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The Best Weapon |
最強兵器 決定戦 第8回 (戦闘艇1) |
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一頭の象を倒すことよりも、 攻撃側 100トン副砲 50トン副砲 砲塔群30門 砲塔群3門 砲塔群1門 TL 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 15 A 10+ 9 10+ 7 11+ 3 13+ 2 14+ 14 A 11+ 9 11+ 7 12+ 3 14+ 2 15+ 13 9 12+ 8 13+ 7 13+ 3 15+ 2 16+ 12 9 13+ 8 14+ 6 15+ 2 17+ 1 17+ 11 8 15+ 7 15+ 6 16+ 2 18+ 1 18+ 10 8 16+ 7 16+ 6 17+ 2 19+ 1 19+ 9 7 17+ なし 6 18+ 2 20+ 1 20+ 8 7 18+ なし 6 19+ 2 21+ 1 21+ 7 なし なし 6 19+ 2 21+ 1 21+ 移動力6(回避DM−6)と、100トン未満のサイズDM(−2)を加えると、これだけ命中率が下がってしまいました。 表2 大型戦闘艇に対する、レーザーの命中率(近距離) 攻撃側 ビーム30門 パルス30門 ビーム3門 ビーム1門 TL 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 15 9 12+ 7 13+ 4 14+ 2 15+ 14 9 13+ 7 14+ 4 15+ 2 16+ 13 9 14+ 7 15+ 4 16+ 2 17+ 12 8 15+ 6 16+ 3 18+ 1 19+ 11 8 16+ 6 17+ 3 19+ 1 20+ 10 8 17+ 6 18+ 3 20+ 1 21+ 9 8 18+ 6 19+ 3 21+ 1 22+ 8 8 19+ 6 20+ 3 22+ 1 23+ 7 8 19+ 6 20+ 3 22+ 1 23+ ビーム・レーザーもパルス・レーザーも、回避DM−8の目標に対しては、ほとんど役に立ちません。 表3 大型戦闘艇に対する、エネルギー兵器の命中率(近距離) 攻撃側 50トン副砲 砲塔群20門 砲塔群1門 TL 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 15 A 11+ 9 12+ 5 14+ 14 9 13+ 9 13+ 5 15+ 13 8 14+ 8 14+ 4 16+ 12 7 16+ 8 15+ 4 17+ 6 16+ 7 16+ 3 18+ 11 5 18+ 6 17+ 2 19+ 10 4 19+ 5 19+ 1 21+ 近距離でしか攻撃に使えない、エネルギー兵器の命中率です。 攻撃側 100トン副砲 50トン副砲 砲塔群10門 砲塔群1門 TL 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 15 9 12+ 5 14+ 7 13+ 2 16+ 14 9 13+ 5 15+ 6 15+ 1 18+ 13 8 15+ 4 17+ なし なし 12 8 16+ 4 18+ なし なし 11 7 17+ 3 19+ なし なし 10 7 18+ 3 20+ なし なし 9 6 20+ 2 22+ なし なし 8 6 21+ 2 23+ なし なし 7 なし なし なし なし 粒子加速砲の最大のメリットは、基本命中率が高く、近距離でも遠距離でも命中率が変わらないところにある筈なのですが、さすがに、大型戦闘艇相手には無意味でした。 命中回数 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 兵器−2以上 17.7% 63.9% 86.8% 95.6% 98.6% 99.6% 99.9% 100% 燃料−0 69.4% 48.2% 33.5% 23.3% 16.2% 11.2% 7.8% 5.4% 燃料−1 30.6% 42.4% 44.2% 40.9% 35.5% 29.6% 24.0% 19.0% 燃料−2以上 9.3% 22.3% 35.8% 48.3% 59.2% 68.2% 75.6% 撃破率 17.7% 67.3% 89.7% 97.1% 99.3% 99.8% 100% 100% ミサイル(核弾頭)が大型戦闘艇に命中した場合、1回の命中では18%の確率で、戦闘不能に陥ります。 