>>>saved from url=(0079)http://kemkem-web.web.infoseek.co.jp/hukkou2/yamanakasan/bw1/Best_Weapon_1.html --> r> saved from url=(0079)http://kemkem-web.web.infoseek.co.jp/hukkou2/yamanakasan/bw1/Best_Weapon_1.html --> r> r> saved from url=(0079)http://kemkem-web.web.infoseek.co.jp/hukkou2/yamanakasan/bw1/Best_Weapon_1.html --> r> >r> r> r> r> r>



 
 
 

The Best Weapon
13th stage ( Fighter 4
 )

最強兵器 決定戦
第13回 (戦闘艇4)

LINE1.GIF - 286BYTES
MEGA TRAVELLER
 



 科学技術発達は、
   戦争やり方さえも変えてしまう


 テックレベル14以下で作られた大型戦闘艇の考察が、前回の「戦闘艇3」だけでは終わりませんでしたので、その続きです。
 エクセルで作った表をたくさん貼り付けているためか、エディタが重くてしかたありません。

 今回の考察はテックレベル13で作られた、ソード・ワールズの大型戦闘艇に関しての評価です

 ソード・ワールズ連合のテックレベルはサクノスの12からナージルの10の範囲なのですが、テックレベルが違いすぎると、宇宙戦闘の結果が一方的なものとなってしまいます。
 そこでゾダーン連盟から輸入しているか、ノックダウン生産をしているという設定にして、テックレベル13の製品を使用させることにしました(もちろんハウス・ルールです)。




ソード・ワールズの大型戦闘艇

 
 同じような方法で、今度はソード・ワールズの(テックレベル13で作られた)大型戦闘艇の評価を行います。

 開発目標(仕様)も同じようにしてみたのですが、船体の素材がG(結合超密素材)から(超密素材)にランクダウンした影響は大きいようです。
 同じ余剰出力でも、移動力が3分の2に(6から4に)低下してしまいましたから。

 サイズDM−2を得られる100トン未満のサイズ、できれば
50トン以内
 
装甲DMは10。副砲の命中による、致命的損傷の発生を防ぐため。船体サイズが100トン以上ならばDM=9で十分。200トン以上ならばDM=8。

 
6G加速移動力=6が必須。前回の考察「戦闘艇3」で、移動力が低い戦闘艇の弱さを思い知らされましたから、移動力=6は絶対条件としました。

 コンピュータは、
モデル7光ファイバー型を3基搭載。

 武装は、
ミサイル1門+パルス・レーザー1門+散乱砂砲1門。

 船体形状、通信機や探知器、船内環境などは、ジェリュイ型に準ずるように設計しました。質量探知器は「低貫通/50m」です。


試作4号 仮称 SW13−04
 船体サイズ:200トン 装甲DM=8 6G加速 移動力=6 458MCr

 船体重量の増加に合わせて、パワープラント出力の増強を図ったところ、船体サイズがなんと180トンに達してしまいました。
 ならば船体サイズを200トンにしてしまえば、致命的損傷を防ぐための装甲が8で済むし、武器設置点も2つに増えるということで開き直った結果、200トンのSDBになってしまいました。
 これでも、航続日数は1日で設計してあります。
 武装は、三連架ミサイル砲塔1基と、三連架ビーム・レーザー砲塔1基
 乗組員は5名が必要なのですが、これでも大型戦闘艇と呼べるのでしょうか?

