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05

最強兵器 決定戦
演習結果−第5回

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 巡洋艦  大型戦闘艇


 空母を使った艦隊戦演習の続きです。

 移動力6のバトルライダーは回避能力が高く、大型戦闘艇にとって、苦手な相手だということが分かりました。
 今度は、移動力3
巡洋艦と戦わせてみます。 




戦闘準備


 攻撃側は、今回もテックレベル14ゾダーン海軍です。
 8隻の(10万トン級)艦隊空母に搭載された、1,600機の大型戦闘艇が、帝国海軍の巡洋艦小艦隊に襲い掛かるというシチュエーションを設定しました。
 攻撃に参加しない640機の大型戦闘艇は、ピケットとしての索敵行動中か、帝国側の大型戦闘艇と戦闘を行なっているか、あるいは母艦の直衛任務に就いているものと、考えています。

 防御側は、テックレベル15帝国海軍です。
 私がデータ変換を試みている巡洋艦は、設計検討がまだまだ不十分に思えてきましたので、今回は用いません。
 MAG氏設計の「デンドリーン級軽巡洋艦」を目標にしました。
 軽巡洋艦20隻の艦隊が、攻撃目標です。
 デンドリーン級軽巡洋艦は、それぞれ10機ずつの大型戦闘艇を搭載していますが、これらの戦闘艇はピケットとして展開しているか、あるいは、ゾダーンの別働戦闘艇と戦闘を行なっていることにしました。

 6G加速の大型戦闘艇と、3G加速の巡洋艦の対戦ですから、速度に優るゾダーン側は、巡洋艦の懐(視認距離)まで飛び込んで、精密射撃を試みることが可能です。
 巡洋艦側は、どれだけの敵戦闘艇を撃破することが出来るでしょうか。

 双方の大型戦闘艇がピケットとして展開しているということで、探知/固定のルールは省略します。

 また、兵器損傷の際、1つだけ残った砲塔群は、一撃で破壊されるのではなく、攻撃力が1ずつ減少するというルールは、主砲だけに適用することにします。
 主砲以外の砲塔群には適用しません(使用すると、プレイの時間が延びてしまうためです)。




デンドリーン級軽巡洋艦


 デンドリーン級軽巡洋艦は、船体サイズが4万トンです。
 ジャンプ4、3G加速(移動力=3)の性能を持ちます。
 搭載されているコンピュータはモデル9であり、50トンの大型戦闘艇10機を搭載していました。

 兵器は、以下の通りです。

中間子主砲     (攻撃力N)×1基、

ミサイル副砲    (攻撃力9)×10基、

砲塔群の粒子加速砲 (攻撃力2)×70砲塔群、
      ミサイル(攻撃力3)×40砲塔群、
 フュージョン・ガン(攻撃力5)×10砲塔群、
   プラズマ・ガン(攻撃力3)×10砲塔群、
  ビーム・レーザー(攻撃力9)×10砲塔群、
  パルス・レーザー(攻撃力2)×10砲塔群、
      散乱砂砲(防御力4)×40砲塔群。

 防御としては、核中和装置(防御力9)と中間子スクリーン(防御力9)、および装甲DM=6の船体装甲があります。

 また、大型艦艇の特典である戦術ポイントは、78ポイントを使えるとしました。

 1隻の建造費が、24,102MCrですから、それぞれの巡洋艦が10機の大型戦闘艇(192MCr)を搭載していることから、20隻(+大型戦闘艇200機)の建造予算は、520,440MCrです。



ゾダーンの大型戦闘艇

 
 演習M04と同じく、考察12で使用したテックレベル14大型戦闘艇試作1号を用います。
 ゾダーンの空母は、10万トンで再設計しました。

試作1号 仮称 Z14−01
 船体サイズ:95トン 装甲DM=10 6G加速 移動力=6 299MCr
 モデル8光ファイバー型コンピュータ × 3基
 パルス・レーザー(攻撃力2)×1砲塔群、
 ミサイル    (攻撃力2)×2砲塔群。

ゾダーン大型空母 (アンティアマ型艦隊空母のTL14版)
 船体サイズ:10万トン 装甲DM=1 ジャンプ3 2G加速 37,141MCr
 上記95トンの大型戦闘艇を280機、搭載可能。

