゴン級SDBと同等です。 M型客船とR型商船の探知能力は、呆れるほど低いレベルです。 隣接へクス(=視認距離)に接近するまで、無人攻撃機の存在を探知することはないでしょう。 表3 民間商船と無人攻撃機の追跡成功率の比較(追跡回数=1回) |
追跡回数が1回だけの場合、お互いに全ての砲塔群を攻撃に使えます。 |
無人攻撃機が、3つの砲塔群すべての攻撃を諦めて4回の探知を行った場合は、上記のような距離と成功率で、目標の探知に成功します。 |
無人攻撃機の追跡判定は、受動エネルギー追跡で4回の判定をしました。 モデル8搭載の無人攻撃機は、距離9ヘクスの目標を88%の成功率で追跡できます。 探知/指揮用の機雷として、高価なモデル8コンピュータを搭載した甲斐はあったと思われます。 モデル4搭載の無人攻撃機は、距離5ヘクスの目標を、同じく88%の成功率で追跡できました。 追跡能力は、ドラゴン級SDBとM型客船に次いで、4番目でした。 モデル2搭載の無人攻撃機は、距離3ヘクスの目標を88%の成功率で追跡できますが、その順位は低く、7番目になります。 モデル0搭載の超廉価版無人攻撃機は、距離2へクスの目標でも成功率が73%しかありません。 最低です。 追跡能力がこれほど低いのでは、単独で活動している場合、視認距離に接近するまで(自動的に追跡に成功するまで)攻撃を行なうことは困難でしょう。 探知/指揮用の機雷とリンクして、目標の照準データを受け取る以外に、活用の術はないと思われます。 ドラゴン級SDBは、9ヘクスの距離にある無人攻撃機を、80%の確率で追跡できます。 探知に成功する距離ならば、ほぼ確実に、追跡にも成功するでしょう。 ほんのわずか、モデル8搭載型には劣っていますが、モデル4以下の無人攻撃機より優っていました。 T型哨戒艦は、5ヘクスの距離にある無人攻撃機を80%の確率で追跡できます。 追跡能力に関しては、モデル4搭載型よりも劣り、モデル2搭載型には優っていました。 M型客船は砲塔群の数が多いため、最大回数で探知/追跡を行なう場合、それなりの成功率を得られます。 距離6ヘクスにある無人攻撃機を、84%の確率で追跡できました。 追跡に関しては、モデル4搭載型よりも、わずかに優ります。 しかし探知能力が低いため、単独航行の場合、隣接した目標を追跡することしか出来ないでしょう。 R型商船は、距離3ヘクスで90%の追跡成功率でした。 追跡能力に関しては、モデル2搭載型よりも、わずかに優ります。 R型も探知能力が低いので、単独航行の場合、隣接した目標を追跡することしか出来ません。 モデル8搭載型の無人攻撃機やドラゴン級SDBはともかく、大部分の無人攻撃機と民間商船において、目標との距離が2〜5ヘクスにならないと、追跡には成功できないという事実は大きいです。 低TL建造の宇宙船や、コストパフォーマンス重視の(海賊船を含む)民間商船は、10へクスの最大射程を活かすことなく、距離2〜5ヘクスの砲撃戦を行なっているということなのでしょうか。 ちなみに、大型商船の考察「スピンワードマーチのコンテナ船〜定期客船」より、1万トン級以上の大型商船は、モデル7(もしくは該当TL最高級)のコンピュータを搭載していることが分かっています。 モデル7搭載のドラゴン級SDBと同等の探知/追跡能力ですから、距離5〜9ヘクスでも、目標をほぼ確実に捕らえることが出来るでしょう。 |
視認レベル「弱」の民間商船 |
表6 民間商船と無人攻撃機の探知成功率の比較(探知回数=1回) |
探知/追跡回数が1回だけの場合、お互いに全ての砲塔群を攻撃に使えます。 |
追跡の成功率は、A型自由貿易船もS型偵察艦も、モデル2搭載型とモデル0搭載型の中間に当たる性能でした。 |
表8は、無人攻撃機が3つの砲塔群すべての攻撃を諦め、4回の探知を行った場合の数値です。 |
表9も、無人攻撃機が3つの砲塔群すべての攻撃を諦め、4回追跡を行った場合の数値です。 モデル8搭載型は距離9ヘクスの目標を、モデル4搭載型は距離5ヘクスの目標を88%の成功率で、追跡できました。 追跡能力は、A型自由貿易船、S型偵察艦、双方より優れています。 モデル2搭載型は、距離3ヘクスの目標を、88%の成功率で追跡できました。 追跡能力はS型偵察艦より優れていますが、A型自由貿易船には劣っています。 超廉価版のモデル0搭載型は、距離2へクスの目標を73%の成功率でしか追跡できません。 追跡能力は、A型自由貿易船、S型偵察艦のどちらにも劣っています。 A型商船は、距離3ヘクスにある無人攻撃機を、90%の確率で追跡できます。 追跡の場合は、距離2ヘクスで97.7%の成功率でした。 追跡能力に関しては、モデル2搭載型よりも、わずかに優れています。 S型偵察艦は、2ヘクスの距離にある無人攻撃機を、80%の確率で追跡できます。 追跡能力に関しては、モデル2搭載型とモデル0搭載型の中間です。 |
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パワープラント出力に余裕がありませんから、武装をミサイルにすることに対して、選択の余地はありません。 しかし、そのミサイルを「攻撃力2×3砲塔群」にするか、「攻撃力3×1砲塔群」にするかについては、大いに悩むところでしょう。 攻撃力2と3の場合、命中率にDM1の違いがありました。 命中率の違いによる命中期待値の増加は、砲塔群数3倍の方が、ほとんどの場合で有利です。 命中率が11+か12+といった状況でない限り、「攻撃力2×3砲塔群」が有利でした。 また、200トン級の商船に命中した場合、致命的損傷を与える可能性が生じるか、生じないかの違いもあります。 まずは、最も頻繁に用いられるであろう、遠距離での命中期待値です。 コストパフォーマンスの比較も行ないますので、モデル8搭載型は3機、モデル4搭載型は9機、モデル2搭載型は18機、モデル0搭載型は30機で計算しました。 表10 無人攻撃機の攻撃期待値(遠距離:3〜10ヘクス) |
期待値が最も大きい数値を赤字で、二番目の数値を青、三番目を黄色で示しました。 |
近距離になると、ミサイルの命中率は1つ悪くなります。 |
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