 サイズDMが−1になり、コンピュータのモデルが7に下がった結果として、防御DMは2つも少なくなりました。
 つまり、帝国の軍艦を相手にした場合、
テックレベル14で作られた大型戦闘艇の、試作3号移動力=4
)と同じレベルでしかありません。

 
この大型戦闘艇60機を輸送できる、4万トン級艦隊空母の建造費が14,286MCr。
 戦闘艇を含んだ全体の建造費は、14,286+458×60=41,766MCrでした。


試作5号 仮称 SW13−05
 船体サイズ:85トン 装甲DM=7 6G加速 移動力=6 212MCr

 100トン未満に収めるため、移動力=6を確保しつつ、装甲を削りました。
 その結果、85トンで装甲DM=7となっています。

 この大型戦闘艇130機を輸送できる、艦隊空母の建造費は14,339MCr。
 戦闘艇を含んだ全体の建造費は、14,339+212×130=41,899MCrでした。
 上記、試作4号戦闘艇60機を基準とすれば、ほぼ同じ建造費(誤差0.3%)でしたから、同じ予算で試作5号戦闘艇130機を用意できることになります。


試作6号 仮称 SW13−06
 船体サイズ:50トン 装甲DM=5 6G加速 移動力=6 134MCr

 今度は、50トンサイズにこだわってみました。
 テックレベルの低下に伴って、コンピュータの価格が下がりましたから、ますます、消耗品の度合いが強くなっています。

 50トンの戦闘艇210機を輸送できる、艦隊空母の建造費は14,374MCr。
 戦闘艇を含んだ全体の建造費は、14,374+134×210=42,514MCrでした。
 同じように、試作4号戦闘艇60機を基準とすれば+1.8%の建造費ですから、ほぼ同じ予算で試作6号戦闘艇210機を用意できることになります。


 つまり、以下の大型戦闘艇の示された機数が、同等(同予算)ということでした。

 試作4号戦闘艇 60機 = 試作5号 130機 = 試作6号 210機




各種攻撃の命中率

 
 テックレベル13で作られた大型戦闘艇を攻撃した場合の、各種兵器の命中率を以下の表にまとめました。
 攻撃側のテックレベルが15以下の場合は、コンピュータのモデル差も修正してあります。

 表1 200トンの大型戦闘艇に対する、ミサイルの命中率(遠距離:移動力=6

攻撃側

100トン副砲

50トン副砲

砲塔群30門

砲塔群3門

砲塔群1門

TL

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

15

7+

9

7+

7

8+

3

10+

2

11+

14

8+

9

8+

7

9+

3

11+

2

12+

13

9

9+

8

10+

7

10+

3

12+

2

13+

12

9

10+

8

11+

6

12+

2

14+

1

14+

11

8

12+

7

12+

6

13+

2

15+

1

15+

10

8

13+

7

13+

6

14+

2

16+

1

16+

9

7

14+

なし

6

15+

2

17+

1

17+

8

7

15+

なし

6

16+

2

18+

1

18+

7

なし

なし

6

16+

2

18+

1

18+



 200トンの試作4号機を目標とした場合、帝国海軍戦闘艦艇の主武装である50トンのミサイル副砲は、命中率が7+です。
 テックレベルの制限からコンピュータDMが2下がり、サイズDMも1減ったために、命中数が3.5倍となりました。
 100基の50トンミサイル副砲ならば、58発が命中します(テックレベル15大型戦闘艇が目標になった場合、同じ条件で17発しか命中しません)。

 85トンと50トンの、試作5号機6号機を目標とした場合は、サイズDMの影響で命中率が8+でした。
 100基の50トンミサイル副砲ならば、42発が命中します。
 テックレベル15大型戦闘艇と比べると、2.5倍の命中数でした。

 命中数だけを比較するならば、200トンの4号機に比べ、5号機6号機の生存性は、4割も高いことになります。
 用意できる機数は、2.2倍(5号機)〜3.5倍(6号機)が可能ですから、6号機が最も優秀だと言えるでしょう。

 砲塔群3門〜1門(攻撃力3〜2)のミサイルに対しては、単架砲塔1基の散乱砂砲(防御力3)による防御射撃も有効でした。
 突破には5+〜6+の突破判定が必要ですが。


