Imperial System Defence Boat
帝国軍制式−惑星防衛艦
 MEGA TRAVELLER
Science -Fiction Adventure
in the Far Future

CG softs:  Shade
CG desig by MAG
Other softs : Ship Design Excel Sheet by Matsunaga
Special Thanks : Mr.Ohshima Mr.Tachibana

 

 

 

 

 



 
帝国軍制式−惑星防衛艦(SDB)の背景


 帝国内において、1万人以上の人口を抱え、初期星間以上の技術レベルを持つ(人口レベル4以上、テックレベル7以上の)星系政府は、惑星海軍の保有を義務付けられています。
 惑星海軍の予算は、人口1人あたり年間500cr(クレジット)です。各星系の予算額については、「スピンワードマーチ惑星海軍」を参照して下さい。

 その編成は基本的に、星系政府の自由裁量に任されていますが、惑星海軍の中核として、帝国共通仕様の惑星防衛艦(SDB)が配備されている星系もあります。

 惑星防衛艦の設計に、帝国共通仕様が必要になった背景としては、帝国の広大さがありました。
 星系内に大規模造船所を持つ高人口世界を除くと、各星系の惑星海軍の主力艦艇は、帝国/星域海軍から払い下げられたモニター艦や惑星防衛艦になります。
 これらの艦艇は帝国海軍規格で建造されているため、帝国内のどの世界においても、部品の調達や修復も、容易でした。

 その一方で、高人口世界は大規模な造船所と高度な技術レベルを持つが故に、独自の設計による惑星防衛艦を作ることができたのです。
 ところが、それぞれの星系に異なる設計の惑星防衛艦が配備されてしまうと、帝国/星域海軍との共同作戦に、支障が生じるようになってしまいました。
 船体の大きさや形状、加速性能、通信機、探知機、武装などが異なれば、当然、共同作戦は難しくなりますし、燃料補給や修理部品の供給も円滑には行なえません。

 そのような事態を未然に防止するため、惑星防衛艦の設計と建造には、帝国共通仕様が定められました。
 特に人口の大きい(惑星海軍の予算が大きい)高人口世界では、帝国共通仕様で作る惑星防衛艦の、保有数までもが厳密に決められています。
 その保有数の合計は、スピンワードマーチ宙域の全体で107,000隻でした。
 内訳は、ドラゴン級61,500隻、ワイバーン級1,500隻、ワイアーム級44,000隻です。

 帝国内には、以下に示す4つの「帝国共通仕様」惑星防衛艦が存在しています。
 帝国/星域海軍は、多くのワイバーン級とドラゴン級を保有しています。ワイアーム級は高性能ですが、高価であるため、なかなか更新が進みません。
 惑星海軍の多くは、帝国/星域海軍からの譲渡を受けることで、高価な惑星防衛艦を入手しています。そのため、惑星海軍の主力はドラゴン級となっています。




バンダースナッチ級惑星防衛艦 TL=11


 帝国共通仕様の惑星防衛艦として、最も古いモデルに当たります。初採用は帝国設立以前、シリーン連合の頃でした。

 私としては、どうしてこのような旧式艦の規格がまだ残っており、未だに(少数ながらも)建造が続けられているのか、納得できません。
 性能ではなく、コスト(安価な建造費)をメリットとして利用されているのかも知れませんが、とにかく公式設定では、帝国/星域海軍が、少数ながらも保有していることになっていました。

 スピンワードマーチ宙域において、バンダースナッチ級を採用している星系は、まず存在しないと思われます。
 帝国/星域海軍からの譲渡は膨大ですから、惑星海軍の需要を十分に満たすことができるでしょう。


Claft Id : Bandersnatch Class System Defence Boat  from MASA.Ship's
ID code:


Hull:


Power:



Loco:


Commo:


Sensors:






Off:



Def:

Control:



Accom:


Other:


Bandersnatch Class System Defence Boat   TL=11 MCr=574.4
USP : 4406A5-50000-30002-0

360/900  排水素=400トン  形状=4流線型  装甲=55E
  重量=14,232トン  総重量=14,394トン

121/242   核融合=10,854Mw
  航続                            =12日間
     (通常航行6G/1G)=24/114日間

