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LASH Ship |
スピンワードマーチ宙域のLASH型商船 |
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MEGA
TRAVELLER | |
Science -Fiction Adventure
in the Far Future CG softs: DOGA-L3 & Metasequia
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図1 5万トン級LASH型商船 |
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(1)ジャンプキャリアの設計 LASH型商船の中で根幹を成すユニット。 |
苦労して計算した輸送コストですが、1パーセク航路に就航している場合、LASH型商船の輸送コストは、同規模のコンテナ船とほぼ同等か、かえって効率が悪いという結果が出てしまいました。 |
2パーセク航路に就航している場合、LASH型商船の輸送コストは、コンテナ船と比べて2.5〜5.4%安くなりました。 |
3パーセク航路に就航している場合、LASH型商船の輸送コストは、コンテナ船と比べて9.4〜14.3%安くなりました。 |
4パーセク航路になると、LASH型商船の輸送コストはコンテナ船に比べて14.6〜19.7%安くなりました。 |
図6 3千トン級タグボート(4万トンの艀を輸送中) |
ジャンプキャリアに連結される、ライター(自走艀)のサイズによる輸送コストの変化を表7に示しました。 |
2パーセク航路においても、ライター(自走艀)サイズによる輸送コストの傾向は変わりません。 |
3パーセク航路になると、4千トン級のライター(自走艀)であっても、コンテナ船より安価になりました。 |
4パーセク航路におけるコスト比較です。 |
図11 定期整備のため、タグボートに連結して輸送されるジャンプキャリア |
1パーセク航路におけるコスト比較です。 |
2パーセク航路の場合、LASH型商船への置き換えで、輸送コストを75〜79%に引き下げることができました。 |
3パーセク航路の場合、LASH型商船への置き換えで、輸送コストを71〜74%に引き下げることができます。 |
4パーセク航路の場合、輸送コストの削減効果は、テックレベル15〜13の範囲で69%でした。 |
5〜6パーセク航路を在来型のコンテナ船が運航する場合、ジャンプ1回で移動することは出来ません。 |
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図17 軌道宇宙港を発つ、タグボート付きの艀(A)とオイラー |
図18 100倍直径における、LASH型商船の行動手順 |
図19 100倍直径において、艀の交換と燃料補給を同時に行なう、LASH型商船 |
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星系内の移動時間の中で「最小」と書かれた欄の数字が、主恒星の100倍直径までの片道移動に要する、最小時間になります。 |
表22 ジャンプマスクによって、艀やコンテナ船の星系内の滞在時間が |
LASH型商船の優位が、またひとつ明らかになりました。 |
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オリジナル設計のLASH型商船です。 モーラとフォーニス間の航路は、モーラ星域で最も貿易量の大きい航路です。 つまるところ、スピンワードマーチ宙域内でも最大の貿易量を誇る、ニ星系間航路である訳ですが。 この航路に就航しているLASH型商船は、帝国有数の運輸会社、テュケラ運輸によって運行されています(と、想定しました)。 MAG様の投稿「スピンワードマーチ宙域の商用船舶」を勝手に解釈して、私なりに当てはめてみたところ、モーラとフォーニス間の2パーセク航路には、140隻以上の5万トン級LASH型商船が運行しているという数字が出てきました。 2週間当たりの寄港数は105便。 つまり、毎日7〜8隻のLASH型商船が到着しているのです。 何だか凄い話ですが、このくらい激しい往来がなければ、LASH型商船の運用は困難になってしまうでしょう。 星系内を移動中、あるいは、宇宙港で荷揚げ/荷積み作業中の艀やタグボート、オイラーの数も、片方の星系に140隻以上が必要です。 造船所で定期整備を行なっているものも、常に6隻はある筈です。 ちなみに、ヴィリスとガーダ・ヴィリス間の1パーセク航路に運行しているLASH型商船は、上記の10分の1で14隻になりました。 2週間当たりの寄港数は10便で、1日1便未満の到着しかありません。 このLASH型商船はテックレベル12(フォーニスの造船所)で建造され、ジャンプ2性能を持っています。 キャリアも艀も、通常ドライブを装備していません。 