命中回数 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 兵器−2以上 4.9% 12.6% 21.6% 30.9% 53.9% 66.4% 74.5% 燃料−0 94.4% 89.2% 84.2% 79.6% 75.1% 71.0% 67.0% 63.3% 燃料−1 5.6% 10.5% 14.9% 18.7% 22.1% 25.0% 27.6% 29.8% 燃料−2以上 0.3% 0.9% 1.7% 2.8% 4.0% 5.4% 6.9% 撃破率 0.0% 5.2% 13.4% 22.9% 32.8% 55.8% 68.2% 76.2% 大型戦闘艇の攻撃力を無くすため、攻撃力9以下のミサイル(非核弾頭)、ビーム・レーザー、エネルギー兵器では、最低2回の命中が必要です(確率はわずか5%)。 命中回数 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 兵器−2以上 6.2% 26.1% 46.6% 63.3% 75.7% 84.2% 90.0% 93.7% 燃料−0 94.4% 89.2% 84.2% 79.6% 75.1% 71.0% 67.0% 63.3% 燃料−1 5.6% 10.5% 14.9% 18.7% 22.1% 25.0% 27.6% 29.8% 燃料−2以上 0.3% 0.9% 1.7% 2.8% 4.0% 5.4% 6.9% 撃破率 6.2% 26.4% 47.1% 64.0% 76.3% 84.9% 90.5% 94.1% 最後は粒子加速砲の命中です。 攻撃側 100トン副砲 50トン副砲 砲塔群30門 砲塔群3門 砲塔群1門 TL 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 15 A 6+ 9 6+ 7 7+ 3 9+ 2 10+ 14 A 7+ 9 7+ 7 8+ 3 10+ 2 11+ 13 9 8+ 8 9+ 7 9+ 3 11+ 2 12+ 12 9 9+ 8 10+ 6 11+ 2 13+ 1 13+ 11 8 11+ 7 11+ 6 12+ 2 14+ 1 14+ 10 8 12+ 7 12+ 6 13+ 2 15+ 1 15+ 9 7 13+ なし 6 14+ 2 16+ 1 16+ 8 7 14+ なし 6 15+ 2 17+ 1 17+ 7 なし なし 6 15+ 2 17+ 1 17+ 戦術ポイントを4ポイント利用すると、命中率がこれだけ変わってしまいます。 命中回数 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 兵器−2以上 46.2% 84.0% 96.0% 99.1% 99.8% 100% 100% 100% 燃料−2以上 13.9% 29.6% 44.4% 57.2% 67.6% 75.9% 82.2% 87.0% 撃破率 53.7% 88.7% 97.8% 99.6% 99.9% 100% 100% 100% 戦術ポイントを4ポイント使用することで、兵器/燃料損傷の期待値は大きく変わりました。 攻撃側 ミサイル ミサイル Bレーザー フュージョン プラズマ・ 3門 1門 1門 ・ガン1門 ガン1門 TL 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 攻撃力 命中率 15 3 8+ 2 9+ 2 9+ 5 8+ 3 9+ 14 3 9+ 2 10+ 2 10+ 5 9+ 3 10+ 13 3 10+ 2 11+ 2 11+ 4 10+ 3 11+ 12 2 12+ 1 12+ 1 13+ 4 11+ 3 12+ 11 2 13+ 1 13+ 1 14+ なし 2 13+ 10 2 14+ 1 14+ 1 15+ なし 1 15+ 9 2 15+ 1 15+ 1 16+ なし なし 8 2 16+ 1 16+ 1 17+ なし なし 7 2 16+ 1 16+ 1 17+ なし なし 嬉し涙が出るほどに、命中率が上昇しました。 攻撃兵器 核ミサイル(攻撃力2) レーザー(攻撃力2) 攻撃機数 4 7 10 14 4 7 10 14 兵器−2以上 28.2% 72.6% 91.2% 97.4% 0.0% 11.1% 25.9% 40.7% 燃料−2以上 0.0% 11.1% 25.9% 40.7% 0.0% 11.1% 25.9% 40.7% 撃破率 28.2% 75.6% 93.5% 98.5% 0.0% 21.0% 45.1% 64.9% 表10の命中率を適用した場合における、大型戦闘艇の撃破率です。