62/123  通常=6G  移動力=2
  地表=150kmh  巡航=750kph  最大=1,000kph  真空=3,840kph

電波式=星系内距離*6  レーザー式=星系内距離*6
 電波妨害器=星系内距離*1

受動EMS=恒星間距離*2
  能動EMS=遠軌道距離*2  EMS妨害機=遠軌道距離*2
  質量探知=高貫通/1m*2  中性微子探知機=1,000Mw*2
  能動物体探知         = 並  能動物体追跡             = 並
  受動物体探知      = 至難  受動物体追跡          = 至難
  受動エネルギー探知 = 並  受動エネルギー追跡 = 至難

ミサイル = x02  ビーム・レーザー=x03
  砲塔群       2                              2
  射撃可能    2                              2

防御DM =8  装甲DM =5  致命的命中回数 =4

コンピュータ=モデル5*3(標準型)  パネル=ホロ・リンク型*26
  追加=ヘッドアップ・ディスプレイ*31
  基本環境、基本生命、高度生命、重力プレート、重力補正器、エアロック4

乗組員19(艦橋3、エンジニア4、砲術2、保安8、指揮2)
  専用室=11

船倉=10トン  ミサイル倉庫=2.1トン(48ターン分)
   燃料=112トン  燃料スクープ搭載
  目標サイズ = 中   視認レベル = 中
  量産価格 = MCr459.6




ドラゴン級惑星防衛艦 TL=13 


 帝国/星域海軍ではすでに二線級として扱われているため、自前で惑星防衛艦を建造できない惑星海軍においては、主力モデルとなっています。
 帝国/星域海軍が大量に建造/保有しており、(政治的な理由によって)比較的、短期間(5〜10年)しか使用せずに惑星海軍へ譲渡するため、惑星海軍が獲得しやすいのです。
 初採用は、帝国暦300年頃になります。

 帝国/星域海軍が保有する惑星防衛艦の半数近く(根拠なしの憶測)は、未だドラゴン級のままです。
 先端テクノロジーを備えた高人口世界では、ドラゴン級惑星防衛艦を建造しており、保有艦の大半がドラゴン級になっています。

 スピンワードマーチ宙域において、ドラゴン級を採用している星系とその保有数は、以下の通りでした。以下の3星系は、帝国/星域海軍へ、ドラゴン級惑星防衛艦を供給する、大規模工廠としての役目も担っています。

イフェイト(2716):1,500隻
ルーニオン(2124):1,500隻 ストロードン(2327)1,500隻 合計4,500隻

 後述する、ワイバーン級、ワイアーム級の惑星防衛艦を採用している星系を除くと、残りの星系が採用している惑星防衛艦は、すべてがドラゴン級だと推測されます。
 上記の3星系(イフェイト、ルーニオン、ストロードン)は、自前の造船所でドラゴン級を製造できますが、それ以外の星系は(テックレベルの制限から)、ドラゴン級の惑星防衛艦すら建造できません。
 必然的にドラゴン級の入手先は、帝国/星域海軍からの譲渡に限られてしまいます。

107,000隻−(ワイアーム級)44,000隻−(ワイバーン級)1,500隻=61,500隻
61,500隻−(3星系のドラゴン級)4,500隻=(残り星系のドラゴン級)57,000隻

 惑星海軍が保有する、譲渡されたドラゴン級の数は、57,000隻となりました。

 帝国/星域海軍が、建造したドラゴン級を10年使用した後、30年の耐用年数を残して惑星海軍に譲渡するとした場合、帝国/星域海軍のドラゴン級保有数と、惑星海軍のドラゴン級保有数は、1対3になります(事故や戦闘でも消耗はないものと仮定)。
 あるいは、ガスジャイアントの大気圏内部で待機することは、惑星防衛艦の船体各部やドライブ機器に過度の負担をかけるため、消耗率が異様に高いとするならば、帝国/星域海軍と惑星海軍の保有数は、3対1になるかも知れません。

 惑星海軍の保有数、57,000隻は確定していますから、帝国/星域海軍の保有数は、20,000〜170,000隻の範囲になると推測されました。範囲がとても広いのですが、これから考察を進めるうちに、もう少し絞れることになると思います。


Claft Id : Dragon Class System Defence Boat  from LSP.Ship's
ID code:


Hull:


Power:



Loco:


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Sensors:






Off:



Def:

Control:



Accom:


Other:



Dragon Class System Defence Boat   TL=13 MCr=529.4
USP : 4406L72-50000-40003-0

360/900  排水素=400トン  形状=4流線型  装甲=55F
  重量=11,561トン  総重量=11,856トン

105/209   核融合=14,094Mw
  航続(戦闘状態)            =11日間
     (通常航行6G/1G)=32/152日間

62/123  通常=6G  移動力=4
  地表=170kmh  巡航=750kph  最大=1,000kph  真空=3,840kph

電波式=星系内距離*6  レーザー式=星系内距離*6
  電波妨害機=星系内距離*1

電磁マスカー  受動EMS=恒星間距離*2
  能動EMS=遠軌道距離*2  EMS妨害機=遠軌道距離*2
  質量探知=高貫通/100m*2  中性微子探知機=100kw*2
  能動物体探知         = 並  能動物体追跡          = 並
  受動物体探知         = 難  受動物体追跡          = 難
  受動エネルギー探知 = 並  受動エネルギー追跡 = 難

ミサイル = x03  ビーム・レーザー=x04
  砲塔群       2                              2
  射撃可能    2                              2

防御DM =12  装甲DM =5  致命的命中回数 =4

コンピュータ=モデル7*3(標準型)  パネル=ホロ・リンク型*34
  追加=ヘッドアップ・ホロディスプレイ*4
  基本環境、基本生命、高度生命、重力プレート、重力補正器、エアロック4

乗組員15(艦橋2、エンジニア2、砲術1、保安8、指揮2)
  専用室=8.5 

船倉=10トン  ミサイル倉庫=2.1トン(48ターン分)
  燃料=143トン  燃料スクープ搭載
  目標サイズ = 中  視認レベル = 中
  量産価格 = MCr423.5
 




ワイバーン級惑星防衛艦 TL=14


 帝国/星域海軍における、惑星防衛艦の主力モデルです。初採用は、帝国暦700年頃でした。
 重装甲と重火力、高い機動性、高速ミサイルによって、ゾダーン通商破壊艦へ大打撃を与えたと言われています。

 大気圏内への突入が可能な、重装甲のエアフレーム船体を備えた、初のモデルです。
 このワイバーン級によって、惑星海洋中に防衛艦が潜む、究極の待ち伏せ戦術が可能になりました。
 海洋中に待機するワイバーン級の中には、水中戦闘用のソナーやミサイルを装備したものも存在するという噂です。
 ワイバーン級の核融合炉は、ドラゴン級の核融合炉と規格を統一してあるため、非常時には核融合炉を入れ替えることも可能になりました。

 帝国海軍が保有する惑星防衛艦の半数近く(根拠なしの憶測)と、星域海軍が保有する惑星防衛艦の半数以上(これも根拠なし)は、ワイバーン級になっています。

 スピンワードマーチ宙域において、ワイアーム級を採用している星系は、以下に示すパリク星系ひとつしかありません。

 パリク(3029)1,500隻              合計 1,500隻


Claft Id : Wyvern Class System Defence Boat  from MASA.Ship's
ID code:


Hull:


Power:



Loco:


Commo:


Sensors:






Off:
 


Def:

Control:



Accom:


Other:


Wyvern Class System Defence Boat   TL=14 MCr=501.7
USP : 4106L82-70000-40003-0

360/900  排水素=400トン  形状=1エアフレーム  装甲=61G
  重量=11,170トン  総重量=11,465トン

105/209   核融合=14,095Mw
  航続(戦闘状態)            =11日間
     (通常航行6G/1G)=32/152日間

62/123  通常=6G  移動力=4
  地表=180kmh  巡航=2,880kph  最大=3,450kph  真空=3,840kph

電波式=星系内距離*6  レーザー式=星系内距離*6
  電波妨害機=星系内距離*1

電磁マスカー  受動EMS=恒星間距離*2
  能動EMS=遠軌道距離*2  EMS妨害機=遠軌道距離*2
  質量探知=高貫通/250m*2  中性微子探知機=10kw*2
  能動物体探知         = 並  能動物体追跡          = 並
  受動物体探知         = 並  受動物体追跡          = 並
  受動エネルギー探知 = 易  受動エネルギー追跡 = 並

ミサイル = x03  ビーム・レーザー=x04
  砲塔群       2                              2
  射撃可能    2                              2