 表2 200トンの大型戦闘艇に対する、レーザーの命中率(近距離:移動力=6

攻撃側

100トンパルス

ビーム30門

パルス30門

ビーム3門

ビーム1門

TL

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

15

8+

9

9+

7

10+

4

11+

2

12+

14

9+

9

10+

7

11+

4

12+

2

13+

13

9

11+

9

11+

7

12+

4

13+

2

14+

12

9

12+

8

12+

6

13+

3

15+

1

16+

11

8

13+

8

13+

6

14+

3

16+

1

17+

10

8

14+

8

14+

6

15+

3

17+

1

18+

9

7

16+

8

15+

6

16+

3

18+

1

19+

8

7

17+

8

16+

6

17+

3

19+

1

20+

7

なし

8

16+

6

17+

3

19+

1

20+



 テックレベル13戦闘艇に対しては、三連架砲塔1基のビーム・レーザーが、命中するようになってきました。

 考察の第11回「防御兵器1」でも述べましたように、三連架ビーム・レーザー砲塔1基の砲塔群は、防御兵器としてとても有効です。
 それを対大型戦闘艇攻撃に振り向けられるのですから、文句はありません。
 武器設置点100個分(船体1万トン分)の三連架ビーム・レーザー砲塔(100砲塔群)が、テックレベル13大型戦闘艇を近距離で攻撃した場合、8発の命中を期待できます。
 撃破の可能性については、次の項で考察しますので、とりあえず保留。

 試作5号6号を目標とした場合、命中数は3発だけですが、これらの大型戦闘艇は、撃破できる可能性が高そうです。


     表3 200トンの大型戦闘艇に対する、エネルギー兵器の命中率
               (近距離:移動力=6

攻撃側

100トン副砲

50トン副砲

砲塔群20門

砲塔群1門

TL

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

15

7+

8+

9

9+

5

11+

14

9+

9

10+

9

10+

5

12+

13

10+

8

11+

8

11+

4

13+

12

9

12+

7

13+

8

12+

4

14+

8

12+

6

13+

7

13+

3

15+

11

7

14+

5

15+

6

14+

2

16+

10

6

15+

4

16+

5

16+

1

18+



 近距離でしか攻撃に使えない、エネルギー兵器の命中率です。
 テックレベル12の上半分より上の範囲は、フュージョン・ガンの数値。
 テックレベル12の下半分より下の範囲は、プラズマ・ガンの数値。

 第11回の考察「防御兵器」において、防御兵器としてのエネルギー兵器を考察してみたところ、意外と有効なのではないかと思いました。
 敵の大型戦闘艇が、遠距離から攻撃してくるならば、防御兵器としてミサイルの迎撃に使えば良いですし、近距離に接近してきたら、ミサイルの迎撃と、大型戦闘艇の攻撃のどちらにでも使えます。

 単架砲塔1基のフュージョン・ガンは、攻撃力5ですので、大型戦闘艇を目標にしても11+の命中率があります。
 前述した、三連架ビーム・レーザー1基の場合と、同じ状況になりました。


      表4 200トンの大型戦闘艇に対する、粒子加速砲の命中率
             (近距離〜遠距離:移動力=6

攻撃側

100トン副砲

50トン副砲

砲塔群10門

砲塔群1門

TL

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

攻撃力

命中率

15

9

9+

5

11+

7

10+

2

13+

14

9

10+

5

12+

6

12+

1

15+

13

8

12+

4

14+

なし

なし

12

8

13+

4

15+

なし

なし

11

7

14+

3

16+

なし

なし

10

7

15+

3

17+

なし

なし

9

6

17+

2

19+

なし

なし

8

6

18+

2

20+

なし

なし

7

なし

なし

なし

なし



 粒子加速砲でも、なかなか命中しません。
 最近、砲塔に搭載された粒子加速砲の存在意義に、疑問を感じつつあります。

 放射線損傷を期待するのならば、核ミサイルの方が容易でした(外部損傷表で、DM+6を得られることは、大きいです)。
 対ミサイル防御のための、防御射撃には使えません。
 敵の防御射撃に影響されない(核中和装置散乱砂砲の影響を受けない)点だけは、十分に評価できるのですが。
 粒子加速砲のメリットが、それだけしか思い付かないのです。




