>> 



 
 
 

The Best Weapon
34th stage ( Pirate
2)

最強兵器 決定戦
第34回 (海賊船2)

LINE1.GIF - 286BYTES

MEGA TRAVELLER
 


 

海賊船最優先課題
    コンピュータグレードアップ?



 前回の投稿「海賊船1」について、MAG様より「海賊船はコンピュータをグレードアップして無敵状態で戦闘を挑んでくると思われます」との意見を頂きました。

 しごく、もっともなことだと思います。
 CT「宇宙海軍」のルールでも、メガトラのルールでも、コンピュータのモデル数は、攻撃の命中率や回避能力に大きく影響を及ぼすからです。
 当然、戦闘を目的とした宇宙船は、テックレベルや建造予算の許す限り、最高レベルのコンピュータを搭載しておくべきでしょう。
 私が慣れているCT「宇宙海軍」の宇宙船設計ルールの場合、T型哨戒艦P型海賊船は、貨物を数トン減らすだけで簡単に、コンピュータのモデル数を4まで上げられました。
 移動力の低下(−1)を甘受するならば、モデル6さえも搭載可能なのです。
 メガトラの宇宙船設計ルールについては、これから計算するつもりですが、恐らく、コンピュータのグレードアップは容易でしょう。

 ところが、公式設定として掲載されているT型P型のコンピュータモデル数は、3〜2しかありません。
 これは、どのような理由によるものでしょう。

 真っ先に思いついた理由は、予算制限でした。
 T型哨戒艦は、存在を誇示する(そして、犯罪の発生を抑制する)ことが目的ですので、SDBのような戦闘力は期待されていないようです(掲示板[2749]MAG様の紹介記事より)。

 2つ目の理由は、プレイバランスです。
 S型偵察艦A型自由貿易船に乗って最初のプレイを始めることが一般的なスタートですから、それを襲ってくる海賊船が強すぎると問題になるかではないでしょうか。

 正解がどれなのかは分かりませんが、とにかく、公式の海賊船に初めから搭載されているコンピュータは、海賊家業には不釣合いなほどモデル数が低いのです。
 正気の海賊ならば、少しでも臨時収入を得た時、コンピュータのグレードアップを試みるでしょう。

 今回の考察は、コンピュータのグレードアップによって、海賊船の戦闘力がどれだけ上がるのか、また、生存性が上がるのか、について計算しました。
 コンピュータのグレードアップに必要な経費、その他の要素(消費電力の増加、船内容積の減少、重量増)についても求めています。





無敵のP型海賊船


 帝国百科に記載されているP型海賊船の諸元を基にして、松永様の宇宙船設計Excelシートを用い、私なりのP型海賊船をデザインしてみました。

 船体サイズは400トン。非流線型。ジャンプ2、3G加速、コンピュータのモデルは2。三連架ビーム・レーザー砲塔2基(攻撃力4×2)と三連架ミサイル砲塔2基(攻撃力3×2)を装備。という設計です。
 乗組員の人数が異様に多い(砲手が9名必要)という点を除けば、ほぼ公式設定通りなのではないでしょうか。
 多すぎる砲手の人数は、乗り込み戦の戦闘員を兼ねていると思えば、それほど問題にはなりません。

 そのP型海賊船のコンピュータを、初期値のモデル2から6までグレードアップした場合、海賊船の攻撃命中率がどれだけ向上したのか、期待値を求めました。

 目標となった商船は、船体容積が100トン以上1千トン未満(サイズDM=−1)、移動力=0、コンピュータモデル=1(防御DM=0)として計算しています。

 モデル数の高いコンピュータを搭載した商船、例えば、M型客船T型哨戒艦を攻撃する場合の命中率と命中期待値は、その分だけ、下の欄を見れば分かります。
 モデル6のコンピュータにグレードアップしたP型海賊船が、モデル3搭載のM型客船を攻撃する場合、目標船のコンピュータが2レベルアップしていますから、攻撃側の欄は2つ下、モデル4の欄を見れば良いということです。


    表1 コンピュータをグレードアップしたP型海賊船が、
       商船(防御DM=0)を攻撃した場合の命中率と命中期待値

BW34_FIG01.GIF - 7,269BYTES

 コンピュータのグレードアップに伴って、命中期待値が大きくなっていることが明白です。
 モデル2のままの場合、命中期待値は2.6でした。砲塔群数が4ですから、65.3%の命中率になります。
 モデル3にグレードアップした場合、命中期待値は3.1(77.8%)に増えました。
 モデル4は3.5(87.5%)、モデル5は3.8(94.4%)。
 モデル6に到っては3.9(98.6%)になっています。



