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01

最強兵器 決定戦
演習結果−第1回

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 バトルライダー同士による、艦隊戦


 「154戦艦小艦隊」の投稿と前後し、大島氏から「改バナレット型バトルライダー」の設計データを頂きました。
 主砲をNクラスの中間子砲に載せ替えたバージョンです。

 これで設計されたバトルライダーのデータが2種類揃いましたので、さっそく、以前から試してみたいと考えていた、バトルライダー同士の艦隊戦を行ないました。
 以下はその結果です。

 自分で設計したバトルライダー同士の戦いでは、設計思想が同じため、あまり面白い結果にはならないのです。
 しかし私の「ノリキアン型」と、大島氏の「バナレット型」は、移動力から装甲値、搭載された武装までことごとく異なっていますので、とても面白い結果になりました。


バトルライダーの紹介


 大島氏設計の「改バナレット型」バトルライダーのデータを抜粋して紹介します。
 本番のデータは、大島氏の投稿までお待ちください。

改バナレット型バトルライダー
 
2万トン 形状1流線型 5G加速 移動力=2  Mcr13,660
 主砲=中間子N
 副砲=ミサイル(A)×8 Pレーザー(A)×2 反重力(9)×2
 砲塔群=ミサイル(3)×10 Pレーザー(7)×1 散乱砂(4)×20
 スクリーン=中間子9 核中和装置9
 装甲DM=7

ノリキアン型バトルライダー
 2万トン 形状1エアフレーム 6G加速 移動力=6 Mcr30,002
 主砲=中間子N
 副砲=ミサイル(9)×12 粒子加速砲(9)×2
    フュージョンガン(A)×1 反重力砲(5)×1
 砲塔群=Bレーザー(2)×12 散乱砂(3)×8
 スクリーン=中間子9 核中和装置9
 
装甲DM=11

 性能は、明らかにノリキアン型の方が上ですが、値段が2倍以上違います。
 ルレンティ級輸送母艦に搭載する前提で計算したら、ノリキアン型バトルライダー2個小艦隊を作る場合と、改バナレット型バトルライダー3個小艦隊を作る場合が、同じ予算になりました。

 実際に戦闘する場合は、ノリキアン型14隻と、改バナレット型21隻がぶつかり合うことになるようです。
 期待値計算を楽にするため、上記の10倍の規模で、艦隊が激突することにしてみました。




演習の経緯


 以下は、私の脳内空間で行われた、演習の途中経過です。
 双方共、モデル9コンピュータを搭載していますので、モデル差によるDMは、最初から省いてあります。


第1ターン

 星系内に展開したバトルライダー、敵味方を合わせて350隻が、お互いを射程距離に収め(遠距離にて)砲撃を開始しました。

改バナレット型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、5+で照準に成功します。
 83.3%×210隻=175.0隻              175隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 ノリキアン型の移動力が6なので、9+で命中。
 27.8%×175隻=48.6発               49発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×49発=28.58発         29発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×29発=26.6発    27発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けたノリキアン型は、140隻中27隻が撃破されました。
 残り戦力は、140−27=113隻(81%)です。

ノリキアン型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、1+で照準に成功します。
                         全艦140隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 改バナレット型の移動力が2なので、5+で命中。
 83.3%×140隻=116.7発              117発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×117発=68.25発        68発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×68発=62.3発    62発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けた改バナレット型は、210隻中62隻が撃破されました。
 残り戦力は、210−62=148隻(70%)です。

 中間子スクリーンの防御力、船体形状、コンピュータレベルが同ですから、中間子砲の有効率は、命中率がそのまま効いてきます。
 改バナレット型の命中率が9+(27.8%)に対して、ノリキアン型の命中率が5+(83.3%)ですから、改バナレット型が圧倒的に不利でした。
 命中率の比が、3倍もあるのです。

 近距離での戦闘に持ち込めれば、双方の命中率にDM+2が加わり、改バナレット型の命中率が7+(58.3%)ノリキアン型の命中率が3+(97.2%)になります。
 改バナレット型の被害も増えますが、ノリキアン型の消耗率が2倍に増えますので、いい勝負になるかも知れません。
 しかし残念ながら、ノリキアン型の方が早い(6G加速)なので、距離を詰めることは難しいでしょう。



第2ターン

 第2ターンは、試しに近距離戦を行なってみました。
 艦隊戦術技能で、改バナレット型の艦隊司令が勝ったとか、ノリキアン型の艦隊に、足手まといの損傷艦が存在したことが原因だ、ということにしておきましょう。
 双方の戦力は、改バナレット型148隻と、ノリキアン型113隻です。