防御DM =13  装甲DM =7  致命的命中回数 =4

コンピュータ=モデル8*3(標準型)  パネル=ホロ・リンク型*28
  追加=ヘッドアップ・ホロディスプレイ*4
  基本環境、基本生命、高度生命、重力プレート、重力補正器、エアロック4

乗組員15(艦橋2、エンジニア2、砲術1、保安8、指揮1)
  専用室=8.5

船倉=10トン  ミサイル倉庫=2.1トン(48ターン分)
   燃料=143トン  燃料スクープ搭載
  目標サイズ = 中  視認レベル = 中
  量産価格 = MCr549.7




ワイアーム級惑星防衛艦 TL=15


 惑星防衛艦の最新モデルです(最新と言っても、建造開始からすでに。1世紀近くの年月が経過しているのですが)。
 帝国最先端のテクノロジーをふんだんに投入し、極めて高い戦闘能力を備えました。
 しかし、その当然の結果として建造費は高騰しましたし、造船能力の制限から普及は進んでおりません。

 帝国海軍での採用はすでに始まっていますが、すべての惑星防衛艦をワイアーム級で更新することは莫大なコストがかかるため、実際に更新されているのは、一部に留まりました。
 星域海軍や惑星海軍への譲渡は、まだほとんど行なわれていません。

 特殊な改造型として、帝国海兵隊の一部部隊に配属された「軌道砲兵モデル」が存在しています。例えば、リジャイナ公爵の親衛隊「4518歩兵連隊」に配属された3隻は、第五次辺境戦争でもっとも有名な惑星防衛艦になりました。

 最先端テクノロジーを備えた高人口世界では(帝国の強い指導により)惑星防衛艦の大半が、ワイアーム級に入れ替わっています。
 スピンワードマーチ宙域において、ワイアーム級を採用している星系とその保有数は、以下の通りでした。

 ライラナー(2716):2,000隻 モーラ(3124)20,000隻
 グリッスン(2036):2,000隻 トリン(3235)20,000隻  合計44,000隻


WYRM001.JPG - 34,998BYTES

WYRM002.JPG - 33,002BYTES

Claft Id : Wyrm Class System Defence Boat  from MASA.Ship's
ID code:


Hull:


Power:



Loco:


Commo:


Sensors:






Off:



Def:

Control:



Accom:


Other:

Wyrm Class System Defence Boat   TL=15 MCr=863.4
USP : 4106L92-A0000-40003-0

360/900  排水素=400トン  形状=1エアフレーム  装甲=70G
  重量=13,156トン  総重量=13,486トン

74/148   核融合=19,926Mw
  航続(戦闘状態)             =10日間
     (通常航行6G/1G)=39/190日間

62/123  通常=6G  移動力=6
  地表=190kph  巡航=2,880kph  最大=3,450kph  真空=3,840kph

電波式=星系内距離*6  レーザー式=星系内距離*6
  電波妨害機=星系内距離*2  中間子式=惑星距離*1

電磁マスカー  受動EMS=恒星間距離*2
  能動EMS=遠軌道距離*2  EMS妨害機=遠軌道距離*2
  質量探知=高貫通/1km*2  中性微子探知機=10kw*2
  能動物体探知         = 並  能動物体追跡          = 並
  受動物体探知         = 並  受動物体追跡          = 並
  受動エネルギー探知 = 易  受動エネルギー追跡 = 並

ミサイル = x03  ビーム・レーザー=x04
  砲塔群       2                              2
  射撃可能    2                              2

防御DM =16  装甲DM =10  致命的命中回数 =4

コンピュータ=モデル9*3(標準型)  パネル=ホロ・リンク型*46
  追加=ヘッドアップ・ホロディスプレイ*4
  基本環境、基本生命、高度生命、重力プレート、重力補正器、エアロック4

乗組員14(艦橋2、エンジニア1、砲術1、保安8、指揮2)
  専用室=8

船倉=10トン  ミサイル倉庫=2.1トン(48ターン分)
  燃料=177トン 燃料スクープ搭載
  目標サイズ = 中   視認レベル = 中
  量産価格 = MCr689.8
 




2008.05.26 初投稿
2008.06.02 SDBの配備数を10倍に修正。ジャンプ・シャトルを追加。
2009.08.31 SDBを再設計。