近年、ソロマニ・リム宙域では、DKロボテック社の「アダリー」、「萌え」コンパニオン・シリーズの大ヒットにあやかったものか、擬生物型ロボット、特に美少女型ロボットの新規発売が、続出しています。 今回は、さらに非常識なロボットの販売を行なっている、「センタ・マウント社」のロボットを、再度、紹介いたします。 |
擬生物型ロボット 「ビアトリス13−First」
HR002−Beatrice13−First(初期モデル:ウェイトレス型) |
URP |
26X12-N2-00000-3B00 Cr89,000 39.9kg 44.0L (TL=13) |
ボディ |
9/22(ジャック) 擬生物型 |
動力 |
蓄電池=3.0kwh 活動時間=10分(節約モードで、最大50分) |
歩行 |
パワー/重量比=12.8 接地圧=5.0 走行速度=60km/h 不整地=42km/h |
付属装置 |
頭部=40%(8L) 超軽量腕×2 |
胴体 |
高感度触覚 動力インターフェース 従部ユニット 通信機5km |
頭部 |
視覚×2 聴覚×2 高感度嗅覚 味覚 音声合成装置 |
主部A TL=13 |
主部ロボットとして、マキドカルン製 モデル777 コルドン・ブルー専門シェフ・ロボットを利用した場合 (TL=13)
高データ型 基本命令 知力3 教育度1 (Beatrice13を1台だけ、コントロールできます) 応用プログラム <スチュワード−4> |
主部B TL=13 |
主部ロボットとして、HM102−SnowWhite13−Firstを利用した場合 (TL=13) 低自律型 上級命令 知力6 教育度4 (Beatrice13を、同時に3台までコントロールできます) 応用プログラム <スチュワード−4><心理学(食事)−1><歴史(食文化)−1> <従者−3><清掃−1><感情表現> |
オプション パーツ |
外装式増設バッテリー ベルトポーチ形の、外装バッテリーです。
ウェイトレス・タイプのユニフォームに、違和感なしの取り付けが可能です。 着脱に必要な時間は、わずか10秒。 当社オリジナルの、ワンプッシュ/ワンタッチ方式(実用新案申請済み)。
蓄電池容量=15kwh 活動時間=60〜150分 重量=5kg cr12,000 |
格安の擬生物型従部ロボット「アンジェラ」を発売していた、センタ・マウント社(ディンガー/ソロマニ・リム宙域)が、新型モデルを発表しました。
それが「ビアトリス」および、主部ロボット「スノーホワイト」です。
前モデルの「アンジェラ」は、極限までコストダウンと軽量化を追及していたため、それ以上の応用が効かない設計になっていました。 行動範囲の狭い、オフィス内の事務仕事や受付、ホテルのフロント、レジ係としての能力ならば、「アンジェラ」の性能は、それで十分です。 しかし、センタ・マウント社の営業努力によって、「アンジェラ」の利用が宙域中に広まると、それらの欠点に関するクレームが、多く寄せられるようになりました。
具体的には、 味覚センサーが付いていないため、調理をさせても味見が出来ない。 動力ケーブルを背後に引いて動き回るため、レストランや商店など、来客の多い店では危なくて使えない。 などの問題が、生じてしまったのです。
そこで、調理に不可欠な高感度嗅覚と、味覚センサーを追加。 内蔵蓄電池の容量を3倍に増やして、新型モデル「ビアトリス」を発売することになりました。
外装式増設バッテリーの採用により、1時間から3時間の連続行動が可能になっています。 そして、バッテリーの容量が少なくなったら、バッテリーを充電済みのものと交換するだけで、再び、長時間の行動が可能になりました。 バッテリーの交換に必要な時間は、わずか10秒です。 従来の蓄電池駆動式ロボットは、充電中に動けない(つまり、充電器に接続されている)ことが、当たり前でしたから、「ビアトリス」のバッテリー交換方式は、常識を覆す、画期的な手法だと言えるでしょう。
「ビアトリス」は、マキドカルン社の専門シェフ・ロボット、「コルドン・ブルー」に対抗して作られました。 主部/従部ネットワークの利用によって、安価に調達が可能。 高感度嗅覚と味覚センサーにより、食材に鮮度管理まで行なえる「ビアトリス」は、その高い能力と、コスト・パフォーマンスの高さから、販売開始と同時にロボット市場を独占する……筈でした。 しかし、そう上手くはいかなかったのです。