ミサイル(核弾頭)による損傷期待値

 
 攻撃が命中したものとして、テックレベル13大型戦闘艇が受ける損傷の期待値を計算しました。

 試作4号機は、200トンのサイズと、装甲DM=8のおかげで、致命的損傷を受ける可能性が有りません。
 この大型戦闘艇に対して、致命的損傷を与え得る数少ない兵器は、主砲クラス粒子加速砲、および、中間子砲(攻撃力B〜T)だけです。


 しかし、試作5号機は小型/軽量化のため、100トン未満のサイズで、装甲DM=7しか有りません。
 攻撃力8以上の兵器が命中した場合、致命的損傷が生じてしまいます。
 50トン副砲のミサイル(攻撃力9)が命中した場合、致命的損傷を2回受けることになります。
 撃破率は75%ですから、高確率で撃破されるでしょう。

 試作6号機に至っては、装甲DM=5ですから、攻撃力6以上の兵器で致命的損傷が生じてしまいます。
 50トン副砲のミサイル(攻撃力9)が命中したら、致命的損傷は4回です。
 その時の撃破率は、94%でした。
 まず、助かりません。

 前回の考察で、装甲DMの少ない戦闘艇は極めて脆い存在になることが分かりましたが、テックレベル13では、その消耗をカバーできるかどうか検討していきます。


 テックレベル13大型戦闘艇も、その武装をミサイル1門レーザー1門散乱砂砲1門の混載としました。
 ですから、2回の兵器損傷を与えられると、大型戦闘艇戦闘不能に陥るとします。

 また、テックレベル13大型戦闘艇の燃料搭載量は、試作4号で12.9トン、試作5号で5.3トン、試作6号で2.8トンです。
 1回の燃料損傷で失われる燃料は10トンですから残念なことに、わずか1回の燃料損傷で、大型戦闘艇の燃料がすべて失われてしまいます。
 燃料損傷の耐久力を増すために、10トン以上の燃料を搭載することは、装甲DMを削るか、移動力を下げる以外に、不可能です。

 以上の条件で期待値を計算して、以下の表に示しました。


    表5 
200トンの大型戦闘艇ミサイル(核弾頭)が命中した場合の
            兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=8

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

37.2%

80.2%

94.8%

98.8%

99.7%

99.9%

100%

100%

燃料−2以上

2.8%

14.8%

29.6%

44.0%

56.7%

67.1%

75.4%

81.8%

撃破率

38.9%

83.1%

96.3%

99.3%

99.9%

100%

100%

100%



 ミサイル(核弾頭)大型戦闘艇試作4号機に命中した場合、1回の命中では39%の確率で、戦闘不能、あるいは行動不能の状態に陥ります。
 2回の命中を得た場合、戦闘不能の確率は80%、燃料喪失による行動不能の確率は15%でした。
 合わせて83%の撃破率です。
 試作4号機は200トンサイズですから、燃料の搭載量も多く、燃料の損傷1回だけでは行動不能になりません。

 再び、ミサイル副砲10基搭載のデンドリーン級巡洋艦を例に挙げれば、ミサイル全門を10機の大型戦闘艇に向けて射撃した場合、5〜6発の命中が期待できます。
 命中した大型戦闘艇を、39%の確率で撃破(期待値は2.3機)できるでしょう。


    表6 85トンの大型戦闘艇に、ミサイル(核弾頭)が命中した場合の
            兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=7

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

40.7%

82.7%

95.8%

99.1%

99.8%

100%

100%

100%

燃料−1以上

33.3%

55.6%

70.4%

80.2%

86.8%

91.2%

94.1%

96.1%

撃破率

60.4%

92.3%

98.8%

99.8%

100%

100%

100%

100%



 ミサイル(核弾頭)大型戦闘艇試作5号機に命中した場合、1回の命中では60%の確率で、戦闘不能、あるいは行動不能の状態に陥ります。
 やはり、薄い装甲(少ない装甲DM)と小さい燃料タンク(5.3トン)のため、戦闘/行動不能になる確率が高まりました。