    表2 コンピュータをグレードアップしたP型海賊船
       視認距離で商船を精密射撃した場合、損傷表を振り直しできる
       (損傷箇所を限られた範囲でも自由に選べる)成功率と、
       致命的損傷を与えられる確率と、それらの期待値

BW34_FIG02.GIF - 7,618BYTES

 今回も戦術ポイントや乗組員の技量、その他の状況を考慮していません。コンピュータのモデル数だけを変数として計算しました。

 コンピュータのモデルを3にグレードアップしただけで、精密射撃の成功期待値が2.0に達しています(1.4倍の成功率)。
 一般の商船を攻撃したならば、通常ドライブを破壊して(通常ドライブ−1の損傷を与えて)、さらに反撃能力を奪う(兵器−3の損傷を与える)ことが出来るでしょう。

 モデル5までグレードアップしたならば、精密射撃の期待値が3.1です。
 先制攻撃を行なえたならば、狙った獲物に反撃の機会を与えることは有り得ません。
 確実に逃走/戦闘能力を奪うことができます。



 もしも先制攻撃や精密射撃を行なえず、獲物に反撃を許してしまったとしたら、どうなるでしょうか。
 P型海賊船と同レベルの武装、三連架ビーム・レーザー砲塔2基(攻撃力4×2)、三連架ミサイル砲塔2基(攻撃力3×2)を備え、モデル1のコンピュータを搭載した商船から反撃を受けたという想定で、期待値を計算してみます。

 普通の商船がこれほど重武装をしている筈はないと思いますが、実は海軍のT型哨戒艦による攻撃を想定してみたかったので、こうなりました。
 攻撃側のコンピュータレベルが3であれば、P型海賊船のコンピュータモデルを2つ下げて期待値を求めてください(この例では、モデル6ではなく、モデル4の欄を見るということです)。


       表3 コンピュータをグレードアップしたP型海賊船
          商船に反撃された場合の、命中率と命中期待値

BW34_FIG03.GIF - 7,429BYTES

 コンピュータのモデルが2の場合、命中弾を1.4発も受けていたP型海賊船ですが、モデルを3に上げるだけで、0.9に下がりました。
 攻撃側の砲塔群数が4ですから、被命中率は、1.4(34.7%)から0.9(22.2%)ということになります。命中弾数が3分の2に減るということは、とても素晴らしいことだと思いますが、いかがでしょう。

 ちなみに、モデル4の場合は0.5で12.5%。
 モデル5ならば0.2で5.6%、モデル6は0.1で1.4%。
 ほとんど無敵状態です。

 モデル3を搭載したT型哨戒艦に追撃を受けたとしても、こちらの攻撃は.毎ターン3.5発が命中し、哨戒艦からの反撃は0.5しか当たりません(哨戒艦のコンピュータがモデル3なので、海賊船のコンピュータがモデル6でも、2つ下のモデル4に相当)。
 やはり、無敵状態に近いです。
 0.5の被命中がありますから、当たり所が悪ければ通常ドライブに損傷を受けたり、攻撃力が減少する可能性もありますが、それらの損傷が累積して、致命的な状況に陥るよりも早く、海軍のT型哨戒艦を無力化できるでしょう。



 P型海賊船が、視認距離にいる商船から精密射撃による反撃を受けた場合の、成功率と致命的損傷の期待値です。

       表4 コンピュータをグレードアップしたP型海賊船
          視認距離で商船から反撃された場合の、
          精密射撃の成功率と、致命的損傷を受ける可能性

BW34_FIG04.GIF - 7,606BYTES

 商船からの精密射撃が成功する可能性は、ほとんどありません。
 P型海賊船がモデル5以上のコンピュータにグレードアップしているならば、絶対に有り得ないということが分かりました(戦術ポイントを使用されたら、有り得ないことでは無くなりますが)。

 致命的損傷の場合、モデル3のコンピュータにするだけで安心できるようになります。

 モデル3コンピュータを搭載したT型哨戒艦と交戦した場合でも、海賊船がモデル5以上にグレードアップしていれば、哨戒艦精密射撃はほとんど成功しませんし、致命的損傷を受ける心配も要りません。