テスト販売の段階から、センタ・マウント社の営業部門は、大きな壁にぶつかっていました。 基本コンセプトとして頭脳を持たない従部ロボットの「ビアトリス」は、主部を他社のロボットに依存しなければなりません。 そして、帝国内で調理ロボットとして最も多く流通しているロボットは、マキドカルン社の「コルドン・ブルー」ロボットです。
「ビアトリス」をテスト使用するためには、「コルドン・ブルー」ロボットを購入する(あるいは、レンタルする)ことが必要でした。 そして、実際に使い比べてみると、「ビアトリス」と「コルドン・ブルー」1台ずつのペアを購入するよりも、「コルドン・ブルー」2台を購入する方が、はるかに使い易かったのです。
センタ・マウント社の開発陣は、このことに最後まで気付かず、「ビアトリス」の販売不振は、新たな専用主部「スノーホワイト」の発売まで続きました。 |
擬生物型ロボット 「ビアトリス13−Police」
HR002−Beatrice13−Police(警察モデル:婦人警官型) |
URP |
26X12-N2-00000-3B00 Cr89,000 39.9kg 44.0L (TL=13) |
ボディ |
9/22(ジャック) 擬生物型 |
動力 |
蓄電池=3.0kwh 活動時間=10分(節約モードで、最大50分) |
歩行 |
パワー/重量比=12.8 接地圧=5.0 走行速度=60km/h 不整地=42km/h |
付属装置 |
頭部=40%(8L) 超軽量腕×2 |
胴体 |
高感度触覚 動力インターフェース 従部ユニット 通信機5km |
頭部 |
視覚×2 聴覚×2 高感度嗅覚 味覚 音声合成装置 |
主部A TL=12 |
主部ロボットとして、警官ロボットを利用した場合 (TL=13)
低自律型 上級命令 知力6 教育度10 (Beatrice13を、同時に3台までコントロールできます) 応用プログラム <兵器操作−4><保安−3><戦術−2><尋問−1><感情表現> |
主部B TL=13 |
主部ロボットとして、HM102−SnowWhite13−Policeを利用した場合 (TL=13) 低自律型 上級命令 知力6 教育度4 (Beatrice13を、同時に3台までコントロールできます) 応用プログラム <保安 または 鑑識−3><犯罪心理学−1><歴史(犯罪)−1> <スチュワード−4><従者−1><感情表現> |
オプション パーツ |
外装式増設バッテリー ベルトポーチ形のバッテリーは、ベルト吊り下げ式に変更されました。 そのベルトには、警棒や警笛、手錠なども装備できます。 蓄電池容量=15kwh 活動時間=60〜150分 重量=5kg cr12,000
野外活動用燃料電池 ディパック型の、背負い式燃料電池と燃料タンク。 0型の燃料電池と、5リットルの燃料タンクから構成されています。 サイズは合計で、25リットル。
燃料(水素)=5.0リットル 活動時間=50時間 重量=16.6kg cr880 |
前述したように、開発陣/経営陣の期待に反して、「ビアトリス」は全く売れませんでした。 売れなければ、開発費用だけでもセンタ・マウント社の大赤字は確定です。
追い詰められた担当者は、意外なところまで「ビアトリス」の売り込みに出かけました。 出かけた先は、なんと警察です。
当時、ディンガーのとある地方「グルガッハ州」では、前年に公開された映画の影響で、動物愛護運動が盛り上がっていました。
子供に大人気だった動物園は、PTAも含む動物愛護家による抗議行動」によって、廃業。 天然毛皮を売り物にしていた高級ブランド店は、朝から晩まで、動物愛護家のデモ隊に取り囲まれたため、売上げが無くなって倒産。
そして、ついには州警察で働く「警察犬」までもが、「動物虐待」だと、動物愛護家に睨まれてしまったのです。 捜査活動に警察犬の存在は不可欠ですが、市民の抗議を無視することも出来ません。 警察の担当者は、頭を抱えてしまいました。 そこへ持ち込まれたのが、高感度嗅覚を備えた「ビアトリス」です。 「ビアトリス」の性能は、警察犬の代用として、警察のニーズにぴったり適合しました。
幸い、ディンガーの州警察は、「警察官ロボット(101ロボットのNo71)」を使用している実績があります。 「警察官ロボット」を主部にして、「ビアトリス」を従部に活用すれば、それだけで「代用警察犬チーム」の出来上がりでした。
臨時予算で購入された50台の「ビアトリス」は、使用を許されなくなった警察犬の代わりに、すぐさま現場へ投入されました。 現場検証から犯人の追跡まで、「ビアトリス」の活躍場所は、山ほど用意されています。 「ビアトリス」の新規.購入価格はcr89,000ですが、警察犬の教育/育成費用cr50,000〜100,000と比べれば、それほど高価なものではありません。