 しかも攻撃力の高い兵器が命中した場合、致命的損傷を確実に受けてしまいます。
 攻撃力9の核ミサイルが命中した場合、2回の致命的損傷を受けてしまいますから、生存率は25%。
 生き残ったとしても、60%の確率で戦闘/行動不能ですから、実質的な生存率は、わずか10%しかありません。
 サイズが小さいお陰で、若干、攻撃の命中率が下がることだけが救いです。

 ミサイル副砲10基搭載のデンドリーン級巡洋艦を例にとると、ミサイル全門を10機の大型戦闘艇に向けて射撃した場合、約4発の命中が期待できます。
 命中した大型戦闘艇は、90%の高確率で撃破(期待値は3.8機)されるでしょう。

 試作4号機と比べた場合、消耗率は2.3機→3.8機と1.7倍に増えますが、試作5号機は2倍以上の数を用意できます。
 2倍の機数は2倍の攻撃力を意味しています。
 消耗率は1.7倍でも攻撃力の倍増を含めて考えると、5号機の方がとてもお徳に思えますね。


    表7 50トンの大型戦闘艇に、ミサイル(核弾頭)が命中した場合の
            兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=5

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

46.2%

81.9%

96.0%

99.1%

99.8%

100%

100%

100%

燃料−1以上

33.3%

55.6%

70.4%

80.2%

86.8%

91.2%

94.1%

96.1%

撃破率

64.1%

91.9%

98.8%

99.8%

100%

100%

100%

100%



 ミサイル(核弾頭)大型戦闘艇試作6号機に命中した場合、1回の命中でも64%の確率で、戦闘/行動不能に陥ります。
 その確率は、5号機のものとそれほど変わりません。
 オーバー・キルということなのでしょう。

 装甲DMが5ですから、攻撃力9の攻撃が命中したら、致命的損傷は4回でした。
 その際の生存率は、わずか6.3%。
 最終的な生存率は2.2%しかありません。

 ミサイル副砲10基を搭載しているデンドリーン級巡洋艦ならば、およそ約4発を命中させることが期待でき、命中した目標はほぼ確実に撃破されます(その期待値は、4.1機)。

 再び、試作4号機と比べた場合、消耗率は2.3機→4.1機と1.8倍に増えますが、試作6号機は3.5倍の数を用意できます。
 消耗率は、試作5号機の場合とほぼ変わらないのに、機数は3.5倍です。

 毎ターン2.3機の消耗率ならば、10機の大型戦闘艇試作4号機)が全滅するまでに4ターンかかるでしょう(戦闘艇側の攻撃回数は、のべ16機分)。
 毎ターン4.1機の消耗率でも、35機の大型戦闘艇試作6号機)を用意できるならば、全滅までに8ターン以上かかります(戦闘艇側の攻撃回数は、のべ132機分)。
 安価な6号機は、とてもお徳であると分かりました。

 攻撃を回避するための移動力は必要ですが、攻撃が命中した後の装甲DMや耐久力に関しては、考える必要がないのかも知れません。
 テックレベル13以下の海軍においては、大型戦闘艇を、複数回の攻撃が可能な対艦ミサイル(消耗品)とみなすドクトリンも考えるべきでしょう。




ミサイル(非核弾頭)、ビーム・レーザー、
エネルギー兵器による損傷期待値


 ミサイル(非核弾頭)ビーム・レーザーエネルギー兵器が命中した場合の、損傷期待値計算です。

    
  表8 200トンの大型戦闘艇に、ミサイル(非核弾頭)ビーム・レーザー
    エネルギー兵器が命中した場合の、兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=8

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

 

19.8%

41.7%

60.0%

73.5%

82.9%

89.2%

93.3%

燃料−2以上

 