 大型空母8隻大型戦闘艇2,240機の小艦隊が、483,444MCrで準備できました。

 テックレベル1の違いは、建造予算の倍増で補えるという戦訓を得ていますので、
 
テックレベル15巡洋艦小艦隊 530,440MCrと、
テックレベル14戦闘艇部隊  966,888MCrは、

 対等ということになります。

 それでは、戦闘を開始します。




演習の経緯 第1ターン


 以下に、演習の途中経過を記します。


第1ターン

 臨戦態勢を取る巡洋艦隊デンドリーン級20隻)の射程内に、ゾダーンの大型戦闘艇1,600機が突撃してきました。
 距離は、遠距離とします。
 本来ならば、交互に行動を行なうというルールですが、面倒なのでCT風にまとめて処理しました。



ゾダーン軍の大型戦闘艇 1,600機

1.ミサイル砲塔群(攻撃力2)の射撃
 帝国軍の艦艇が核中和装置を使用していると、攻撃力2の核ミサイルはすべて無効化されてしまいますので、非核弾頭のミサイルを使用します。
 大型戦闘艇1機は、攻撃力2のミサイル砲塔群2つを装備していますから、1,600機の大型戦闘艇は、3,200の砲塔群で射撃を行なえます。

 ミサイルの命中判定 巡洋艦の移動力=3 サイズDM+1 コンピュータのレベル差−1より、9+で命中します。
 27.8%×2砲塔群×1,600機=889発         889発が命中しました。

 この全弾が1隻だけの巡洋艦に集中した場合、オーバーキルになってしまいますので、命中弾を2隻の巡洋艦に2等分しました。
 1隻当たりの命中弾数は444発ですが、巡洋艦防御兵器は容易に飽和してしまいます。
 フュージョン・ガン(攻撃力5)×10砲塔群、プラズマ・ガン(攻撃力3)×10砲塔群、パルス・レーザー(攻撃力2)×10砲塔群による防御射撃は、ミサイル14発の防御に成功しました。
 444発14発430発            430発が防御を突破しました。

 非核ミサイル430発による損傷の期待値は、装甲DM=6より、兵器損傷251回、燃料損傷108回になります。


2.パルス・レーザー砲塔群(攻撃力2)の射撃
 パルス・レーザーは外部損傷表での損傷判定時に、DM+2を行なえますから、撃たれる側から見れば、非常に危険な兵器でしょう。
 レーザーの命中判定 巡洋艦の移動力=3 サイズDM+1 コンピュータのレベル差−1より、11+で命中します。
 8.3%×1砲塔群×1,600機=133発         133発が命中しました。

 パルス・レーザーの攻撃も、2隻の巡洋艦に2等分します。
 1隻当たりの命中弾数は、67発になりました。

 散乱砂砲(防御力4)×40砲塔群による防御射撃は、29発の防御に成功します。
 67発29発38発               38発が防御を突破しました。

 パルス・レーザー38発による損傷の期待値は、装甲DM=6より、兵器損傷24回、燃料損傷12回、通常ドライブ1回、になります。


 ミサイルレーザーによる損傷は、合わせて兵器損傷275回、燃料損傷120回、通常ドライブ1回になりました。

 巡洋艦の火力は、すべてが失われます。
 ドライブ機器は、通常ドライブに1回の損傷を受けて加速度が2Gに低下しますが、
 燃料の損傷が120回ですから、確実にすべての燃料を喪失し、行動不能になっていることでしょう。

 2隻の巡洋艦が、行動不能になって脱落しました。



帝国軍のデンドリーン級巡洋艦 20隻

1.中間子主砲の斉射
 主砲の照準判定は、省略します。
 主砲の命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、11+で命中します。
 バトルライダーの時と同じように戦術ポイント4を消費して(残り74ポイント)、命中率を7+に引き上げました。
 58.3%×20隻=12発                  12発が命中します。

 ゾダーンの大型戦闘艇に、中間子スクリーンは装備されていませんので、スクリーンの突破判定は不要。
 船体形状の突破判定は、形状1、コンピュータのレベル差+1より、3+で突破します。
 97.2%×12発=12発              全弾の12発が突破しました。

 中間子砲による攻撃は、装甲DMによる損傷回数の減少がありませんので、大型戦闘艇は、内部損傷+放射線損傷を14回、致命的損傷22回受けることになります。

              大型戦闘艇12機を撃破しました(残存機数1,588機)


2.ミサイル副砲の射撃
 核ミサイルの命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、9+で命中します。
 ミサイルも、戦術ポイント4×10を消費して(残り34ポイント)、命中率を5+に引き上げました。
 83.3%×10基×20隻=167発             167発が命中します。