何か事故があった場合には、乗組員は救命艇(大型ボート)で脱出することになるでしょう。 船体サイズは1万トン。 4万トンの艀を連結してジャンプすることが可能ですので、その場合の船体サイズは5万トンになります。 形状は、非流線型の分散構造(コード7)です。 船体の75%は燃料タンク、15%はドライブ装置、残り10%に居住区画や管制装置を積んでいるという、極端なデザインになりました。 燃料補給は、専用のオイラーを利用します。 ガス・ジャイアントや海洋での燃料スクープは行なえませんし、燃料精製装置も備えていません。 燃料タンクは7,532トンの容積を持ち、2パーセクのジャンプ1回に加え(100倍直径で漂うだけですが)最大8日間の通常航行が可能です。 ジャンプ終了後は、ジャンプアウトから1日以内にオイラーとドッキングして、燃料補給を受ける段取りになっています。もしもオイラーと合流できなかった場合は、6〜8日間で燃料切れの状態となってしまうでしょう。 通常のサポート体制が維持されていれば問題にはなりませんが、心配ならば船倉内に予備の燃料を搭載することが可能です。 武装はありません。 ほとんどの時間、ジャンプキャリアはジャンプ空間に滞在しているためです。 通常空間を移動する場合はタグボートと連結していますから、タグボート側の武装を利用できると思います。 コンピュータはモデル6が6台搭載されています。 6台のコンピュータがある訳ですが、処理能力の不足を補うため2台1組で機能していますので、予備を含めて3組のコンピュータということになります。 乗組員の必要人数は55人です。 基本的に、旅客を乗せることはしませんが、ドッキングする艀内に客室を備えたり、客船をドッキングすれば運べます。 20トンの大型ボートを4隻、搭載しています。 船倉スペースは、602トンが用意されています。 LASH型商船の特性上、通常の貨物を積むことはできません。 運輸会社の方針に合わせて、高価な貨物を搭載した高加速の輸送艇や、自衛用の戦闘艇が搭載されるようです。 改造型としては、戦時に備えてバトルライダーや惑星防衛艦を輸送可能としたモデルが存在するようですが、移動先の支援体制が期待できない場合もありますので、あまり実用的ではないでしょう。 |
ID
code: Hull: Power: Loco: Commo: Sensors: Off: Def: Control: Accom: Other: |
LASH型商船ジャンプキャリア TL=12 MCr=4,941 |
下記は、オリジナル設計のLASH型商船に連結して輸送される、バージ(無動力艀)です。 |
ID
code: Hull: Power: Loco: Commo: Sensors: Off: Def: Control: Accom: Other: |
LASH型商船艀 TL=12 MCr=2,375 |
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オリジナル設計の、LASH型商船を支援するためのタグボートです。 船体サイズは3千トン。 強力な通常ドライブを装備しているため、4万トンの艀を1G加速で、1万トンのジャンプキャリアを2G加速で輸送することが可能です。 単独ならば6G加速が可能になります。 形状は、非流線型の分散構造です。 燃料スクープは行なえません。 燃料タンクは870トンで、14日間(兵器を使用しなければ16日間)の通常航行が可能です。 100倍直径までの往復には、十分過ぎる搭載量でしょう。 自衛用の武装として、三連架ビーム・レーザー砲塔10基、三連架ミサイル・ラック10基、三連架散乱砂砲塔10基を搭載しました。 高いコンピュータモデルとの相乗効果で、大抵の海賊船ならば、自力で排除できる筈です。 コンピュータのモデルは6。 乗組員の必要人数は、53人です。 積載艇としては、20トンの大型ボート4隻を搭載しています。 艀やジャンプキャリアとドッキングする際には、それらの小艇を展開し、ドッキングの補助を行なわせることも有り得るでしょう。 貨物は61トンを搭載可能ですが、大抵のタグボートではジャンプキャリアの乗組員(往路は休暇を満喫した者達、復路はこれから休暇を楽しもうとする者達)を乗せるための客室に改造されています。 |
ID
code: Hull: Power: Loco: |
LASH型商船対応タグボート TL=12 MCr=3,152 2,700/6,750 排水素=3,000トン 形状=7分散構造/非流線型 180/360 通常=1G 移動力=0(4万トンの艀連結時) |
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ID
code: Hull: Power: Loco: Commo: Sensors: Off: Def: Control: Accom: Other: |
LASH型商船対応オイラー TL=12 MCr=861 |
2011.02.06 初投稿 |