1.9%

5.3%

9.5%

14.5%

19.8%

25.3%

30.8%

撃破率

0.0%

21.3%

44.8%

63.8%

77.4%

86.3%

91.9%

95.4%



 ミサイル(非核弾頭)ビーム・レーザーエネルギー兵器では、大型戦闘艇戦闘/行動不能にするためには、最低でも2回命中させることが必要です。
 その場合、戦闘/行動不能になる確率は21%でした。
 試作4号機は、燃料の損傷を2回以上与えないと、行動不能にならない点が効いています。

 三連架ビーム・レーザー砲塔1基×100砲塔群、あるいは、単架フュージョン・ガン砲塔1基×100砲塔群が、大型戦闘艇試作4号機に対して射撃を行なった場合、約8発の命中を期待できます。
 2発の命中で21%(0.21×4機=0.84機)、4発の命中で64%(0.64×2機=1.28機)の撃破率ですから、100砲塔群の射撃で概ね1機の大型戦闘艇を撃破できるということが分かりました。


  表9 85トンの大型戦闘艇に、ミサイル(非核弾頭)ビーム・レーザー
    エネルギー兵器が命中した場合の、兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=7

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

 

27.9%

54.2%

72.8%

84.5%

92.5%

96.5%

98.3%

燃料−1以上

19.4%

35.1%

47.7%

57.9%

66.1%

72.7%

78.0%

82.3%

撃破率

19.4%

53.2%

76.0%

88.5%

94.8%

98.0%

99.2%

99.7%



 試作5号機の場合、ミサイル(非核弾頭)ビーム・レーザーエネルギー兵器では、1回の命中行動不能になる可能性が、19%になりました。
 2回の命中ならば、53%です。
 
 三連架ビーム・レーザー砲塔1基×100砲塔群、あるいは、単架フュージョン・ガン砲塔1基×100砲塔群が、大型戦闘艇試作5号機に対して射撃を行なった場合、約3発の命中を期待できます。
 1発の命中で19%(0.19×3機=0.57機)、3発の命中で76%(0.76×1機=0.76機)の撃破率ですから、100砲塔群の射撃で1機の大型戦闘艇を撃破できるか、できないかというレベルでした。

 撃っても当たらないし、当たってもなかなか落せません。
 ですから、これらの砲塔群は大型戦闘艇を射撃するよりも、大型戦闘艇の撃ち放ったミサイルを撃ち落すべきなのでしょう。


  表10 50トンの大型戦闘艇に、ミサイル(非核弾頭)ビーム・レーザー
    エネルギー兵器が命中した場合の、兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=5

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

 

40.8%

70.3%

86.3%

94.0%

97.4%

98.9%

99.6%

燃料−1以上

27.8%

47.8%

50.7%

53.5%

56.1%

58.5%

60.8%

63.0%

撃破率

27.8%

69.1%

85.4%

93.6%

97.3%

98.9%

99.6%

99.8%



 試作6号機の場合、ミサイル(非核弾頭)ビーム・レーザーエネルギー兵器では、1回の命中行動不能になる可能性が、28%です。
 2回の命中ならば、69%でした。

 三連架ビーム・レーザー砲塔1基×100砲塔群、あるいは、単架フュージョン・ガン砲塔1基×100砲塔群が、大型戦闘艇試作6号機に対して射撃を行なった場合も、約3発の命中を期待できます。
 1発の命中で28%(0.28×3機=0.84機)、3発の命中で85%(0.85×1機=0.85機)の撃破率ですから、5号機と同じく、100砲塔群の射撃で1機の大型戦闘艇を撃破できるか、できないかというレベルです。

 攻撃力の小さいこれらの兵器で撃たれた場合の生存率は、4号機よりも、5号機6号機の方が高いと言えます。
 何と言っても、防御DMが違いますから。
 もともとも命中率が低いので、防御DMわずか1つの違いが、大きな違いとなって現われます。
 しかし攻撃力9のレーザーや、50トン副砲のフュージョンガンなどで撃たれた場合は、生存率が大きく変わりました。
 致命的損傷を受けるか、受けないかの違いがあるからです。