 最後に、コンピュータをグレードアップすることに必要な経費、その他の要素についても計算しました。

    表5  P型海賊船のコンピュータ・グレードアップに必要な経費、
        消費電力、重量の増加、船内容積、乗組員の減少

BW34_FIG05.GIF - 4,869BYTES

 コンピュータのグレードアップに必要な予算は、上記のようになります。

 モデル2からモデル3にグレードアップする場合、コンピュータ3台分の購入費がMCr12でした。要らなくなったモデル2を下取りしてもらえれば、もう少し安くなるかも知れませんが、中古のコンピュータの下取り価格は半値が良いところでしょう。
 消費電力、占有容積、重量などは、小さく、軽くなりました。これは、操作パネルやディスプレイの必要数が少なくなったためです。乗組員も17名から10名になり、一挙に7名も少なくなりました。
 専用室が空いた分を貨物スペースに変更するか、あるいは、戦闘要員の居住スペースにするか難しいところですが、選択の余地があるのは良いことですね。
 コンピュータのモデルを2から3に変更する影響は、とても大きいのです。

 モデル3のコンピュータを搭載して強力になったP型海賊船は、さらにお金を稼ぎ、今度はモデル4へグレードアップすることにしました。
 その場合、必要な予算はMCr19.8。大金です。モデル3コンピュータは下取りしてもらいましょう。最近買ったばかりのものですから、それほど買い叩かれないと思うのですが、どうなるかは分かりませんね。
 消費電力はさらに小さくなりますが、占有容積は増加し、モデル2当時よりも大きなスペースを必要としてしまいます。重量もわずかに増えますが、モデル2当時より重くはなりません。
 乗組員はさらに1名減少して、9名になりました。

 モデル4になれば、モデル1搭載の商船相手には、無敵だと言えるでしょう。
 しかし、モデル3を搭載したM型客船T型哨戒艦を相手にすると、まだ危険です。サイコロ運が悪ければ、やられてしまうでしょう。
 そこで、さらなる大金を稼いだP型海賊船は、モデル5へグレードアップすることにしました。
 今度の必要予算はMCr29.7。泣きたくなるような金額です。
 消費電力は変わりませんが、占有容積、重量は共に増加。モデル2当時の重量も越えました。乗組員は3名減少し、6名です。
 これだけの人数で海賊をするのは少し不安ですから、戦闘要員や交替要員を乗せることになるのではないでしょうか。

 さて、モデル5のコンピュータを積んでもまだ不安を感じる海賊船長は、モデル6へのグレードアップを行ないます。必要予算はMCr36
 消費電力は減りますが、占有容積と重量はさらに増加。乗組員数は変わりません。



 上記のように、モデル2から順番にモデル6まで、4回のグレードアップを経てきた場合、費やした経費はMCr97.5。その6割以上が無駄になってしまった訳ですから、非常にもったいないことだと思います。
 それだけの予算があったら、建造当初からグレードアップしておけば、量産化による2割引特典も受けられたでしょう。

 しかし、そうも行かないのが現実です。
 早期にグレードアップしておかなければ、P型海賊船の戦闘力は低いままですから、活動には相当のリスクを伴ってしまうでしょう。グレードアップをしたからこそ、生き延びて稼ぐこともできたのですから。
 とは言うものの、再度のグレードアップによって処分することが確実なコンピュータならば、購入費の節約も兼ねて、中古コンピュータで良いのではないか、とも思います。
 沈没船からサルベージしてきたコンピュータだとか、戦闘で致命的損傷を受けたが、それを無理矢理に修理したコンピュータ(何時、壊れるか分からない)というネタでも良いですね。





散乱砂砲の使い道


 CTの基本ルールやボードゲームの「メイディ」では、自由貿易船最後の武器として頼られていた(?)兵器が、この散乱砂砲でした。
 散乱砂を展開した場合、宇宙船は針路変更が出来ない(慣性のままに進む散乱砂の雲を置き去りにしてしまう)とか、自分の攻撃に若干のペナルティ(DM−1)を受けるとか、幾つかの問題点はありましたが、多数の攻撃を受けても、それら全ての攻撃にDM−3を与えることが出来るという点で、私は、散乱砂砲の機能を大変高く評価しております。