 ゾダーンの大型戦闘艇に、核中和装置は装備されていませんし、防御力3の散乱砂砲は(装備されていたとしても)役に立ちません。
 全弾が防御を突破しました。

 目標の大型戦闘艇1機に対して、核ミサイル1発を命中させた場合が、最も効率良く大型戦闘艇を撃破できます。
 167機の大型戦闘艇が受けた損害は、51機が燃料の全喪失で行動不能
 30機が兵器損傷2回を受け、残存火力はミサイル1門のみ。
 78機が兵器損傷1回を受け、残存火力がミサイルとレーザー1門ずつ。 
 4機が通常ドライブ1回の損傷を受け、
 4機が損傷なし、という結果になりました。

 兵器損傷のみの大型戦闘艇は戦闘を続けますが、燃料を失って行動不能51機と、加速能力が5Gに低下した4機は脱落します。

              大型戦闘艇55機を撃破しました(残存機数1,533機)


3.ミサイル砲塔群(攻撃力3)の射撃
 核ミサイルの命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、12+で命中します。
 残りの戦術ポイントは34しかありませんから、砲塔群8つで4ポイントずつを消費して命中率を8+に、砲塔群1つで2ポイントを消費して、命中率を10+に引き上げました。
 残りの31砲塔群は、命中率12+のままです(残りの戦術ポイント=0)。
 (41.7%×8砲塔群+16.7%×1砲塔群+2.8%×31砲塔群)×20隻=87発
                            87発が命中しました。

 全弾が防御を突破しました。
 87機の大型戦闘艇が受けた損害は、27機が燃料の全喪失で行動不能
 15機が兵器損傷2回を受け、残存火力はミサイル1門のみ。
 41機が兵器損傷1回を受け、残存火力がミサイルとレーザー1門ずつ。 
 2機が通常ドライブ1回の損傷を受け、
 2機が損傷なし、という結果になりました。

 兵器損傷のみの大型戦闘艇は戦闘を続けますが、燃料を失って行動不能27機と、加速能力が5Gに低下した2機は脱落します。

              大型戦闘艇20機を撃破しました(残存機数1,504機)


4.ビーム・レーザー砲塔群(攻撃力9)の射撃
 ビーム・レーザーの命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、12+で命中します。
 2.8%×10砲塔群×20隻=6発              6発が命中しました。

 全弾が防御を突破しますが、与えられる損害は、ごくわずかです。
 1機の目標に、6回すべての命中を集中させても、撃破率は52%しかありません。
 しかし、その1機を撃破したことにしておきます。
               大型戦闘艇1機を撃破しました(残存機数1,503機)

 残存している大型戦闘艇は、1,503機です。
 その内、45機は兵器損傷2回を受け、残存火力がミサイル1門のみ。
 119機が兵器損傷1回を受け、残存火力がミサイルとレーザー1門ずつでした。
 大型戦闘艇の攻撃力は、1,433機分(初期戦力の89.6%)になりました。




第2ターン 〜 第6ターン


第2ターン 〜 第6ターン

 戦闘
を続ける巡洋艦隊デンドリーン級18隻)へ、ゾダーンの大型戦闘艇1,503機が、さらに接近してきました。
 しかし双方とも主力になる兵器がミサイルですから、戦闘距離は、遠距離に保たれています。


ゾダーン軍の大型戦闘艇 1,503機 → 1,146機

1.ミサイル砲塔群(攻撃力2)の射撃
 第2ターン、大型戦闘艇1,503機が戦闘可能ですが、その内164機は兵器損傷を受けており、ミサイルが1砲塔群しか残っていません。
 27.8%×(2砲塔群×1,339機+1砲塔群門×164機)=799発
                           799発が命中しました。
 今回も、命中弾を2隻の巡洋艦に分けます。

 第3〜第4ターンは、使用可能なミサイル砲塔群が、2,518〜2,230に減っていますので、同時に2隻を行動不能にすることが出来なくなりました。
 命中弾は400発を1隻に、残り299〜219発をもう1隻に振り分けることにより、2ターンで3隻の撃破を目指します。

 第5〜第6ターンは、使用可能なミサイル砲塔群が、1,976〜1,740まで減ってしまいました。
 同じように、2ターンで3隻の撃破を目指します。


2.パルス・レーザー砲塔群(攻撃力2)の射撃
 大型戦闘艇は、1,503機が戦闘可能ですが、その内45機は兵器損傷2回を受けて、パルス・レーザーが残っていません。
 8.3%×1門×1,329機=111発           111発が命中しました。
 今回も、命中弾を2隻の巡洋艦に分散します。