千匹の鼠を殺し尽くすことの方が、
はるかに難しい。
巨大戦艦1隻を破壊することに比べて、雲霞のごとく押し寄せる航空機の大軍を撃退することが、いかに難しいかを言い表した一文です。
今回は、それを実感させられました。
前回の考察から、ピケットの運用方法を検討しています。
オリジナルの無人偵察機に始まり、大型戦闘艇、艦隊駆逐艦、巡洋艦などが、検討の対象でした。
今のところ、無人偵察機と大型戦闘艇の2つが有力な候補なのですが、敵前衛に遭遇したピケットの生存性を計算し始めたところ、恐ろしい事実が発覚したのです。
生半可な火力では、大型戦闘艇を撃破できません。
そもそも、攻撃が命中しないのです。
6G加速と移動力6、100トン未満のサイズDMを合わせて、−8の回避DMは無敵でした。
コンピュータもCT「宇宙海軍」の場合と異なり、小艇でありながらモデル9を搭載可能になったことは重要です。
また、攻撃が命中しても、大型戦闘艇はなかなか無力化できません。
装甲DM=10のおかげで、攻撃力10のミサイル副砲が命中しても、致命的損傷を受けないのです。
攻撃力B以上の主砲を命中させれば、話は変わりますが、大型戦闘艇に対して主砲を向けるということは、何となく、人間として最後の尊厳を捨ててしまうような気がして仕方ありません(意味不明)。
MAG様提案のハウスルール(近距離の戦闘において、移動力を防御DMの代わりに攻撃DMとして転用する)を用いた場合、命中率の問題は解決します。
敵の大型戦闘艇を攻撃する兵器として、最も効率の良い兵器が、味方の大型戦闘艇になるためです。
味方の主力船団に攻撃を仕掛けようとする、敵の大型戦闘艇。
それに追いすがり、執拗な攻撃を繰り返す、味方の大型戦闘艇。
漢のロマンあふれた情景が実現することでしょう。
2008.11.08 追記
他の考察で、大型戦闘艇の装甲DMを10にすべきだという結論が得られたため、この考察の中で扱う、テックレベル15の大型戦闘艇も、装甲DMを10に増やしました。
その結果、一部の数字が変わっていますが、考察の大筋に変化はありません。
大型戦闘艇を攻撃した場合の、各種兵器の命中率を以下の表にまとめました。
テックレベルが15未満の場合は、コンピュータのモデル差も修正してあります。
表1 大型戦闘艇に対する、ミサイルの命中率(遠距離)
帝国海軍戦闘艦艇の主武装とも言える、50トンのミサイル副砲すら、命中率は10+です。
攻撃に使用したミサイル火力の、6分の1しか命中を期待できません(そして、命中したからといって、撃破できると決まった訳でもないのです。詳しくは後述)。
大型戦闘艇の防御行動として、散乱砂砲による防御も検討しましたが、攻撃力7以上のミサイルに対して、攻撃力2のレーザーも、防御力3の散乱砂砲も、全く防御の役に立たないことが判明しました(突破成功率が、0+と1+)。
ですから、期待値の計算には組み込みません。
ミサイル攻撃の場合、近距離での命中率は1低下しますが、大型戦闘艇が接近戦を挑み、目標艦艇が移動不能に陥らない限りは、遠距離でのミサイル攻撃が可能な筈だと考えます。
遠距離攻撃の場合、命中率はさらに1低下しますので、まったく命中を期待できなくなってしまいます。
また、攻撃力9のレーザーに対する散乱砂砲(防御力3)の防御突破率は0+ですので、防御を試みるだけ無駄だと判明しました。
テックレベル12の上半分より上の範囲は、フュージョン・ガンの数値。
テックレベル12の下半分より下の範囲は、プラズマ・ガンの数値。
大型戦闘艇の攻撃パターンが未検討なので、何とも言えませんが、大型戦闘艇が攻撃艦艇の近距離に近付いてくるか、攻撃艦艇が積極的に距離を合わせて近距離にならない限り、エネルギー兵器は使えません。
表4 大型戦闘艇に対する、粒子加速砲の命中率(近距離〜遠距離)
100トン副砲の粒子加速砲が、12+の命中率を持っているだけです。
ちなみに、粒子加速主砲のHクラスでも命中率は10+、Pクラスでは命中率9+、Tクラスでの命中率が8+でした。
中間子砲の命中率も、命中がほとんど期待できません。
遠距離での命中率は、Dクラス以上(実質的には、J、N、R、Tクラス)の主砲でようやく12+。
近距離での命中率は、100トン副砲で12+、Dクラス以上(実質的には、J、N、R、Tクラス)の主砲で10+でした。