 ところが、CT「宇宙海軍」の戦闘ルールで、1つの散乱砂砲は、1つの攻撃にしか対応できないと有効性を狭められ、さらには、攻撃兵器の突破判定(防御の成功判定)まで課されてしまいました。
 そのルールを引き継いだMTの宇宙戦闘ルールも同様。
 世間(デザイナー)は、散乱砂砲に冷たいのです。

 逆に考えれば、CT基本ルールにおける散乱砂砲の能力が「過大評価されていた」という可能性もあるのですが……。



 感情面はともかく、MTの宇宙戦闘ルールにおいて、商船搭載の散乱砂砲がどれだけ役に立つのか、あるいは、役に立たないのか、という点を、真面目に評価してみたいと思います。

 攻撃側の海賊船は、三連架のビームレーザー砲塔(攻撃力4)と、三連架のミサイル砲塔(攻撃力3)を装備していることにしました。海賊船のコンピュータ・モデルは、以下で示すように様々です。
 目標となる商船は、サイズDM=0、移動力=0。搭載コンピュータのモデル数は、1を想定しました。

 肝腎の散乱砂砲塔は、三連架砲塔(防御力4)と単架砲塔(防御力3)に加え、TLの低い単架散乱砂砲(防御力2)の3種類を想定しました。
 防御力を重視した商船であっても、三連架砲塔1基以上の砲塔群を用いることは無いと思います。
 戦闘艇に関する過去の考察でも、三連架砲塔1基の砲塔群が最も効率良く防御できましたので、この防御力の散乱砂砲塔が最も多用されることでしょう。

 単架砲塔1基の砲塔群は、混合砲塔に備えられた散乱砂砲のことです。三連架砲塔の他の砲架にはパルス・レーザーやミサイルが搭載されているため、1門以上の散乱砂砲を搭載することは出来ません。そのため、1門だけの砲塔群になりました。
 自由貿易船に武装を施す場合、私が最も好む搭載方法です。

 TLが10未満の世界で建造された宇宙船の場合、散乱砂砲の防御力が1つ小さくなりました。その場合、三連架砲塔1基の砲塔群は防御力が3に、単架砲塔1基の砲塔群は防御力が2に下がります。その防御力での突破率を評価するため、防御力2の欄も設けた訳です。
 私の解釈ですと、散乱砂砲の性能は、供給される散乱砂の品質に拠っていました。
 ですから、TL10未満の世界で散乱砂を補給した宇宙船の散乱砂砲は、TL15の造船所で建造されていても、防御力が低下してしまうのです。
 スピンワード・メインでは、TLが11以上ある世界の方が珍しいですから、この航路を航行する宇宙船の防御力が低下していても、不思議ではありません。
 あくまで、散乱砂砲に対する私の解釈が正しければ、の話ですが。



 まずは、海賊船のコンピュータ・モデルが5、つまり海賊船商船のコンピュータ・モデル差が4ある場合の防御突破率です。

      表6 海賊船の攻撃が、散乱砂砲による防御を突破する確率
          (海賊船と商船のコンピュータ・モデル差=4)

BW34_FIG06.GIF - 8,533BYTES

 上記の表で、上の3分の1にレーザーの攻撃力と命中率、中央の3分の1にミサイルの攻撃力と命中率、下の3分の1に散乱砂砲の防御力と攻撃の突破率を載せました。

 表の大部分で、防御突破率は100%の値を示しています。
 例外として、単架レーザーや単架ミサイル砲塔(攻撃力2)の攻撃ならば、三連架の散乱砂砲(防御力4)によって、36分の1(2.8%)や12分の1(8.3%)の確率で防いでいますが、そんな僅かな可能性では防いでいる内に入らないと思います。
 海賊船の標準的な武装である、攻撃力4のビーム・レーザーや、攻撃力3のミサイルに対して、商船の散乱砂砲は無力でした。
 つまりコンピュータのモデル差が4以上ある場合、商船の散乱砂砲は、役に立たないのです。



 では、モデル差が2の場合、海賊船のコンピュータ・モデルが3の場合はどうなるでしょうか。

      表7 海賊船の攻撃が、散乱砂砲による防御を突破する確率
          (海賊船と商船のコンピュータ・モデル差=2)

BW34_FIG07.GIF - 8,627BYTES

 モデル差=4の場合に比べれば、少しだけ数値が低くなりましたが、結果はあまり、変わりません。
 海賊船の主力兵器である三連架砲塔に対して、三連架の散乱砂砲で対抗しても、突破率は91.7%です。阻止できる可能性は8.3%しかありません。