 第3〜第4ターンは、使用可能なパルス・レーザー砲塔群が、1,329〜1,215に減少しています。
 ミサイルの場合と同様に命中弾を振り分けました。

 第5〜第6ターンは、使用可能なパルス・レーザー砲塔群が、1,114〜1,021に減少しています・
 今回も、どうように命中弾を振り分けました。

 第2ターンは、新たに2隻を、第3〜第4ターンは2ターンを費やして3隻の巡洋艦を、燃料の全喪失で行動不能にすることが出来ました。
 第5〜第6ターンも同様に、2ターンを費やして3隻の撃破を狙いましたが、命中弾数の不足から、2隻行動不能にすることしか出来ませんでした。
 残る1隻は、兵器損傷を132回、燃料損傷を57回、通常ドライブ損傷を1回受けた小破の状態です。

 6ターンの遠距離戦を行なって、20隻のデンドリーン級巡洋艦を、9隻行動不能、1隻小破の戦果を得ました。
 戦闘前の予想では、半分の10隻行動不能に出来ると思っていたのですが。



帝国軍のデンドリーン級巡洋艦 18隻 → 11隻

1.中間子主砲Nの斉射
 第2ターン〜第6ターンの間、主砲の斉射によって、毎ターン11〜7機の大型戦闘艇を撃破しています。
           累積で大型戦闘艇43機を撃破しました(残存機数1,460機)


2.ミサイル副砲の射撃
 第2ターン〜第6ターンの間、射撃可能なミサイル副砲の数は、180〜110まで減少し続けていますが、184機行動不能にして撃破。17機に通常ドライブの損傷を与えて、撃退しています。
          累積で大型戦闘艇201機を撃破しました(残存機数1,259機)


3.ミサイル砲塔群(攻撃力3)の射撃
 戦術ポイントを振り分ける優先順位は低いのですが、この砲塔群も大型戦闘艇の撃破に活躍しています。
 第2ターン〜第6ターンの間、98機行動不能に、10機に通常ドライブの損傷を与え、撃退しました。
          累積で大型戦闘艇108機を撃破しました(残存機数1,151機)


4.ビーム・レーザー砲塔群(攻撃力9)の射撃
 命中率が低く、命中しても一撃での撃破を期待できないのですが、毎ターン1機の大型戦闘艇を撃破したことにしています。
            累積で大型戦闘艇5機を撃破しました(残存機数1,146機)


 残存している大型戦闘艇は、1.146機です。
 その内、209機は兵器損傷2回を受け、残存火力がミサイル1門のみ。
 555機が兵器損傷1回を受け、残存火力がミサイルとレーザー1門ずつでした。
 大型戦闘艇の攻撃力は、822機分(初期戦力の51.4%)まで減少しています。

 そろそろ、撤退の潮時のように思えますが、最後に1回だけ、精密射撃を仕掛けてみます。




近距離の場合 第7ターン


第7ターン

 
巡洋艦隊デンドリーン級20隻)のほぼ半数(9隻)が行動不能に陥りました。
 ゾダーンの残存戦闘艇1,146機は、行動不能巡洋艦9隻に肉薄し、視認距離からの精密射撃を行なった後、離脱します(相対速度を大きくしてから、接近します)。

 対する巡洋艦は、大型戦闘艇が遠距離にいる間に、ミサイルで迎撃を行なうべきかと思うのですが、せっかくですから、近距離での迎撃を行なってみました。
 近距離で迎撃する場合の、ミサイル命中率と、戦闘艇撃破率を知りたかったので。


ゾダーン軍の大型戦闘艇 1,146機

1.ミサイル砲塔群(攻撃力2)の射撃
 大型戦闘艇1,146機が戦闘可能ですが、その内764機は兵器損傷を受けており、ミサイルが1砲塔群しか残っていません。
 ミサイルの命中判定 行動不能になった巡洋艦の移動力=0 サイズDM+1 コンピュータのレベル差−1より、7+で命中します。
 58.3%×(2砲塔群×382機+1砲塔群門×764機)=891発
                           891発が命中しました。
 今回の攻撃は、視認距離から精密射撃を行なっていますので、9+が出れば損傷箇所の選択が可能になり、11+が出れば、さらに致命的損傷1回を与えられます。