 表11  ビーム・レーザー(武器設置点100個分)による、大型戦闘艇の撃破率

ビーム・レーザー

試作4号機

試作5号機

試作6号機

武器設置点100個の

200トン

85トン

50トン

攻撃力(TL13+)

装甲DM=8

装甲DM=7

装甲DM=5

門数

攻撃力

群数

命中率

命中数

撃破数

命中率

命中数

撃破数

命中率

命中数

撃破数

30

10

9+

2.8

0.4

10+

1.7

1.3

10+

1.7

1.6

21

14

9+

3.9

0.6

10+

1.7

1.0

10+

1.7

1.5

15

20

10+

3.3

0.5

11+

0.8

0.2

11+

0.8

0.7

10

25

10+

4.2

0.7

11+

0.8

0.2

11+

0.8

0.5

50

11+

4.2

0.7

12+

0.3

0.1

12+

0.3

0.1

100

11+

8.3

1.3

12+

0.3

0.1

12+

0.3

0.1

2

100

12+

2.8

0.4

13+

無し

無し

13+

無し

無し

100

12+

2.8

0.4

13+

無し

無し

13+

無し

無し



 致命的損傷による、大型戦闘艇の撃破確率も考慮して、ビーム・レーザーによる撃破率を計算してみました。


 試作4号機は攻撃力9の兵器が命中しても、致命的損傷を受けませんから、燃料喪失による行動不能と、兵器全損による戦闘不能だけしか有り得ません。
 その確率(期待値)は、三連架ビーム・レーザー1基の砲塔群100基から攻撃を受けても、かろうじて1.3機です。


 試作5号機は装甲DM=7ですので、攻撃力8以上の兵器が命中すると、致命的損傷を受けてしまいます。
 それを含めた計算結果の中で、もっとも撃破数が多かったのは、攻撃力9の砲塔群10基でした。
 1.3機を撃破できます。
 試作4号機と同数でした。
 撃破数が同じで、投入可能な機数が2倍以上ですから、明らかに試作5号機の方が、コスト面で優れていると言えます。


 試作6号機は装甲DM=6です。
 攻撃力6以上の兵器が命中すれば、致命的損傷を受け、高い確率で撃破されました。
 それでも防御DMが高いおかげで、それほど命中弾を受けることもなく、撃破数は1.6に留まっています。
 試作4号機1.3と比べると、消耗率は25%増しですが、投入できる数は3.5倍ですから、文句なしに試作6号機の勝ちです。




粒子加速砲による損傷期待値


 最後は粒子加速砲による、損傷期待値です。


     表12  200トンの大型戦闘艇に、粒子加速砲が命中した場合の
             兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=8

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

27.8%

70.4%

89.8%

96.8%

99.0%

99.7%

99.9%

100%

燃料−2以上

 

1.9%

5.3%

9.5%

14.5%

19.8%

25.3%

30.8%

撃破率

27.8%

71.0%

90.3%

97.1%

99.2%

99.8%

99.9%

100%



 粒子加速砲の命中率は相変わらず低いのですが、装甲DM=10の場合と異なり、兵器損傷による戦闘不能の確率が増えました。
 装甲DM=8大型戦闘艇試作4号機)対する攻撃は、命中さえすれば粒子加速砲でも有効です。
 1回の命中戦闘不能になる確率は28%でしたが、2回の命中では70%に増加。
 3回の命中ならば90%の撃破率なのですが、2回の命中を得るだけでも大変です。
 2回で我慢しておきましょう。

 100トン副砲(攻撃力9)で、命中率が10+。
 6基による攻撃で、1回の命中しか期待できません。
 単架砲塔10基の砲塔群(攻撃力7)でも、命中率が11+。
 50トン副砲(攻撃力5)で、命中率がかろうじて12+でした。