「ビアトリス」の主部である「警察官ロボット」は、自然な言語で会話ができますから、自動的に「ビアトリス」も自然な会話が可能です。 警察犬はどんなに優秀でも、人間語を話すことだけは出来ませんから、これは大きな進歩でした。 専門教育を受けた警察官や、トレーナーでなくとも、「ビアトリス」を自由に扱えるのです。
また、強面で威圧感のある「警察官ロボット」が質問をするよりも、愛想の良い女性型をした「ビアトリス」の方が、聞き込み活動には、向いていました。
さらには、犯人追跡の際にも、主部の「警察官ロボット」が後方で待機し、「ビアトリス」だけを先行させることで、犯人が追跡に気付くことも少なくなりました。 それまでは、警察犬の姿がどうしても目立ってしまいますし、警察犬の後ろに控えた警察官やトレーナーの姿を見られてしまうため、隠密追跡が困難だったのです。
「ビアトリス」の婦人警官(あるいは、警察犬ロボット)としての使用は、「グルガッハ州警察」だけではなく、ディンガー中の警察に広まりつつあります。 警察犬の代わりの捜査/犯人追跡だけでなく、対テロ・チームでは爆発物や毒物の捜索、税関では密輸品(違法な動植物や薬品)の検査にも利用されるようになりました。 |
エピソード.1
「ビアトリス」と「警察官ロボット」のチームは、導入3日後に発生した少年の誘拐事件を、極めて短時間で解決したことから、一躍有名になりました。
警察の捜査により、誘拐犯が少年を拉致して、1軒の集合住宅内に潜伏していることまでは突き止められました。 ところが、その集合住宅には3万戸の住居が存在するのです。 すべての住居を調べていたら、300人の警察官を使っても、1日では終わりません。 もたもたしている内に、誘拐犯に気付かれたら、逃げられてしまいます。 そこで、密かに誘拐犯の潜伏場所を突き止めるため、数人の私服警官に加え、1台の「警察官ロボット」と、3台の「ビアトリス」が投入されました。
3台の「ビアトリス」は、主部ロボットの戦術指揮に従って、立体的に集合住宅内を捜索しました。 その結果、わずか30分で、誘拐された少年の匂いを嗅ぎつけたのです。 突入した警官隊によって、誘拐犯は逮捕され、少年は無事に保護されました。 |
エピソード.2
「ビアトリス」と「警察官ロボット」のチームは、交通課の応援にまわされ、路上で飲酒運転の取り締まりに当たっていました。 とある女性の乗った地上車を停め、運転手の呼気からアルコール検査を行なっていた時、「ビアトリス」の高感度嗅覚が、高性能爆薬の臭いを検出したのです。 捜索の結果、地上車の床下から、5キログラムの爆発物が発見されました。 その女性は反政府主義者のテロリストで、仲間のもとへ、爆薬を運んでいく途中だったのです。 |
エピソード.3
「ビアトリス」と、後述する主部ロボット「スノーホワイト」チームの活躍です。
爆発物捜索ロボット、薬品捜索ロボットとしての地位を確立していた「ビアトリス」チームは、テロ行為に備え、国際会議の行なわれる会場で、爆発物の捜索を行なっていました。 幸い、爆発物の類は一切見つからなかったのですが、会議が始まった直後、警官の休憩室で給仕を行なっていた「ビアトリス」が、給湯器の中から「強力な、下剤作用のあるお茶」を発見したのです。
「ビアトリス」の警告によって、被害は数人の警官だけで済みました。 「下剤作用のあるお茶」は、健康食品として厚生省の認可を受けていましたから、従来の毒物検知器には反応しなかったのです。 料理と食材に関して豊富な知識を持つ「ビアトリス」と「スノーホワイト」のチームだからこそ、「下剤作用のあるお茶」を認識し、その危険性を指摘することが出来たのでした。
警官達が下痢で動けなくなる頃を見計らい、会場に乱入してきたテロリスト達は、待ち構えていた警官によって、一網打尽にされています。 |
擬生物型ロボット 「ビアトリス13/15−Super」
HR002−Beatrice13/15−Super(特殊モデル:特別な顧客向け) |
URP |
26X12-N2-00000-3B00 Cr153,000 45.9kg 44.0L (TL=13) 26X32-N2-00000-3D00 Cr161,250 45.0kg 44.0L (TL=15) |
ボディ |
9/22(ジャック) 擬生物型 |
動力 |
蓄電池=3.0kwh 活動時間=10分(節約モードで、最大50分) |