 今回は、命中弾を行動不能になった9隻の巡洋艦全てに振り分けました。
 1隻当たりの命中弾数は99発で、致命的損傷14回になります(通常の外部損傷はすでに全ての兵器が破壊され、全ての燃料を失っているので、これ以上の損傷は無意味です)。
 


2.パルス・レーザー砲塔群(攻撃力2)の射撃
 大型戦闘艇は、1,146機が戦闘可能ですが、その内209機は兵器損傷2回を受けて、パルス・レーザーが残っていません。
 レーザーの命中判定 巡洋艦の移動力=3 サイズDM+1 コンピュータのレベル差−1より、7+で命中します。
 58.3%×1砲塔群×937機=547発          547発が命中しました。

 パルス・レーザーミサイルと同じように、命中弾を行動不能になった9隻の巡洋艦全てに振り分けます。
 1隻当たりの命中弾数は61発で、致命的損傷9回になりました。

 
 ミサイルレーザーによる損傷は、致命的損傷22回です。
 まるで、Nクラスの中間子砲が直撃した大型戦闘艇のような損傷回数でした。

 巡洋艦の46.3%(4隻)は、爆発によって消滅します。
 残る5隻も、艦橋破壊、コンピュータ破壊、パワープラント使用不能などの致命的損傷を多数受けて、大破してしまいました。



帝国軍のデンドリーン級巡洋艦 11隻

1.中間子主砲の斉射
 主砲の命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、9+で命中します。
 近距離ですので、遠距離のDM−2が無くなりました。
 戦術ポイント4を消費して(残り74ポイント)、命中率を5+に引き上げます

 83.3%×10隻=8発                  8発が命中しました。

              大型戦闘艇8機を撃破しました(残存機数1,138機)


2.ミサイル副砲の射撃
 核ミサイルの命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、10+で命中します。
 近距離ですので、遠距離のDM+1が無くなりました。
 戦術ポイント4を消費して(残り34ポイント)、命中率を6+に引き上げます。
 72.2%×10基×10隻=72発             72発が命中しました。
 戦術ポイントを多用して命中率が上がっているため、近距離でもそれほど命中弾数に違いがありません。
 遠距離と比べ、86.2%に減った命中数でした。

 72機の大型戦闘艇が受けた損害は、22機が燃料の全喪失で行動不能
 13機が兵器損傷2回を受け、残存火力はミサイル1門のみ。
 34機が兵器損傷1回を受け、残存火力がミサイルとレーザー1門ずつ。 
 2機が通常ドライブ1回の損傷を受け、
 1機が損傷なし、という結果になりました。

              大型戦闘艇24機を撃破しました(残存機数1,114機)


3.ミサイル砲塔群(攻撃力3)の射撃
 核ミサイルの命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、13+で命中します。
 残りの戦術ポイントは34しかありませんから、砲塔群8つで4ポイントずつを消費して命中率を9+に、砲塔群1つで2ポイントを消費して、命中率を11+に引き上げました。
 残りの31砲塔群は命中率13+のままですから、命中を期待できません(残りの戦術ポイント=0)。
 小破した1隻は、残っている19砲塔群すべてで、戦術ポイント4を消費します。
 (27.7%×8砲塔群+8.3%×1砲塔群)×10隻+(27.7%×19砲塔群)=28発
                            28発が命中しました。

 28機の大型戦闘艇が受けた損害は、9機が燃料の全喪失で行動不能
 5機が兵器損傷2回を受け、残存火力はミサイル1門のみ。
 13機が兵器損傷1回を受け、残存火力がミサイルとレーザー1門ずつ。 
 1機が通常ドライブ1回の損傷を受ける、という結果になりました。

              大型戦闘艇10機を撃破しました(残存機数1,104機)


4.ビーム・レーザー砲塔群(攻撃力9)の射撃
 ビーム・レーザーの命中判定 大型戦闘艇の移動力=6 サイズDM−2 コンピュータのレベル差+1より、11+で命中します。
 8.3%×10砲塔群×10隻=8発             8発が命中しました。

               大型戦闘艇1機を撃破しました(残存機数1,103機)

 残存している大型戦闘艇は、1,103機です。
 その内、227機は兵器損傷2回を受け、残存火力がミサイル1門のみ。
 602機が兵器損傷1回を受け、残存火力がミサイルとレーザー1門ずつでした。