     表13  85トンの大型戦闘艇に、粒子加速砲が命中した場合の、
             
兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=7

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

37.7%

81.6%

94.1%

98.2%

99.5%

99.8%

100%

100%

燃料−1以上

19.4%

35.1%

47.7%

57.9%

66.1%

72.7%

78.0%

82.3%

撃破率

49.8%

88.1%

96.9%

99.2%

99.8%

100%

100%

100%



 装甲DM=7大型戦闘艇試作5号機)に対する粒子加速砲の攻撃は、さらに効果を増しました。
 1回の命中で、50%の撃破率があるのです。
 2回の命中では、88%でした。

 さらに、多くの命中を期待できる100トン副砲の攻撃力は9ですから、致命的損傷を2回与えることもできます。
 その場合、致命的損傷による撃破率が75%ですから、1回の命中だけで88%の撃破が可能になりました。


     表14  50トンの大型戦闘艇に、粒子加速砲が命中した場合の、
             
兵器/燃料損傷期待値(装甲DM=5

命中回数

1回

2回

3回

4回

5回

6回

7回

8回

兵器−2以上

51.4%

90.5%

98.5%

99.8%

100%

100%

100%

100%

燃料−1以上

27.8%

47.8%

58.0%

66.2%

72.7%

78.0%

82.3%

85.7%

撃破率

64.9%

95.0%

99.4%

99.9%

100%

100%

100%

100%



 装甲DM=5大型戦闘艇試作6号機)の場合は、粒子加速砲による1回の命中だけでも、65%という高い確率で撃破できます。
 2回の命中では、95%でした。

 さらに、100トン副砲は4回、単架砲塔10基の砲塔群は2回の致命的損傷を与えますので、それぞれの撃破率は。
 合わせて60%の撃破率でした。




結論

 
 テックレベル15で作られた大型戦闘艇は、移動力サイズDMの相乗効果により、ほぼ無敵の存在でした。
 まず、敵の攻撃はほとんど命中しませんし、命中しても、大きな装甲DMのお陰で、致命的損傷を受けることがないからです。


 テックレベル14で作られた大型戦闘艇は、核融合炉の発電効率の低さから、設計に大きな制限を受けてしまうことが分かりました。
 それでも、移動力=6装甲DM=10は可能だったのです。


 テックレベル13で作られた大型戦闘艇は、核融合炉と装甲材質の違いから、同様の設計思想を保つことが出来ません。
 移動力を優先することで、移動力=6を確保することは出来ますが、防御力を高める装甲値は、十分なものを与えられないでのす。
 その結果、大型戦闘艇は、消耗品としての度合いを高めることになりました。
 テックレベルの低下とともに、搭載できるコンピュータの価格も低下するため、防御力の低さを数で補うことが可能になったのです。

 テックレベル13の海軍において、一度出撃した大型戦闘艇は、誇張した極端な言い方ですが、自力で帰還することを期待できません。
 消耗率の高さを、同時投入する数の力で押し切る戦術に出るためです(テックレベル14〜15大型戦闘艇と比べると、極めて高い消耗率ですから)。
 戦いに勝っても負けても、多数の大型戦闘艇とパイロットが失われていることは確実でしょう。
 さらに、帰還できた大型戦闘艇も、傷ついているものが多数ある筈です。
 補充なしでの再出撃は、危険すぎるのではないでしょうか。
 大型戦闘艇を使い尽くした空母は、戦闘艇とパイロットを補充するため、後方へ戻ることを強いられますが、これはミサイルを撃ち尽くしたミサイル艇が、補充のため母港へ戻る様によく似ていると思いませんか。


 つまりテックレベル13の海軍にとって、大型戦闘艇とは、パイロットが乗り込んだ対艦ミサイルに過ぎず、空母とは、巨大なミサイル母艦だったのです。


2008.09.06 初投稿