歩行 |
パワー/重量比=10.8 接地圧=5.8 走行速度=55km/h 不整地=33km/h |
付属装置 |
頭部=40%(8L) 超軽量腕×2 |
胴体 |
高感度触覚 動力インターフェース 従部ユニット 通信機5km あやしい装備×2 |
頭部 |
視覚×2 聴覚×2 高感度嗅覚 味覚 音声合成装置 |
主部A TL=13 |
主部ロボットとして、HM102−SnowWhite13−Superを利用した場合 (TL=13) 低自律型 上級命令 知力6 教育度4 (Beatrice13を、同時に3台までコントロールできます) 応用プログラム <スチュワード−4><心理学(食事)−1><歴史(食文化)−1> <従者−3><あやしいワザ−1><感情表現> |
主部B TL=15 |
主部ロボットとして、HM102−SnowWhite15−Superを利用した場合 (TL=15) 低自律型 上級命令 知力8 教育度4 (Beatrice15を、同時に4台までコントロールできます) 応用プログラム <スチュワード−4><心理学(食事)−1><歴史(食文化)−1> <従者−3><あやしいワザ−3><感情表現> |
オプション パーツ |
内蔵式増設バッテリー 外装式では不都合がある、という顧客のクレームから開発されました。 残念ながら非常に高価ですし(本体価格の63〜120%)、とても重くなります。 ワンプッシュ方式の交換もできませんが、それでも需要は多いようでした。
容量=15kwh 活動時間=60〜150分 重量=7.5kg cr
96,000(TL=13) 容量=21kwh 活動時間=90〜210分 重量=4.5kg cr192,000(TL=15) |
「ビアトリス−Police」の意外な販売成績に調子付いて、さらなる機能を追加したモデルが、この「ビアトリス−Super」です。 この特殊な仕様に合わせて、主部ロボットの「スノーホワイト−Super」も開発されました。
「ビアトリス−Super」は「スノーホワイト」の従部となることで、<スチュワード−4><従者−3><感情表現>の技能を使用できます。 古今東西のフルコースメニューを、最高級のマナーで提供することが可能になるのです。
お客様とあらかじめ会話しておくことで、お客様の出身地や好みに合わせて、メニューをアレンジすることも出来ます。 <心理学><歴史>の技能プログラムには、料理や食文化に集中させた知識を、大量に詰め込んであり、この膨大な背景知識が、豊富で詳細なメニューを実現させるのです。
「スノーホワイト13」の知力は6もありますので、十分な教養を備えた会話も出来ます。 また、「ビアトリス−Super」を同時に3台までコントロールすることも出来ます。 テックレベル15で製造された「スノーホワイト15−Super」に至っては、知力8を達成しました。 同時に4台の「ビアトリス−Super」をコントロール出来ますから、とても経済的です。 (頭脳インターフェースを通じて)プログラムを交換すれば、閉店後の店内清掃や、帳簿付けを任せることも出来るでしょう。
「ビアトリス−Super」は、ついに「あやしい装備」の実装です。 当然のことながら、主部の「スノーホワイト−Super」も、応用プログラムの中に、<あやしいワザ>を備えました。
また、「スノーホワイト」には、「人の幸せは料理で決まる」という、在る意味では正しくても、歪んだ価値観を与えられています。 ですから、お客様へのサービスも「料理」を通じて行なうことになります。 具体的には、お客様の気分や体調に合わせたメニューのアレンジが行われる訳ですが、極一部のお客様には、<あやしいワザ>を駆使した、特別メニューがサービスされることになるのでしょう。
決め台詞:「お料理の次は、私を食べて」 |
専用主部ロボット 「スノーホワイト13」
HM102−SnowWhite13−First/Police/Super(初期/警察/特殊モデル) |
URP |
400XA-A0-MP226-4264 Cr156,800 36.7kg 88.0L (TL=13 Fierst) 400XA-A0-MP226-4264 Cr157,400 36.7kg 88.0L (TL=13 Police) 400XA-A0-MP226-4264 Cr156,900 36.7kg 88.0L (TL=13 Super) 400XA-A0-MP226-4284 Cr157,400 31.7kg 88.0L (TL=15 Super) |
ボディ |