しかし、大型戦闘艇1機を撃破するため、中間子砲搭載のバトルライダー6隻が火力を集中するという情景は、あまりにも悲しすぎると思います。
テックレベルの影響も大きいようです。
もともと命中率が低いものですから、テックレベルの差(使用できるコンピュータ・モデルの上限)が大きく影響していました。
ゾダーン軍(テックレベル14)の艦艇は、帝国(テックレベル15)の大型戦闘艇に対して、ほとんど無力です。
ソード・ワールズ軍やアスラン(テックレベル13以下)は、全く歯が立ちません。
2008.11.08 追記
この後の考察で、戦術ポイントの使い方を理解したため、必ずしも歯が立たない訳ではない、ということが分かりました。
テックレベル差の影響は大きいのですが、無力ではないのです。
攻撃が命中したものとして、大型戦闘艇が受ける損傷の期待値を計算しました。
装甲DM=10のおかげで、大型戦闘艇が致命的損傷を受ける可能性は、まず有り得ません。
大型戦闘艇に対して、致命的損傷を与え得る数少ない兵器は、
中間子砲(主砲だけでなく、副砲でも可能)
主砲クラスの粒子加速砲(攻撃力B〜T)、
だけになります。
致命的損傷を受けるならば、爆発、艦橋破壊、コンピュータ破壊、通常ドライブ使用不能、パワープラント使用不能、乗組員−1、火器管制装置使用不能などにより、大型戦闘艇が戦闘を継続できなくなる確率は、50%です。
致命的損傷2回で75%、3回で88%ですから、かなり高い確率でした。
しかし致命的損傷を与えられないのならば、兵器損傷を与えて大型戦闘艇の砲塔群をすべて潰し、戦闘不能にするか、燃料損傷を与えて大型戦闘艇の搭載燃料をすべて喪失させ、行動不能に追い込むしか無力化の手段はありません。
大型戦闘艇の基本的武装は、攻撃力2のミサイル1門、攻撃力2のビーム・レーザー1門、防御力3の散乱砂砲1門です。
これらの兵器をすべて破壊するためには、7回の兵器損傷が必要になりますが、損傷を適用する兵器の種類は、攻撃側プレイヤーがルールの制限内で自由に選べました。
ですから5回の損傷を与えれば、大型戦闘艇の攻撃力をゼロに出来ます(散乱砂砲の防御力が2残りますが、攻撃には使えません)。
ところで、「レフリーズ・マニュアル」のp98にある、「兵器−n」の損傷ルール、「1砲塔群しか残っていない兵器に損傷を与えた場合は、その砲塔群は破壊されずに、攻撃力または防御力がnだけ減少します」ですが、これは「主砲だけに適用するルールではないか」との疑念があります。
その疑念が的中した場合、大型戦闘艇の兵器をすべて破壊するには、3回の兵器損傷で十分であり、攻撃力を奪うだけならば2回の損傷で済んでしまいます。
期待値計算において、5回と2回の双方について確率を計算したのですが、もともと回避能力の高い大型戦闘艇に5回の兵器損傷を与えることはとても難しく、滅多なことでは戦闘不能に陥ってくれません。
そこで、大型戦闘艇については、1砲塔群しか残っていない兵器であっても、1回の兵器損傷で1つの砲塔群が破壊される、と都合よく解釈しました。
ですから、以下の考察において、2回の兵器損傷を与えられると、大型戦闘艇は戦闘不能に陥ると判断しています。
また、大型戦闘艇の燃料搭載量は17トンです。
1回の燃料損傷で失われる燃料は10トンですから、大型戦闘艇の燃料すべてを失わせるためには、2回の燃料損傷を与える必要がありました。
以上の期待値を計算して、以下の表に示しました。
余談ですが、大型戦闘艇は致命的損傷を受けなければ、「砲塔群をすべて失って戦闘不能」になるか、「搭載燃料をすべて失って行動不能」になるしか、無力化の可能性がありません。
大型戦闘艇の乗組員は、滅多なことでは負傷することさえ有り得ないのです。
燃料喪失であさっての方向へ飛んで行ってしまい、回収と救助が100年後になってしまう可能性だけは否定できませんが。
「帝国海軍で、最も安全な職場」という歌い文句で、大型戦闘艇の乗組員志願者が、急増したりしないものでしょうか。
「安全な職場」などと宣伝したら、かえってパイロットの士気が下がってしまいますかね。
表5 大型戦闘艇に核ミサイルが命中した場合の、兵器/燃料損傷期待値
燃料喪失による行動不能の可能性は、あり得ません。
2回の命中を得た場合、戦闘不能の確率は64%、燃料喪失による行動不能の確率は9%です。
2回の命中を与えた場合が最も効率良く、およそ67%の目標を撃破したことになるでしょう。
3回の命中を得た場合は、戦闘不能が87%、行動不能が22%で、合計90%が撃破されます。
4回以上の命中によって、撃破の確率はさらに高まりますが、攻撃できるミサイル砲塔群が余っている場合はともかく、必要以上の集中は意味を持たないでしょう。