 コンピュータのモデル差が2の場合でも、商船の散乱砂砲は海賊船の攻撃を全く防げないことが分かりました。



 海賊船商船のコンピュータ・モデルが同等で、モデル差が0の場合はどうでしょうか。
 海賊船が貧乏で、低レベルのコンピュータしか搭載していないとか、攻撃された商船がA3型で、高レベルのコンピュータを積んでいた、などの状況が考えられます。

      表8 海賊船の攻撃が、散乱砂砲による防御を突破する確率
          (海賊船と商船のコンピュータ・モデル差=0)

BW34_FIG08.GIF - 8,771BYTES

 コンピュータ・モデルが同等であれば、散乱砂砲もそれなりに役立つようです。
 三連架のビーム・レーザーやミサイルはまだ満足に防げませんが、単架のレーザーやミサイルであれば、三連架の散乱砂砲である程度、防げるようになってきました。
 ある程度と言っても、阻止率は50%以下ですから、頼れるとは思えません。

 コンピュータのモデル差が0の場合でも、商船の散乱砂砲は海賊船の攻撃をほとんど防げないのです。



 最後に、海賊船のコンピュータより、商船のコンピュータ・モデルが高い場合を計算してみました。
 例えば、A3型自由貿易船を、無改造のS型偵察艦が襲撃したような状況です。
 自分側のコンピュータモデルが低いと気付きながら、それでも襲撃を決行するような海賊は居ないと思うのですが。

      表9 海賊船の攻撃が、散乱砂砲による防御を突破する確率
          (海賊船と商船のコンピュータ・モデル差=−2)

BW34_FIG09.GIF - 8,907BYTES

 コンピュータ・モデルが優っているならば、散乱砂砲はとても役に立つようです。
 三連架ビーム・レーザー、三連架ミサイルに対して、三連架の散乱砂砲ならば突破率は41.7%、単架の散乱砂砲でも58.3%でした。一撃を受ければ、自動的に致命的損傷をたくさん受けてしまう偵察艦自由貿易船にとって、命中弾の半分を無効化できる散乱砂砲は、とても有り難い兵器だと思います。
 海賊船の武装が単架レーザーや単架ミサイルのような低火力兵器であれば、突破率はさらに小さくなりました。16.7〜41.7%という低い突破率ですから、半分以上の確率で無効化できるのです。
 もっとも、コンピュータ・モデルが優っている場合、上記の命中率から分かる通り、海賊船の攻撃は滅多に当たりません。数少ない命中弾をさらに防げるのだから役立つ、と評価すべきか、どうせ当たらないのだから役に立つことはないだろう、と評価すべきか、難しいところですね。




 
結論


 コンピュータのモデル数が、戦闘の多くの局面(攻撃の命中率、防御突破率)で影響していることを再確認できました。
 海賊船がある程度のまとまった資金を得たのであれば、1レベルでもグレードアップを行なうべきです。
 そうすることによって、より安全に海賊家業を続けることが出来るのですから。

 しかし、コンピュータのグレードアップには、多額の資金が必要です。
 あくまで「獲物の商船を脅すだけで良い」と考えているのであれば、グレードアップをする気持ちにはなれないでしょう。
 一般的な海賊の慣習として「銃1丁1票」の議決権を持つようです(Traveller Wiki より)。
 コンピュータのグレードアップ(宇宙船への投資)の是非が、乗組員の投票によって決められるのであれば、グレードアップの実施はとても望めません。船長以外の乗組員にとってみれば、将来の生存率向上というあやふやな代物より、目の前にある現金の方がずっと大事な筈ですから
 「帝国百科」に記載されているP型海賊船のコンピュータ・モデルが低い理由には、そういう事情があるのかも知れません。



 私の愛する散乱砂砲は、商船にとってほとんど役に立たない代物だと判明しました。
 実に悲しい事実ですが、仕方ありません。
 防御兵器7の考察を読み返してみましたが、テックレベル(コンピュータ・モデル)で劣っている場合、散乱砂砲を搭載して無駄な防御を試みるより、その分の武器設置点を攻撃に向けた方が良いという結論が出ています。
 商船の場合も、同じことが言えそうですね。


2009.11.28 初投稿。