12/30(なし) フレーム型 |
動力 |
燃料(水素)=6.8L 活動時間=93時間 |
車輪 |
パワー/重量比=8.2 接地圧=18.4 走行速度=130km/h 不整地=13km/h |
付属装置 |
頭部=10%(8L) |
胴体 |
動力インターフェース 頭脳インターフェース 主部ユニット 通信機5km |
頭部 |
基本センサー・パック |
主部A First
初期 モデル |
HM102−SnowWhite13−First (TL=13) 低自律型 上級命令 知力6 教育度4 (Beatrice13-Firstを、同時に3台までコントロールできます) 応用プログラム <スチュワード−4><心理学(食事)−1><歴史(食文化)−1> <従者−3><清掃−1><感情表現> |
主部B Police
警察 モデル |
HM102−SnowWhite13−Police (TL=13) 低自律型 上級命令 知力6 教育度4 (Beatrice13-Policeを、同時に3台までコントロールできます) 応用プログラム <保安 または 鑑識−3><犯罪心理学−1><歴史(犯罪)−1> <スチュワード−4><従者−1><感情表現> |
主部C Super
特殊 モデル |
HM102−SnowWhite13−Super (TL=13) 低自律型 上級命令 知力6 教育度4 (Beatrice13-Superを、同時に3台までコントロールできます) 応用プログラム <スチュワード−4><心理学(食事)−1><歴史(食文化)−1> <従者−3><あやしいワザ−1><感情表現>
HM102−SnowWhite15−Superは、 (TL=15) 知力8で、同時に4台までをコントロール可能。 さらに、<あやしいワザ>技能が3レベルに増えています。 |
「ビアトリス−Police」の意外な販売成績で、一息ついた開発陣は、「ビアトリス−First」の販売促進を図るため、専用の主部ロボット開発を行ないました。 やはり、主部なしの従部ロボットだけを販売することは、難しいのです。
「ビアトリス−First」用の主部が「スノーホワイト−First」で、一番最初に販売されました。 専用の主部ロボットが開発されたことで、ようやく「ビアトリス−First」もそれなりの売上げが確保できるようになったのです。
次に「ビアトリス−Police」用の主部、「スノーホワイト−Police」が開発されました。 「警察官ロボット」でも主部ロボットを兼ねることはできますが、流石に「ビアトリス」の能力をすべて使いこなすことは出来ません。 その結果、以下のようなクレームが、警察とセンタ・マウント社に寄せられたのです。
「ビアトリス」が無表情で怖いとか (「警察官ロボット」に、表情をコントロールする機能はありません)、 可愛い婦人警官が「男のような話し方」をするのは変だとか (「警察官ロボット」は、威圧感を出すため、男性型にデザインされています)、 警察にいる「ビアトリス」は料理が下手だとか (「警察官ロボット」に、<スチュワード>技能は組み込まれておりません)、
色々と弁解の余地はあるのですが、今後の販売計画を考慮すると、料理が下手という重大クレームは無視できません。 警察としても、大型で高価な「警察官ロボット」は他部署でも需要がありますので、何時までも「ビアトリス」とばかり、チームを組ませておく訳にはいきません。
双方の利害が一致したため、警察向けの主部ロボット「スノーホワイト−Police」の開発は、短期間のうちに、順調なペースで進められました。 完成した「スノーホワイト−Police」は、警察だけでなく、税関や警備会社などにも、多数が販売されています。
主部ロボットの「スノーホワイト」シリーズは例の如く、動力インターフェースが取り付けられたボックスに過ぎません。 しかし、胴体の下部には車輪が取り付けられており、自力で動くことも可能になりました。
頭脳インターフェースも装備されていますので、電話/通信網に接続されれば、お客様からディナーの予約を受け付けたり、消費した食材を発注したりすることもできます。
回転式の頭部に基本センサー・パックが装備されているのは、レストラン等の片隅で待機しながら、店内を見渡し、サービスの効果を確認するためです。 お客様の満足度を判断し、より適切な形のサービスを、従部「ビアトリス」を通じて行なうのです。 |
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