演習を終えて


戦闘後の片付け


ゾダーン軍

1.自力で帰還できる大型戦闘艇 1,139機
 一応、戦闘可能な大型戦闘艇1,103機が残っていますが、227機は兵器損傷を2回、602機は兵器損傷を1回受けているため、修理が必要です。
 無傷の戦闘艇は、274機(投入戦力の17.1%)しか残りません。

 通常ドライブの損傷を受け、5G加速(移動力5)となってしまった大型戦闘艇の数は、36機でした。

 応急修理によって、上記の865機(投入戦力の54.1%は短時間で戦力を回復できるでしょう。


2.燃料を全て喪失して、行動不能になった大型戦闘艇 398機
 テックレベル14で作られた、ゾダーンの大型戦闘艇は、燃料損傷を1回受けるだけで搭載燃料の全てを失い、行動不能になってしまいます。
 その内116機は、兵器損傷を1回以上受けていますが、残り282機は無傷です。
 乗組員も、当然ながら、無事でした。

 これら行動不能になった大型戦闘艇を回収して、応急修理を施すことで、398機の戦力(初期戦力の24.9%)が回復します。


3.主砲の命中を受けた大型戦闘艇 63機
 Nクラス中間子砲が直撃した大型戦闘艇は、造船所において、大規模な修理を施す必要があります。


帝国軍

1.爆発で、消滅した巡洋艦 4隻
 致命的損傷の「爆発」の目が出て、消滅した巡洋艦4隻は、どのようにしても、復活させることが出来ません。
 乗組員も、すべてが失われていると思います。大損害ですね。

2.大破した巡洋艦 5隻
 外部損傷で、すべての兵器(主砲を含む砲塔群)を損傷し、全ての燃料を失った状態で、さらに致命的損傷22回受けた巡洋艦です。
 「艦橋破壊」「コンピュータ破壊」「通常ドライブ使用不能」「ジャンプドライブ使用不能」「パワープラント使用不能」「主砲/火器管制装置使用不能」など、あらゆる致命的損傷を受けている筈です。
 造船所で修理を施せば、戦線復帰できる筈ですが、そのためには造船所まで回航し、ドックに入れなければなりません。


3.小破した巡洋艦 1隻
 兵器損傷を132回、燃料損傷を57回、通常ドライブ損傷を1回だけ受け、小破した巡洋艦は、回避能力を保っているおかげで、精密射撃の的になることを免れました。
 190回の応急修理を施すことで、戦線に復帰することも出来ますが、そのためには190ターン(63時間)の修理時間が必要です。




巡洋艦と大型戦闘艇


 テックレベル15で作られた巡洋艦は、テックレベル14で作られた大型戦闘艇に対して、かなり有利な立場にあることは分かりましたが、燃料の全喪失で行動不能になってしまった場合、非常に脆いことが分かりました。

 巡洋艦が撃破されるまでの間に、多くの大型戦闘艇を撃破していることは評価すべきことでしょう。
 演習M04のバトルライダーは、9ターンの戦闘で456機の戦闘艇を撃破し、781機に損傷を与えました。
 今回の演習で、巡洋艦は7ターンの戦闘で461機の戦闘艇を撃破し、865機に損傷を与えています。

 撃破率だけを考えるのならば、船体が大きく(兵器数も多くなります)、艦数の多い巡洋艦の方が、強力だと言えます。

 しかし巡洋艦は、集中攻撃によって行動不能となってしまうため、その後の精密射撃でトドメを刺されてしまうことが分かりました。
 大型戦闘艇の大部分は応急修理で戦力復帰できるのに対し、巡洋艦4隻を「爆発」で失い、5隻致命的損傷を受け「ドック入り」が必要というのでは、割りが合わないでしょう。

 バトルライダーの場合は、兵器をすべて失っても、燃料損傷が少ないため、なかなか行動不能には陥りません。
 つまり、精密射撃でトドメを刺されることもないのです。
 生存性(経戦能力)の点では、バトルライダーの方がはるかに上でした。

 大型戦闘艇が、一方的に攻めてくるという特殊状況の演習ですので、これだけで判断することは危険ですが、大事な演習だったと思います。


 まとめを書いていて思いついたことですが、燃料を失って漂流する大型戦闘艇に追撃を仕掛け、1機ずつ精密射撃でトドメを刺していったら、どうでしょうか?
 ピケット任務に就いていた、友軍の大型戦闘艇に追撃させれば、簡単に出来るように思えます。
 大型戦闘艇398機を追いかけることは大変ですが、敵機動部隊の戦力回復を大きく妨げることが出来るでしょう。


2008.09.21 初投稿