改バナレット型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、5+で照準に成功します。
 83.3%×148隻=123.3隻              123隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 ノリキアン型の移動力が6なので、7+で命中。
 58.3%×123隻=71.7発               72発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×72発=42.0発          42発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×42発=38.5発    39発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けたノリキアン型は、113隻中39隻が撃破されました。
 残り戦力は、113−39=74隻(53%)です。

ノリキアン型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、1+で照準に成功します。
                         全艦113隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 改バナレット型の移動力が2なので、3+で命中。
 97.2%×113隻=109.9発              110発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×110発=64.2発         64発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×64発=58.7発    59発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けた改バナレット型は、148隻中59隻が撃破されました。
 残り戦力は、148−59=89隻(42%)です。


第3ターン

 第3ターンも近距離戦です。
 双方の戦力は、改バナレット型89隻と、ノリキアン型74隻です。

改バナレット型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、5+で照準に成功します。
 83.3%×89隻=74.2隻                74隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 ノリキアン型の移動力が6なので、7+で命中。
 58.3%×74隻=43.2発                43発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×43発=25.1発          25発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×25発=22.9発    23発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けたノリキアン型は、74隻中23隻が撃破されました。
 残り戦力は、74−23=51隻(36%)です。

ノリキアン型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、1+で照準に成功します。
                          全艦74隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 改バナレット型の移動力が2なので、3+で命中。
 97.2%×74隻=71.9発                72発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×72発=42.0発          42発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×42発=38.5発    39発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けた改バナレット型は、89隻中39隻が撃破されました。
 残り戦力は、89−39=50隻(24%)です。

 ついに戦力数が逆転しましたので、改バナレット型の勝機は無くなりました。
 第2ターン第3ターンを遠距離で戦った場合、第3ターン終了時の戦力数は、改バナレット型56隻(27%)と、ノリキアン型83隻(59%)になっています。
 どちらにしても、勝ち目はありません。




モニター艦としての演習結果


 バトルライダーとしての演習結果は、ノリキアン型の辛勝に終わりましたが、本来、バナレット級はバトルライダーではなく、モニター艦の筈です。
 星系防衛が主任務ならば、輸送母艦は必要ありません。
 その場合、改バナレット型ノリキアン型のコスト比は9対20
 改バナレット型200隻と、ノリキアン型90隻が戦うことになりました。


第1ターン

 星系内に展開したバトルライダー、敵味方を合わせて290隻が、お互いを射程距離に収め(遠距離にて)砲撃を開始しました。

改バナレット型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、5+で照準に成功します。
 83.3%×200隻=166.7隻              167隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 ノリキアン型の移動力が6なので、9+で命中。
 27.8%×167隻=46.3発               46発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×46発=26.8発          27発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×27発=24.7発    25発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けたノリキアン型は、90隻中25隻が撃破されました。
 残り戦力は、90−25=65隻(72%)です。

ノリキアン型
 主砲の照準判定 難易度「並」+DM移動力 なので、1+で照準に成功します。
                         全艦90隻が射撃可能です。 

 主砲の命中判定 改バナレット型の移動力が2なので、5+で命中。
 83.3%×90隻=75.0発                75発が命中しました。

 スクリーンの突破判定 防御力が9なので、7+で突破に成功。
 58.3%×75発=43.7発          44発がスクリーンを突破しました。

 船体形状の突破判定 形状1より、4+で突破に成功。
 91.7%×44発=40.3発    40発が船体形状の影響を受けず、命中しました。

 攻撃を受けた改バナレット型は、200隻中40隻が撃破されました。
 残り戦力は、200−40=160隻(80%)です。

 さて、残存戦力数を見てみると、改バナレット型160隻(80%)の戦力を残しているのに対し、ノリキアン型65隻(72%)まで減少しています。
 この後の戦闘が、遠距離戦であれ、近距離戦であれ、もともと数の少ないノリキアン型に、勝機はありません。
 モニター艦としては、改バナレット型の方が優秀だ、ということになりました。




バトルライダーとモニター艦の設計思想


 バトルライダーを設計する場合は、高価であっても「少数精鋭」の設計思想が重要になるようです。
 性能を下げ、数で対抗することも可能なのですが、バトルライダーは巨大な輸送母艦によって輸送されることが前提です。
 安易に数を増やしてしまうことは、必要な輸送母艦の数も増やすことになってしまい、建造費の節約が意味を無くしてしまうのです。

 しかし、モニター艦の場合は違います。
 モニター艦は(基本的に)、恒星間を移動する必要がありません。
 輸送母艦の建造費を確保する必要もありませんから、コストダウンによる数の確保は、そのまま、耐久力の増加に直結しています。
 モニター艦を初めとする惑星防衛艦隊は、数=力なのです。

 バトルライダーとモニター艦の設計思想はよく似ています。
 しかし基本的に、その両者は同じものではあり得ないのでした。

                                2008.06.19