ソード・ワールズ星域内の、ソード・ワールズ連合に属する２４星系の中で、十分な防衛力を持つ星系は、12星系です。

　不十分な防衛力の星系は、５星系です。

　防衛力を持たない星系は、７星系です。
　ヴィリス／ランス星域への入り口に当たる、ダーンウィン、デュレンダルの2星系が、防衛力を持っていないことは意外でした。この2星系は戦争の時以外、余り関心を払ってもらえない星系なのでしょう。
　スティール、アイアン、ブロンズ、ミスリルの4星系（金属世界）は、未開発の世界です。ソード・ワールズ連合の偵察局に相当する、パトロール局が警備を担当していると思われます。
　イーノスは、帝国領のフラマリオンとカラドボルグの間に打ち込まれた「楔」です。この星系を拠点としてソード・ワールズ軍が積極的な通商破壊を行なえば、ファイブ・シスターズ星域は孤立してしまうでしょう。
　大きな問題は、イーノスがガスジャイアントも海洋もない砂漠世界で、宇宙港も存在しないことです。宇宙船に使う燃料は、連合内から運ばなければ、手に入りません。

　ソード・ワールズ連合内部も、ほとんどの星系が緑色に染まっていますので、帝国の通商破壊艦が連合内に侵入することは、かなり難しそうに思えます。

　ジョイユース艦隊の兵站を攻撃するなら、コラーダ、ムジョニールの2星系に、グラム艦隊の兵站を攻撃するなら、ビーター、ダーンウィン、デュレンダル、ホーフェッドの4星系に侵入するしかありません。
　あるいは、帝国とソード・ワールズの間に存在する、テックレベルの差で何とかなるかも知れませんが。

　次に、ソード・ワールズ連合海軍基地の配置を見てみます。

ダリアン／ソード・ワールズ星域に存在する
ソード・ワールズ連合海軍の戦力図


●　　　連合の海軍基地が置かれている星系（連合が防衛を担当する）
　　　　惑星海軍の規模は、不十分か、あるいは存在しないが、
　　　　小艦隊規模（巡洋艦８隻以上）の攻撃を撃退できる星系

●　　　　　十分な規模の惑星海軍を持ち、連合の海軍基地もある星系
　　　　　　小艦隊規模（巡洋艦８隻以上）の攻撃を撃退できる星系

●　　十分な規模の惑星海軍を持つ星系　（海軍予算が5,000Mcr以上）
小艦隊規模（巡洋艦８隻以上）の攻撃を撃退できる星系

●　 不十分な規模の惑星海軍を持つ星系（海軍予算が100〜5,000Mcr）
　　巡洋艦より小さい戦闘力の通商破壊艦ならば、撃退が可能

●　惑星海軍を持たない星系（海軍予算が存在しないか、100Mcr未満）
　　（人口レベルが４未満、もしくは、テックレベルが７未満）
　　通商破壊艦に対する防衛力を、まったく持たない

　ソード・ワールズ連合の海軍基地は、金属世界の4星系を除く、20星系に置かれています。

　ソード・ワールズ海軍の主力である4艦隊の内、ジョイユース艦隊とグラム艦隊は、ジャンプ２の性能を持っており、タンカーや補給艦などの支援艦艇もジャンプ２の移動速度に合わせて整備されています。
　一部の巡洋小艦隊は、ゾダーン連盟からの譲渡艦、もしくはサクノス製の艦船で編成されており、ジャンプ３の能力を持ちます。
　ジョイユース艦隊はヴィリス星域が、グラム艦隊はランス星域が、それぞれの攻略目標です。

　サクノス艦隊は、テックレベルの高さから、ジャンプ３の能力を持ちます。
　隣接するルーニオン星域が攻略目標であり、金属世界の防衛や、帝国の飛び地であるカラドボルグの攻撃も担当しています。

　ナージル艦隊は、反対にテックレベルが低いため、ジャンプ１の性能しか持っていません。
　しかし連続2回、3回のジャンプが可能なため、2〜３パーセク離れた星系への移動が可能です。
　攻略目標は、ダリアン星域になります。