ミサイル副砲10基を搭載しているデンドリーン級巡洋艦を例に挙げると、ミサイル全門を1機の大型戦闘艇に向けて射撃しても、およそ2発の命中しか期待できませんが、命中を得た場合、67%の確率で撃破できる訳です。
表6 大型戦闘艇に、ミサイル(非核弾頭)、ビーム・レーザー、
エネルギー兵器が命中した場合の、兵器/燃料損傷期待値
8回以上の命中を与えても、80%以上の撃破率を得ることは出来ません。
もともとの命中率が極めて低いのですから、これらの兵器で大型戦闘艇を無力化することは、諦めた方が良さそうです(他に手段がなければ仕方ありませんが)。
表7 大型戦闘艇に、粒子加速砲が命中した場合の、兵器/燃料損傷期待値
大型戦闘艇の攻撃力を無くすために、粒子加速砲では、1回以上の命中が必要となりました。
確実な、80%以上の撃破率を得るためには、6回以上の命中が必要です。
あまり使いたくない「戦術ポイント」ですが、巡洋艦が大型戦闘艇に勝つための要素としては、これくらいしか考えられません。
第7回の考察「ピケット1」でも述べましたように、巡洋艦の持つ戦術ポイントは、78ポイントです。
一度に使える戦術ポイントの最大値は、4ポイントと仮定しました。
対する、大型戦闘艇の戦術ポイントは、0(ゼロ)です。
さて、何度も例に挙げている、デンドリーン級巡洋艦が、大型戦闘艇に対して攻撃を試みるとします。
使用する兵器は相変わらず、50トンのミサイル副砲(攻撃力9)なのですが、今回は、命中に4ポイントの戦術ポイントを用いてみました。
表8 大型戦闘艇に対する、ミサイルの命中率(遠距離:戦術ポイント+4)
巡洋艦に40基装備された3門のミサイル砲塔群(攻撃力3)も、命中を期待できるようになりますが、それら全てに利用できるだけの戦術ポイントがありません。
最も効果の高いミサイル副砲10基の攻撃に、使える戦術ポイント全てを集中すべきでしょう。
副砲ミサイル10基の攻撃に使用した戦術ポイントは、4×10基=40ポイント。
命中率は6+ですから、10基のミサイル中、7基が命中を期待できることが分かりました。
次は、損傷の期待値です。
表9 大型戦闘艇にミサイル(核弾頭)が命中した場合の、兵器損傷期待値
(戦術ポイントを、4ポイント使用)
損傷判定に使用した戦術ポイントは、4×7基=28ポイント。
命中判定40+損傷判定28=68ポイントになります。
巡洋艦1隻は、豊富な戦術ポイントを活用することで、毎ターン、大型戦闘艇3〜4機を撃破できるようです。
この事実が何を意味しているかについては、これから考察を進めていきましょう。
MAG様提案の選択ルールです。
「近距離における戦闘では、全て又は一部の移動力を、
防御DMの代わりに、攻撃DMに使用できる」
また、攻撃DMに転用できる移動力の上限は、
100トン未満
:6
1,000トン未満 :4
10,000トン未満:2
とされています。
このルールを適用し、大型戦闘艇が、近距離にある大型戦闘艇を攻撃する場合の命中率を求めてみました。
防御側の大型戦闘艇は、移動力すべてを防御DMに、攻撃側の大型戦闘艇は、移動力すべてを攻撃DMに使用しています。
表10 大型戦闘艇が、大型戦闘艇を攻撃した場合の各種兵器の命中率
(近距離 攻撃側の移動力6を、攻撃DMに転用)
移動力を攻撃DMに転用した大型戦闘艇は、他艦艇からの攻撃に対して、移動力分の防御DMを失っていますから、デメリットも相応にありますが、何とも素晴らしい命中率です。
ミサイル3門(攻撃力3)、フュージョン・ガン1門(攻撃力5)、プラズマ・ガン1門の数値は、大型戦闘艇の武装バリエーションとして検討していたものですが、こうして見ると、あまり意味はないようでした。
表11 大型戦闘艇が、大型戦闘艇を攻撃した場合の撃破率
(近距離 攻撃側の移動力6を、攻撃DMに転用)
期待値を計算する都合により、ミサイル(核弾頭)攻撃と、ビーム・レーザー攻撃の撃破率を分けてあります。
攻撃機数の数字は、目標となった大型戦闘艇1機を、何機の大型戦闘艇で攻撃するかという数字です。
攻撃側がおよそ4機ならば、目標の撃破率は28%しかありません。
しかし攻撃側が7機に増えれば、撃破率は76%。
10機で攻撃すれば、94%の高確率で撃破できるということです。
近距離まで接近し、移動力を攻撃DMに転用するならば、対大型戦闘艇に用いる兵器として、最も効率の良い兵器は、同じく大型戦闘艇になりました。
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