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最強兵器 決定戦 第38回(個人戦闘4) 援護物と狙い撃ち |
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援護物に隠れる行為が、無意味になる可能性。 |
基本ダメージ3と4を比較 |
目標の防具が全身装甲でない場合は、「援護物」も同じように装甲値を半減させてしまいます。 ですから、目標の装甲が十分に厚いか、装甲が極端に薄い場合を除けば、貫通状態が変化することによって、より大きなダメージを与えられるようになる訳です。 その変化は以下の3パターンが考えられるでしょう。 「部分貫通」→「完全貫通」 「無貫通」 →「部分貫通」 「無貫通」 →「完全貫通」 目標の装甲が十分に厚い(装甲値を半減しても「無貫通」の状態が変わらない)場合は「無貫通」 →「無貫通」ですから、「狙い撃ち」によってダメージ期待値が増えることはありません。 命中判定の難易度が1つ上がるだけ、攻撃側にとっては不利になります。 撃たれる目標にとってみれば、援護物が役立つことを意味する訳ですが。 2010.10.07 加筆 エラッタより、目標が全身装甲の防具を着用している場合、装甲値の10分の1未満しかない貫通力の武器は、例外的成功を得ても、その結果を無視する(ダメージを与えられない)とのことです。 装甲値半減によって、貫通力が装甲値の10分の1以上になれば、その例外的成功は有効な(ダメージを与えられる)命中に変わるのです。 バトルドレス(装甲値18)を素手(貫通力1)で殴る、あるいは中距離のSMG射撃(同じく、貫通力1)で撃つような情況が当てはまりました。 このような場合、どんなに良いサイコロの目を出しても「狙い撃ち」を行なわなければダメージを与えられなかった訳ですから、「狙い撃ち」は有効です。 というか、絶対に「狙い撃ち」を行なわなければなりません。 同様に、目標の装甲が極端に薄い(すでに「完全貫通」になっている)場合は「完全貫通」→「完全貫通」であり、ダメージ期待値は増えません。 この場合も命中判定の難易度が1つ上がるだけ、攻撃側にとっては不利です。 援護物も有効です。 掲示板でも少し議論しましたが、私の解釈によって、半減する装甲値の「端数を切り捨て」しました。 これによって「無貫通」→「完全貫通」という特殊な事例が生じてしまうのですが、これを除けば、ほとんど、この方法で問題ないと思われます。 2010.10.07 加筆 エラッタによって、上記解釈が正しいと確認できました。 「全ての戦闘の計算では、端数を落とします。貫通力3は、半分になると、1に減少します。0.3の損害は、0になります。」 ということですので。 攻撃の貫通状態によって、射撃のダメージ期待値と無力化率がどのように変化するのか、考察の35回と同じように、比較してみます。 表1は「無貫通」、表2が「部分貫通」、表3が「完全貫通」の、ダメージ期待値と無力化率です。 目標に4ポイント以上のダメージを与えられる場合は、目標を一撃で無力化できるとみなし、緑字で示しました。 目標に9ポイント以上のダメージを与えられる場合は、目標を一撃で殺せる(破壊できる)とみなし、黄色字で示しています。 表1 無貫通兵器のダメージ期待値 (成功値が−5〜12+の範囲:基本ダメージ3) |
「無貫通」の場合、例外的成功(サイコロの目が命中値よりも2つ以上大きい場合)でしか、ダメージを与えることが出来ません。 |
「部分貫通」の場合、ダメージが半減してしまいますから、「かすり傷(サイコロの目が命中値と等しい場合)」はダメージを与えることが出来ません。 |
「完全貫通」の場合、命中すれば確実にダメージを与えられます。 |
ダメージ期待値の変化が、最も分かりやすい部分は「命中率2+」でしょう。 |
基本ダメージが4以上になると、「部分貫通」の「かすり傷」であってもダメージを与えられるようになります。 |
「完全貫通」の場合、「かすり傷」以外は確実に無力化できるでしょう。 |
今回もダメージ期待値の変化が最も分かりやすい部分として、「命中率2+」の色を赤に変えました。 |
DMの最大/最小値は±8の範囲です。 |
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ですから例えば、命中の難易度が〈並〉でDM+5ならば、命中率は「2+」の欄を見ます。 この状況で目標が「援護物」下にある場合、あるいは、攻撃側が「狙い撃ち」を選択した場合は、命中率が4つ悪くなって「6+」の欄を見ることになる訳です。 ただし「援護物」に隠れている目標が、全身装甲の防具を身に付けている場合は、「援護物」による装甲半減効果はありません。 装甲値が変わらず、命中難易度が上がるだけです。 「援護物」の効果を評価するまでもないでしょう。 攻撃側にとっては厄介な「援護物」であり、目標にとっては有り難い「援護物」となるのです。 同じ命中DMで、通常射撃と狙い撃ちを行なった場合、ダメージ期待値と無力化率がどのように変化するか、表9〜11に示しました。 表9 「援護物」や「狙い撃ち」によって変化するダメージ期待値と無力化率 (「部分貫通」→「完全貫通」:基本ダメージ3) |
通常射撃と狙い撃ち、双方のダメージ期待値と無力化率を比べ、より大きい値を青字と緑字で示しました。 |
狙い撃ちによって「無貫通」が「部分貫通」に変わる場合は、例えば、装甲値5〜6の宇宙服を、貫通力3のハンドガンやライフルで射撃した場合が該当します。 |
装甲半減ルールの解釈の仕方によって生じた、特殊な状況です。 |
近距離で射撃を行なった場合、命中難易度はハンドガンもライフルも〈並〉です。 |
狙い撃ちによって、「部分貫通」が「完全貫通」に変わる場合。 |
狙い撃ちによって「無貫通」が「部分貫通」に変わる場合。 |
装甲半減ルールの解釈の仕方によって生じた、特殊な状況です。 |
命中難易度が〈並〉の場合、「部分貫通」→「完全貫通」の狙い撃ちが行なわれることは有り得ません。 |
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